【お仕事レポート】テングステン様へ楽曲提供しました
テングステン様 制作「帝國の関所番」にBGMを提供しました
「帝國の関所番」というゲームにメインテーマ曲を提供させて頂きました。
テングステン様のCi-enページにて聴くことができます。
https://ci-en.jp/creator/322/article
ダークな雰囲気がいい感じで出せたと思いますので是非聴いてください。
「ディストピア」「監視社会」「密告社会」といった今の私たちの生活からはなかなか想像できない「目に見えないものに抑制されている不安」や「人にそういった抑制を科している事への後ろめたさ」を作品として感じて頂ければなと思っています。
資料集めから始めました
イメージとして「ソ連」や「冷戦時代のドイツ」といったワードがありましたので、まず「その時代の人々の雰囲気」や「その時代と地域を彷彿させるメロディ」の資料集めから始めました。
そこで主に参考にしたのがロシアやフォークダンスの音楽です。
今回はそれらが持つコード音をメインに使ったシンプルな音程、スキップするようなリズムをメロディラインに反映してみました。
もうひとつ「帝国」「行進曲」というワードがありましたので、そこでマーチらしいベースとパーカッションのリズムで伴奏を作りました。
一般的にマーチのテンポは120bpm程度ですが、今回は重苦しい感じを出すために110bpmまで落としています。
結果として、「重苦しい行進曲のリズムの上に乗った元気なメロディ」というものが出来上がりました。この辺が「カラ元気感」をうまく出せた部分かなと思っています。
音楽はフィーリングのみで作っている、と思われている方も少なくないですが、決してそういうわけではなく、イラストやお話を作る時と同じように資料集めから始まり、分析をして徐々に作品に落とし込んでいます。
そしてそうやって手間暇かけて作ったものはやはり愛着が湧きます。
今回はそういった意味で楽しく制作させて頂きました。
テングステン様、この度はご依頼ありがとうございました!