DL同人の世界の闘いを一般社会人視点から語る

2023年7月22日

僕は初めてDL siteで音声作品を販売した。
その過程で感じたDL 同人という世界を赤裸々に綴っていこうと思う。

初めに立場を明らかにしておきたい。
僕はキャットファイト(女同士の喧嘩)やレズバトルの作品を15年近く作ってきた。形態はいろいろだ。最初はブログへの小説の投稿、3Dモデルを利用した漫画の作成などなど。オリジナルキャラや二次創作キャラをひたすら闘わせてきた。

そんな僕が、音声作品という存在をDL siteにて知った。幸いにもキャットファイト界に音声作品の先駆者がいて、どういう雰囲気なのかイメージは沸いた。
それがきかっけで音声作品に興味を持ったのだった。
本業は普通の会社員でフルタイムで働いているが、いろいろ調べて音声作品の制作に取り掛かった。

実際に音声作品の制作に踏み切ったのは2つある。
1つ目が、キャットファイトやレズバトルの表現を広げてみたいと思ったこと。
2つ目が、マーケティングに興味があったことだった。

どういう工夫を凝らせば、どういう売れ方をするのか非常に興味があった。
自分の趣味をマネタイズするのは初めてのことで、できる限り丁寧に対応しようと心掛けた。

音声作品に必要なことは、You Tubeで紹介している人がいて、すぐわかった。
名前は「ことことり」さんだったと思う。音声作品の制作方法はこの人の動画を見れば全部わかるのでここでは割愛する。

ここからはDL siteでの競争化社会について、お伝えしたい。
「270」
この数値が何かわかるだろうか。
これは先週1週間で販売された音声作品の作品数である。これほどの多くのサークルがしのぎを削り合っている。
どうやって多くの人に購入してもらうか?
正直DL同人の販売はこう言い換えられるだろう

「初動をどう伸ばすかのゲーム」

すでに多くのファンが付いているサークルはともかく、まだ立ち上げたばかりのサークルがどう自分の作品を見つけてもらうか。
それにはランキングに乗ることがすべてと思っていい。
何とか人目につく時間を増やす。
それが自分に興味がなかった人に購入してもらうための一番わかりやすい方法だ。
ランキングに乗るためには、初動がカギを握っている

では、初動を伸ばすためにどうするか。
大きく作品の初動をブーストさせうると思ったものを紹介する

①声優さん(重要度A)
声優さん自身に多くのファンがいらっしゃる。熱烈なファンは、その声優さん目的で購入する場合もあるだろう。「毎日この人ランキングにいるなぁ」っていう声優さんもいる。同人声優さんの数も相当増えてきて、そこでの闘いも過熱しているのかもしれない。僕はその作品に会う声優さんに依頼したいが、「人気な方」という目線で依頼するケースも少なくないと思われる

②イラスト(重要度A)
パッケージイラストは商品の顔と言ってもいいでしょう。よりエロく、より目を引くイラストでサークルは勝負している。これに関してもランキングにて毎日のように目にする絵師さんがいる。その作品のイメージや売りを表現する上で、一番重要と言えるかもしれない。売り上げにかなり直結する部分だと思う。

この辺りは、僕は依頼して全部やってもらいました。

③シナリオ(重要度C)
正直、音声作品は結構どの作品も似た感じになるのではないかと思っています。ジャンルによって差別できる部分はあると思うのですが・・
ただ、しっかりしたシナリオを用意できないと、ファンの信用を損ない活動に影響がでると思っています。

その他工夫(重要度B)
・販売と同時のセール(僕もやってます)
・期間限定特典
・TwitterでRTした人の中から抽選で●名様に・・みたいなやつ
・早めの予告

これら駆使して、DL 同人という戦場でみんな闘っている。
最近ではAIイラストでパッケージだけ制作して、音声を依頼し安価で販売。というサークルも増えてきた。
しかし世間のAIに対する嫌悪感はまだまだ強く、なかなか購入してもらうハードルは高いと僕は見ている。AIを使ってうまくいっているサークルは少なそうだ。

僕の感じた音声作品の世界はこんな感じだ。
会社を辞める気はないので、気苦労とかはないが、音声作品だけで食っていたら頭を悩ませているかもしれない。
特にこれから新しいサークルを立ち上げる人は、膨大な作品数と圧倒的な強さのサークルの存在にびっくりするだろう。

と、コーヒー片手に振り返りながら書いてみた。
書いてると、自分の作品を買ってくれる皆様のありがたさが身に染みた。

ありがとうございます

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