クオリティーアップの手段
VRSQは品質向上のため、陰影の表示に注意しています。
より具体的には、光源の位置調整や、ブルーム(ポストプロセス)を使用しています。
光源について
ユーザーが作品を鑑賞する主な位置(ベッド上、男性キャラクターの目の位置)から考えて鑑賞の主対象(女性キャラクター)が逆光となるように光源(ランタン)を配置しています。また、全体の明度を下げることで、コントラストが出ることを意識しています。
光源の位置は床に近い位置(天井灯ではくテーブルの上のランタン)にすることで、鑑賞の主対象の影が壁に拡大して投射されるように配置しており、状況を強調して伝える効果を意識しています。(もっとも、男性キャラクターの主観では影はほぼ見えないので、第三者視点=作品中にある傍観者モード向けと言えます)
ブルーム(ポストプロセス)について
光(明度 輝度(HDR Color の Intensity)の高い箇所)の周囲をぼかす効果がブルームです。これによって、ライティングとは別に物体が光っている様子を表現することができます。エミッションと組み合わせて使うのが効果的で、VRSQでは光源となるランタンの他に、キャラクターの目にエミッションをかけています。
※ VRは両眼立体視の肉眼を再現しているため、カメラ撮影で生じる効果を再現することが主な目的であるポストプロセスとは相性が悪いとする言説もありますが、経験上、有利に働くケースの方が多いと感じられたため採用しました。