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Aqua-baiser 2020/02/17 18:00

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Aqua-baiser 2020/02/08 02:21

アンニュイ天使10周年記念キャンペーン開始!……と、ちょっと真面目なお話。

アンニュイ天使10周年記念キャンペーン開始です!!
この機会にぜひお買い求めください♥

80%OFFで220円!

アンニュイ天使 ~Ultima Thule~
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50%OFFセール開催中!

Sweet Raspberry Romantica
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ハニーデューバニラ ~Baby and Mermaid +~
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ガールズトーク ~Happy Days for Wonderful Life~
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終わりの日 ~狂乱アクメに溺れる恋人~
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ちょっと真面目なお話

アンニュイ天使は2009年の10月、Aqua-baiser2作目となる「アヘ顔プリンセス2 ~ティアリス王女とアズサ姫~」をリリースした直後に本格的に開発がスタートしました。
制作の告知自体はもう少し前にしていたのですが、本当に細々と活動していたので、リアタイでご覧になっていた方は殆どいらっしゃらないかと思います。


元々は今の活動の前身となる一次創作サイト(通称・旧サイト)で公開していたエロ漫画が原作でしたが、そこから様々な新要素をプラスして新たな解釈でノベルゲームとして生まれ変わったのが、現在公開中の「アンニュイ天使 ~Ultima Thule~」です。

初めてのゲーム作りで四苦八苦しながらでしたが、NScripterの本を買ったりしながら少しずつ形にしていくのは物凄い喜びと興奮を伴う制作でした。あんなにも物作りに熱中したのは初めての経験だったかもしれません。


そして翌年2月2日にマスターアップを迎えました。
……制作開始から約4ヶ月。この異様な制作スピードを今現在の私に見習わせたいです、本当に……。
(そしてここからさらに約5ヶ月で次回作Sweet Raspberry Romanticaのリリースに至るわけですが)
当時の私から見たら「遅い、遅すぎる!」と怒られそうなペースで、情けない限りです。……がんばります。


話が余計な方向に逸れた(笑)
閑話休題。


そんなわけで10年前の今日にアンニュイ天使という作品がこの世に放たれました。
いま見返せば、あちこち拙いし、恥ずかしいし、当時のパッションだけが無駄に詰まったカオスな作品だと思います。
でも、今の私があるのは確実にこの作品のおかげです。

今でも夢のように思います。
この作品を出したことで、たくさんのご縁に恵まれました。
たくさんの幸せをもらいました。
思いがけない人からの感想。宝物のような素晴らしいファンアートの数々。
嬉しさのあまり涙を流すことも一度や二度ではありませんでした。
いただいたファンアートは今でも大事に取ってありますし、たびたび見返しては気力を充電させてもらっています。本当に私の宝物です。


ユミルデ、ナッシュ、テオドラ、ピアジュ、イプシロン。
この5人は所詮いちアマチュア作家の創作キャラでしかありませんが、それでも私にとっては特別で大切なキャラ達です。
彼らがいたからAqua-baiserの活動を続けることが出来た。自分がどのような創作をしていくかの指針が立った。今でもそう思っています。


Aqua-baiserの原点ともいえる本作。
この機会にぜひプレイしてみてください!
220円! 絶対に損はさせません!

そしてアンニュイ天使が気に入ったら、他のシリーズ作品も(50%オフ中ですので!)ぜひお手にとってみてください。「あ、このキャラこんなところに出てたのかー」みたいな、ちょっと嬉しい(?)発見もあるかもしれませんよ。フフフ……

そんなわけで、どうぞよろしくお願いいたします!!

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

2月の支援者さま用クーポンの発行

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  • 発行期限:
    2020/02/29 00:00:00まで
  • 有効期限:
    クーポン発行後 30日間
  • 割引対象:
    対象サークルの全て
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    50%
  • 対象サークル:

期限切れのため受け取れません。

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Aqua-baiser 2020/02/07 18:00

アンニュイ天使10周年を記念してのあれこれ

当サークルの過去作「アンニュイ天使 ~Ultima Thule~」は明日2020年2月8日でリリース10周年を迎えます。


それを記念して、DLsite及びFANZAにてアンニュイ天使シリーズ(Cordelia除く)のセールを開催いたします!!

