Aqua-baiser 2010/08/01 20:35

気持ちの整理

いつか書こう、書こうと思いつつ先延ばしにしてきたことについて、語りたいと思います。

私が初めてアヘ顔を描いたのは、覚えている限りではアンニュイ天使(漫画)だったと記憶しています。
その時は「アヘ顔」なる言葉は知りませんでしたし、どういったものがそれに当てはまるのか、という
定義などもまったく把握しておりませんでした。
ただ、「こんな表情を描いてみたらどうだろう?」と思いついたのが切欠だったと思います。
それまで表情にはあまり拘らず、台詞や擬音、絡みの構図などでエロスを追及していました。
そして初めて描いたピアジュのアヘ顔が、…上手く言葉に出来ずに恐縮ですが、なんというか…何かにカチッとはまったような感じがしたのです。
自分で描いたものながら、なんだか悪いことをしているような背徳感に苛まれ…
そこから、坂を転がるようにアヘ顔を追求していくようになりました。
それが一般的に「アヘ顔」と定義されていると知ったのは、漫画を描いてから大分経った頃でした。

最初は控えめなアヘ顔でも満足していたのに、アヘプリを作ってみよう、と思い立った時には既に手遅れになっていたようで、もはや普段の顔の原型がないくらいに歪みきったアヘ顔を描いていました。
「これだ!」と思いました。
そこに理屈はなく、インスピレーションとしか言い様がありません。

アヘ顔が理解できない、苦手な方もたくさんいらっしゃることと思います。
特に私が描くそれなどは、コメントやレビューでも評していただきましたように、引いてしまうほどの顔面崩壊レベルですし、場合によっては人を不快にさせてしまうものだとも自覚しています。
ですが、私は決して悪意でアヘ顔を描いているのではなく、純粋に好きで、それを追求したくて描いて
いるのだということだけは、どうかご理解いただきたいです。
本来ならこんな言い訳がましい弁解ではなく、作品そのもので読者様に訴えるのが筋ですが…
まだそこまで実力が追いついていない、己の実力不足を悔やむばかりです。

アヘ顔の魅力とは、「ギャップ萌え」に尽きると思います。
元々私はギャップ萌えが大好きな人間なのですが、その可能性を見出したうちの一つがアヘ顔です。
気の強い女性が、あるいは清廉潔白でおしとやかな女の子が、快楽に負けて無様な蕩け顔を晒すのはグッとくるものがあります。
気付けばどんどんエスカレートしていって、最終的には顔面崩壊レベルになってしまいましたが…(笑)

もう一つ、私がエロスに求めるのはエンターテイメント性です。
性感を高める、興奮させることに役立てば、それはエロスとして成功の例に入ると思います。
そしてさらに、作品を「楽しい」「面白い」と思っていただけたら、これ以上光栄なことはありません。
だからあえて、大袈裟な表現で書いている部分もあります。
ファンタジーばかりなのも、その理由の一つですね。現代物ですと、どうしてもリアルが引っかかって、
ブレーキを踏み込んでしまいがちで…(笑)

…少し横道に逸れてしまいましたが、エロスを追求するあまりマンネリに陥らないよう、自戒を込めて
アヘ顔について自分なりの思いを書き綴ってみました。

ここからは、アヘ顔ではなく、私自身が求めるエロスについて語ってみたいと思います。

常々考えています。
一般的に、エロスにおいて男性は「女キャラそのもの」と肉体的快楽を、女性は「カップル」及びエロに
至るまでの心理描写を重視する、と言われています。
双方が交わることはないのか。
男女ともに大満足できるエロスはないものか。
「男性向け」「女性向け」と一口にくくってしまうのは、なんだかとても勿体無いというか…寂しい気が
するのです。
肉体的快楽と精神的繋がりから得る幸せ…これは個人差はあれど、男女関係なく誰でも持っている
ものだと思うんです。何故なら、「心」と「体」は男女双方とも平等に備わっているものだからです。
両者が同じように萌えて、そして楽しめるエロスのかたちは絶対にあるはずだと。
それを「性差」の一言で片付けたくはないのです。

言うのは簡単ですが、実現するとなると、とても難しいことだと思います。
繊細な心理描写。濃厚な絡み。表現…
すべてにおいて、絶妙のバランスで両立しなければならない。
私ごときが簡単に作れるものではありません。
ですが、目指しているのはまさにそれです。
私の作品を買って下さっている方は男性が殆どだと予想しますが、私自身は自分の作品を男性向とも
女性向とも定義せず、ただ「成人向」だと思っています。

私が掲げる理想は、世間のニーズとだいぶかけ離れている気がします。
私は、Hシーンでも男女ともにフルボイスの方が臨場感があって良いと思っています。
でも、男性プレイヤー側からすれば男キャラボイスを邪魔に思う方も少なくないでしょうし、女性プレイヤー側から見ると、男キャラが無修正で淫語を言うのは敬遠するところなのかな…と思ってしまいます。
ですが、私はその両方が欲しいのです。
心と心のつながり。
卑猥な言葉を連呼し欲望のまま求め合う男女。
どちらの要素も欲しいのです。
これらは相反する要素であり、ともすればどっちつかずのまま終わってしまう危険性も秘めています。
二兎を追うものは…というやつです。
でも、それらを上手く融合させることが出来た時、男女ともに楽しめるHゲームが完成するんじゃないか、などと夢見ています。
いつかそんなゲームを作りたい。それが最終目標です。
…無茶な夢だとは重々承知しております…(笑)

長々と駄文失礼いたしました。
ここまでお付き合い下さいまして、ありがとうございました。


以下は拍手の返信です。いつもありがとうございます!

>ビュー様
SRRをプレイしていただきまして誠にありがとうございます!
次回作はアンニュイ天使やSRRと比較するとボリュームは劣ってしまいますが、その二つに負けない
くらい濃いものを作りたいです(笑)。
>曲者ヒロインのアニー
確かに、彼女は漫画を描いていた頃から、知人達に今までのヒロインと何か違う…という評価をもらっていました(笑)。ワクワクにお応えできるよう、がんばりますね!

こちらこそ、リンクしていただいていたのに、気付かないままで申し訳ありませんでした。
大ファンだなんて…恐縮です…!
私こそ、ビュー様に描いていただいた自分のオリジナルキャラのイラストを拝見した時、嬉しくて嬉しくて大袈裟じゃなく涙が出ました。
本当に、いつもありがとうございます!
未熟な管理人ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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