ニゴハチ258 2023/07/28 06:25

導入部の無料公開(ちょっとだけ)

ニゴハチ258です。



 早速のフォロー、いいねなどありがとうございます。

 見切り発車で開発に乗り出し、ロクに宣伝もできていない中このアカウントを見つけフォローしていただき、本当にありがとうございます。

 DLsiteでの人気タグランキングでも上位につける『男性受け』ジャンル。
 私が想像していたよりも遥かに需要が見込めるのかな、とこれからのゲーム制作がより楽しみになってきました。






 さて、昨日投稿した記事やプラン内容でもご覧いただいているかと思いますが、さっそく導入部の一部を無料公開したいと思います。

 今回のテキスト、ひいては今後公開していくでテキストで支援者の皆様にご提示させていただきたいのが、



①世界観・設定
②今後のHシーンへの期待度、性癖満足度
③私の文章が『ハマる』かどうか



 ①については、まず作品の雰囲気を掴んでいただきたいということを最優先に考えており、

  ②についてはテキストを読んでいただいた上での今後のHシーンの展望、または性癖が満たされたかどうかをコメント欄等を通じてご意見をいただきたく思います。

 そして③についてですが、ノベルゲームの特質上ゲームの主役はイラストや音楽よりもテキストそのもの、になります。
 変な言い方をすれば、"テキスト"と"皆さま"は今後『長い付き合い』をしていくことになるかもしれませんので…
 あらかじめ、なんのゲーム活動の実績もない私の自己紹介代わりに、ぜひご覧いただきたいと思いこのような形を取らせていただきました。





 なお、今のところ有料特典にはまだ何も無いという状態ですが、最終的には、


【導入部+Hシーンを含むChapter1】


 の体験版を有料支援者様への特典としたいと考えています。

 無料プランの方に関しましては、導入部までのテキストを公開し、その後は進捗報告のみとさせていただこうかな、とぼんやりではありますが考えています。




 長々と話してしまいましたが、まずはテキストをご覧いただきたいと思います。

 皆様の感想をお待ちしております。












Chapter 1

 

 ──この世界の話をしよう。
 この物語を聞いている君たちに、俺たちが暮らす平和な世界が狂った、その発端の話を。





 ──今から100年程前のこと。
 古代から人類が繰り返してきた戦争の時代は、ついに実現された全世界平和条約によって完全に終焉を迎えた。
 各国の軍隊は解体され、武器は廃棄され、兵士たちは家族の元へ帰り、銃声の代わりに穏やかな笑い声が市街を包んでいた。

 エネルギーや食糧などの有限資源は、一国が独占することなく貧困の途上国へ快く配分され、科学の発展もこれに伴った。

 俺たちは静かに人生を過ごし、働き、家族を作って一生を終える。
 その幸福を享受できる、まさに理想の世界を生きていた。



 ・・・人々は争わなくなった。
 互いに欲望を抑制して、譲り合い、助け合う心を半永久的に得たのだ。

 人間は生まれながらにして善である、と誰かが言っていた。

 実証しようのないその説は、今を生きる全ての人間が確たる証拠となって検証された。
 もはやこの世界に、怒りや悲しみが入り込む余地は無い。
 このまま、誰とも争うことなく暮らしていける。
 俺たちは、皆そう思っていたんだ。





 平和条約が締結された翌年。
 某国のある山奥から異常な数値を記録する電磁波が観測された。
 すぐに調査隊が結成され現地へ赴いた。
 そこで彼らが目にしたものは、人類の歴史上類を見ない異質な光景だった。

 周囲の木々や岩壁といった景観は著しく歪み、宙空にヒビのような亀裂が走っていて、やはりそこは電磁波の発生源だった。
 電磁波が及ぶ範囲では身体がふわりと浮くような感覚があり、視界はぐにゃぐにゃと曲がって平衡感覚が失われた。
 そしてなによりも彼らが強調したのは、強烈に記憶に残る"匂い"だった。



 その"匂い"は甘く、芳醇で、視覚や平衡感覚に異常が起きているにも関わらず、ずっとそこに居たいと思ってしまうほど魅惑的な香りだったという。
 ある者はその"匂い"を濃厚なミルクに例え、またある者は夏の蒸れた汗に例えた。
 そしてその"匂い"が影響を与えたのは彼らの嗅覚に留まらなかった。



 調査隊はメンバー全てが男性で構成されていたが、その全ての人員がみっともなく勃起していたのだ。
 他のメンバーがいるというのにひとりでに自慰を始めてしまう隊員や、陰茎への刺激をしていないにも関わらず服を着たまま絶頂してしまった隊員もいた。
 

 『あっ……♡やばっ…イクッ……♡』
 『我慢むりっ…♡射精るぅ………♡』


 ──そんな情けない嬌声が辺りを包んでいた。
 何も無い空間に腰を振り、瞳はひっくり返り、身体はさらなる刺激を求めて痙攣する。
 
 調査隊のリーダーはこれ以上電磁波発生区域に留まることを危険と判断し、快感に喘ぐ隊員達を何とか連れ出すことに成功。
 祖国での報告を済ませ、第一次調査を終えた。



 各国の科学者達は例の"匂い"を昆虫などに代表される"性フェロモン"だと断定。
 しかしながら、かつて人類が研究してきたフェロモンの中に、これほどまでヒトの性的興奮を高めるものは発見されておらず、やはり第二次調査を検討すべきでは無いかと議論されていた。
 
 議会や研究所で一流の頭脳達が苦心している最中、怪奇現象とも言えるある事件が起こった。



 ──某年某日、深夜0時ちょうど。
 第一次調査に出向いた隊員24名が同時多発的に、自室のベッドで精液塗れの状態で死亡していたのだ──。


 
 
 

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