Aqua-baiser 2016/08/09 23:06

暇つぶし的な

普段(らくがきではない)ちゃんとした絵を描く時はSAIで描いたラフをoCに持っていって下描きし、それをまたSAIに戻してペン入れするという工程でやっているのですが、夏の新刊はラフから仕上げまで全てSAIでやりました。本文原稿は600dpiなので、これをoCで下描きするとなるとめちゃくちゃ重くなるからです。
PC爆発するかと焦る事態もありましたが、SAIでは比較的安定して制作できていたような気がします。

そんなわけで、自己満足でしかないのですが、脱稿記念に各工程を適当に紹介してみようかなと。
暇つぶし的な感じでお付き合いいただければ幸いです。


【ネーム】

ネームは珍しくアナログで描いたのをスキャンしたものです。汚い……。そして描いた本人にも解読不能な部分が多々。
A4コピー用紙を折ってホチキスで留めて簡易ネーム帳を作りました。


【ラフ】

実際は黒一色で描いていたのですが、下描き用に透明度を上げたところで間違って下レイヤーに結合しちゃったのでグレーの線画しか残ってなくて;
ラフではありますが、実際はこの工程で結構ゴリゴリ描き込んでます。最初のほうはネームを下敷きとした大雑把なアタリくらいしか描いてません。描いては消し、描いては消し……を繰り返してここまで来ました。


【下描き】

下描き作業大嫌いな私ですが、なぜかこの原稿中は楽しかったです。
ラフを描き込んでいたおかげで、線を拾うのがさほど苦痛ではありませんでした。上で言ったように、今回のみ下描きをいつものoCではなくSAIで行いました。SAIの筆ペンとマーカーは神。
下描きではありますが、この時点でほぼペン入れと同じ精度になってるんじゃないかなと思います。
というか今回、ラフ~下描きの境目が自分でも曖昧なところがありました(笑)。


【ペン入れ】

ここまで来ると完全に作業ですね。線をなぞるだけでいいので気楽です。
ただ600dpiもあるので、普段のCG集とはやはり勝手が違いました。とにかく描いても描いても終わらない恐怖……!
途中で「こんなに細かく髪の毛とか描く必要あるんだろうか? 塗りで表現すればいいのでは?」と我に返ることも少なくありませんでした。
ペン線の太さに関しても常に悩んでいた記憶があります。


【おまけ】

表紙のラフとか。
実は最初は左右逆だったんですね。個人的にはこっちの向きのほうが好みだったんですが、これだとヒロインのアイデンティティの一つである「花のヘアピン」が映らないため左右反転させました。
「どうせ服を着せるのに……!」と嘆きながら、泣く泣く裸から描いてたような覚えがあります。
でもやっぱりちゃんと裸から描かないとバランスが取りづらくて。……精進します(`;ω;´)

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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