データパック「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」
※Girl14販売開始しました。
シナリオファクトリー用のデータパック「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」を公開しました。トップ画面のシナリオダウンロードより入手できます。
サンプル
《 対決!ジオルド・スティアート 》
絶賛迷子中だった不破寺真九郎は、女性の悲鳴を耳にした。
遠くから黒い影のようなものがこちら方向に走ってくるのが見えた。
影が近づくにつれ、真九郎はそれが女性を脇に抱えていることに気が付いた。
とっさに真九郎は影の進路上に飛び出してその行く手を阻んだ。
影の姿をはっきりと視認したとき、真九郎がはそれがジオルド・スティアートであることがわかった。
恐らくジオルド・スティアートは捕食(性的な意味で)目的で女性を攫おうとしていたのだろう。
何としても阻止しなければならない。真九郎はそう思った。
真九郎「スティアート!」
不破寺真九郎に気が付いたジオルド・スティアートは女性を放し、真九郎を威嚇し始めた。
真九郎はジオルド・スティアートに向ってにじり寄っていく。
不破寺真九郎にとってジオルド・スティアートは苦手な相手だ。確実に仕留めるには相手の機先を制するしかない。
瞬間の判断で、真九郎は相手に瞬きする間も与えず技を繰り出した。
真九郎「影断ち!」
ジオルド・スティアートに息次ぐことさえ許さず、不破寺真九郎は攻撃を続ける。
真九郎「千月!」
連続攻撃に思わずジオルド・スティアートがよろめいたところで、真九郎は決め技を決めた。
真九郎「常世へ還れ!」
真九郎「飛燕!!」
ジオルド・スティアート「ぴゃぁぁぁ!」
大技をまともに受けたジオルド・スティアートはその場に倒れ、泡立つ黄色の液体と化して消えていった。
ジオルド・スティアートの消滅を確認した真九郎は女性に駆け寄ってその無事を確認する。
女性は安心したのか、真九郎のふとももにすがりつきえんえんと泣き続けた。
(おわり)