アンニュイ天使は80%オフの220円、ほかのアンニュイ天使シリーズに該当する作品は50%オフでそれぞれご提供させていただきます。

期間は2月8日(土)から2月29日(土)の予定です。
こんな機会はさらに10年後くらいしかないと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!!


また、10周年記念グッズとしてアクリルフィギュアマグカップを作成することになりました。
絵柄はいずれもユミルデです。BOOTHを利用しての完全受注生産となります。

アクリルフィギュアは大体400~500円、マグカップは800~900円くらいになる予定です。詳細が決まり次第、こちらで案内させていただきます。


以下は有料プラン限定でアクリルフィギュアのラフなどを掲載しています。

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

アクリルフィギュア絵柄のラフなど

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Aqua-baiser 2020/02/04 18:00

新作について、お詫びとお知らせ

 
今回は全体公開のみの記事となります。


次回作「よろめき姫」ですが、誠に勝手ながら2021年完成予定に変更させていただくこととなりました。
楽しみにしてくださった方には本当に申し訳ございません。


主な理由としては、作品ボリュームが増えすぎてしまったことです。
今現在508KBまでシナリオができておりますが、それでも終わりが見えず、たとえシナリオが完成したとしても、30を越すHシーンのCGをCordeliaと同じ塗りで今年中に全て描ききることは不可能と判断しました。
すべて私の見通しの甘さが原因です。よろめき姫を楽しみにしてくださった方々、今まで支援してくださった方々にはお詫びの言葉もございません。

ですが、制作凍結には至りません。
私としても絶対に絶対に完成させたい作品ですし、どんなに時間がかかっても皆さまにお届けするつもりです。


しかしながら、2020年に一作も公開できないのは口惜しい……。
そこで、よろめき姫の代わりに別の作品の制作を始めることにしました。

現代ものの寝取られCG集で、ボリュームは大体「きみを失った夏」と同じくらいになる予定です。
こちらを今年の夏~初秋頃完成を目標に、改めて制作していきます。そして2020年後半はまたよろめき姫の制作に戻りたいと思います。
本当に勝手ばかりで申し訳ございません。


それでは、よろめき姫の代わりに2020年公開を予定しております新作の情報について説明させていただきます。


タイトルは「声をきかせて(仮)」
先ほど少し触れましたが、ファンタジーではなく現代ものの寝取られCG集になります。

舞台はとある田舎の山村。
何度かTwitterでも呟いたことがあるのですが、主人公と両想い状態のヒロインが「呪いを解くために必要」というお告げを受け、他の男と延々セックスさせられるお話です。


【以前の該当ツイート】

https://twitter.com/aqua_baiser/status/876443705296670720
https://twitter.com/aqua_baiser/status/876474787643637761

各キャラの原型。
このらくがきではヒロインは和服の少女になっていますが、本作ではオミットされています。


ヒロインラフ

名前は「みかげ(仮)」。苗字はまだ決まっていません。
JK、●歳。着痩せするほうで実はかなりの巨乳。
田舎の名家の一人娘ながら、両親は既に死別。絶大な権力を持つ曾祖母、叔父叔母と一緒に暮らしています。
屈託無い素直ないい子ですが、2年前に謎の奇病に罹り、声が出せなくなってしまいました。いつも持っている手帳に筆談でコミュニケーションを取っています。


寝取り男ラフ

名前は「北杜(ほくと)」。こちらもまだ苗字は決まっていません。
ヒロインとは13歳差の30歳。なぜか昔の書生風の格好を好んでいる。
大学進学を機に上京し、無事現役で卒業、新卒で就職したものの、都会の空気に馴染めず一年で退職。故郷に出戻った直後に両親を事故で亡くし、莫大な遺産を受け継ぐことになりました。
以降は両親の遺産を食いつぶしながら、ヒロインみかげの家庭教師をしたり気ままに小説を書いたりして自堕落な独身生活を送っています。
寝ぐせそのまま、シャツに皺が寄っている等ずぼらな面が目立ちますが、排他的な空気の村の中で、ヒロイン同様主人公に親切に接してくれる数少ない存在です。


