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2020年 08月の記事 (8)

火村龍 2020/08/31 01:05

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火村龍 2020/08/31 01:04

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火村龍 2020/08/31 01:03

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火村龍 2020/08/31 01:02

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火村龍 2020/08/31 01:01

【小説】ホーリーナイトユイ 地下通路に潜むもの 三章 1

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(あ、熱い……はぁ、はぁ……汗が……あぁぁ、く、苦しい……)
 目を閉じたままユイは思った。身体がふわふわと浮いているような感じがした。太ももをこすり合わせようとする。だが、なぜか足がうまく動かない。腰をくねらせることはできるが、その動きもどこか重く、なにかに張りついているような感覚がある。
(んんっ、う、うごけません……。ホーリーナイトユイが、んく、くうぅっ! 変身してるのに、ん、んんぅっ……なぜなの!? このままでは、ホーリーナイトユイはやられてしまいます!)
 ぐちゅ、にちゅ……と音がした。ユイは足を動かすことに執着して、腰を揺すり、太ももを動かし、ホーリーブーツの足首から先をぐねぐねと蠢かせた。
(う、うごけないぃっ! 負けるぅ、負けちゃうぅっ! ぺ、ペニスでる――ホーリーナイトユイやられて、ぼろぼろにされて、あはぁぁ、お、おちんちんでちゃうぅ――っぁ!? あ、あぁぁっ!!)
 ユイはぞくりとして目を開けた。意識が覚醒した。その瞬間すべてを思い出した。
「し、しまった!」
 倒れ伏す巨大な触手、脚を締めつける触手、絶頂――ユイは身体を起こそうとした。だが、手脚に強い締めつけを感じて悲鳴をあげた。
「あぁぁっ!! な、なに!? うごけない――こ、これは!」
 手脚を見た。そこで初めて、自分が拘束されていることに気づいた。
(そんな! わたし捕まって――触手は!? ここはどこなの!?)
 慌てて周囲を見回した。触手の姿も、例の女の魔物の姿もなかった。
 そしてあの地下通路でもなかった。あそこよりもひと回りどころか二回り以上小さな部屋だ。部屋は肉に覆われていた。粘膜のような赤みの強い肉が部屋のほとんどを侵蝕し、天井の一部に、コンクリートがのぞくだけだった。部屋そのものがまるで生物の内臓のようになっている。出入り口も見当たらない。おそらく、それも肉に覆われてしまっているのだ。そして肉は生きていた。ときおり蠢き、どろどろと淫液を分泌し、その表面を湿らせていた。
(ここはまさか――あぁぁ、エナジーを搾りとるための……!)
 間違いなかった。ここは捕らえた獲物のエナジーを搾りとるための部屋だ。魔物の中には、結界の中にそういった専用の部屋をつくるものがいる。ユイはそのことをよく知っていた。過去にこういった部屋に囚われた人を助けたこともあったし、ほかでもないユイ自身に、その恐ろしさが刻み込まれていた。
 部屋の中には淫気が充満していた。圧縮された濃厚な淫気だ。それもあの地下通路のものよりさらに濃い。おそらく、触手たちがいままで集めたエナジーがこの部屋に溜め込まれているのだろう。そのせいでより濃厚な淫気が発生しているのだ。これだけの淫気、変身していなければたちどころに我を失い、快楽に狂ってしまったにちがいない。しかしそれは、淫気が効いていないということでもなかった。
(触手がこんなものをつくるなんて! ま、まずいわ……はやく抜けださないと……ん、んんっ! あ、熱い……!!)
 ユイは身をよじった。意識が戻り、動き出したことで淫気が急速に回ってくる。
「ん、あ、ぁんっ……あ、熱い、あついぃ……」
(だ、だめだわ! 淫気防げない! 汗が――あ、あんっ、か、感じて……)
 下の方からぽたぽたと音がする。見れば、ホーリーブーツを伝った愛液がつま先から床に垂れていた。そこにくぼみがあるのにユイは気がついた。すでに、ユイの愛液がかなり溜まってしまっている。偶然できたものでないことは明らかだった。
(そんな! こんなに漏らして……あぁっ、どれくらい気を失っていたの!? とろとろのエナジー、あんなに溜まって……な、情けなさ過ぎるぅぅ……! わたし、ホーリーナイトユイなのに、失神して、つかまって――なんて無様なのぉっ!!)
