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ペットの記事 (2)

五月雨時雨 2024/06/18 20:36

哀れなペットは己の仕事を無慈悲に全うさせられる

左右の乳房へと被せられた半球状の器具が自身に接続されたチューブが行う吸引によって乳首と乳輪を引き延ばさせつつ、内部に搭載されたシリコン製の白い羽根の回転を用いて吸い出した箇所に絶え間無い摩擦の刺激を注いでいる。硬く張り詰めた男根の根元と亀頭の真下へと巻き付けられた黒い革製のベルトが、自身に内蔵されたローターの振動を使って緩く締め上げた肉の棒にとめどない快楽を生み出し続けている。
乳首も男根も、堪らなく気持ち良い。淫らな器具を装着された男は、甘い至福に休み無く心と身体を翻弄させられている。両手両足を折り畳んだ状態に維持させる黒革製の拘束具を解こうと試みる余力すら紡げない。それどころか、手足の縛めと自身を仰向けに乗せた台の側面に位置する金具達を遊び無く結合する十数本の鎖を鳴らす力さえもはや残されてはいない。
胴体の真横に運ばされそこから離れられないよう四肢を鎖で台へと縫い付けられた男。無防備に露出させられた恥部を嬲る淫猥な装置を振り払いたくても振り払えぬまま、一方的に流し込まれる快感にただただよがり狂わされるだけの男。
そんな限界の状況に追いやられた男は、痛々しく見開かれた目から大粒の涙を側頭部へと零しつつ、口を塞ぎ言葉を奪う目的で噛まされた黒いギャグボールの穴から恥と誇りを捨てた哀願を飲み込みきれない唾と共に迸らせた。

「お、おえあい、ひあふぅっ! おひりもぉ……おひりもぉぉっ!!」

疲弊しきった不自由な裸体を苦しげに痙攣させながら、本能に従った腰の上下運動を行いつつ男が無様なおねだりを不明瞭に叫ぶ。常に震えている二本のベルトに彩られた男根を揺らし、透明な半球の内側で白い羽にぷるぷると弾かれている乳首を踊り狂わせながら、陥落に至った男が地獄からの解放を請う絶叫を自分を観察し愉悦に染まった笑みを浮かべている憎んでいたはずの男へとなりふり構わずに寄せる。
その最高に滑稽な要求を堪能して笑みの黒さを引き上げながら、支配者の側に立った残忍な男は胴体の前で組んでいた腕を崩して己のズボンのファスナーを下ろし、興奮を滾りに滾らせた男根をさらけ出させた。

「ひょれ、くあはいぃっ! おひりに、くあひゃい! ぶぼぶぼ、ひへくあふぁいぃぃっ!!」

待ち望んだ男根を涙に潤んだ視界で確認した男が、屈服の意思を一段と強めた懇願を一生懸命に放つ。
乳首と男根だけを延々と淫らに弄ばれ、自分を捕らえた男の手で乳首と男根を遙かに上回る性感帯へと育てられた尻穴を何の責めも加えないという決して絶頂には辿り着けない生殺しの地獄に苛まれた男が取り出された男根の方に向かってはしたなく収縮している尻穴を突き出しつつ、その男根を利用した肛虐という慈悲を希求している。
そのこれ以上無く惨めで淫猥な要求の様を独占しながら、許しを求められた男は自身の男根を無防備な蕩けきった尻穴に押し当て、期待と安堵に目を輝かせ表情を緩めている愉快な男を味わいつつその期待と安堵を残酷に裏切る生殺しの増幅を嬉々としてもたらしてしまった。

「んむっ!? もぁぁぁぁーっ!? なんえ、あんれぇっ!? おふまへくあはいぃっ! もっひょおくぅぅぅぅっ!!」

尻穴の浅い部分のみを亀頭で征服し、すぐさま腸内から退出する。そんなもどかしさを加速させるだけの交尾を開始された男が、困惑と絶望に歪んだ悲鳴をギャグボールごしに上げながら男根の荒々しい挿入を欲する。
だが、鬼畜な男は小さな腰の往復をやめようとはしない。潜り込ませた亀頭に伝わる腸壁の必死な吸い付きを愉しみつつ腰を引く男は、腸壁をこれまでよりも激しくいたぶり出した疼きの波に喘ぎ悶絶する男を悠然とした態度で嘲笑いつつ、乱れに乱れている男が抱く勘違いを意地悪な口調で正してやった。

「さっきから何を騒いでいるんだい? 君は私の思い通りに苦しむことが仕事の惨めなペットだろう? おねだりするのは勝手だけど、その通りになんてしてあげないよ? その方が、君がエッチに苦しんでいるところを愉しめるんだから当たり前だよねぇ?」

亀頭のみで尻穴を○す動きを継続しながら浴びせられた言葉に今の自分の立場を改めて思い知らされながら、矜持を捨てた哀願の意思表示すらも加虐の材料として扱われた男は暴れさせることも出来なくなった黒革に包まれている手足を小刻みに震わせつつ、無駄だと悟らされたおねだりを発することもやめた口から乳首と男根と尻穴を狂わせる足りない悦楽由来の鳴き声を、憎き敵から自分の飼い主となった非道な男の前でか細く、哀しく垂れ流していくのだった。