主人公の設定

まだ名前は決まっていません。
学業不振や人間関係の疲れを理由に大学を休学している20歳。
みかげや北杜と真逆の都会っ子。
一人暮らしの曾祖父の入院を切っ掛けに、自ら志願し、曾祖父の代わりにしばらく田舎暮らしをすることになりました。
ヒロインみかげと出会ってまだ3ヶ月ほどですが、様々な偶然を切っ掛けにいつのまにか両想いの関係になっていました。(ただし関係はキスどまり)
一部を除くほとんどの村人には歓迎されず、余所者扱いされていますが、みかげと出会えたことが救いとなりあまり気にしていない様子。
いつかみかげの声を聞きたいと思っています。

あとはみかげの曾祖母(予言をする人)や叔父叔母などがちらっと出てきますが、大体はメイン3人のみで話が完結するシンプルな構成です。


絶大な権力と謎の巫力を持つみかげの曾祖母が、「みかげの声を取り戻すためには北杜と一ヶ月の間セックスし続けなくてはならない」というムチャクチャな予言をしたことで物語は動き出します。
最初は猛烈に抗議するものの、みかげが喋れるようになるなら……と断腸の思いで北杜に托す主人公。
主人公とみかげの関係を知っている北杜は、はじめの方こそ罪悪感を覚えつつ遠慮がちにみかげを抱きますが、行為を繰り返していくうちに、やがて……。


……と、こんな感じのあらすじになっています。よろめき姫に比べると非常にシンプルです。シナリオが超大化することもないかと思います。
何気に当サークルでは初めての寝取らせっぽいストーリーですね。


なお本作は現代ものですが、アヘ顔も下品要素も抑え気味にはなりません。
そこは当サークルの作風を楽しみにしてくださっている方を裏切らないよう、ギャップを意識したドスケベ変態マニアック下品エロをとことん描写したいと考えています。
(こんな設定ですがヒロインもちゃんと喘ぎ、叫びまくります)
また、いつものようにノーマル版も同梱しますので、アヘ顔や下品要素は勘弁!という方はそちらをご覧ください。


しばらくはこちらの作品の進捗をメインに記事を更新していくかたちとなります。
急な進路変更で申し訳ございません。本作も真剣に制作していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


次回は6日か7日更新の予定です……!

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Aqua-baiser 2020/01/31 19:00

打ち上げの夜

年が明けたと思ったら一月ももう最後の日となってしまいました。
時の流れの速さに恐れ戦いております……がんばらねば。


さて、今回もシナリオの一部を公開させていただきます。
今回はちょっと短めですが、よかったら読んでいただけると嬉しいです。
(一部シーンを省略しております)



(中略)


【10月5日】 19時


「せーのっ、」


「かんぱ~~~~い!!」


 人がごった返す夕方の白樺亭に、ルリカの乾杯の音頭とカチンとグラスが当たる音が響き渡った。

「んっ……んっ……んっ……
 ……っふぅ~! おいし~♥ 白樺亭といえばやっぱりコレよね」

 薄桃色のシャンパンを飲み干し、満足げに息を吐き出すルリカ。

「姫様もコウくんもお疲れさまです」

 手元のオレンジジュースをこくんと一口飲み込み、ほがらかに微笑むマナ。
 ちなみにマナはまだ酒が飲めない。

「マナもお疲れさま。今日は忙しかったでしょ?」
「いえそんな、わたしなんて全然。姫様とコウくんのほうがずっと大変だったと思います。帝国との会談なんて、わたしには雲の上すぎて想像もつきませんけど、皆さん朝から本当に忙しそうにしてましたから……すごいなぁって」
「そういうマナだって、今日はバルツァトラウム一行の救護班を担当していたんでしょう? 確か特別に専用の救護室を一つ開けたんだったわよね」
「え、えぇ。でもほとんどいつも通りでしたよ。午前と午後にお一人ずつ、ちょっと体調を崩されたって方を看ただけですから」
「でも、いつもと違う仕事をしなきゃいけないってだけで気が張っちゃって辛いわよね」
「……実はそうなんです。お仕事自体はいつもより楽なくらいだったんですけど、相手はバルツァトラウム帝国の人ですし、いつどんな症状の方がいらっしゃるかと思うと……だから、今日はずぅっと緊張しっぱなしでした」