 ユイはふと、自分の身体を改めて見直した。あれだけ戦い、さらには失神までしてしまったのに、思ったほど汚れていない。コスチュームも肌もぬらぬらとした汗にまみれ、若干の汚れはあるが、それは触手にまさぐられたものではない。もしも触手に嬲られていたら、もっとどろどろに汚れているはずなのだ。
(せ、責められてないんだわ)とユイは思った。(まさか、目覚めてから責めるつもりで――あぁ、そんな、わたし、起きてもなにもできないって思われているの!? く、くぅぅっ! わたしはホーリーナイトユイよ、あなたたちを倒す戦士なのよ!! はぁ、はぁ……う、くぁ……だめ、垂れてはだめぇ……)
 くちゅ、ぴちゅ……。新たに溢れ出した愛液が太ももを伝い、ブーツのつま先から床に垂れる。だがもちろん、脚を伝った愛液はすべて床に垂れるわけではない。
(ブ、ブーツが……)ユイはブーツの中で足を動かした。ソックスの足ににちゃにちゃと絡みつく汁は汗だけではない。両足ともに、愛液が入り込んでしまっているのだ。(うふぅぅ、ど、どろどろぉ……ホーリーブーツが、あぁ、大切なブーツがどろどろにぃ……ッ! あぁぁ、つ、つらいわ。あつくて、むれて、どろどろでぇ……っ。)
「あぁっ、だ、だめよ!」ユイは叫んだ。「なにをかんがえているの、ちがうわ、しっかりしなさい! チャンスなのよ、いまのうちに、この拘束を――」
 ユイは手脚に力をこめ、拘束を破ろうとした。
 だがその瞬間、ユイは悲鳴をあげていた。
「ひああぁぁぁっ!!」
 ぐちゅ、ぶっちゅううぅぅぅっ!! ユイが力をいれた途端、生きた拘束具が反応し、手脚を強く締めつけてきたのである。
「あぁぁっ! くは、あはあぁぁぁっ!!」
 手脚から快感が走り、ユイは腰を突き出しくねらせてしまう。淫気にまみれた白手袋とブーツの手脚は性感帯のように敏感だった。ぶしゃりと愛液が噴き出し、肉床にぶちまけられる。
 バチ、バチバチィッ! スーツの中でエナジーが弾けた。スーツの下で乳首がひくつく。そしてそれだけではない。股間であれが疼き、硬くなりだしたのがわかった。ホーリースーツがそれらを抑える。だが、乳首や『それ』の高まりとは反対に、それを抑えるスーツの力は着実に弱まりつつある。ホーリースーツが淫気で穢されてしまったせいもあるが、もうひとつの理由は、あまりにも長い間変身しつづけていることだった。
(ま、まずいわ、変身しすぎて……あぁっ、は、はやくしないと、変身が、変身が限界に……。だめ、こんなところで変わったら、あぁっ、そんなのだめです!! 絶対に、ここから抜けださないとぉ……ッ)
「も、もう一度よ!! はあぁぁぁっ!!」
 ユイは再び力をこめる。やはりその途端に、肉のベルトが締めつけてくる。
「く、あ――あああぁぁぁ……ッ!!」
 快感に悶え、歯を食いしばる。思いきり力をこめる。だが拘束はびくともしない。ホーリーナイトユイの力をもってしても破ることができない。
「ま、まだよ!」ユイは叫んだ。「ホーリーナイトユイを舐めないで! く、くぅぅ――ホーリーパワー!!」
 ユイは叫ぶように唱えた。声に出すことで自らを鼓舞し、より濃厚なエナジーを引き出そうとする。ホーリーハートが輝いた。エナジーが手脚に集まる。力が湧いてくる。
「う、く……くうぅぅぅっ!」
 だが足りない。拘束を破るにはいたらない。拘束が強靱というだけではない。グローブもブーツもダメージを受けすぎ、エナジーをうまく力に変えられないのである。
 手脚がぶるぶると震えた。むっちりとした二の腕や太ももの肉が激しく揺れていた。ユイは歯を食いしばり、目を細め、さらに力を込める。そうして力を入れればいれるほど、手脚から伝わる快感は強まってしまう。
(あ、熱いぃぃっ!! しめつけられてお汁でちゃう、あはあぁぁ、止まってぇ、漏れては、だ、だめぇ……ッ!!)
