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ヘンタイの記事 (13)

月宮魅艶 2019/04/20 22:11

【官能小説】ヘンタイ好きシリーズ・女子高校生ミコ(3話)

わたしの彼氏の家は、町外れにあるボロアパート。

明らかに昭和時代から建っているであろうこのアパートに住んでいるのは、最早彼だけ。

管理人でさえ、このアパートの向かいの平屋に住んでいる。

彼がここに住み続ける理由は3つ。

一つめは家賃が安いこと。

二つめは近所にあまり人がいないこと。

そして三つめは…わたしの為、かな?

「はあ…」

深くため息をついて、わたしは足を進めた。

彼の部屋の合い鍵はある。

わたしはいつも通りに鍵を回して、ドアを開けた。

「こんにちわ。今日も来たよ」

「おっ、来たの?」

部屋の中にいるのは…正直に言うと、ブタみたいな男。

かなりのデブで、髪もボサボサに伸びている。

フレームの歪んだメガネをかけていて、笑うと背筋がぞくっとしてしまう…。

「うっうん。あっ、ゲームしてたの? 今日はお仕事は?」

「今朝終わったよ。だから息抜きしてたんだ」

わたしは床に散らばるゴミを避けながら、彼の元へ行った。

部屋も汚い。ゴミ置き場かと思うぐらい。

匂いも酷い。生ゴミが置いてあるからだ。

片付けようとすると怒るので、わたしは何も手が付けられない。

洗濯もそう。

だから彼が今着ているのは、ボロボロで汚れた女の子のキャラが描かれたTシャツにジャージのズボン。

おフロ嫌いだから、着ている服も汚れるのが早い。

いつもここに来ると、鼻がおかしくなってしまう。

それに着ている服も…。

「ねぇ、服脱いだら?」

「えっええ、そうね」

ちなみに学校から直で着たので、まだ制服だったりする。

わたしは立ち上がり、洗面所へ向かった。

ここもスゴク汚れている。

けれど新品のゴミ袋があるので、わたしは一枚引き抜いて使用する。

制服を脱いで、下着も脱ぐ。

それを袋に入れて、棚からバスタオルを取って体に巻き付けた。

こうすることによって、何とか服を無事に保てる。

「脱いできたよ」

「あっ、もうちょっと待ってて。キリの良いところでセーブするから」

「うん」

彼は大画面のテレビに向かっていた。

やっているゲームはギャルゲー、彼の大好きなソフトだ。

彼は職業もゲームに関わりがある。

彼は萌えキャラを描かせたら右に出る者はいないとさえ言われるほど、天才的な絵を描く人。

でも外に出るのを酷く嫌っているので、いつも会社の方から彼に仕事の依頼が来る。

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月宮魅艶 2019/04/18 08:05

【官能小説】ヘンタイ好きシリーズ・女子高校生ミコ(2話)

