WHITE RIBBON 2019/11/24 20:00

【シナリオ担当の雑記・其の7】電気羊

どうもこんにちは。
サークル内作品でいくつかシナリオを執筆しているP野郎と申します。

さてさて、現在は気合をいれつつ執筆作業に励んでいるわけですが、先月のブログでもお伝えした通り、いかんせんアイデアの湧きが乏しい状態が続いてはおります。
※先月のブログはコチラ→【雑記・其の6】

こうなると机でう~んと唸っている事が多くなり、数少ない趣味の1つであるゲームをやる時間がどんどんと削られてしまいます。

しかしながら、こういう『やる事があって逃げちゃいけない』時の現実逃避ゲームこそが1番面白く感じるというのもまた事実。今日も今日とてPS4の電源を付けるのでした……。
アイデアが浮かばない時というのは、あまり自分を追い詰めずに別の遊びに興じるというのも悪くはない選択肢なのかな多分きっとメイビー……と自分をごまかしているわけですね、はい。

とはいえ遊ぶというのもなかなか悪くないもので、その中の意外なものからインスピレーションを受けて、すらすらと書き進めることが出来る、ということがあったりします。

当サークルでもいくつか音声作品を執筆しているのですが、今までのブログでも触れているように、本、映画を含め様々なジャンルの作品から影響を受けて執筆しております。

それは世間的にも同じ事が言えまして、例えば映画を1本見れば、シネフィル的人種には「あの映画のこの部分から多大な影響を受けいてる」「このシーンはあの名作とほぼ同じシーン」というのがパッと見て分かったりするものです。そういったルーツ的な話というのは個人的にも非常に好みで、一時期は映画評論等を読み漁っていたりしました。

しかし思いもよらぬところで、「あの作品に似ている」と言われることもあったりします。

例えばWHITE RIBBON制作の、


『レプリカントは微笑まない』 ~ボクだけのレプリカントがサポートしてくれる超感じっくりオナニー~(バイノーラル)
がそれにあたります。

この作品の体験版を動画サイトにアップしているのですが、そのコメントである作品に類似している部分があるということを知りました。

それが『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』というPS4のゲームになります。


ちなみに自分はをやったことがなかったのですが、皆様のコメントに興味を刺激されてプレイをしてみました。

感想としては非常に面白かったです。ゲーム性やストーリーもさることながら特にBGMが神がかっていましたね。雰囲気が良いゲームといいましょうか。
キャラクターデザインも素晴らしく、特に目を隠しているというアイデアには舌を巻きまして、正直『レプリカントは微笑まない』を作る前にやっておきたかったな、とは思いました。好き嫌いはあるのかもしれませんが、個人的名作にしておきたい1本です。


話を戻しまして『レプリカントは微笑まない』で大きく影響を受けているのが、今回オススメしたい1冊、フィリップ・K・ディックの
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
そしてそれの映画版である「ブレードランナー」です。
「ブレードランナー」のサイバーでパンクな世界観は、様々なSF作品に大きな影響を与えたと言われています。その劇中に登場する人造人間が『レプリカント』と呼ばれています。ニーア オートマタもこれらの作品の影響を多大に受けているかと思うので、そういった意味でルーツ的には一緒ということになるのでしょうか。

さてこの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』


あまりにも有名すぎる1冊ですので、ブログタイトルでピンと来てしまった人も多いことでしょう。
お話としては割とサスペンス系になっておりまして、人造人間を取り締まる役職の主人公が、逃亡した人造人間を探していく、ような感じです。
人間とアンドロイドをどう見分けるのか、辺りが1つ作品のポイントになっております。

我々と全く同じ姿形をした人造人間を通じて『人間とは何か』を考えさせられるようなテーマだと感じました。
音声作品『レプリカントは微笑まない』も同様のテーマ性ではありますが、人間が考えるのではなく、逆に人造人間側が考えるという構図になっております。

ちなみに電気羊とは原作小説で主人公が飼っているロボットの羊のことで、私の脳内ではこのように変換されています。


ただ、こういう妄想は作品によっては逆に残虐になってしまうこともあるので、注意は必要かもしれませんね……。

残虐と言えば、正直そんなに読んだわけではないので若干適当ではありますが、この時代のSF小説というのは妙にエグみのある作品が多い気がします。
日本だと沼正三「家畜人ヤプー」等を思い出してしまいますね。少し新しいですが栗本薫の「レダ」あたりも印象深いです。



年末年始はSF作品を手に、空想の世界へと旅立ってみるのもオツかもしれません。
読書はちょっと……という18歳以上の方は是非『レプリカントは微笑まない』 ~ボクだけのレプリカントがサポートしてくれる超感じっくりオナニー~(バイノーラル)をオススメさせていただければ幸いです。

『レプリカントは微笑まない』 ~ボクだけのレプリカントがサポートしてくれる超感じっくりオナニー~(バイノーラル)

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