じろうぽんぽん 2022/07/01 14:43

20年越しの作品に合同参加したケロ~!

拝啓、20年前のボクへ。



「キリエ~吸血聖女~」週刊少年チャンピオンで連載をスタートして、単行本として全国の書店に並んだのは平成14年(2002年)のこと……当時、小学生だったボクは家族が毎週欠かさずに買っていた雑誌を読む習慣があって、みんながジャンプを読む中では少しだけ立ち位置の違うチャンピオンやマガジンを読むのが大好きだったケロ。


🐸🎒「…大人になったらどんな仕事をするのかな。」
🐸🎒「ゲームクリエイターになりたいな~…」
🐸🎒「でもそんな先の事なんてわかんないケロねぇ~」


…なんて。学校から帰ってすぐに毎日をゲームや漫画の作品で満たしてきたガマちゃんにとって、キリエという漫画は色濃くボクに影響を及ぼした作品だったケロん。西部開拓時代な作風に「吸血病」という人ならざる吸血鬼になってしまう病気が蔓延する世界で、吸血鬼のキリエが人のを求めながらも人の優しさに触れて逞しく生きていく物語だケロ。

キリエは黒い日傘ライフルを組み合わせた特徴的な銃を持ち、その日傘は自身が吸血鬼ゆえに太陽の日差しから身を守るという日常的な役割もある。その上、傘の布にはワイヤーを編み込んでおり、傘をくるくると回す事で敵の銃弾を跳弾させて防御が可能などなど……様々な意味合いをあわせもつ…最高にイカした武器だケロ…


こういう一見するだけでは何の変哲もない日常の物にスポットを当てて、いざという時には武器になるという少年心をくすぐるギミックは当時の漫画では珍しく。ジャンプではブラックキャットのスヴェンがトランクを使った武器が流行ったりしていたケロも、子供にはトランクはあまり日常的ではなくて。傘というもっと日常的なアイテムが仕込み刀以外の用途で武器になる姿にはドキドキを隠し切れなかったのを今でも憶えているケロ~。

幼少期のガマちゃんは、この武器をなんとか再現できないかと思っていた時期があって。エアガンと傘をバラして繋げたことがあるんだケロも、実際に発砲してみるとBB弾がぶつかって弾が飛ばないっていう経験をしたんだケロん……実際の長いバレルの銃は緻密に計算されて弾を射出しているんだな~って思ったり、モノを作るっていうのは難しいんだなって困難に直面したりで。とっても懐かしい気持ちになるケロね~…





いやぁ~~……
感慨深ぇ~~~……!

そんな20年前のキリエという作品に…
ボクがイラストを寄稿したっていうお話を今日はするケロん!

今日は一人のオタクとして話をさせてほしいケロ。文字で日々を彩ってきたボクにとって今日は大切な日。この文章を伝えるためにここにいると言っても過言ではないケロよ!長文乱文はご容赦ください!今回はマジで感情だけで文字を書いてるケロ…




「キリエ」と出会ってから…

ボクはこの漫画がそれこそ連載当時からすごく好きで、大人になってからTwitterで作者さんに直接DMを送って感想を伝えたり。この作品について語り合える仲間が欲しすぎて友達に本をプレゼントしまくってたんだケロ。

作者さんにファンレターを書いたのも、友達に読んで欲しいからプレゼントしてきたのも「キリエ」だけで。逆に「お前の好きな漫画売ってたぞ」ってプレゼントしてもらえたり。本当に色んな思い出が詰まった作品だったケロん。

…この20年間の中で、もう今となっては当時みたいに仲良く出来なくなっちゃった人もいたり。連絡が取れなくなった人もいたり。色んな甘酸っぱい思い出の中にいつもどこかでキリエがいたなって思えるくらいにはボクの人生で大切な漫画だケロ。

それくらい本当に人生の色んな所でキリエに偶然出会える瞬間があったんだケロよ?信じられないかもしれないケロも…ボクの好きな作曲者さんが「kyrie」っていう曲を作っていて、その人になんとなしに聞いてみたら「昔読んでいて好きだった作品をモチーフにしてます」って教えてくれて、その作曲者さんはイカ娘の二次創作漫画も描いてたのもあって間違いなくチャンピオン読者が判明しているし…いや、ホントに…どこかで偶然出会う人生の分岐点にはキリエがいてくれたんだケロよね~。