うぅっ…。

余計なことを口走ってしまった。

「ミコをゲットできるなんて、スゴイわよねぇ」

「ホントホント」

「変なところで感心しないでよ。わっわたしだって女の子なんだから、恋ぐらいします!」

少し拗ねながら言うと、二人はジト目でわたしを見る。

「なっ何?」

「―黒いサラッサラの髪の毛は肩まで伸びていて、白い肌は柔らかくキメが細かい」

スッと手が伸びてきて、友達の一人がわたしの髪と手を掴んだ。

「それに可愛い童顔なのに、体はグラビアアイドル! それなのに性格は素直で純粋ときたもんだ」

「アタシ達が男だったら、絶対にほっとかないわよね」

うんうん、と2人は頷き合う。

たっ確かに髪の毛は肩まで伸びているし、肌は日焼けしにくい体質だから白い。

…それに幼い顔立ちしているし、友達からはからかわれやすい。

でも体がグラビアアイドルって…。

自分の手で軽く体に触れてみる。

胸はFカップあるけど、お腹とかお尻とか…つり合ってしまっている気がする。

「はぁ~。抱き心地の良い体ね」

ぎゅっと抱き締められる。

「ちょっとぉ、抱き枕じゃないんだから」

「抱き枕だったら、欲しいなぁ」

後ろからもぎゅっとされる。

前後にはさまれるも、女の子の体だからそんなにイヤじゃない。

柔らかいし、良い匂いもする。

「んもぅ」

「ふふっ。まあ気が向いたら、紹介してよ彼氏」

「そうそう。ちゃんとご挨拶したいしね」

「うっうん…」

…言えない。

どんなに仲の良い友達でも、言えないのだ。

わたしの彼氏のことは。

いや、正確には親にも言えない。

紹介もできない。

だから将来、結婚の問題が出てきたら、本当にどうしようって思う。

彼とはもう3年の付き合い。

わたしがまだ中学2年の時に知り合って、付き合いはじめた。

すぐにその…初体験も済ませた。

アレから3年…。

彼と付き合い続けるわたしも、問題大アリだと自覚している。

だけど別れられない。

多分彼以外では、満足できない。

そんなわたしだからこそ、彼の彼女でいられるんだろうな。

そんなことを思いながら、わたしは深くため息を吐いた。

今日も学校が終わったらすぐ、彼の所へいくつもりだった。

そう…あの変態の元へ。

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月宮魅艶 2019/04/15 22:31

【官能小説】ヘンタイ好きシリーズ・女子高校生ミコ(1話)

<1話め>

「あの…その、ゴメンなさいっ! わたしにはその…付き合っている人がいるんです!」

思い切って叫んだ言葉は、目の前の男の子の胸を容赦なく貫いただろう。

「じゃあ、これで…」

心理的ダメージを受けている男の子をその場に残して、わたしは教室に戻った。

「ふぅ…」

教室に戻ると、女友達2人が駆け寄ってきた。

「ミコ! アンタ、付き合っている男いたの?」

「それより何でフッちゃったのよぉ! 例え彼氏がいても、二股かければいいじゃない!」

…コレが女友達の怖さだと思う。

遠慮なく、大声で問い詰めてくるんだから。

「だって…二股なんてムリだし。それに彼がフリーになった方が、いいでしょう?」

「むぅ」

「そりゃまあそうだけどさ」

わたしがついさっきフッたのは、この学校でベスト3に入るぐらいのイケメンだった。

爽やかな雰囲気と、優しい性格の持ち主で、彼をキライな人なんてこの世にいないとさえ言えるぐらいの良い人だけど…。

「それに彼、正直言ってわたしのタイプじゃないのよね」

それが一番重要。

「爽やかイケメン、キライなの?」

「キライじゃないわ。友達としてなら充分アリよ。でも…恋人としてはちょっと物足りないかも」

「でも彼、草食系の部類だけど、そんな弱くはないわよ?」

「う~ん…何と言うか、わたしはもうちょっと強気の人が良いの」

友達2人は顔を見合わせ、深くため息をついた。

「この学校で3本の指に入る美少女・ミコの彼氏、一度見てみたいわ」

「肉食系の人なの?」

「べっ別に肉食ってワケじゃないけど…。あっあと、会うのはムリ! 彼、仕事で忙しいから…」

「えっ! ミコの彼氏って社会人?」

「うっそー! 高給取り? どこに勤めてんの?」

「べっ別に良いでしょ! どこでも! 何でそんなに食いついてくるのよ?」

「だってさ、ミコってば学校中のイケメンに告白されても、全部断ってるじゃない? そんなミコの心を射止めた人、見てみたいじゃない」

「そうそう。よっぽどステキな人なんでしょうね」

「うっうん…。まあわたしにとっては…ね」

わたしは自分の好みを熟知していた。そしてその悪さも…。

「でもどこで彼に告白されてたの、見てたのよ?」

「だって」

「ねぇ」

2人は黙って窓を指さした。

…ああ、この教室は二階にあって、そのすぐ下の中庭で告白されたんだっけ。

「見てるなんて趣味が悪いわよ」

「だって今度こそは!って思ったんだもん」

「まあいつも通りだったけど、ミコに彼氏がいるってことが分かっただけでもめっけもんよね」

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