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若様の性長日記!の記事 (10)

月宮魅艶 2019/11/02 22:44

<アダルト小説>若様の性長日記!・12

「梢さんに電話で頼めば、すぐに届けてくれるそうです」

スタンバッてんのか!? 梢さん!

「あの、わたし演技上手なんですよ? 学生でもナースでも、何でもできます!」

…輝く笑顔で言われても、何だか引いていくんですけど。

「若様は何が良いですか?」

「いや、オレは普通のプレイで…」

ってオレも何言っているんだ!

「普通…ですか。アブノーマルプレイはお嫌いですか?」

「オレはノーマルなので」

そこはキッパリ言っといた!

「そうですか。ではベッドの上ですね?」

そう言ってスタスタと寝室へ向かって行った。

何か…さすがはウチの社員ってカンジだ。

とぼとぼとオレも寝室へ向かう。

「あっ、カバン置いてあるんですね」

げっ!

あのアダルトグッズ満載のカバン、隠しておくの忘れてた!

「あっあのなっ」

「いつもは持って行くように言われていたんですけど、今回は何も持たされなかったんでちょっと心配してたんですよ。置いてあったのなら、安心しました」

心底安堵したような微笑が眩しい。

「えっと…。もしかしなくても、そのカバンって常備している?」

「はい♪ お客様のご要望に何でも応えられるべく、いつも持って行くように言いつけられています」

がっくし…。

「若様、お使いになります?」

「なりません!」

紗雪からカバンを奪い取ると、部屋の隅に置いた。

「じゃあはじめましょうか」

そう言ってワンピースを脱ぎ出す。

「わっ!? ちょっと待った! ほっ本当にするの? その、セックス」

「? ええ。その為に来たんですけど…」

穢れを知らない無垢なきょとん顔で、首を傾げる。

「もしわたしがお気に召さなかったら、おっしゃってくださいね? 違うコもいますから」

「…ちなみにオレがここを出られるのは…」

「はい。最低でも一人とセックスすることが条件です。『事を済まさないと、家に帰ることも許さない』とのことですから」

親父め…。

もうこうなったら、腹をくくるしかない!

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月宮魅艶 2019/11/01 21:31

<アダルト小説>若様の性長日記!・11

「紗雪と申します。えっと、若様、ですよね?」

写真で見た通りの女の子が、目の前に現れた!

オレは中腰で立ち上がる姿勢のまま、しばし女の子に魅入った。

…写真で見るより可愛いな。

何より肌の色がこう、女の子ってカンジがする。

「あの…?」

可憐な仕種で首を傾げる。

そこでハッ!と我に返った。

「あっああ。梢さんから言われて来たんだよね? オレがその、社長の息子」

「そうでしたか。良かったぁ」

胸の前で両手を合わせて、天使のような微笑を浮かべる。

う~ん。こんなに可愛い子は始めて見る。

しかし感心している場合じゃない!

彼女はどんなに可愛くても、【夜】の派遣社員なんだ。

「あの、とりあえず座ってくれる?」

「はい」

彼女…紗雪は嬉しそうにオレの向かいのソファーに座った。

実際会って見ると、やっぱり十代だよな?

これで二十代はありえない気が…。

しかしあの梢さんの眼を思い出し、背筋が寒くなった。

深追い禁物。彼女だって女なのだから。

咳払いを一つし、オレは紗雪を真っ直ぐに見た。

「あの、梢さんからは何を言われてここに来た?」

「はい。若様のセックスの相手をするようにと言われて来ました」

サラッと言ったよ! このコ!

外見は可憐な美少女でも、やっぱりウチの社員だな…。

「あっ、あと若様は『あまり女性の相手をしたことがないので、大切に扱うように!』とも言われました」

その言い方はとんでもない誤解を招くっ!

つーかそれ言ったの、ぜってー親父だろ!

家に帰ったらしばくっ!

母が泣いても殴る!

心にそう決意し、オレは深呼吸した。

そして笑顔を浮かべる。

「あっあのな」

「それで若様はどういうプレイがお好きなんですか?」

…聞いちゃいない上に、このコ、とんでもない発言ばかりする。

「SM? 調教? あっ、それとも野外プレイとかですか?」

しかも次から次へと、隠語が飛び出す!

外見とのギャップが激しすぎて、聞いているオレがダメージを受けてしまう…。

「もしコスプレプレイが良いのなら、衣装を取り寄せますけど…」

「とっ取り寄せるってどこから?」

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月宮魅艶 2019/10/20 09:10

<アダルト小説>若様の性長日記!・10

オレは眼を閉じ、写真の女の子を思い浮かべた。

眼を引いた理由は、あの黒くて長い髪だった。

別に髪フェチってワケではないが、茶髪が多い中、黒い髪は目立っていた。

それに白くて手足が長い。

水色の夏のワンピースを着ていて、それがとても良く似合っていた。

まるでギャルゲーに出てくるような、可憐な女の子。

…見た目は15ぐらいに思えたけれど、梢さんの例があるからな。

華奢な体付きをしていたけれど、何かその、胸が大きかった。

手足が細いせいで、強調されているのかもしれない。

巨乳は梢さんで見慣れているから、コレはトキメクというより、慣れだろうな…。

可愛くて、会うならばこのコが良いと思えた。

でもセックスは別!

妹萌えじゃないし!

…可愛いけど、そういう対象じゃない!