 あはは……と力なく苦笑するマナの横で、ルリカはうんうんと頷いている。

「わかるわかる。マナも本当に大変だったのよね」

 まさかシャンパン一杯で酔ったわけじゃないよな?

「それじゃ、はい! もう一回乾杯しましょ。マナと私、お疲れ~♪」
「お、お疲れさまです~……」

 カチン。軽くグラスがぶつかる小気味良い音が鳴る。
 そんなプチ女子会を横目に眺めながら、俺は半ばあきれ顔でエールをあおった。



 夕飯時の白樺亭は客足もピークを迎え、昼間以上に混み合っていた。
 俺とルリカとマナの3人が来店した時には既にほぼ満席の状態で、店主の計らいでなんとか隅のカウンター席に案内してもらえたのが10分と少し前。
 左から俺、ルリカ、マナの順で座っている。ちなみにマナの右側は壁だ。防犯上、隣に誰が座ってもいいように俺が左端の席についている。


 それにしても、まさか昼に続いて夜もここに来ることになるとは。

 いや、別に白樺亭は悪い店じゃない。むしろ俺もしょっちゅう足を運んでいる。そこそこ安く、酒も料理も美味く、城下町の食事処の中では格段に内装がきれいで女性客も多い。
 ここでの晩飯を提案してきたのはルリカだ。マナも誘って3人で打ち上げしようと言われては断る理由もない。しかし……

「いいのかよ、お姫様がこんなところに来て」

 先付けの魚のすり身を口に運びながら、右隣のルリカに声をかける。
 本来ならルリカは、城内の王族専用ダイニングホールで王様や王妃様と一緒に晩餐の席についているはずなのだ。こんな民衆向けの食事処で安物のシャンパンを空けていい身分じゃない。まぁルリカらしいといえばらしいが。

「いいの。今日はずっと堅苦しかったんだから。ちゃあんと許可だってもらってるもの」
「許可、ねぇ……」

 眉をつり上げて猛反対するセベンヌ先生と、どこ吹く風で取り合わないルリカと、仕方ないわねぇ……とため息をついている王妃様のイメージが一瞬で頭に思い浮かんだ。

「それにコウキも一緒だし。もちろん白樺亭で食べるってことも伝えてあるわ」
「ならいいんだけどな。しっかし、王妃様はともかく、よく国王陛下がお許しになったな」
「別に? 反対すらされなかったわよ。好きにしろ、ですって。私が――」

 そこまで言い掛けて、ぐいっとグラスを傾けるルリカ。その捨て鉢な仕草には小さな怒りがくすぶって見えた。

「――今日一日我慢してみせたから。お父様にしてみれば、そのご褒美を与えてやってる、くらいのつもりなのかもね」

 ルリカはまだ、昼の会談での一件で王様に対して不信感を持っている。それがよくわかる言葉だった。

(そういえば……)

 午後のルリカの様子を思い出す。
 大広間での軽い打ち合わせ。その後の内覧会。そして、帰国するネグレイロス一行の見送り。
 午前の会談の時とはうって変わってルリカは終始おとなしくしていた。
 自分から発言することはなかったし、話をふられてもそつなく受け答えしていた。棘のある皮肉を言って周囲をハラハラさせることもなかった。
 ルリカの言う『我慢』がそれだったんだろうか。
 午前と少し様子が違ったのはネグレイロスもだ。内覧会の間も、見送りの時も、やつは殆どルリカに話かけることはなかった。午前の会談の時には散々ネチネチと絡んできたのに。
 ……俺がいなかった会食の間に何かあったんだろうか?

