やさぐれ喫煙所 2022/08/27 23:32

雑務より 作品レビュー⑤ コロモガワリ

残暑が厳しい日の仕事は死ぬほどツラいすね…毎年の事でわかってはいるのですが、いい対策法が全く思いつかん!


令和ちゃん君ももう4年目なんだからもうちょっと気温の調節をだな…(






改めましてこんばんは、雑務です。


今月は記念すべきコミックマーケット100が開催されましたね!



流行り病の中、各々が最良の判断をしつつ開催されたコミケ100。



情勢を鑑みて欠席し、泣く泣く委託にしたサークルさんや、感染対策に重きを置いて現地配布に踏み切ったサークルさん、そして流行り病だけでなく、関係者全てに気を張って開催してくれたスタッフの皆さん…お疲れ様でした!




何もかもが落ち着いたらまたビッグサイトに足を運び、烈火のごとく薄い本を買い漁り、戦利品を吟味したいものですね!




そいでは、今月のレビューです。





コロモガワリ









今回のレビュー作品は、8月19日にリリースされたサークル人生通行止めさんの新作、コロモガワリです。




人生通行止めさんと言えばNTR界隈では説明がいらない程の実力派サークルさんです。


主にノベル形式を武器に、寝取られマゾヒスト達の屍を積み上げてきた歴戦の覇者とも。




その戦術はヒロイン一人に対して間男一人が基本スタイルの一点集中型を得意としており、数々のられ男君を地獄に突き落としてきました。鬼畜の所業!




そしてもちろんフルボイス!今回のヒロインは柚木つばめさんが担当!




そんな呂布みたいなサークルさんの新作、コロモガワリはどんなゲームなのか…




じっくりレビューさせて頂きます!








※この先若干のネタバレを含みます









登場人物





■主人公 宮野泰人





■ヒロイン 門倉里菜(CV:柚木つばめさん




■兄貴分 萩原克樹






あらすじ


舞台は冬の戦場。逆三角の例の建物で行われる暮れの大一番の即売会。



軽快な爆発音と共に現れたぼっちオタク宮野泰人」は、コスプレ広場でカメコに囲まれたコスプレイヤー門倉里菜」と出会う。実は彼女はクラスメイトであり、スクールカースト上位の女の子だったが、意外にもオタ話で盛り上がれる事をきっかけに二人の仲は深まっていく。



そんなある日、昔から面倒を見てくれたイケメンの兄貴分萩原克樹」と再会する。


彼に教わったSNSのアドレスを辿ると、そこには数多のハメ撮り動画が…
最近はコスプレモノのハメ撮り動画も多く上がっているようだが…?



ストーリー





まず最初に伝えたいのは、これはただの寝取られ作品ではない。



甘酸っぱい青春から濾過された透き通るようなBSSからの仮初の純愛を経たぐうの音も出ない程の寝取られ作品である事を念頭に入れてもらいたい。




ヒロイン、門倉里菜は恐らくどこにでもいるクールカースト上位で可憐な容姿とたわわなおっぱいとコスプレ興味を持っているだけの女の子だ。どこにでもいてたまるかそんな子。




学校では友人関係こそうまくやっているが、彼女の本質はどちらかと言えばオタクに振り切っている。





主人公・泰人と仲が深まってからの彼女は、学校というある意味閉塞された環境において貴重な「趣味を語り合える同志」を得る。オタクは常に趣味を語り合える者に飢えているのだ。





「俺、漫画に詳しいよ」程度のにわかオタクが裸足で逃げ出す程作品への敬意と知識は同人誌即売会に足を運ぶ泰人ですら尻込みする程であり、物語を進めるほど彼女の「作品に対する純度」が本物であることがわかる。




ことコスプレに至っては、原作に少しでも近づこうと衣装やポーズへの理解度や再現度にこだわる、いわば生粋のオタク女子と言える。




そんな女の子が毎日一緒に屋上でご飯食べてくれた漫画の貸し借りとかしてくれた同じ部屋で勉強とかしてくれたらそりゃアンタ、好きになっちゃうでしょうが…拳を握りしめて泣く




対して主人公の泰人君はというと、取り留めて人に自慢できるような特技もなく、平凡なぼっちオタクである。いや、クラスから蔑まれていないだけ恵まれているかもしれない。




漫画やゲームが好きな事で君たちに迷惑をかけたかい?そんな事は断じてないはずだ。ただ僕らは静かに自分の趣味に没頭したいだけであってなんなら髪も染めずヤンチャな事も避け品行方正に生きてきた分褒められこそするものの蔑まされていいはずがない。教室の片隅で美少女ゲーのサントラを静かに聴く事がそんなに悪い事なのか?僕らはただそっとしておいて欲しいだけなのだ…。




そんな日陰の彼に美人でおっぱいがでかい上に人懐っこくて声がいい女の子の友達が急に出来たら狼狽するのも仕方ない。仕方がない事なのだ!





女の子に免疫がないという事はその分野において無知である。
知識が乏しいとかじゃないのだ。そもそも、無いのだ。





未知のものに対して警戒心が働くのは人間の本能であり、泰人も例に漏れず人間として当たり前に警戒していた。






ずっと胴着キャラばかり相手してる最中に急に投げキャラが来たらみんな警戒する。
たぶんそれと同じだと思う。








しかし日が経つにつれ里奈の作品への純粋な想いもあり、泰人の警戒は徐々に解けていき、二人はどんどん中を深めていく。




お互い好きな作品を語り合い、考察し、共有し、理解し合える内に泰人は次第に里菜に心を奪われていった。これが、恋…?