オレはそう思い込み、頭を抱えた。

そこへ…。

<トントン>

ドアがノックされた。

「あの、失礼します」

細いながらもキレイな声が聞こえた。

慌てて時計を見ると、30分経ってしまっていた!

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月宮魅艶 2019/06/29 19:29

<アダルト小説>若様の性長日記!・5

「まあ深く言うと、女性のみならず、老若男女全ての性格を見抜ける人間になってほしいんだ。まずは観察力をみがき、経験を積むのがお前の仕事だ」

「つまり客の要望に応えられる人間を、ちゃんと見出せってことだろ? それなら親父の仕事を見て、学べばいいだろう?」

「いや、わたしの仕事を見ているだけではダメだ。ちゃんとお前自身の感性をみがかなければ、意味がない」

「チッ!」

あまりにハッキリとした親父の言い方に、思わず舌打ちをする。

「で? どうなんだ?」

「…童貞、じゃない。中学の時に、捨てた」

渋々答える。

「付き合った人数は?」

そこまで言うのかよ。

「……三人」

「三人か。少ないな」

余計なお世話だっ!

しかし文句を言うよりも前に、昔の苦い思い出がよみがえった。

付き合ったのは三人。

いずれも肉体関係はあった。

けれど長続きはせず、一年も経たないうちに別れた。

…三人とも、だ。

いつもオレがフられる立場だった。

しかし彼女達は涙を浮かべながら、オレにこう言った。

「あなたはアタシのことを愛していない!」

そういうつもりは、無かった。

けれど強く否定もできなかった。

来る者を拒むことなく受け入れてきたオレは、多分まだ真剣に人を愛したことがない。

原因は将来のことだった。

親父の会社を継ぐという自覚は、物心つく前からあった。

そのことで頭がいっぱいで、普通の恋人関係が上手くいかなかった。

そりゃそれなりに、彼女達のことは好きだったけど、夢中にはなれなかった。

それは性生活にも出てて…。

…あっ、落ち込んできた。

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月宮魅艶 2019/05/31 11:22

<アダルト小説>若様の性長日記!・1

大学を卒業した後、すぐに連れて来られたのは親父の会社だった。

「でっけぇな」

「若様はこちらへ来るのははじめてでしたか?」

「ああ、そうだな」

「社長、楽しみに若様を待っていますよ? 今日という日を、ずっと待っていたんですから」

「恥ずかしい親父だな」

「溺愛なさっていますからね。若様のこと」

そう言ってクスクス笑うのは、親父の第一秘書の女性。

名前を梢さんという。

見た目は三十代だが、オレが小学生の頃から外見が変わらないという、恐ろしい女性だ。

いわゆるグラマラスな体付きをしている。

胸はFカップはあるのだと、初対面で胸を張られて豪語された。

胸が大きいせいか、腰は細く見える。

そしてお尻も大きい。

体にピッタリしたスーツを着ているせいもあるだろうな。

しかも中に来ているブラウスもスカートも、ギリギリの短さだし…。

普通の22歳の男であれば、梢さんに釘付けになるだろう。

しかしオレは十年以上も見続けているので、すっかり慣れてしまった。

…男としては、ある意味悲しい。

梢さんはキレイな茶髪を頭の上でまとめていて、メガネをかけている。

よくある家庭教師のAV女優に見えなくも無い。

けれどやっぱり慣れは慣れ。

彼女には年上の女性としての憧れはあっても、恋愛感情は一切持っていなかった。

高校生時代、同級生(男)がオレと梢さんが一緒にいるところを見て、興奮して声をかけてきたことを覚えている。

普通に紹介し、梢さんが去った後、その同級生に詰め寄られた。

「お前っ、あんな美女と知り合いだなんて、バチが当たるぞ!」

「…親父の秘書だっつーの。それに何ともお互いに思っていないのなら、バチも何も無いだろう?」

そう言うと、同級生はおかしなモノでも見るような目でオレを見た。

「お前…男じゃねーな」

とりあえず一発ぶん殴ったのは、間違いではないと今でも言える。

淡い恋心を抱いたことがないとは言えないが、憧れの方が強い。

いっつもオレの面倒を見てもらっているせいだろう。

会社に来るまでも、車に乗せられてきた。

そう、あれは十分ほど前―。

オレは梢さんが運転する車の後部座席に深く腰をかけながら、深く息を吐いた。

これから向かうは親父の会社。

大学を卒業したのはつい先日の話。

オレはいよいよ親父の会社に就職する…のに、私服。

スーツなんか着てくるなと、昨夜親父に笑い飛ばされたからだ。

会社に行くのは今日が初めてでも、社員には何度か顔を合わせている。

でもだからと言って、私服はないような気がするけどなぁと思う。

「若様、緊張なさっています?」

バックミラー越しに、梢さんの視線を感じた。

「いや、それより何の仕事をさせられるのか、心配の方が強い」

「今日は会社の説明だけですよ。仕事の方は後日となります」

「説明長い?」

「最初に若様に理解なさって欲しいことは、そんなに長くはないかと…。ただ」

そこで梢さんが苦笑した。

赤い口紅が、いたずらっぽく光っている。

「理解するのに時間がかかるかもしれませんね」

ぞわっ!

「はっ?」

何故かそこで全身に悪寒が走った。

「まあ後は社長からお聞きください」

「あっああ…」

この時、オレは体が警告していたことに気付かなかった。

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