ぶたさんソフト 2023/11/28 09:55

1作目「お兄ちゃんとの特別な夏」

個人サークル「ぶたさんソフト」のぶたさんです。よろしくお願いします。

ゲームを作り始めて、DLsiteにて3つの作品をリリースしたので、ここらで紹介文や制作過程の話を書いていこうと思います。

まずは当サークルの処女作、デジタルノベルゲーム「お兄ちゃんとの特別な夏」をご紹介したいと思います。

お兄ちゃんとの特別な夏


タイトル画面。かわゆし(´ω`)

以下、DLsiteからの紹介文の抜粋です。

作品紹介

お兄ちゃんと妹の、ひと夏の出来事を描くラブストーリー

このゲームには、エッチなCGはありません。あるのはたった2枚の、AIにより生成したヒロインのCGだけです。
ですが、最後までプレイしていただけたなら、きっとこのヒロインを好きになっていただけるはずです。
二人の関係を、心を込めて描きました。
お兄ちゃんと妹のひと夏の物語を、どうぞお楽しみください。

プレイ時間はおよそ2時間。
文字数は6万5千字程度。
ルート分岐は1箇所。結末は変わらず、途中のエピソードに少し変化があります。

あらすじ

夏休み、一人暮らしをしている大学生のお兄ちゃんのところへ、妹が遊びにやってきます。
ある日を境に、二人の生活は思いもよらない方向へ。
笑いあり、涙あり、もちろんエッチもふんだんに!
(抜粋終わり)


規模的には、休みの日に半日もかからず読み終わる程度。
とは言え最初は、適当にエッチシーンを書いて、20分程度で読み終わるものを、と考えていましたので、だいぶストーリーが膨らんでいます。

なんで膨らんだのかというと、元々は、何か物語を書きたい! という欲求から始まったものなので、エッチシーンを書くだけじゃつまらないかなーとなり、そこに至る経緯や、その後の二人を描くことになったからです。

また、DLsiteの紹介文にも書いた通り、このゲームには、エッチなCGはありません。
DLsiteでのデジタルノベルゲームの販売では、AI生成のCGの使用にかなり厳しい制限が課されており、CGがメインの作品とみなされると、審査に落ちてしまいます。
なのでエッチな絵は使えない……という事情もあるのですが、物語を書き進めていくうちに、ちょっと感情移入してきてしまって、この子のエッチなCGを読者に見られたくない……という本末転倒な意識が芽生えてしまったことも、原因としてはあります……。

お陰でエッチシーンも、単なるサービスシーンではなく、二人を結びつける核であり、物語を成り立たせる上で必要不可欠なものとして描くことになりました。
こういう文章を書くのは初めてだったのですが、頑張って書いたので、イチャラブ感や、初めて同士の緊張なんかが良く出てるんじゃないかなーと思います。

あらすじにもあるように、ストーリーは、大学生のお兄ちゃんと、(Rの次)学生の妹のラブコメになります。
一人暮らしをしている、大好きなお兄ちゃんの部屋に、夏休みの間だけ妹がお泊まりに。
そこでお兄ちゃんの秘密の日記を見つけてしまい、そこに綴ってあった、自分への秘めた想いを知って、性への好奇心に突き動かされながら、揺れ動く自分の気持ちと向き合っていく。

とまあ、お兄ちゃんと妹がエッチなことをする話ではあるんですが、やはりただ行為に及ぶだけではなくて、恋愛モノとして、二人の心情を描きたい、という気持ちもありました。
そのため、コメディ調をベースとしながらも、どのエピソードにも、短いながらも妹ちゃんの心が動くシーンを入れています。そうした積み重ねがないと、妹ちゃんが、お兄ちゃんに対する自分の気持ちに気づけないからです。

それは、日常のほんの些細なことだけど、その積み重ねと、お兄ちゃんのことが大好きな妹ちゃんだからこそ、最後に自分の気持ちに気づけたのかもしれません。

この物語、そして次作「お兄ちゃんとの特別な夏2」、「お兄ちゃんとの特別な夏 えくすとら!」では、『大事なのは自分の気持ち、大切なのはそれを伝えること』、という思想が、テーマの根底にあります。
今作ではそれを表現するために、日常の何気ないワンシーンで心情に微妙な変化をもたらし、その上で、自分の気持ちに向き合うシーンを入れています。

お兄ちゃんもまた同じです。この作品は基本的には妹ちゃん視点のお話ですが、ときにお兄ちゃん視点で描かれることもあります。
同じシーンを、妹ちゃんサイドとお兄ちゃんサイドで別々に描いたエピソードもあり、これは偶然の思いつきでしたが、結果的には二人の心情をそれぞれ描写できて良かったかと思います。

可愛くて、楽しくって、ときに涙して。エッチな事もあったりして。
そんな二人のハートフルストーリーです。

そうそう、「特別な夏」とか言って、夏の話なのに、なぜタイトル画面が桜なのか。気になった方は、本編の方をぜひ最後までお読みいただければ!

