時には雑談を……。【AIと絵のお話……の皮を被った絵制作紹介】
今回の内容は、誰でも思っている様な事を顰めっ面で話すがごとく内容です。
苦手な方はお戻り下さい。
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進捗状況、エロ絵に続いて連続して3つ目の投稿となり、その度に通知が行ってしまい、「投稿するなら一度にしやがれ」という声が聞こえてきそうでスミマセン。
前置きはさておき、前回のお話の続きのような感じです。
さて、AI絵に関する色々な書き込みを見ると、「絵を描く人はいなくなる」的な事を仰る人がいらっしゃいます。
では、人間が描いた絵とAI絵って、何が違うのだろうと考えました。
人間の場合、絵を描き始める時、人によって違うのでしょうが、先ずは構図を色々考えると思います。
三人に囲まれていて、スカートを捲られていて、あ、リボンも引っ張っている所で……。
前回にアップした絵ですと、そんな感じになります。
次に何となく人物を配置して、あ、これはこういう髪型で、服はこんな感じで……。
そして当たりを取って、輪郭を描いて行くのだと思います。
自分はその工程を、3D人形をコネコネして、カメラを動かして、ポーズと構図を決めて、そこから下書きを描いています。
ちなみに、今回のはこんな感じでした。
(3D人形にテクスチャを貼って、当たりを取りやすくしてあります)
そして下書きが出来たら、主線を入れて、色を塗って、影を付けて、全体を整えて……。
大体、こんな感じだと思います。
では、AI絵の場合はどうでしょうか?
色々なツールを調べて使ってみた所、大体以下のようになるようです。
(学習は充分にされているものとして)
まずはタグで要素を指定し、棒人間でポーズを指定し、その他パラメータを設定して、作成ボタンを押して放置。
そして良さ気な絵が生成されたら、その絵を更に加工して仕上げていく。
実際にサラリとしか使用していないので間違っているかもしれませんが、大体、こんな工程で絵が生成されるイメージです。
「描きたい絵」と、「描かれた絵」。
人間の絵は、描きたい形が明確に決まり、それに向かって走るのに対し、
AI絵は、ぼんやりとした形を指定して沢山描いてもらい、その中から気に入った絵を選ぶ。
ここに「人間の絵」と「AIの絵」の大きな違いがあると思います。
「絵を描く人はいなくなる」というのは、「絵を鑑賞する人」側の意見なのだと思います。
「実際に絵を描く人」は、誰かが描いてくれた絵ではなく、「自分が思い通りに描いた絵」を見たいのです。
次に、ツールとしてのAI使用はどうでしょう?
今回の絵の制作状態は以下のような感じになっています。
(18禁絵に指定しているため、ボカしてあります)
PCで絵を描く旨味の一つとして、レイヤーと呼ばれる透明シートが使用できるという点が挙げられます。
透明シートに、パーツ毎に単色で色を塗り、塗り終わったらそのシートの透明部分に色が追記されないように保護を掛けます。
それが完成しますと、色の付いた部分にのみ干渉できるようになり、色を塗り替えたり影を付けたりでき、とても便利です。
自分が絵を描く上で、この機能は必須です。
ですが、このパーツ毎の色塗り工程、自分には正直、面倒に感じてしまうのです。
この工程の一つ前に、主線を丁寧に描くという重要な工程があるのですが、自分はそれをすっ飛ばしています。
それは、あくまで「ラフ絵」であるから、そこに時間をかけていられないという理由があります。
この主線を丁寧に描く工程、これをAIに任せるというのは、自分は反対です。
この工程にこそ、その人の絵の個性が出ると考えているからです。
極々僅かな線の曲がり方で、絵は大きく印象が変わってしまうのです。
ここはAIには任せられません。
ではその後の、パーツ毎に色塗りをして貰う工程はどうでしょうか?
そこは正直、AIにやってもらいたいです。
もちろん昔から、線で囲われた領域に色を塗るという機能はあります。
でもその機能、はみ出したり塗ってなかったりと、なかなか思うように動いてくれません。
ましてや自分のように、主線が雑だと、なおさらです。
でも、AIなら、その部分をしっかりやってくれるように思うのです。
絵を描く上で、どうしても「機械的な作業」というのは発生すると思います。
その部分をAIに任せる事について、自分は賛成です。
最後に、自分が更に適当にやっている部分があります。
それは「背景」です。
無限の時間と体力があるならば、1から丁寧に描きたいという気持ちはあります。
でも、現実は……。
写真を撮ってきて、それを加工しようか?
素材を買ってきて、それを使おうか?
そこでAIの登場です。
AIに背景を描いてもらいましょう。
自分が描きたいのは、極端に言ってしまえば、主人公のハルなのです。
背景?それっぽい状態が伝われば適当で良いよ?
正直、そんな感じである事は否めません。
だから、背景をAIに描いてもらう事も、自分は賛成です。
(著作物を流用している可能性が捨てきれない現在のAIに、背景を描いて貰うつもりは自分は無いですが)
つまり何が言いたいかと言いますと、AI絵というのは、写真と同じ扱いで良いのではないかという事です。
AI絵作成ツールという写真機を使用して、生成されたAI絵という写真を背景に使う。
別に良いのではないかと思います。
以上、取り留めもなくダラダラと書きなぐりましたが、要は人間がやる所とAIがやる所を役割分担して行けば良いんじゃないかなというお話でした。
その昔、写真機が出来た時の言葉に「絵画は死んだ」というのがあります。
でも、絵画は死にませんでした。
当然です。
自分が見たい絵は、現実では絶対に、あってはならないものなのですから。
AI絵が進歩した結果、出来上がりを見れば、人間が描いた絵と完全に区別がつかなくなるかもしれません。
当然です。
AI絵作成ツールを開発している方々の到達点の一つがそこで、それを目指して開発されているのですから。
写真機が開発され、絵を描くツールがアナログからデジタルになり、AIが絵を描くようになり。
次にこういった話が持ち上がるのは、恐らく人間の頭脳の中身が外部出力可能になった時でしょう。
考えた絵がそのまま出力される。
その時、絵を描くというという事に対してどのような話が展開されるのか、少し楽しみです。
(まぁ、絵を描く時、明確に完成形を鮮明にイメージできる人は少数でしょうが)
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。