 淫らな汁が床に落ちる音が、やけにはっきりと聞こえる。音が変わっている。ぽたぽたという軽い水音だったのに、いまではぼと、ぼと、と重い音に変わっている。昂奮が高まるにつれて、愛液に混じるエナジーが濃くなり、粘つきが増しているのだ。
(敏感すぎて、くあぁぁぁ、だ、だめなの!? あぁっ、あきらめては……で、でも、あぁっ、もう、エナジーが――)
 だが、苦しみの中でユイは感じた。少しずつ締めつけが緩んできている。右手を見る。白手袋の手首に食いこむ肉のベルト――その壁と手首のあいだに、先ほどまではなかった隙間が生まれている。
 効いている。
 希望がこみ上げた。いける、いける――ユイは力強く唱えた。
「ホーリーパワー!!」
 ぐちゅ、にち、みちち……! 肉の拘束が音をたてる。それは崩壊の音だ。見れば、腕を縛るベルトもブーツを締めつけるベルトも、端のところに切れ目が生じ、ぷちぷちと肉の線維が切れ始めている。拘束が緩んでいく。
 高鳴る鼓動が耳の奥に反響する。昂奮しているのだ。ひとつは快感のため、もうひとつは戦いのために。感情が高ぶっている。希望が大きくなればなるほど、ユイの力は強くなる。あと少しで拘束が解ける。あと少し、さらなるエナジーがあれば――。
 手袋とブーツの中にじゅくじゅくと汗が染み出す。快感が走る。エナジーを引き出すだけで身体が疼いてしまう。だがかまわなかった。
「これで終わりよ! ホーリーパワー!!」
 ユイはこみ上げる昂奮を解き放つように叫んだ。
 ホーリーハートが光り輝く。引き出された大量のエナジーに、ホーリーグローブとホーリーブーツが光を放ちだす。白とピンクの色鮮やかな粒子が白い手袋とブーツから溢れ、拘束にトドメを刺しにかかる。
 だがそのときだった。
「あっ――」とユイは小さく声をあげた。
 はじめ、ユイは眉を寄せ、自分の中に生まれた疑念を払うように頭を振った。だが、一秒と経たぬうちに目を見開くと、それでもなお自身の身に起こっていることを否定するかのように首を振った。しかし、それはもう否定しようがなかった。紅潮した顔に汗が浮かび、引き結ばれた唇がぶるぶると震えた。そしてついにビクビクと身体を痙攣させ、いままでとは打って変わった、悲痛な叫びをあげた。
「あ、あはあぁぁぁぁぁっ!! こ、これはぁっ!? あぁっ、くああぁぁんっ!!」
 ぐじゅ、ぐじゅぶ、じゅぶうぅぅぅっ!! 肉ベルトの締めつけが強まっていく。だがそれは、ベルトの力が強くなっているのではなかった。
「な、なに!? 力が抜ける――あぁぁっ、な、なにが――!? ホーリーグローブ! ホーリーブーツ!! くあぁっ、ど、どうしたの!?」
 ユイは慌てて自分の手脚を見た。そして再び悲鳴をあげた。
「そんな、ま、まさか――エナジーが吸われてる!?」
 ホーリーグローブとホーリーブーツが放つ光が、目に見えて弱まっていく。さらに、白と桃色の、ホーリーナイトユイを象徴するエナジーの粒子が、手首や足首を締めつける肉のベルトの中に流れ込んでいく。いや、流れ込んでいるのではない――この忌まわしい肉の拘束具に吸い込まれているのだ。
「あはあぁぁぁっ!! ホーリーグローブ! ホーリーブーツ!! 負けてはだめ、こんな吸収に、う、く、くぁっ!」
 ユイは叫び、意識を集中しエナジー吸収を防ごうとする。だが止められない。エナジーがどんどん吸い出されてしまう。もしも、ユイの力が万全であったなら、こんな風に吸収されてしまうことなどあり得なかっただろう。だが、ダメージを受けすぎたいまのコスチュームでは、それを防ぐことができないのだ。
「あぁっ! そんな、そんなぁっ! 抵抗できない――くあぁぁぁんっ!!」
 ユイの手脚が再びぶるぶると震えだす。力がどんどん抜けて、それとは反対に締めつけが強くなってくる。見れば、千切れかけていたベルトが再生をはじめている。
「あぁ、ああぁぁっ! 吸ってはいけません! エナジー、あぁぁ、だ、だめぇっ!!」
 口の中に唾液が溜まりだした。心臓の鼓動が速く、強くなっていく。
(ち、力がぁぁっ! 力が抜けるぅぅ、ホーリーグローブの、ブーツのエナジー吸われるうぅぅ……ッ!! し、締めつけが強く――こ、このままでは、わ、わたし、わたし……う、うぅぅ、だ、め……あ、あきらめてはだめえぇぇ! あと少しで解けるのよぉ……! うふぅぅ、ま、負けないわ、ホーリーナイトユイは、こんな拘束に負けたりしないぃ……ッ!!)
