四宮エリサ/ARS 2023/03/25 00:08

きみは誰くん 販売開始されました


https://www.dlsite.com/girls/work/=/product_id/RJ01010871.html

作品紹介

「もういい、わたしこのひととつきあう」
 俺の服をがっつり掴んだ彼女は、ろれつの回らない様子でそう言った。

 食事に誘われた先は慰め会と称した合コン状態で、その上、一番まずい相手を押し付けられた。
 自宅の場所を聞いても教えてくれない。そもそもまともに歩こうとせず、遠慮無く体重を掛けてくる。
 離してくれる気はなさそうだった。

 ――なんでよりによってこの人なんだ。

 考えても答えは出ない。ため息をついても状況は変わらない。
 それならばと腹をくくる。
 まずは自販機でお茶とスポーツドリンクを買い、細くも太くもなくなったその体に腕を回した。
 足を向けるのは自分の家だ。

「めんどくせーおんなっておもってるでしょ」
 途中、彼女がそう言った。
「別に。思ってませんけど」
 会話らしい会話は、それだけだった。

登場人物紹介

■なんか隣にいた男の子(誰くん)
 あなたの慰め会に呼ばれていた男性。
 同い年ということは覚えている。人がよさそう。

■あなた
 引っ張ってくれる人(ちょっと強引なくらい)がタイプの大学生。20歳。
 これからは恋に生きようと決めたが、
 生活の中心だった部活をやめた穴は大きく焦りもあり、上手くいかない。

□田中くん(名前のみ)
 必修体育不人気ランキング★☆第一位☆★土曜二限のボールルームダンスで知り合った男子。
 付き合いがいい系の人。でも私の慰め会を合コンの場にしてんの知ってんだかんな。

トラックリスト

01.キスが上手い誰くんと……7:23
02.優しすぎる≒物足りない?(R-18)……28:30
03.気持ちいいことだけ(R-18)……22:47
04.夜明けのスポーツドリンク……9:49

再生時間……1:08:29

クレジット

キャスト.乃木悠星 様
     https://nokiyuusei.wixsite.com/star-hoshi
イラスト.与田 様
デザイン.FLOSHIKI DESIGN 様
     https://floshiki.com/



『一度捨ててしまった自分の努力が、全然知らない誰かの目に留まっていたら』というちょっとの嬉しさと怖さを考えながら書いたお話です。
もしかするとそれを青春の傷というのかもしれないなと、作り終わった今は思います。
表紙イラストは本編後のイメージで制作していただきました。
少しでも何か感じていただけたら嬉しいです。

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