液タブを4ヶ月使った結果
今までずっと板タブを使ってきたんだけど、去年末に液タブを買いました。今日まででだいたい4ヶ月使ってきたので、使い心地とか、板タブと比べてどうなのかを書いてみます。
今まで使ってきた板タブ
Intuos4 Large ってやつです。2009年発売だそうで、たぶん僕も10年ぐらい使ってきたと思います。この前はIntuos3 Medium だったと思います。
買った液タブ
Wacom Cintiq Pro 16 を買いました。Pro じゃないほうだとだいぶ安いんだけど、どうせならいい方を買ったほうがいいかなとあまり深く考えずに Pro にしました。しかしたけー。け、経費にできるしまあギリOKでしょう……。4Kディスプレイはなかなかテンションがあがります。細かいところもよく見えるので、最近は5000×4000の解像度で描いてます。せっかくですし! 次回作の絵はすべてこれで描いています。専用スタンドは買ったほうがよいです。視差があるとは言われるけど、僕にはよくわかりませんでした。マルチタッチ機能は、反応がワンテンポ遅いし、回転させようとしても拡大されたりするので使いづらいです。僕は切っています。
汚い部屋なんだけど、今はこんな感じの作業環境です。画面下のが今回買った液タブです。ちょっとキーボードが左に寄ってるのは、僕が右利きだからです。あの空いた隙間に腕を置いて描いてます。
メインのディスプレイは正面のもの。EIZOのカラーキャリブレーションつきです。配送料をケチったせいで、持ち帰った後3日間筋肉痛に陥った思い出がありますが、今回は関係ないですね。最終出力はこのディスプレイで調整してます。
右のノートPCはYoutubeを流したり、音楽を再生したりしてます。メインのスピーカーはこっちのノートPCに繋いでいます。ノートPCの上は暖かいので猫の寝床になっています。
実はこの左にももう一個ディスプレイがあります。それに別のスピーカーもつなげて、作業してるときはほぼスピーカーを鳴らす用途になっています。PS4もそのディスプレイにつなげています。
良かった点
良かった点は少ないものの、作業効率はかなりアップしました!
ディスプレイを縦に置ける
これが一番よかったです。デュアルディスプレイにするときってたいていディスプレイを横に並べると思うんだけど、あれって目の移動が多くて疲れるんですよね。なのでサブディスプレイは大して有効利用できませんでした。参考資料をちょっと表示しておいたりしたぐらいかな。
しかしディスプレイを縦に置けるようになると、どっちのディスプレイも同じぐらい効率的に使えてめっちゃ作業がはかどります! どっちの画面でもプログラミングできます! いやー、これはとてもよいですね。
液タブだからこそということでもないんだけど、板タブだと↑みたいに斜めにディスプレイを置くのは難しそうなので、一応液タブの利点かなぁと。一番の利点がこんなのでなんかすみません。
マウスポインタを探さなくてすむ
板タブを10年ぐらい使ってるとだいたい思ったところにポインタを置けるんだけど、それでもポインタを探して、それを見ながら絵を描かないといけないです。が、液タブだとペンを置いた場所がマウスポインタの場所になるので、いちいち探さなくてすみます。あー、楽だ。
良かった点は以上です。他のサイトだと、紙みたいに描けるとか書いてると思うんだけど、僕はデジタルでしか絵を描かないし、特に利点とは思いませんでした。
悪かった点
いっぱいありまぁす! これから買おうと思っている方は気をつけましょう。
肩がこる
凝ります!! なぜか? どうしても下を向いて描かないといけなくて、猫背になるからです。板タブなら正面のディスプレイを見ながら描けるんですけどね。ただこれは液タブに角度をつけることである程度緩和できます。でも完全じゃないです、板タブの方が楽に描けます。角度をつけられないと肩が死にます。
光が反射する
蛍光灯の光が反射して、描いてるときにめっちゃ気になります!
3000円ぐらいする反射防止シートを貼ってみたものの、何の役にもたちませんでした。遮光用の葉っぱも買ったけど、これもいまいち。光が反射しない角度を探して、その状態で描きましょう。机の配置を見直してみるのもありかも。僕は反射する左端を使わないようにしました。
キーボードがおけない
板タブはその上にキーボードをおいて作業ができました。描画領域よりもちょっと奥っかわに置いておくと、絵も描けるしキーボードも打てる配置にできます。液タブはそれが難しいので手前に置くことになるとおもうんですが、描くときにめっちゃ邪魔です。レイヤーに名前をつけないといけないためにキーボードは必須で、脇に置いておくことはできません。
他の人はどうしてるのかと調べてみたんだけど、引き出しみたいなところに置いてたり、自作パーツを使って液タブの上に乗っけてたり、みんな作業しやすいように工夫していました。
僕の場合は、愛用しているキーボードが小さいおかげで、少し左側に配置することでなんとか腕と干渉せずに描くことができました。といっても左側の2分の1にはペンをもっていかないようにしてるんですけどね。これでも、たまーにバックスペースキーを腕で押してしまって表示物が消えてイーッてなることがあります。フルキーボードを使ってる方は配置を工夫するか、HHKBを買いましょう。(Bluetoothのものは接続が遅いのでおすすめしません。)
自分の手で画面が隠れる
もともと僕はレイヤー一覧の表示を画面の左に配置してたんだけど、レイヤーの操作をするときに自分の手が邪魔でキャンバスが見れなくなってしまいました。レイヤーの表示切り替えはめっちゃ使うんだけど、ちゃんと目的のものの表示が変わったかを確認しづらいんですよね。
一応操作するパネルを画面の右側に置くことで解決できました。普通に描いてるときには、自分の手が邪魔になることは少ないです。とにかく操作するものは自分の利き腕に近い方に寄せましょう!
暖かい
中央の上っかわが暖かいです。夏だと気になるかも。
総評
悪い点は多々あるものの、ディスプレイを縦に置けるという点で○。しかし板タブでも工夫すれば似たような配置にできるかもしれない。ポインタを探さなくても狙ったところにペンを置けるのは少し効率アップになります。高級品だったけど、今は買ってよかったと思います。ただ、人に薦めるなら……板タブかなぁ。間違っても板タブの上位互換だと勘違いしないようにしましょう。
おまけ
絵を描いてるとたまにひっかかれます。