先輩と後輩

『先輩と後輩』二人の男子を描きました。
　
　
　
　制服、下着、水着、ふんどし等、色々な差分を用意したので、最後まで見て頂けたら嬉しいです。

※時代背景は平成５年（１９９３年）をイメージしています。サッカーのJリーグが開幕して、レインボーブリッジが開通。コギャルやドタキャンなどが流行語になっていた頃です。

９０年代に生きる先輩と後輩

　とある、長閑な田舎の町で暮らす、二つ歳が離れた二人の男子がいました。

　先輩の男子は黒水史博（くろみずふみひろ）、後輩の男子は陣原貴教（じんばらたかのり）。
　ルックスの良い二人は、アイドルのような存在で、女子達からも人気がありました。黒水君に至ってはファンクラブまで作られていた程です。
　そんな、二人のイケメン男子は、幼い頃から顔見知りという事もあり、厳しい上下関係などは無く、まるで同い年の友達のように仲良しで、学校が終わると、いつも二人一緒に遊んでいました。

　町の近くには人気があまり無い、寂れた漁港がありました。
　ここは、町の男子達がよく集うたまり場のような場所で、年頃の男子達が、悩みを相談したり、エッチな話しをしたりする、青臭くも男臭い女子禁制な社交場でした。

　最近、二人のイケメン男子も、学校が終わると、そのまま自転車に跨って、漁港へ訪れる事が日課となっていました。
　海を眺めながら最新のゲームの話や、深夜のお笑い番組の話、そして、もちろんエッチな話でも盛り上がります。

　そんな、青春真っ只中の二人の腕には、それぞれお気に入りの小物が巻かれています。
　先輩は好きなサッカー選手を真似てミサンガを、後輩は入学祝いに親におねだりして買ってもらった方位磁石付きのゴツい腕時計です。
　ミサンガも腕時計も、校内で身につける事は禁止されていて、バレると先生に没収されてしまうので、こっそりとカバンに忍ばせ、学校から出た後に、身に付けるようにしていました。

　制服姿の二人は、一見、大人っぽくも見えますが、二人の行動や話の内容、そして、泥で汚れた白い運動靴など、細かい所を観察してみると、まだ大人になりきれないあどけなさも感じます。