【一般公開】非合法怪人達【過去イラスト】

オリジナル世界観『国製怪人』のキャラのうち、非合法怪人組と設定している元人間のバンドメンバー達の立ち絵イラスト＋設定のまとめです。
もともと他で公開していた内容の再投稿です。

次回投稿イラストが彼らに関するイラストのため、改めて彼らのことをユーザーに知っていただくために投稿いたしました。
（年齢制限有りのイラストまとめも後日投稿予定です、お待ちくださいませ）

全員集合立ち絵イラストまとめ

立ち絵単品イラスト

発端

――彼らは怪人にされる前は全員同じバンドのメンバーだったという。
車でライブ会場に移動中の所を、拉致されてしまった。

バンドのボーカル、そしてリーダーだったショウシダ ナギミツはカエルにされた。
キーボードのカシメ スナトはトンボ、
ギターのミズカド シキエは宝石、
ベースのウリンガハラ ハツキはトカゲ、
ドラムのスミオリ レウラはイカの身体にそれぞれ変えられてしまった。

彼らは、国に保護されたが――元の身体には戻ることができなかった。
非合法の出来の悪い改造を受けていた彼らは再調整を受けた後に日常に戻っていった。
戻らざるを、得なかった。

彼らを怪人に変えた集団については未だに足取りが掴めていない。

絶望、恐怖、苦痛

バンドメンバーが非合法の怪人にされ、監禁生活を送らされた後に待っていたのは過酷な仕打ちだった。
意図的に流出させた映像によって、今の彼らの姿を晒されたのだ。
変わり果てた姿にされた上に、それを世間に知られてしまった彼らの絶望は筆舌に尽くしがたい。

シキエ、ハツキ、レウラの３人は、やめて欲しいと請い、喚き、号泣した。
スナトは、既に過大なストレスによって失声症になっており、静かに俯いているだけだった。
ナギミツだけは、ただ自分の意志で泣きも叫びもしなかった。
内心では、その高いプライドを打ち砕かん程の激しい羞恥に心をかき乱されていただろう。
だが、それでも耐え続けていたのは、『人間に戻れる』と自分に言い聞かせていたからだった。

バンドリーダーであったナギミツの呼びかけによって、彼らは苦悩しながらも再び活動を再開した。

ナギミツは今もその強い精神力と責任感により、仲間と共に人間に戻ることを諦めずに前を向き続けている。
ただそれだけが、彼を生かしている原動力でもあった。

「こんな身体で死にたくない」

それは、ナギミツが耐えきれずに涙した時の言葉だ。
内心では誰よりも『人間に戻れない』ことへの恐怖に怯え続けている。