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2024年 05月の記事 (8)

TNG 2024/05/11 01:14

キャラクターの日常11

【ある移動中の風景】


学校帰りに連れの家に寄った、その帰り道。
鼻歌交じりに自転車を漕いでいた俺は、
ふと前方に、道端でうずくまる小学生を
発見した。

俺(ん?大丈夫か?)

腹でも痛いのかと思い、自転車を止めて、
その後ろ姿をよく見る。

ハル「ねぇ、猫さん。菊ちゃんの所まで、
   まだかかるの?」

猫「にゃ~」

ハル「そっか~。じゃあ、タクシーでも
   呼ぶ?
   あれ?タクシーって猫さん乗せても
   良いのかな?
   それに、今月のお小遣いも厳しいし。
   あっ!?スマホ家に置いてきた!!
   ムムム……」

猫相手に話し込んでいる変なのは、
小学生などではなく、俺が良く知っている
奴だった。

俺「おい、ハル。こんな所で何やって
  んだ?」

ハル「え?……あ、タクシーが来た!!」

猫「にゃ~ん」

ひと鳴きした猫が、俺の自転車のカゴに
飛び乗る。
そして後ろの荷台にはハルが横向きに
ヒョイと座った。

俺「……は?」

突然の事で驚いたが、一つだけ確かな事が
ある。
俺は今から、コイツラを乗せて自転車を
漕がなくてはならないらしい。


ハル「本当にゴメンね~。
   荷物まで持って貰っちゃって」

俺「構わねぇって」

猫「にゃ~ん」

俺「お前も気にすんな。
  で、どこまで行けばいいんだ?」

俺の問いに、帽子を押さえながら乗っている
ハルが答える。

ハル「多分、この先の神社だと思う」

猫「にゃにゃ」

俺「了~解!!」

ここから神社までは、まだ結構な距離が
ある。
俺はペダルを漕ぐ足に力を込めた。

俺「でもハル、お前、あそこまで歩こうと
  してたのか?」

ハル「ん~、正直、そこまで遠いだなんて
   思って無くてさ。君が通りがかって
   くれて、本当に助かったよ~。
   あ、また今度、何か奢るね」

顔は見えないが、きっといつもの笑顔を
浮かべて言うハル。

俺「いいって。
  それより、帰りは大丈夫なのか?」

ハル「うん。神社で菊ちゃんを見つけられ
   なかったら、今日の捜索は打ち切りに
   して帰るから大丈夫だよ」

俺「ふ~ん。あ、それなら帰りも乗せて
  いってやろうか?」

ハル「そこまでは悪いって。
   神社で菊ちゃんを探すのに、時間が
   かかるかもしれないし。
   ……ん?って、あれ?
   よく考えたら今日って、おばさんの
   お店の買い出しを手伝う日じゃ
   なかった?」