まるで人の心を忘れた悲しき怪物に再び心が宿るように、泰人はどんどん里菜を意識していく。スタイルが良く愛嬌もありおっぱいもでかい…まるで皆が思い描いた理想のラーメン三銃士ではないか。こんなん惚れてまうやろ…





一時は被害妄想と理論武装で閉じ込めていたトキメキを解放した泰人。


里菜にコスプレ会場で会った次の日に話しかけられた時には「コスプレの口封じに処されるのでは?」と思っていたあの頃の彼はもういない。





ついには彼女のSNSを相互フォローする程の仲になっていた。




そんな折、街角で偶然男の尻穴を狙う新手のナンパ兄貴分である「萩原克樹」――小さいころ僕らは「克兄」と呼んでいた――と出会う。


さわやかで高身長で金髪、そしてピアス…
いわゆるイケメンというやつだ。





イケメンで金髪でピアス…







いや違うって、まだそうと決まった訳じゃないって。







いや、そもそも何が「そう」なのか。








泰人と里菜はまだ、っていうかそもそもそんなんじゃないし…いや確かに仲良くさせてもらってはいるけど…うん…仲はいい方だと思う…多分…仲が良いって言ってもほら、全く知らない赤の他人と泰人なら泰人に軍配があがるだろうし…ていうか、あれだぞ!人を見た目で判断するとか、そういうのよくないぞ!






そもそも克兄はすごく面倒見がいいんだぞ!






めっちゃモテるけど、それは克兄が容姿に恵まれつつも努力を惜しまない人だからであって、女の子に困らないのは必然って言うか…だから、いいんだよ!今は!!




誰に対してかわからないが、言い訳が長くなった。


要約すると昔よく面倒を見てもらった近所のお兄さんと再会したのだ。今は塾講師をしながら大学に通っているらしい。きっと人に何かを教えるのが好きな人なんだ。面倒見の良さは相変わらずのようだ。




しかもSNSを見ている所を捕捉され、相互フォローもしてくれた。
そうだよ、克兄は昔からいい兄貴分なんだよ。




とりあえず「克兄のフォロワーが10万超えてる」事と「里奈の新しいコスプレ衣装と克兄が上げたハメ撮りの写真の衣装がとても似ている」事に目をつぶる。偶然だぞ!



プロフィールをよく見てみると、克兄は有料でハメ撮りの動画も上げているらしい…。



泰人は迷わずコンビニでプリカを購入し、有料会員登録を済ませるのだが「昨日今日SNSを始めたやつがそんな急にフットワーク軽くハメ撮りに課金するか?」と思われるかもしれないが、各自当時の若かりし頃を思い出して欲しい。




あのエネルギッシュ溢れる頃にちょっとお布施をするだけでハメ撮りが見れるのだ。




この手軽さは時代という他ないが、僕らだってエロい事、ことさら「18禁」という響きの前に成す術もなかったはずだ。多少過激なら臓器も視野に入れていたかもしれない。





なので(?)泰人のこの衝動的行為はある意味自然な事なのだ。誰しもが通った道なのだ。





お布施が終わり自家発電の後、賢者タイムへ。




めっちゃ良かった…モザイクで顔は一切わからないから誰かは知らないが、めっちゃ良かった…。





こうして泰人は克兄の偶然里奈のコスプレ衣装と同じ衣装を着た女の子のハメ撮り動画にお世話になっていくのだった―――。







本作の見どころ





※この先深めのネタバレを含みます




■映えるイラストとボイス



今作コロモガワリのイラストを担当するのはlambdaさん。

もう立ち絵だけで抜ける程のヒロインの肌の質感と抜群のスタイル。

そして揉まれたおっぱい質感をこれでもかと見せつける一枚絵。脱帽だ。

メリハリのきいた細目の線に肌艶のコントラストやぱっちりとした瞳の使い分け等、僕の性癖のド真ん中を貫く性欲煽るイラストレーターさんである。最高だ…。生きてて良かった…。



更にそのイラストに命を吹き込むのは柚木つばめさん。

ハキハキとした聞きやすい声に、オタクモード里奈ちゃんでは早口の長文を難なくこなし、エロシーンでは艶めかしく乱れるギャップをしっかりと使い分けている、界隈でも屈指のベテランさんである。こんな声の彼女欲しい…。





■コロモガワリの特徴



先述した通り、コロモガワリは「ただの寝取られ作品」とは一線を画した、ストレートよりはシンカー寄りの寝取られモノだと認識している。そして僕はそういう作品が好きだ。



登場人物紹介で萩原克樹の所に敢えて「間男」と書かなかったのは、いわゆるスタンダードな寝取られ作品で言う所の間男とは役どころが違うな、と感じたので「兄貴分」としている。



そしてこの作品の特徴として僕が一番共感を得たのが「誰にも強○、脅迫されない」という点だ。



スタンダードな寝取られ作品では、幸せな夫婦・カップル・アベックの弱みを間男が握り、それをネタに強請られ体の関係を強○し、旦那・彼氏との雄としての違いを見せつけられ三行半を叩きつける…というのが様式美となりつつあると思う。


そんな中コロモガワリは、乱暴な言い方をすれば「擦り続けられてきた王道」から少し逸れ、新たな一石を投じた作品だと解釈する。


誰にも縛られずにジャンルとして寝取られを成立させるこの作品に皆様の興味湧いたら是非プレイしてみて欲しい。









…これは余談ですが、コロモガワリはアナルの描写がとても丁寧に書き込まれており、おしり系紳士達も大変満足できる内容となっております。



もちろんアナルビーズとቻンቻンの二本差し等のご用意も万全ですので、「竿役一人か…じゃあ二本差しは期待できないな…」と嘆くお客様のニーズにしっかり対応しております故、ご安心下さい。






関係者リンク


サークル人生通行止め

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Dlsite

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公式サイト


門倉里奈役 柚木つばめさん

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公式サイト


イラスト lambdaさん

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