皆様へお知らせです。

皆様へ

平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます。
早いもので初雪の便りが届く季節となりましたが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は調子がいまひとつふたつ……。
神経痛持ちの私ですが、このところ腰に不穏さを抱えております。
とりわけ冬は厳しいですねぇ。

さて、今回は重要なお知らせがございます。
支援者様だけでなく、どなたでもお読みいただける記事となっております。
(新作の情報と言えないところが心苦しい……。)

この度、DLsite様よりお話を頂きまして、当サークルの
『明日別れる君だけど』を
無料でご視聴頂ける作品としてお預けすることになりました。

今まで本作をスルーしていたという方も、この機会に
是非ともお聴きいただければと存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

「無料」という形態をとることについては、
皆様それぞれに様々なご意見をお持ちであるかと存じます。
どちらかというと、否定的なお考えの方のほうが多いかもしれません。

私自身もお話を頂いた際、正直言いまして作品丸ごと「無料」とする事には、
少なからず抵抗感がありました。

作品に正当な額面をお支払いいただいた方に対する裏切りのような気持ちや、
申し訳なさは当然のこと、当サークルの作品を気に入ってご購入されてきた
ユーザーの皆様に失望感を与えるかもしれない。
そんな懸念を抱いているのも確かです。

『明日別れる君だけど』はテーマが特異がこともあって、
なかなか興味を持っていただけないところがあります。

私の力不足、テーマ選別のミスといえばそれまでです。
しかし、CVをご担当されたスキマチェリー様の、
エロスが迸りながらも、気持ちを押し込めた切ない演技。
そしてジャケットも、乙女向け商業作品でも名の知られる
仲野小春様の描く、憂いある一征の表情。

埋もれさせるには忍びない、もっと知っていただけたらいいのになあと、
常々思っておりました。

作品を作って一番悲しいのは「目に留まらない＝聴かれない」ことです。
どの作品も、そのときの気持ちを最大限に込めて世に送り出しています。
だから、できるなら、広く多くの方に聴かれてほしい。
それが、作者としての親心でもあります。

テーマが受け入れ難くて手を出しづらいのであれば、
無料という形でゲートを下げることが、
「聴いてみよう」という動機につながって行くかもしれない……
当サークルの作品を知らない、聴いていない方々にも、
興味を持っていただけるきっかけとなるかもしれない……

また、『明日別れる君だけど』を取っ掛かりとして、
音声作品にハマる方がさらに増えていったら……
それはもう願ってもないことです。

懸念・不安はありながらもそんな期待も抱きつつ、様々熟慮しまして、
DLsite様のお申し出をお引き受けする決断に至りました。

批判・苦言もあることと存じます。

誠に勝手なことではございますが、
何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

これからも当サークル「らしい」作品作りを心がけ、
邁進していきたいと思っております。

今後とも変わらずにご愛顧いただけましたら、幸甚に存じます。

黒墨 すぐり