ボクは今でこそ同人音声サークルをメインに創作活動をしているケロも…あの頃のボクはまだ東京で音楽活動をしていて、ギターとライブに作曲が中心の創作活動だったし。まさか自分が執筆を中心にする生活をしていくなんて思ってなかったケロよ~……


いや~…ホントか…?
…今思うと心当たりあるんだケロも…


ボクが何かを作りたいなって気持ちになるときって、大体が感情に身を任せて行動するのがスタートラインみたいなところがあって。それこそボクが音楽をやり始めたキッカケも、ちいさな時の知り合いがノリで買ったギターを全然弾かずに「売っちゃおうかな~」なんて言うから「楽器が可哀想」だと思ってボクが買い取ってギターの練習をはじめて…それをズルズルと続けていたら色んなところから声がかかってなんとなく続いてきたみたいなのがあったし……

今執筆をして「じろうぽんぽん」の音声作品を作っているのも、たまたまその音楽の関係で培った知識を生かして、当時音声編集をしていた「ぽんぽんじろう」の執筆担当である腹痛君が、雀荘で住み込み労働はじめてから一切連絡取れなくなって「このまま音声サークルがなくなっちゃうのって寂しいな」って思ったからだったし……

なんなら1年前に絵を描き始めた理由も、インターネットで絵の練習しないでAPEXの話ばっかりしてる人見てて「もー!ちゃんと練習してよ!じゃあもうボクが描く!」っていう意味不明の憤りみたいな感情で勉強を始めてたし……



あらためて思い返してみると、ボクはそもそもが何か楽しい事だったり創作活動をする事自体が大好きだケロも…自分が好きだからやり始めたってキッカケで動き始めた事があんまりなくて、継続してると段々楽しくなってきて続いてるって状態が多いのかな~って感じがするケロん。

客観的に自分を見ると、好きな気持ちだけで行動してる人は本当にカッコイイからこそ、自分が本当の意味でからっぽな事に気づくのはツラいから、努力して一歩でも前に進んでいたいって気持ちが大きかったのかもしれないケロね~。

今描いてるイラストはどちらかと言えば成人向けの要素が大きいし、合同誌に参加するには全年齢向けのイラストが条件だったから、物凄く自分の中でハードルが高いものだったんだケロよ~。えっちなのは得意だけど、服とかテーマとか…何をどう伝えたらいいのか…そもそも絵を描き始めて1年しか経ってないし……このタイミングで合同誌開催を見てから、参加していいのかなって。色んな思いが交錯していたケロ。



でもこのチャンスを逃したら一生後悔するかもしれない



だからこそ、ボクは泣いている女の子の絵を描くことにしたんだケロ。自分の気持ちと、キャラクターの境遇に気持ちを重ねて。この作品に登場するサブヒロインの女の子、閃姫のサンタミカエラを描いたんだケロよ。

キリエの合同誌なのにキリエを描かなかったのは、ボクのそういう気持ちの中でこのキャラクターがいないとどこかに「寂しいな」って思う気持ちがあって、キリエはきっとみんなが大好きだから描かれるけど、ボクはこの一冊の中で決して欠けちゃいけないピースになりたいって思ったんだケロ。

みんなで盛り上がってる時に、クラスの片隅で寂しそうにしてる人がいたらやっぱり声かけて「一緒に遊ぼう」って言いたくなっちゃうのがボクの性格というか、それがボクにとっても必要な生き方なのかもしれないケロね。そう思いながら絵を描いてたんだケロも…この合同誌にはそんな余計な心配なんて必要なかったんだケロ!




もぉ~!合同誌!
めっちゃよかったケロ!




会ったこともないみんなが20年の時を経て、色んな形で創作活動をして、その集大成として集まっていたんだケロ。こーれがもう、すげーのよ。みんながそれぞれの道で表現してきた結果がここにあるの。それってすっげー事なんだ。あとがきのひとつ取ったって気持ちが溢れてんの!