裏話

なにか潜在的な能力でも解放されたのか、作業に取り掛かってからは、筆が乗ってしまって、全く止まらないんですね。会話がどんどん浮かんでくる。書きたいというより、早く続きを読みたいという気持ちが強かったです。
しかもそうして書き散らかした文章には、物語のクライマックスに必要な要素が含まれていて、無駄になることがなく、取り入れられていきました。

シリアスシーンは、短いシーンにも関わらず、執筆中に涙と鼻水が止まらなくて作業ができなくて困ったりしましたが、涙で何も見えない中で、キーをタイプするというよりは、キャラクターの想いをキーに乗せる、という気持ちで打っていました。案外これが良い文章になってたりして、気に入ってます。

夢中になって作業してたら18時間経ってた日もあって、手首が痛くて、タイプミスが連発するようになって、ようやく作業を止めるという感じ。

筆が乗りすぎて、1作目を書いてる途中から2作目の構想ができてしまい、これがまた絶対面白くなるのが理解ってるので、早く1作目をリリースして、2作目を書きたくて仕方ないのに、まだまだ作業は残ってる……! と、悶々とする毎日。

あとこれだけ自分の作品を気に入ってしまうと、知り合いや身内にも見てもらいたくなるんですが、18禁作品を見せる勇気は到底なく……。全年齢版も別途出せれば良かったのですが、物語が成り立たなくなるので無理なんですね。ああ、もったいない。

大変だったのはテストプレイ。誤字脱字のチェックのため、頑張って読んでも1時間半ほどかかる文章を、何度も読むことに。
よし見つけた! もう無いな、と思って念のためもう一度読むと、また見つけちゃう、の繰り返し。
シリアスシーンは、短いとは言え、読むたびにボロ泣きするから何度も読むのがツラい……。

そもそも文章が面白すぎて、ついチェック目線を忘れてしまう。自分の文才が怖い……。というほど文才があるわけではなくて、自分が読みたいと思ってる文章を自分で書いてるんだから、面白いと感じるのは当たり前なのかも。

タイトルはかなり適当に決めた記憶が。もうちょっと捻れば良かったかな……。

開発期間は18日。1日も休まず、ずっと作業を続けていました。というか、面白くって止められない。世の中には、こんなに夢中になれることがあったんですねえ。人生でこれほど集中して物事に取り組んだことはありませんでした。

AI背生画像について

さすがに全く画像が無いとなると、どう考えても売れないと思って、タイトル画像くらいは用意しようと思いました。筆者は絵心が全く無いので、いま流行りのAIに生成してもらおうと思ったのですが、これが結構手こずりました。

この素敵なヒロインを、なんとしても絵で表現したい! その一心でしたが……。
これだ! という1枚のために、大量に生成することになるのですが、途端にGPUのクーラーファンがものすごい勢いで唸りを上げました。おかげでその振動を受けたCPUのファンから、軸がズレたのか、ものすごい騒音が出るようになってしまいました。軸を押したりしたら戻りましたが。

途中でグロ画像がいっぱい出てきて萎えつつも、なんとか可愛い女の子の絵が出てきました。
ただ、背景の方はどうしても指示通りに作ってくれないので、paint.netでキャラクターだけ頑張って切り抜いて、背景は別途AIに生成してもらって、合成。
キャラをもう少し大きく生成したかったのですが、サイズを変えて生成すると絵が変わってしまうので、超解像でスケールアップ(waifu2x-caffeを使用)したりもしました。

大変でしたが、キャラと背景を別にしたおかげで、良いこともあって。
最初は、『タイトルだけでも画像を用意すれば、なんとか見栄えはするだろ』とか思ってたのに、『いや待て、切り取った妹ちゃんの絵を背景にすれば、真っ黒な背景よりはだいぶマシになるんじゃおおおお! 素晴らしく良い! 良いじゃないか!』とか言って一人でテンション上がってました。

また、分離したからこそ、エンディングで美しい演出ができたりしたので、結果オーライでした。エンディングのあの演出は、我ながら素晴らしい出来だと思っています!

最後に

ちょっとばかり裏話が多くなりましたが、いろんな思いを詰め込んだ、大好きな作品です。この子たちのひと夏の物語を、ぜひお楽しみいただければ!

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