居留守栞 2023/03/14 18:29

春の憂鬱とエッセイスト(自分の過去を振り返りました)

春って昔から鬱だったな。
クラス替え、「嫌いなあの子と離れますように」「好きなあの子は私よりもっと仲良い子と教室移動いくのかな」「新しい先生は寄り添ってくれるかな」
全部汚い人間の感情に思えた、当時はそんな自分の汚さにも目を背けていたし、気づけてはいなかったけど

大学入っても同じ鬱々とした気持ちはあったな。
みんながきらきらしているのに、私だけすごく暗いところにいるように感じた。
大学の最寄り駅に着いたのに、改札をでれずに長椅子でスピッツを聴きながら悲しい気持ちになってしまい、泣いていたことも多かった。

このころから、みんなきっと私なんかはどうでもよくて、他にもっと一緒にいてたのしい、大事にする「べき」人がいるんだろうなって気づき始めていたように思う

でもそんなことに気づいたら、もっと取り返しのつかないところまで悲しくなってしまう気がして、なんとなくプリキュア好きな大学生として、明るく生きていた。
でも心に嘘をつくということで、自分と他人と、何か、もういろいろ…わからないところまで来てしまっていた。
大学なんかやめたかった、というか元々入りたくなかった。
親を恨んだ。自分のせいにしたらそれこそ壊れそうだったぐらい余裕がなかった。

とりあえず説得された結果、大学3年の次の年は休学になった。今思ってもかなり贅沢だった。ごめんなさい。という感情もなくはなかった。
ただ、それをする余裕は全くなかった。

毎日どこから得たかよくわからない金で相手を探した。
よくわからなかった。
でもそれをすることでしかいっときの不安を取り除けなかった。楽しくなれなかった。

全く状況を把握してない高校の友達がバイトに誘ってくれた。
ネットの記事を直す作業、よく知らないベンチャー企業、時給がよかったし、正直なんでもよかった、こんなよくわからんやつを誘ってくれてありがたいと思った。

働いてみると意外と感謝された。なんか仕事できるやつリスト(困ったときはこの人に質問してというリスト)にも謎に入っていた。
へ〜評価してくれる人もいるんだな、と少し自信がつく。
学校に行ってみようかな、という気にもなっていた休学の年の冬。
それでもネットで知り合った素性のよく知らん男のことが好きだった。今考えるとよくわからない。
当然それもよくわからない理由で縁が切れ、まあ来年は大学あるししばらくはそっちを頑張ろうという気になった。

なんとなくで卒論は書けた。まあなんとかなるんだな、ということを大学4年にして知る。もっと早く知りたかった。
卒業する頃にはストレスで太りきっていた。2019年3月31日、のちに同棲を始める彼氏の誕生日だったらしい。
誕生日にスカイプすんなよ!流れで会うことになり、こいつやべ〜な!と思ってもう連絡する気がなくなった。

4月、就職せずに卒業してしまった。焦燥感から、女児服ブームだったこともあり、デパートの子供服売り場でバイトを始めた。
先輩が厳しかった。デパートだから?挨拶しても挨拶を返さない人たち。ゴミ袋は後輩が持つというテンプレの風習。自分は上層階級という自覚があるだろうお客さん。
全て嫌になり、7月には辞めてしまった。鬱が加速した。
なんか連絡してみようという気になり、3月会ったやべ〜スカイプのやつと話した。楽しかった。これだよこれ。

同棲。もう正直振り返りたくないぐらいの苦さがある。
人と意見をすり合わせること、生活を馴染ませること、歩み寄り、歩み寄りと見せないようにする歩み寄り。
DVされかけた12月には完全に気持ちがなくなってしまっていた。
はやく実家に帰りたい。バイトの歯医者さんの院長も気分屋だった。私がターゲットではなかったけど、おばさんがいじめられていた。可哀想だった。私と何が違うのかわからなかった。でもいじめられていた。ごめん、ここでは働けません。
コロナも流行し始めそう?みたいな、ニュースも見れなかったからよくわからなかったけど、チャンスのようだったので実家に帰り、とりあえず縁を切ることに成功した。

思えば、中学1年生の頃、とても優秀だった。多分中学入試の試験は算数満点だったはず。

数学の授業も学年で1人だけ満点を取ったことがある。
あるとき、国語の先生に「エッセイの大会があるから、出てみない?あなたを推薦したいの。」と言われる。エッセイなんか書けなかった。良い子だったから。テンプレの文章しか思いつかなかった。感情を自由に書いていいんだよ、と言われても本当に方法がわからなかった。
結局思いつかなくて、小学6年生の頃書いた文章を焼きましして提出した。もちろんあまり評価されなかった。

今はなんか下手なエッセイストみたいに自分の言葉を書きたいと思ってしまう。

春の鬱々とした気持ちは昔から全く変わらないのに、夏が好きだったのに、今は、春の鬱感が好きな変態になってしまった。

変わっちゃった。これでよかったのかな。
よかったと思ってる節もあるから、こうして落ち着いて言葉に書き出せているんだと思う。

でも、私の寂しさって結局どこにあるんだろう。
この心の深さを超えてくる人を求めてしまってるんだと思う。安心するから。私が変なんじゃないって安心できるから。
でも多分、そんな人とは幸せになれないんだろうな。


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