みぎた(五時半) 2023/05/03 12:48

DL同人においてAI作品は脅威になり得ない理由

イラストレーターの多くが、AIイラストを排斥しようとする動きは理解できるんですよ。
なぜなら構造的に絵だけの勝負になるので、競合する部分が多いから。

ただ、DL同人の場合はそうでもないと思う。
競合する部分ももちろんあるけど、内実的には、お互い、さほど重なり合わない存在ではないのかなって。

それは簡単にいうと、DL同人の場合、絵だけで勝負してるわけじゃないから。基本ね。
まあ、いわゆるAI作品のなかには、ワンクリックで出力されたイラストを羅列しただけの、枚数の暴力によって「これが新しいかたちのイラスト・CG集じゃい」って強引な手法で構成されたものも多いと思うけど。
でも、それらはあくまでイラスト・CG集もどきでしかないから、なおさら競合相手にはならないと思う。


で、なにより重要なのは、AIイラストって抜けないんですよ。
理由はわからない。いくつかあると思う。名状しがたい何かがそこにはあるんですね。
抜ける人もいると思う。そういう人たちが買ってるんだろうなと。ただ、抜けない人は一定数存在し続けると思う。
というか、これからもっと増えていくと思ってる。AIイラストは抜けないよねって層が。
戦争が長く続くと、好戦的だった銃後にもやがて厭戦ムードがひろがるみたいな話ってあるじゃないですか。それと似たような感覚で、AIイラストの氾濫によって、うんざりしてしまう層がけっこう出てくるのではと考えています。

というか、AIイラストと、人力によるイラストってやっぱ違うんですよね。
食べ物でたとえるなら、主食とスナック菓子くらい違うんじゃないかなって気がする。スナック菓子が好きで食べる人はたくさんいるけど、それだけで腹を満たせるわけではないと。あくまで間食でしかないというか。うまく言えないけど。


そうじゃなくて、本当にやっかいなのは、AIイラストを利用して、マンガ風に仕立ててある作品だと感じてる人は多いかもしれない。実際、それなり以上の売上を残す作品もあるらしいし。

ただ、そういったマンガもどきのAI作品でさえ、自分は脅威になり得ないと思っています。なぜなら、AIイラストを基調としてる時点で、非AI作品とは食い合わないから。
主食はみんな毎日食べるけど、スナック菓子はたまにでいいやっていう。でも、その逆はないですよね。スナック菓子を毎日食べるけど、主食はたまにってパターン。

まあ、AIのさらなる進化(もしくは、AI技術を工夫して活用することで作品自体の完成度が向上)によって、スナック菓子からサラダあたりに変遷していく可能性はあるけど。


とはいえ、AI作品は、AI作品でしかないと。
AIイラストを基調としているかぎり、セリフがあろうがなかろうが、マンガっぽくコマを割っていようがいまいが、そこはあまり重要ではない気もする。

どっちが上とか、そういった優劣、ましては善悪の話でもないと思う。
つまり比較対象になりづらい。ならないとも言い切れないけど。

語尾がところどころ、あいまいなのは、なんだかんだ言って未来のことはどうなるかわからないからですね。
ただ現時点では、お互い食い合わないし、そこまで敵視や不安視するものでもないかなって気がするって話で。


AI作品の氾濫によって、販売する際に、自身の作品が埋もれがちになることの危機感をもつ人もいたけど、まあ、そこも規制されたしね。

やっぱりAIは闘う相手ではなく、利用したら便利な技術でしかないと思うんですけどね。

だから多くの人が、AIを過大評価してるなって印象をもってたりします。
あくまでDL同人にかんしてはね。イラストレーターはそら怒るわって思うよ。
そこは話すと長くなるし、趣旨とも違ってくるから割愛するけど。



以上のことを簡単にまとめると、

・DL同人において、AI作品は競合相手にならない
・競合相手にはならない理由は、AIイラストと人力によるイラストとは種類が違うから
・どれくらい違うかといえば、食べ物でたとえるなら主食とスナック菓子くらい違う。毎日スナック菓子で満足って人は稀だから、非AI作品は今後も問題なく売れ続ける
・あと、AIイラストは抜けないって人がすでに一定数いて、その勢力はこれからもっと増えていく可能性が考えられる(厭戦ムード)
・ただ未来の予測は難しいため、今後、AI技術がDL同人にどう影響を与えていくかは不透明


といった按配でしょうか。
思ってた以上にうまく言えなかったですね。
難しいですね、やっぱ文章書くのって。

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