【訳あり全体公開】かるちゃあノベルpt3「ツインズピークス」第6話

【おことわり】こちらの回は本来なら有料公開版なのですが、並行展開しているFANBOXで謎の強○非公開となりましたので、こちらでは自由に閲覧出来る全体公開としています。ご了承ください。


結局その後彼はシャワーを浴びている私の浴室に押し入ってきた。私は最初こそ抵抗したが、わけなく彼に組み伏せられ、そこでそのまま今日最初のセックスをした。シャワールームの壁に押し付けられ、立ったまま挿入されると私の両脚は彼を羽交い締めた。

どうやら私の身体は心ほど高潔でも、頑固でもないようだ。さっさと彼の突きに降伏し、尻尾を振って彼を迎えいれている。そのない様を見た私の心もすぐに白旗をあげるだろう。浴室でずぶ濡れのまま、私は肉欲の歓喜に打ち震え、あえなく果てた。

「ううっ…ううーーっつ…痛ッ、あっ!アあっ!」
私は枕にしがみつき、お尻を突き出して、空っぽになった穴に彼の硬い物が押し入ってくるのを受け入れていた。分かりやすい気持ち良さでもなく、ここまでになるのに嫌になるほどの激痛にも襲われたが、この奇妙な感触を新たな快感として受け入れてしまう自分がいた。
「⁈うあっ!…くっ…あん!ああンッ!!ひィいんっ!ひぃいイッ…んっ!!」
濡れた前の穴には室内に販売されていた性具が挿入されていた。それが震えて捻れ、私の肉壁を挟んで彼のと擦れあうと、もう私の頭はそれが歓喜なのか苦痛なのかも判断出来なくなり、真っ白な世界の中でただ哭き叫ぶだけだった。

その後も朝が来るまで私達は眠る事もせずに性行為を繰り返した。数えるのも馬鹿らしい程私は絶頂を繰り返したが、部屋を出る瞬間には既にもう一度したいと思う欲が湧くほどの有様だった。

家に向かう途中、前まで送ると聞かない彼と少し口論になった。「大丈夫だって。」「だって妹がいたらどうするんですか?」堪らず私は長い信号待ちのときに勝手にドアを開け、彼の車から降りた。
彼は少し驚いていたようだが怒っている様子でもなかった。
助手席の窓が降りたので私は覗きこんで言った。
「ゆ、昨夜は色々とありがとうございました。では…『また』…」
「うん、またいっぱいしようね!」
信号が変わり軽く左手を上げて笑った彼は振り返ることなく行ってしまった。
周りの道歩く人に彼の言葉は聞こえただろうか?……構うもんか!月曜の朝早くに目の下にクマを作った男女がサヨナラを言っていたら誰だって想像することは多分同じだ。なんならその想像よりもよっぽどイヤラシイ行為を昨夜の私達は繰り返したのだから。

バイトの帰り道とは違う方角の道を私は帰り、アパートへと続く道へと曲がったところでバッタリ自転車に乗った美香と出くわした。想像以上に驚いた私を彼女は不思議がった。
「なっ、なに⁈今日、が、学校は?」
「休み。今からバイト。」
…危なかった。本当に鉢合わせするところだった。動揺する私の耳に彼女の言葉は届いていなかった。
「ねぇ、お姉ちゃんてば!」
「…えっ⁈なっ、なぁに?」
「もしかして朝帰り〜ぃ?」
ニヤけて尋ねる彼女の目は好奇心に満ちていた。
「ち、違うよっ!友達と…遊んでたの…」
「ふぅ〜ん…あっ、いけない!バイト遅刻するわ。尋問するのは後にする。じゃあな!」
そう言って彼女はまた自転車を漕ぎだした。
私はボロが出るのを免れた安堵感と何も知らない妹への罪悪感がないまぜになったまま、彼女の後ろ姿を見送っていた。
すると途端に彼女の自転車が止まり、振り向いて彼女が叫んだ。
「お姉ちゃん!」
「?」
「や〜らしっ!ははははっ!」
「…⁈」

部屋に戻った私は大学に行く身支度を整えようと洗面台の前に立った。
鏡に映ったのは、なるほどたしかに人の男と知りながら関係を重ね、快楽の虜になってその精を搾り取られた、枯れた醜い売女だった。


続く

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