なんならボクはあとがきも結構感情的に文章を書いたつもりだったケロも、それよりも遥かにみんなから「好き」の気持ちが文章で、イラストで、漫画で、行動で、表現で、伝わってくるんだケロ。もっとキリエについて語りたいっていうのが、1頁1頁からにじみ出てて。誰かが「はじめましてだけど、同窓会みたいですね」って言えば、みんなが「ほんとにね」って首を縦に振るのが見えてくるような。そんな場所だったんだケロ~!


なんかねー…それ見てたらさ、ボクが今まで「好き」の気持ちを表現できてるのかな~とか、どんなに努力しても好きって気持ちで行動してる人にはかなわないな~なんて、誰かと自分を比較するトゲトゲしてた気持ちが急に楽になっちゃって。

…こんなに前向きな気持ちで「絵が上手くなりたい」って思ったのが初めてだったんケロよ。誰かに負けたくないとか、そういう気持ちじゃなくて。もっと上手くなって気持ちを伝えられたら幸せだなって。心の底からそう思っちゃって。この作品に出合ってから20年間抱いていた「自分も誰かの心を動かしたい」って気持ちの裏で「空っぽなのは嫌だ」って思ってた気持ちが、暖かい日差しで溶けてしまった感覚になったケロよ~。


今なら「空っぽでもいーじゃん」って創作で悩む過去の自分に伝えてあげたいケロ。何かを作って誰かの気持ちを動かしたいって思うのはとっても素晴らしい事だケロも、それにとらわれて自分が苦しむ必要なんかないんだよって、子供の頃の自分に伝えてあげたいケロね~。…ボクはボクのままでいてもいいし、空っぽなままのボクが未来で喜べるように絵を上手くなれたら楽しいなって。多分、それくらいの気持ちが丁度いいんだケロん!それを教えてくれる過去からの贈り物がこの合同誌だったんだケロ。よかったらみんなも見てくれると嬉しいケロ~!


Flores Enim Kyrie ~吸血聖女に花束を~(880円)
URL: https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1518148




またキリエから色んな事を学んじゃったな~……無理に頑張り過ぎると、心のどこかで頑張らない人に対して厳しい目を向けちゃったりするのかもしれないケロん。本当はそんな必要ないのにね。気を付けなきゃいけないケロよ。たったひとつの愛さえあれば、誰かと比較して傷つく必要なんてないんだケロ!

努力できるヤツはかっけーケロも。自分は頑張れてるかな?なんて、そんなにひとりでツラい思いをしなくても見てくれる人はちゃんと見てくれてるってモンだケロよ!声高らかに「アナタが好きです」って伝えるのも大切だケロも、その言葉を相手に伝えなくても見守ってくれてる人の方が絶対に多いと思うから。「いなくなったらさみしーじゃん」って思ってもらえるくらいのポジションって実はすっげー幸せだからね。いつも見守ってくれてさんきゅーな!

でも普段からここでボクを見守ってくれてる人って、同人音声サークル"じろうぽんぽん"ではなくてガマちゃん観察日記としてのボク自身の日常を見てるケロよね?ボクからみんなに何にもしてあげれてないケロも大丈夫ケロ?ガマちゃん心配になっちゃうよ。それでも、いつも見守ってくれてありがとうね。毎月継続して見てくれてる人がいるのって嬉しいケロよ。ホントにね。


音声作品の台本もがんばってるぞ!
どうか遅筆なガマちゃんを見捨てないで…
てかみんな制作スピード早すぎない?やばない?
いや!ボクは人と自分を比べたりしないんだ!

でもあの…イリヤちゃんのえっちな絵も描きましたケロ…


…あと実はガマちゃん7月下旬は青春18きっぷで日本の西の方を彷徨う計画を立ててるから、8月はその旅行日記もやりたいと思ってるケロ……うぅ…台本自体は今年中に本当に本当に完成させたいケロもやりたい事が多すぎるケロ……こんな不器用なガマでも愛してほしい…なにとぞなにとぞ…ケロケログッバイ…(イリヤちゃんのえっち絵の差分もカエルさんプランで公開できたらします…ほんとにいつもありがとう…愛してるケロ~…)

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索