chapter83　沽券

「天前麗華編　～叛逆の報い～」

chapter83　沽券

「麗華ぁあ！テメエなにやってくれてんだ？！」
　ミオは立ち上がると粗相をした麗華を恫喝する。
　
　刹那は黒い思惑には絶好の好機とばかりにミオに問いかける。
「ミオ、お前の躾はいったいどうなってんだ？お前が責任取ってくれるのか？」

　ミオは短めの一本鞭を手に取ると左脚を麗華の首元にあてがう。
「麗華、わかってんな？」
「ミオ女王様…申し訳ありませんでした、お許し下さい……」
　麗華は蚊の鳴くような声で決して聞き入れてもらえることのない哀願を連呼する。