壊れることも許されぬまま男達は淫獄の中で飼われる
無防備にさらけ出された男根の真上に当たる腹部へと刻み付けられた紋章が、その桃色の輝きをまた濃く深めていく。剥き出しにされた左右の乳首を中心に据える形で肌に描かれた同じ紋章が、全く変わらぬ輝きを残酷に引き上げていく。
その様子を、捕らわれた男達は涙に潤み恐怖に歪んだ瞳で虚しく見つめることしか出来ない。本来ならば一時的な呪文詠唱の阻害にしかならない発声を禁じる魔術を規格外の魔力によって永続的な物とされた男達は誇りを捨てた哀願に染まった絶叫を放つことさえ許されぬまま、輝く紋章が生み出す無慈悲な展開を受け入れさせられるしか無い。
愚かにも勇敢に挑み、敗北を喫した。そんな自分達を生きたまま捕獲し己の力を高める機構として飼育している非道な魔族に管理されている冒険者の男達は、乳首と男根を襲う紋章由来の快楽の増幅に打ちひしがれながら、四肢を背にした異常な壁の中へと取り込まれた無様な裸体を絶頂へと上り詰めさせられるしか無いのだ。
全員同時に、仲良く淫らな頂点へと押し上げられた男達が、幾ら開いても呼吸音しか放てなくされた口を小刻みに震わせつつ男根から薄まった精液を迸らせる。紋章とは趣の違う桃色をした触手製の壁に四肢を囚われ裸体を×字に引き延ばした体勢に固められた男達が、思い通りに暴れさせることすらも不可能にされた身体をよじらせ精液を分泌している男根を間抜けに踊り狂わせ少しでも悦びを誤魔化そうと試みる。
だが、冷酷な紋章はそんな涙ぐましい努力を無視しながら、次の絶頂を淡々と男達にもたらしていく。自身を男達の肉体に刻んだ魔族の思惑に沿って快楽を延々と注ぎ時折その快楽を強めて絶頂を強要する紋章は、逃れられぬ男達がどんなに屈服色の懇願を言葉が使えないなりに示そうとも、一切意に介すこと無く次の射精を促し、魔族の糧となる精液を容赦無く絞り出させていく。
その輝きを、男達はいつまで経ってもとめられない。逞しく鍛えられた肉体をなりふり構わずにもがかせ、培った魔術の技を行使出来なくされた口から唾液を溢れさせつつ身悶えても、淫獄に閉じ込められた男達は予測の付かない紋章による射精の要求で絶頂へと追い立てられるしか無い。
終わり無き絶頂地獄を補助する魔法薬を自ら生成し摂取を行わせてくる壁から伸びた触手の追い打ちさえも拒めない男達はもはや、嫌がる理性とは裏腹な至福を確かに抱いている己の本能にも嬲られながら、魔族が所有する城の地下という助けに期待の出来ない空間で新たな精液をひり出すしか無いのだ。
言葉を紡げぬ口に潜り込んだ一本の触手が、男達の食道に向かって粘つく液体を流し込んでいく。これを飲んだら、体力のわずかな回復を強いられ、精液の枯渇も解消させられる。それだけじゃなく、失神を初めとした意識の喪失と発狂も禁止される。効果を知っていても抗えない魔法薬の嚥下を行わされながら、自分達を返り討ちにした魔族を一層の高みへと導く道具として飼われている哀れな男達は破滅という形での救済も没収された事実を改めてその身で思い知らされつつ、喉を○す触手の体液が原料である魔法薬を従順に飲み干し、紋章の追撃に屈して若干色を取り戻した精液を萎える暇さえ認められない男根から噴き出させていくのだった。