不幸な神

年始からユキカゼ→夏子と立て続けに寝取られものをプレイしたので、せっかくだからと三連続寝取られゲームに挑んでみました。

そんなわけで、BLACKRAINBOWさんの不幸な神です。
二日ほどでコンプできたので、レビューしてみたいと思います。

以下はネタバレも含みますので、閲覧の際にはご注意ください。

実は作品のコンセプトからして以前から気になっていました。
寝取られ……というと、定義からは少し外れるかもしれませんが（主人公と関係を持たないヒロインもいるので）、ヒロインが主人公以外の男に抱かれてよがっている、というシチュエーションが好きな私にはストライクでして。
しかも男性声優さん起用！ さらにキャストには空野太陽さんの名前が！
これはもう是非プレイしてみなければ、と。
今回、機会があってパッケージ版を購入。分厚い原画集が付いていて、ちょっと嬉しくなりました。

結論から言うと、すごく面白かったです。
プレイ時間は全体で約5時間ほどで、定価からすると物足りない感はあるのですが、作品のボリュームと満足度は必ずしも比例するものではないのだな、と改めて実感しました。
序章で主人公周りの人物関係や環境が描かれるのですが、綺麗で種類も豊富な背景と相俟って、
心地良い田舎のまったりな空気が堪能できます。
主人公は心優しく、常識的な人物に描かれているので、「どうしてそんな行動を取る！？」みたいな、
プレーヤーとの意識の乖離は特にありません。普通に好感が持てる青年です。ヘタレと言われがちな彼ですが、ストーリーを見れば、彼が悪いわけではない、運命の悪戯によってそうならざるをえなかった状況が伝わってくると思います。
とにかくストーリーが気になってしょうがない。
「願いを叶える神」という設定の使い方が上手いんですね。
テキストはシンプルで癖がなく、とても読みやすいと思います。心理描写や、エロシーンでの状況説明など、丁寧でよかったです。

梨奈と弘道の二人は、ツンデレカップルとして見れば、微笑ましく見守れる範囲かなぁと思います（笑）。空野太陽さんのねちっこいエロ演技が素晴らしくて（もちろん日常演技も◎）。シーンは少ないながらも、非常にツボをついていてよかったです。まさか淫語が聴けるなんて……！（笑）
淫語はピー音で軽く修正されちゃってますが、元の音が消されているわけではないので、耳を凝らせばちゃんと聞こえるのが嬉しいですね。
差分も豊富で、変化が大きく、見ていて楽しいです。
口元や局部のカットインがとてつもなくエロス……！

そしてメインヒロインの里美。主人公の思い人。でもよりにもよってお父さんに取られちゃう。
……こっちのカップルはですねー……正直、見ていてとても複雑でした（笑）。あれはお父さんの願いだったわけだけども、自分の息子と同い年の女の子と結婚したいっていうのは……ちょっと引くかなぁ；
お父さんは、最初ちょっとエロいだけで純粋にいい人だと思っていたのに、実は変態嗜好で里美をペットとして見ているようなところが残念といえば残念でした。もちろん、主人公の視点で見れば、里美がその変態嗜好を喜んで受け入れているのがまたショック度を高めてくれるのですけども。

しかし！
エロがまたことごとくツボをついてくるんですね。ツボといっても、痛くてエグいツボを（笑）。
私は寝取られも抜きゲーも読み物感覚でプレイしているので、寝取られ展開にもさほど胸が痛まないのですが、お父さんと里美のねっとりぬっちょりエロはきつかったです……いい意味で。
もう主人公と同調しまくりです。

私は里美調教エンド→里美妊娠、加奈子さんも交えて乱交エンドの順で見たのですが、「読み物として第三者視点で楽しむ」スタイルの自分も、さすがにつらくなってきました。主人公が気の毒すぎて見てられなくて。

そ・こ・で！

満を持して登場するのが、御白様という救世主です。
白髪赤眼、太眉、つり目、眠そうな三重瞼、古風な喋り方、とどめにCV北都南さん。……という、
もうドストライクなヒロイン様でした。御白様、御白様可愛い……！
トゥルーエンドは、短いながらも主人公の辛い思いが消化され、救われていく展開でよかったです。
ちょっとせつなく、苦く、でも爽やかな余韻が残り、プレイ後感はとても清々しいものでした。
……スタッフロール後のエピローグ（？）は蛇足だったかな、とも思いますが。

ただ、このトゥルーエンドを最後の最後に持ってこれなかったのは、非常に残念（笑）。実は、おまけの里美調教日記を残してしまっていたので……； ええ、泣く泣く回収しましたとも。

グダグダなレビューになってしまいましたが；；
プレイしてよかった、と素直に思えるお気に入りの一本となりました。