「ホ、ホーリーパワー!!」ユイは先ほどよりも高い声で叫んだ。
 エナジーが手脚に集まり、手袋とブーツが輝きを取り戻す。力をこめ拘束を破ろうとする。だが同じだ。それどころかさらに悪かった。もはや拘束はわずかにも緩まない。現状を維持するので精一杯だ。そしてエナジーが吸い取られるたびに、拘束が力を増していくのだ。
 スカートの奥でくちゅくちゅと音がする。閉じあわされ、ぴったりとくっついた太ももの内側に、ねっとりとした汗が滲んでぬるぬるとする。身体の淫熱が急激に上昇していく。息が熱くなる。
「うふぅぅぅ、ふぅっ、ふぅっ……! ん、くはぁぁぁ……ッ!!」
(あぁぁぁ、拘束きついぃ……っ! く、食いこんでくるぅっ! ホーリーグローブが、あはぁぁ、わたしのブーツがあぁぁっ! だめぇぇ、どきどきしてはいけません! ホーリーナイトユイが、聖なる戦士がエナジー吸われてどきどき――うくぅぅ、拘束解けなくて、ぎちぎち縛られて……くあぁぁ、ち、ちがうわ! 淫気に負けては……こんないやらしいきもちに、あぁっ、ま、負けないぃっ! 戦うのよホーリーナイトユイ! ホーリーパワーよ!!)
「ホーリーパワー! ホーリーパワー!! う、うぐっ、ぐうぅぅっ! す、吸われるぅぅ、エナジー吸われるうぅぅっ!」
 もうエナジーを注ぎ込むべきではない。ユイはそのことをわかっていた。いまのコスチュームでこの拘束を破ることはできない。エナジーを注いだ端から吸収されてしまう。別の方法をかんがえなければならない。
 わかっている。わかっているのに、止めることができない――!
 太ももを濃厚な愛液が伝った。黒いニーソックスが艶を増しててらてらと輝いていた。手袋とブーツの中からぐちゅぐちゅとした汗の音がする。エナジーを吸われるたびに音は大きく、ねっとりと粘つきを増してくる。ブーツのそれは特に濃く、淫猥な響きがある。力はいまだにこめられ、拘束を破ろうとはしている。だがもう拘束の力に負けている。手脚と肉壁のあいだにできた隙間がなくなっていく。
「な、なんて拘束なのぉぉ……ッ!! ホーリーグローブが、わ、わたしのブーツが、あはぁぁ、こんな拘束、や、破れるはずなのにぃっ! ま、負けちゃうぅぅ、締めつけられちゃううぅっ! い、いま締めつけられたら、ぎちぎちにされたらぁっ! うふぅぅぅ、いまがチャンスなのに、触手もいないのに、ホーリーナイトユイがこんなところでエナジー吸われて、締めつけられて、あ、あぁぁっ! そんなことありえません! ホーリーナイトユイがこんなことで、うぅぅ、き、きてる――いけないのが……くあぁぁ、ち、ちがう――負けない、負けません! あはあぁぁぁ、ホーリーパワアァァァァ――!!」
 腰をくねらせ、唇の端に唾液を溢れさせ、ユイは思いきり叫んで一気にエナジーを引き出した。手脚の力が増す。力を込める。二の腕と太ももがぶるんぶるんと揺れる。
「うぅぅっ!!」
 歯を食いしばって呻く。ぐじゅ、ぐじゅうぅぅと音をたてながら、拘束具がエナジーを吸収する。穢らわしい音――それが肉の拘束がたてている音なのか、自分の手袋とブーツが鳴らしている音なのかわからない。スカートの奥がじんじんと疼き、太ももを熱い汁が流れていく。負けない、負けるわけにはいかない。力をこめる。拘束を破ろうとする。胸に熱いものがこみあげる。
 唐突にそれは起こった。ふっと手脚の感覚がなくなった。力が抜けたのだ。あっと呆けた声をあげ、ユイは虚空を見つめた。その瞬間が恐ろしくゆっくりと流れていくようだった。なにが起こるかわかった。異様な昂奮が突き上げてくるのと同時、止まっているかのようにすら思えた時間の感覚が元に戻った。