「なぁルリカ。会食の時はどうだったんだ? ネグレイロスに嫌みったらしく絡まれたとか言ってたけど、本当に大丈夫だったのか?」

 尋ねると、ルリカはちょっとだけ眉を顰めて、手元のナッツを口に含んだ。

「それがね……特に何もなかったのよね」
「え、でもおまえ絡まれたって」
「うん。確かに2、3回くらいは嫌みったらしいことも言われたけど。最初のほうだけで、後はほとんど話さなかったわ。
 ……断っておくけど、私も一応覚悟はしてたのよ。絶対にまた何か厭な絡み方をされると思っていたから。少しでも不愉快なことを言ってきたら百倍にして返してやるって、ずっと反撃のチャンスを窺っていたの」

 そうだろうな。午前の会談のあいつの傍若無人っぷりを考えれば、ルリカでなくとも身構える。

「なのに――実際はほとんど話しかけてこなかったってわけか」
「そう。ほんとに何もなかったのよ、拍子抜けするくらい。そのくせ会食が終わって大広間に戻るときには、早めに迎賓館を出た私のすぐ後をわざわざついてきたりして――気味が悪いったら。お父様たちと一緒にもっと余裕を持って残っていてもよかったのに」

 だからあの時、ルリカの後ろにネグレイロス一行がいたのか。一緒にいるのは妙だとは思っていたが……

「……確かに不気味だな。まったく何を考えてんだか」
「さぁね。絡んでも絡んでこなくても人をここまで不愉快にさせるんだから、ある意味大した男よ。できればもう二度と顔を合わせたくないけどね。
 ――あ、ごめんなさいマスター。このローズベリーのシャンパン、もう一本空けてくださる?」

 たまたま前を通りかかった店主に、既に空になったシャンパンの瓶を差し出すルリカ。
 ちょっと飲むペースがいつもより早い気がする。昼の一件でよっぽどくさくさしてたんだろうか。
 まぁ王様の許可ももらっているというし、少しでもルリカのストレス発散になればいいか。

「はい姫様。度数は同じものでよろしいので?」
「ええ、お願い」
「かしこまりました」

 人のいい笑みを浮かべた店主は、賑わいを見せる店を見回すと、声をひそめながらぺこりと頭を下げた。

「どうもすみませんね、こんなお席しか用意できなくて。せっかく姫様がお越しくださったっていうのに」
「あっ、いいのよそんなこと! 気にしないで」

 慌てて手を振るルリカ。

「……こっちこそごめんなさい、むりやり押し掛けるような迷惑をかけちゃって。今が一番忙しい時でしょう?」
「そ、そんな、いえいえそんなめっそうもない! 姫様に来ていただけて光栄ですよ! 姫様もコウキさんも今日はお疲れでしょうし、どうぞゆっくりしていってくださいね。今夜は腕によりをかけた、とびきりの酒と料理をお出ししますから」
「どうもありがとう。おいしくいただいてるわ」
「本当にすみません。俺なんか、今日は昼までご馳走になっちゃって……」
「いえいえ、コウキさんならいつでも大歓迎ですよ! マナちゃんも、たくさん食べていってね」
「は、はい。ありがとうございます」
「おっといけねぇ! 姫様ご所望のシャンパンを取ってこないと。少々お待ちくださいね、すぐに持ってきますから」

 そう言って店主自ら奥の酒蔵に引っ込んでいく。



前置きが本当に長くなってしまって申し訳ありません。
本作は即堕ちではなくストーリー重視の寝取られなので、他の作品と比べるとエロに辿り着くまでが結構長いのです。したがって今までで一番のボリュームの作品になることが予想されますが、非エロ部分のCGやテキストなどは値段分に含めないつもりでいます。
Hシーンは大小合わせて30↑ありますので、エロが少ないということはないと思います。一つ一つの尺は大体Cordeliaと同程度かシーンによってはそれよりも少し長いくらいです。


以下は有料プラン限定で、このシナリオの続きを公開しています。
大体11KBほどの文量です。

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

無料プランの記事に公開したシナリオからの続きです。

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