アンチノミー
カーネリアスの立ち絵がすべて完成しました。
完成したのはいいんですが、いつになっても絵柄が安定していなくて四苦八苦です。ふぅ……
でも、青臭い感じは出せてるかなぁと(笑)。
この調子でどんどん仕上げていこう。
ミオ様にとって大事な存在?
あんな役立たずの女が?
――馬鹿らしい。
あの女が図々しくミオ様に取り入っているだけじゃないか。
オレのエリゼに対する嫌悪感が薄れることはなかった。
しかし、しばらくするとエリゼと顔を合わせる機会が格段に減っていることに気付いた。
今まであの女にしてきた仕打ちを考えれば当然のことだった。
オレを避けているのだ。
あの女は何故オレに嫌われているのかをしっかり理解している。
オレにとっても、嫌いな女に遭遇する機会が減るのは万々歳のはずだった。
だが――
いつからだろう。
エリゼがオレの前に不必要に姿を見せなくなったこと。
オレと鉢合わせても、すぐに視界から消えていなくなること。
本来のオレなら胸がすく思いだったはずが、だんだん別の苛立ちを覚えるようになったのは。