プロットを使ったADVのストーリーの作り方
前回の個別のイベントシーンの書き方では、プロットは挟まずに一気に書ききることを念頭に置いていましたが、実際に何日もかけて書くような大きめのストーリーを考えたいときは、なかなかそういうわけにもいきません。
・自分が以前の展開を忘れる
・ストーリーに改善すべき点が見つかった時に、
それを直すことが全体に対してどのような影響を及ぼすかを
考えるため、ストーリーを鳥瞰する方法がない
これらの問題が発生する結果、死んだはずのキャラクターが何事も無かったかのように生きていたり、いつの間にやらボスキャラが登場していたりと、しっちゃかめっちゃかな展開のストーリーになってしまいます。
(実は過去に我々が作ったフリーゲーム『Village of Nightmare』は
この問題を抱えていました。
退魔師が何の前触れもなく出てきます……)
さらに、
・書いていて目先の展開に流され、
元の最終目的地点と違うところに着地してしまう
なんてことまであります……
そういった問題を防ぐ為に、
ストーリーを作る時は、そのストーリー全体におけるお話のプロット(設計図)を先に考えてやろうというのが、今回ご紹介するプロット作りです。
特にADVにおいてプロットを書くことは、思わぬメリットもあったりもするので、その辺もご紹介していきます。