俺「……あ、ヤベッ。完全に忘れてた!!」

今日は母ちゃんがやっている商売の買い出し
に行く日で、男手が欲しいとかで、俺はよく
駆り出されていた。

ハル「あ~あ。おばさん、怒ってるよ~?」

俺「ハル、お前、スマホ持ってたよな?
  悪いけど母ちゃんに連絡させて
  くれないか?」

ハル「え~と、ゴメンね。
   そうしてあげたいのは山々なんだ
   けれどさ。
   スマホをうっかり家に置いて
   きちゃったんだよねぇ」

俺の頼みに、ハルはとても申し訳無さそうに
返事をする。

俺「あ~。んじゃ、しゃ~ね~な」

ハル「じゃあ、ボク達はここで降りるね」

そう言って、走っている自転車からポンと
飛び降りるハル。
前カゴに乗っていた猫も同時に飛び降りた。

俺「お、おい!!」

慌てて自転車にブレーキをかける。

ハル「ここまで乗せてきてくれて、
   ありがとうね。
   本当、凄く助かったよ。
   もう神社はすぐ目の前だから、
   ここからは歩くから大丈夫だよ?」

そう言って、ハルは笑顔で右手を差し出して
きた。

猫はその足元で大人しく待っている。

これ以上は、きっと意地でも再び自転車には
乗らないであろう事が俺には分かったから、
持っていたハルの荷物を下ろし、それを
差し出されたその小さな手に渡した。

俺「んじゃ悪いけど、俺は帰るわ。
  後は自力で頑張れ」

ハル「うん。頑張るよ!!」

そう、元気に答えるハルに、俺は何故かは
分からないが、ふと嫌な予感を覚える。

俺「なぁ、ハル。
  日が暮れる前には、家に帰れよ?」

ハル「ん?うん。そのつもりだよ?」

俺「あ~。……そか。うん。そうだな。
  くれぐれも気を付けてな。
  んじゃ、また明日な」

ハル「うん、ありがとね。
   君も気を付けて。
   ハイバ~イ!!」

自転車を方向転換させ、急いで帰り始める
俺に、ハルはその手をブンブンと大きく
振っていた。

それから、母ちゃんに小言を言われた時も、
荷物を運んでいる間も、俺の頭から嫌な
予感が消える事は無かった。

俺はいつからこんなに心配性になったんだ?


キャラクターの日常の11話目です。

「とりあえず完成を目指す」から
「出来る限り作る」に方針を転換した
関係で、登場人物が一気に増えました。

ハルの男友達である彼は、日常4話に
出てきた彼と同じですが、本編では現在、
一瞬しか出番がありません。
(もちろん、今から増える可能性も
 ありますが)
そんなキャラが沢山出てきてしまって、
色々と整理が必要です。

それは次回の報告の時にでも……。

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TNG 2024/05/05 20:41

文章作成と今後の方針の再設計(ネタバレ注意)

以下、ものすごくネタバレです。
            :
            :
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            :


さて、前回までにお話しておりましたシナリオですが、何となく
現在出来ているシナリオの文字数をカウントしてみました。

 全合計文字数:235,000字
 脱がされ系イベント文字総数(出揃っている):22,000字
 お触り等イベント文字総数一部ED含む(まだ足りない):51,000字
 通常ED等文字総数(まだ足りない):15,000字
 通常特殊ED文字総数(出揃っている):75,000字
 番外シナリオ文字総数:17,000字
 裏シナリオ文字総数(まだまだ足りない):55,000字

うん、やり過ぎてます。
とりあえず完成を目指すとか言ってなかった?
いやいや、どう見てもオカシイです。

冗長な文章、同じ感じの文章、全部含まれているとはいえ、
神様がやらかして下さったとしか思えません。

え?これに全部、絵を付けるの?
何枚になるの?
ナンマイダー!?


そして、とりあえず完成を目指していた頃のゲームの流れは、
 OP→お触り・脱がされイベント→各種ED
でした。
それを今回、一応、全盛りにする方向で考えているので、
 OP→お触り・脱がされイベント→各種ED→キャラ日常話→番外編
 →キャラ日常話裏→裏シナリオ
といった流れに変更予定です。

本日、この裏シナリオの、TrueENDシナリオが出来上がりました。
(まぁ、後少しだけ追加するかもしれませんが。
 物語の「終わりの文章」って、本当に難しいですよね)
そして読み直して、思いました。

「なんで自分は、青春ビジュアルノベルのシナリオを書いているのだろう?」

何やら、色々な所がむず痒くなってくる内容です。
正直、もう、見ていられません。

さて、今からは裏シナリオのノーマルEDを書かなくては……。

次回は、5/16頃に更新予定です。


今回、シナリオ制作に当たりまして、キーボードを買い替えました。
と言っても、普段使っているワイヤレスキーボードを、処分品特価
3000円強のメカニカルキーボードにしただけですが……。

でもやっぱり、打ち間違えが格段に減りました。
この、微妙な「カチッ」感が、自分の手にとっては大事なようです。

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TNG 2024/05/04 12:29

(18禁)ラフ絵005(ネタバレ注意)

※この記事には、18禁の要素及び、
 学生・貧乳・合意なし・秘密さわさわ・回し
 羞恥・露出・無理矢理・ボーイッシュ・地味子
の要素が含まれてます。


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