童貞同盟は如何にして瓦解したか 第八話
タケルの不安そうな声が頭にこびりついていた。
俺もタケルもすでに童貞膜は全て剥がれ落ちて心配はいらなくなった筈なのに。
翌日、モヤっとした気持ちのままショウが住んでいるマンションの前でタケルと落ち合った。
さぁ、これからが本番。
ショウのカラダばかりか心までも変えてしまった忌まわしき童貞膜を俺とタケルとで取り去ってやろう。
これが終われば俺たちはまた平凡な高校生に、大学受験を控えた普通の高校生に戻れるのだ。
なのに、出迎えたショウの姿を見た瞬間、俺もタケルも開いた口が塞がらなかった。
「あ、あれ? あの筋肉は? あのくっそ巨大なチンポは?」
「自力で解決できちまったんだ。心配かけたようで悪かった」
俺とタケルとは再び顔を見合わせた。
首から下のほぼ全身を覆っていた童貞膜をショウ一人ですべて剥がし切ったとドヤる。
これですべて元通り、……なのだろうか?
ショウを見つめるタケルの表情は普段見たことが無いほど険しくなっていた。
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