てんしちゃん らくがき
「はぁ〜ぃ、てんしがお迎えにきたよぉ〜」
魂を舐め回すようなアンニュイな声が響いて暴力的なピンクの闇があたりを包んだ。
ぶすり。
邪悪な祝福に包まれながら、声にならない呪いの声を撒き散らして。
バラバラに砕け散った夢のゴミに汚れた四畳半を苦しみにもがいてバタバタ無様に踊り回れば。
ずっと胸が苦しいなーー。
あの日の一言のようにちくちくとーー。
でもそれは心臓に一差しされたないふのせいだと気付くのは、世界が悪意に包まれていて、この世が生きるのには苦しいだけだと気づくよりもよほど簡単で早かったです。
だから願ったんです。
ああ、よかった
かみさまは
しにたいと願ったわたしを
見捨てなかったんだ