 ビチイイィィィィッ!! 激しい音とともに、力負けしたホーリーグローブとホーリーブーツの手脚が肉壁に叩きつけられる。エナジーを吸って力を増した肉のベルトが手袋とブーツをギチギチと締めつける。
「あ、が……へぁ――ッ!!」
 ユイは目を見開き、ぐっと腰を浮かせるようにして仰け反った。強烈な快感が四肢から身体へ雷のように走った。頭が真っ白になる。堪えようとする。歯を食いしばり、腰を振って快感を逃そうとする。だが動けない。全身が快感に支配されてしまう。仰け反り硬直したあと、ガクガクと痙攣をはじめる。
「あ、あひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!」
 ホーリーナイトユイは絶頂してしまった。ぶしゃぶしゃと噴き出した愛液が太ももを流れる。開いた手の、白手袋の指がわなわなと震え、ブーツの足がピンと伸びて痙攣を起こす。首を振り、髪を乱し、必死に快感を抑え込もうとする。だがそのたびに喘ぎ、仰け反り、愛液を噴き出してしまう。
「だめ、だめへえぇぇっ! チャンスなのにぃぃっ!! あと少しだったのにぃぃっ!! ホーリーナイトユイまたおかひくなるぅぅっ!! あへあぁぁ、んぉ、お、おおぉぉっ!! ホーリーパワー吸うのだめ、グローブとブーツぎちぎちにいじめるのだめへえぇぇっ! あはあぁぁ、でちゃうぅぅ、エッチなお汁でてしまいますぅぅっ! あああぁぁぁ、あふれちゃううぅぅぅっ!!」
 ガクガクと腰を前後に振り、さらなる愛液を噴き出して絶頂は続く。きつく閉じられた脚ががに股に開きそうになる。虚空を見つめるユイの目はぶるぶると震え、苦悶と快楽の混ざった淫猥な表情を浮かべ、ユイはさらに嬌声をあげる。
「あぁあぁぁぁ、だめえぇぇ、だめへええぇぇぇッ!」
 絶頂は数十秒続き、ようやく収まった。
「う、ふ……ふぅ、うふぅぅ……」
 がっくりと脱力し、荒い息をつくユイの唇からねっとりとした唾液が垂れた。もはや拘束に抵抗することはできなかった。手袋とブーツの手脚はひくつき、肉のベルトに為す術なく締め上げられてしまっていた。あたりにはユイの濃厚な体臭が漂っている。肌は汗でぬらぬら、てらてらと輝き、ぼってりとした唇は唾液に濡れている。床のくぼみに溜まる愛液はさらに量を増していた。その中に足を踏み入れれば、ホーリーブーツの足首まで余裕で沈んでしまうほどだった。
(あぁぁ、そ、そんな、イってしまうなんて……! 恥ずかしいお汁、こ、こんなに――あぁっ! あ、汗が……またコスチュームが蒸れて……。うぅぅ、た、対策されてるぅ……。わたしの力、あぁっ、こ、これでは抜けだせないわ! どうしたら――あ、く、くぁっ!!)ユイはびくびくと震えた。股間で、それがさらなる疼きをあげたのだ。(き、きてる……くあぁぁ、きてるぅぅ……ッ!)
 ユイは唇を噛みしめた。
(うふぅぅ……ま、まだよぉ……まだあきらめては……! きっと、きっと抜けだす方法が……)
 そのときだった。ユイははっとすると、顔をあげあたりを見回した。
「だれ!?」
 にちゃ……ぐちゅ、ぐちゅうぅぅぅ……。ユイの声に応えるように、床を覆う肉の中から触手たちが這い出てきた。

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