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五月雨時雨 2024/05/21 21:21

淫猥なペット達は焦らし抜いた穴を主の前で嬲り合う

ご主人様の命令には、何時いかなる時でも絶対に従うべき。すでに骨身に刻まれたその情報を蕩けた思考の中に再掲させながら、青年達は本能に沿って勝手に動こうとする己の裸体を必死で制し続けている。
ご主人様が許可するまで、快楽を追い求めてはいけない。与えられた指示を膨れ上がる自身の欲望に掻き乱されている脳内に改めて言い付けながら、青年達がペットの証である赤と青の首輪のみを身に纏った裸体を主に望まれた姿勢に保ち続けている。
それは、自分ともう一人の尻肉を隙間無く密着させ絶えず押し付け合う四つん這いの姿勢。お互いの尻穴を奥深くまで満たしている両端に男根を模した装飾があしらわれている一本の淫具が抜け落ちないよう維持する姿勢だ。

「は、んは、はぁ……っ」
「あふ、ふぁ、んくぅっ」

ひしゃげる程に押し付け合っている尻肉同士が、自身の持ち主が募らせている発情の熱をもう片方に伝えていく。
二つの尻穴を貫いた淫具を青年達の興奮の緩急に合わせて不規則に圧迫する腸壁が、もう片方から送られた予想の付かない圧迫由来の振動に雌の至福を抱かされつつ、お返しとばかりに自身も淫具を締めて快楽に直結した振動を交換し合っている。
自分達の肉体が無意識に引き寄せるそんな刺激に苛まれている青年達はもう、限界だ。汗に濡れ、股間周りを汗とは違う淫猥な体液でも濡らしている二つの裸体をガクガクと痙攣させている青年達はもはや、仲良く無様に尻肉を振り乱し合い淫具を用いて二つの腸壁を嬲り合う行為に耽っている自分達の様子が朦朧とする頭から離れない状態に陥っている。
今その行為を開始せずにいられているのは、愛しい主への忠誠心が異常なまでに深いからだ。主の為ならば、どんな命令にだって従える。恥や尊厳はおろか、命を捨てても構わないとさえ思える。
傍から見たら狂気とも思える幸せな隷属に己の全てを支配された二人の青年は、尻肉を密着させた四つん這いの格好を取った自分達の真横でソファーに腰掛け鑑賞している主の期待を裏切りたくない一心で痛々しく跳ねる手足で裸体を支え、淫欲に負けようとしている理性を一生懸命に抑え込んでいる。
我慢に我慢を重ね、快感を手に入れないようにと自制を繰り返す。限界まで張り詰め透明な淫蜜をとめどなく垂らしている男根が差ケツ射精への渇望に流されないよう努めながら、尻肉をビクビクと跳ねさせつつ己に甘く苦しい生殺しを課す。
その滑稽で、惨めで、可愛い忍耐を自分だけの特等席で満喫していた主の男は、床に体液の水溜まりが形成されるくらいに頑張った良い子のペット達に対する賞賛を胸の内に滾らせつつ、自分からの慈悲を欲している二匹に待ち望んだ許可を労い混じりに恵んでやった。

「○○、□□、お疲れ様。良く頑張ったね。それじゃあ、ここからはお待ちかねのご褒美だ。思う存分お尻をフリフリしながら、仲良くたくさんイきまくるんだよ?」

許しをもたらされた途端、出口の無い地獄に閉じ込められていた青年達の目が安堵と愉悦に染まった。
そして二匹は主に言い渡された通りの動きを、上下左右に尻肉を踊らせてもう片方の尻肉を捏ねつつ腸壁を淫具でめちゃくちゃに掻き毟り合う悦楽の追求を開始し、焦らしに焦らし抜かれた裸体達をあっという間に途切れの無い絶頂へと追いやった。
命じられてはいないけれど、こうしたらご主人様をもっと愉しませてあげられる。そんな判断の下に、本能を剥き出しにした獣のような喘ぎを放ちながらだ。

「あっ、はひっ、イぎまずぅぅっ! おぢり、ぐにぐに、ぐちゅぐちゅぅっ! まりゃイぐぅぅぅぅーっ!!」
「ありがとう、ごじゃいまずぅっ! ご主人様ぁっ!! いっぱいイぎまじゅ! イぎっ、まぐりまじゅぅぅぅーっ!!」

一切の愛撫を注がれていないはずの男根から精液を断続的に放出し、だらしなく開いた口から唾液と主への感謝を含んだ淫猥な鳴き声を上げながら、ペットとして飼われその事実を悦んで受け入れている二匹の青年は真横から自分達を眺めている主に今以上の痴態を披露したいという願いを湧き上がらせつつ、二つの尻肉と腸内を一心不乱にいたぶり続けていた。

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