月宮魅艶 2019/12/01 12:03

若様の性長日記!・3(6)

アレはまだ、オレが高校二年の時だった。

家の玄関の前で、梢さんと知らない女性がいるのを、学校帰りのオレは発見した。

「梢さん、こんにちは。親父に用ですか?」

「あら、若様。お帰りなさいませ。ええ、社長が会社に書類をお忘れになったので、お届けに参りました」

「そうだったんだ。ところでそちらの方は…」

「ああ、ご紹介しますね。あたしの同僚で、由香里と言います。彼女も社長の元で働いているんですよ」

「こんにちは~」

紹介された由香里さんは、梢さんとは対照的な女性だった。

艶やかな長い黒髪は腰まで伸びていて、前髪は真ん中で分けているので、小さな顔がはっきりと見れた。

見た目は二十代半ばという感じだが、愛嬌があり、柔らやかな雰囲気からちょっと幼く感じられた。

けれどその…体つきは梢さんとタメがはれるほどだ。

大きな胸に大きなお尻、細身ではないけれど、それでも抱き心地のよさそうな肉体だ。

近くにいると、彼女から漂う甘い匂いにちょっと目が眩む。

「はじめまして、若様。由香里、と申します」

「あっ、はじめまして」

大きな黒い瞳で見つめられ、ドキドキしてしまった。

…思えば由香里さんに、ほのかな恋心を抱いていたのだろう。

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