サンプル分1ページ完成&次の制作
前回描きかけだった、歯磨きシーンのイラストが完成しました!
このページはサンプル分なので公開します。
塗り途中だった部分を加筆して、色を調整しました。前回載せた時点のものよりも、柔らかくあったかそうな感じが出せたかなと思います。
どんなに小さな部分でも正しく塗られているような完璧な塗りを目指していたのですが、あまり極端に気を張ると良い制作が続けられないので、ある程度ラフさを残すことにしました。
塗りに関しては、ところどころ粗さがあった方がアナログ風ブラシの質も活かせるので、ラフさも大事みたいです。
その分、線画はしっかりと気を抜かないで描きたいですね。仕上がりが上質かどうかというのは、絵でも立体物でもなんでもエッジに出る気がします。
今はまた別のサンプルページを描いています。
アンドロイドちゃんくんが画材屋さんの色鉛筆を勝手に食べてしまうシーンです。
アンドロイドは食事をしませんし、食品でないものを食べるなんてのはもってのほかですが、なぜかとっても美味しそうに食べています……なんでだ。
背景や色味はこんな感じになる予定です。
アンドロイドちゃんくんが食べている色鉛筆は「STABITLER」という架空の銘柄のものです。某有名海外文具ブランド2社を混ぜた名前です。
ちなみに他のページには「fine-castella」なる架空の銘柄も登場しています。だ、大丈夫かな?
アンドロイドちゃんくんのボディデザインについて、ちょっと語ろうかと思います。
収録予定のミニイラスト。このボディデザインのイメージの核は「おりこうさんな男児の持ち物」です。
男児の持ち物といっても、スポーツ用品メーカーの筆箱とか、雷を纏ったドラゴンのエプロンとか、そういうクールで子供自身が欲しがるようなデザインのものではなく、「親が園児に買い与えるリュック」みたいな感じです。
「ベースのクリーム色のキルト生地以外は女の子向けと色違いにして売られているお稽古カバン」「園の指定で買わされた男児向けお道具箱」「平成の男の子向けキッズケータイ」でもあります。
このアンドロイドくんちゃんが、純真無垢な性格、敬語キャラ、そしてアンドロイドという人造の存在であるため、そういう「何かの管理下でお利口にしている子供」のデザインになったのかな、と思います。
また、こういった絵柄で中性的なキャラを描くと女性に見えやすいので、それを少し和らげるために「男の子の持ち物の色」と見なされやすい寒色系の配色にしています。
ちなみに緑色の髪の毛は、完全に野原の好みです。今までの推しキャラの半分以上が緑髪キャラなんです……6歳の頃、テレビで偶然見かけたでじこを好きになった時からオタクが始まっていました……。
ボディの形状は、曲線を基調としながらも、ところどころメカらしさが見えるようなものにしています。
そして何より、そこはかとなくえっちになるようにしています。煩悩、大事。
メカの個性は関節のデザインに表れると思うのですが、このアンドロイドくんちゃんはぐにゃっと曲がる関節が黒いラバーで覆われていて、それが可動部分に露出しているようなデザインにしています。
野原がメカキャラ好きといえども工学に疎いためこうなったのですが、「柔らかい関節が固いパーツの隙からちらりと見えているのは、鎧キャラの弱点を知ってしまったようでエロい!」と思ったのも大きな理由です。煩悩、重要。
そしてその露出は自然と、本当に人間の弱点っぽい部分に出るんです。
少し話をそらしまして……可動フィギュアやドールが趣味の方なら「わかる〜!」となると思うんですが、硬質な人形の関節の内側(肘や膝の裏など)って、折り曲げやすいように身が減らしてあるんですよね。あれが大好きで。
最近「武装神姫」のマオチャオちゃんをお迎えしたのですが、腿の後ろ側、正座してふくらはぎがひっつく部分がしっかりと削れたデザインになっててテンション上がりました。
でもなぜか、そういう人形の関節裏部分はシルエットがえぐれていても不自然に見えないんですよね。
それで、話を戻しますと……そうやって身を減らされたパーツからは芯が露出するわけです。ジョイントとか。
アンドロイド、「生きている人形」であれば、きっとそれは大事で重要な部位のはずです。
そしてまた人間も、肘や膝の裏なんかが他人に触れることは少ないわけです。
曲げて内側になる部分ですから、普段から守られがちな場所ですし、弱い場所ともいえます。
そんなわけで、アンドロイドちゃんくんの肘膝の内側には身がなく、内部のやわらかい関節が出るようにしています。
みぞおちとか、内腿の付け根とかにも露出があります。これを描くのがもう……本当に楽しくて! 煩悩、重大。
あとはこの、ボディのあちこちについている朱色のランプについても語りたいです。すごく。
長くなりますので、今回はこの辺で。ランプのことはまたいつか書きますね!
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