仕上げが少し変わったよ!というお話
『やはりヌルテカが最エッチなのか?』
どうも、黒色十色です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
完成カット一部公開
有料プラン始めました
ついに有料プラン(500円)を始めました。
内容としては月初めに限定ループアニメを公開するというものになっています。
当然えっちな奴な!!
線画の二値化をやめました
前回の完成カット一部公開の時点で、もしかしたら気が付いていた方もいらっしゃったかもしれないとも思います。
実は前作に比べて、線の仕上げが変わっていますね。
前作時点では線画を描く段階では線の二値化というものを行っていたのですが、これをやめたことによるものです。
二値化とは
二値化というのは、本来であれば黒い線を表現するのにデジタルデータ上においては真っ黒のピクセルとちょっと透けてる黒のピクセルとで描画されているのを、全て真っ黒のピクセルだけにしてしまうということです。
見比べてみると二値化している線の方がジャギジャギしてますね。
この二値化というのを施す利点というのは、仕上げの色塗りの段階で楽になるというのがあります。
二値化してた理由
二値化していない線のふち、半透明の部分は通称アンチエイリアスとも呼ばれます。
このアンチエイリアスの存在している線で囲われた部分にバケツツールなんかを使ってポンと色を置くと、場合にもよるのですがアンチエイリアス部分に色が塗られないことがありまして、これが色と線の間に隙間を生み出してしまい仕上がりに違和感を生むので、これを避けるために二値化を行うのです。
ですがこれは、アナログ原画をパソコン上に取り込んで仕上げをする際に線画を二値化している(らしい)というプロの現場における工程をデジタル上での作業に強引に当てはめていただけではあったんですね。
それでも実際に塗る際の手間の節約という面では便利でありましたが、これには欠点もありました。
二値化の欠点
まずシンプルに仕上がった映像がなんか微妙です。
二値化した線をそのままにしていると当然ギザギザの線になっているわけですから、あとからスムージングという処理を行ってアンチエイリアスを後付けするのですが、私の使っているクリップスタジオ上でのスムージングは結構簡易的な処理になっていまして、前作もよく見ると一部のちょっと斜め細めの線なんか、まったくアンチエイリアスが乗っておらず不自然な線がいくつか存在しています。
これでは結局仕上がりに違和感が発生してしまうわけですね。
そして制作段階においても、一度スムージングをかけた線画を修正しようとするとスムージング処理を施す前の状態に戻してから修正しないといけないので手間がかかって面倒というのがありました。
最終的に
というわけで、今回は線の二値化をせずに線画を描いて、最終的にあとから線画に少し細工をする仕上げをしています。
この線画への細工については次回の更新で色関係の仕上げの話と一緒にお話ししようかと思います。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
次回更新は4月28日を想定しています。