プロジェクトT 2017/10/04 22:07

小説:巨大娘もの

いつもご支援・応援ありがとうございます

今回は前回更新時に告知していた巨大娘が主人公を誘惑してくるゲームの
導入部分になる小説です

こちらのゲームもイベントの内容等、構想通り製作できるか分からないため、
すぐに製作を開始するかどうかは未定です
製作する場合は「誘惑の夢」シリーズになると思います


小説部分は「続きを読む」から閲覧できます




この世界には、夢魔と呼ばれる魔物が人知れず蔓延っている




人の夢に入り込み、その人の精気を吸い尽くしてしまうこの魔物は、
一見普通の人間に見えるが、普通の人にはない特徴を持っている




頭から生えている悪魔の角、背中から広がる黒い翼、腰から伸びる
不思議な尾、そして見る物の理想を映し出すという美しき姿




これは、そんな夢魔に目を付けられた少年の、小さな小さな、
とても小さな物語




夜も更けた頃に、一人の少年が自分の部屋で幸せそうに眠っていた




そんな少年の枕元に、一人の女性が突然現れた所から物語は始まる・・・







突然現れたその女性には、普通の人なら付いていないものを持っていることが、
暗がりの中でもはっきりと見て取れた




頭に生えた角、背中から広がる翼、腰から伸びて自在に動く尻尾、
そして豊かな乳房




この女性は紛れもない夢魔である




今宵もまた、何も知らず幸せそうに眠っている少年を弄びに来たようだ




「ふふ♥ 今夜の獲物はあなたに決ーめた♥」




夢魔は、少年の顔を覗き込み、完全に眠っていることを確認すると、
起こさないようにゆっくりと少年の額に手を乗せた




「それじゃあ、素敵な夢にご招・・・」




途中で言葉を止めた夢魔は、少年の額に手を乗せたまま
集中するように目を閉じた




「あら、この坊や、今夢を見ているみたいね」




「面白そうだから、どんな夢か覗いてみましょう♪」




少年が見ている夢に興味を持ったのか、夢魔は少年の顔を両手で抑え、
自分の額を少年の額へくっつけた




「それじゃあ、夢の世界にレッツゴー♪」




次の瞬間、夢魔の姿は一瞬にして消え去った、
どうやら少年の夢へ入ってしまったようだ







「侵入成功♪ さてさて、一体どんな夢を見ているのかしらね」




夢魔は空中を浮遊しながら周囲の景色を眺めているが、夢の中へ
入ったばかりだからか、その景色はかなりぼんやりとしたものだった




「あ、見えてきたわね・・・、向こうで大きな物が動いているみたい、
あっちに行ってみましょう




周囲を見渡し、一番目立つ存在に目をつけた夢魔は、翼を広げ、
その方向へと飛んでいった




「どれどれ・・・、ふむふむ、怪獣が見えるわね・・・」




夢魔が目をつけた動く巨大な物体は、どうやら怪獣だったようだ




「怪獣になって暴れる夢かしら? いえ、違うみたいね、この怪獣からは
坊やの意識を感じないわ」




やはりすぐには夢の全容を把握できないのか、あれこれ一つずつ確認しながら、
少年の存在を探している




「でもこんな目立つ存在が居る以上、間違いなく坊やもこの辺りに・・・、
うーん・・・、あ、いた、この坊やだわ」




少年の存在を確認した夢魔は、夢の内容を把握しようと、少年の姿を
観察し始めた




「この良く分からない服装と、手に持ったちっちゃな武器、差し詰め
怪獣から町を守る防衛軍になる夢って所かしらね」




夢の内容に大まかなアタリをつけた夢魔は、傍観を決め込み、
夢の行く末を眺めることにした




「さーて、怪獣が町を壊してるけど、どうやって対抗する気かなー?
ここはやっぱり不思議な機械で巨大ヒーローに変身でもしちゃうのかしら」




夢魔は夢の展開を予想しながら少年を眺めていたが、手に持った武器以外に
何かを取り出す様子は見られない




「ちょっとちょっとー、もう怪獣が間近に迫ってきちゃったわよー?
そんな玩具みたいな武器でどうする気ー?」




「あ、ひょっとしてあれかしら、一度武器とか効かないことを確認したうえで、
改めて変身して対抗するとかそういう展開?」




楽しそうに予想をしながら次の展開に期待していたが、次の瞬間、少年の
持っていた小さな武器から放たれた小さな光線が怪獣の足に命中し、
そのまま怪獣は倒れてしまった




倒れた怪獣が動かなくなり、完全に仕留められたことを確認すると、
夢魔の表情は一変し、つまらなそうなものになっていく




「・・・これでおしまい? ちょっと、本当にあれで倒しちゃったわけ?
夢の世界だからなんでもありなんだけど、もう少し想像力働かせなさいよ」




夢の内容が自分の思い通りにならなかったからか、頬を膨らませながら
夢魔はひたすら文句を言っている




「何をどうやったらそんなちっぽけな武器でビルより大きな怪獣が
倒せちゃうっていうの? おまけに当たったの足じゃない」




「大きすぎると強さとかのイメージがフワフワになっちゃうんだろうけど、
それにしてもねぇ・・・」




夢の住人が晴れやかな表情で少年を称える中、夢魔は一人不満そうな顔つき
で少年を眺めていたが、一人の美しい女性が少年の元へ駆け寄っていくのを
見つけると、そちらに興味を移したようだ




「ふーん、これから先の展開は、町を救ったヒーローさんにお姉さんから
ご褒美のキッスってところかしら? おませな坊や」




まさに夢魔の言った通り、少年の元へ駆け寄った美女は、
少年を抱きしめると、ゆっくりと頬に顔を近づけている




「全くもう、そういうことは鮮明にイメージできちゃうのね・・・
そうだ、いいこと思いついちゃった♥」




「大きな存在が如何に強いか、あなたに一番分かりやすい形で
教えてあげるわね♥」




そして真紅の唇が少年の頬に吸い付く寸前に、少年の意識は目覚めてしまった







夢の一番大事な部分で目覚めてしまうというよくある展開に
落胆しつつ、瞼をこすりながら枕元に置いてある時計を探すが、
いくら手を動かしても、時計はどこにもなかった




それどころか、ベッドで眠っていたはずの少年は、いつの間にか
硬い床の上で眠っていた




ベッドから落ちてしまったと判断した少年は、ゆっくりと起き上がり、
周囲を見渡すが、自分が眠っていたはずのベッドはどこにもない




それどころか、目覚めた場所は霧がかかったように真っ白で、
どう見ても自分の部屋ではなかった



得体のしれない場所にいることをようやく理解した少年は、
試しに自分の頬をつねってみようとしたが、お腹の底から響いていてくる
不気味な音が聞こえたため、手を止めて辺りを見渡し始めた




そしてある方向に目が行った瞬間、少年の動きは完全に止まり、
不気味な音の正体も否でも応でも理解できてしまった




そこに見えたのは巨人の足だった、つまり、不気味な音の正体は
巨人の足音だったのだ




しかもつま先は少年の方を向いていたため、危険を察知した少年は
その場から逃げ出そうとしたが、足が竦んだのかすぐに転んでいる




しかし、巨人の足はそれ以上少年に近づくことはなく、代わりに
頭上から大きな声が聞こえてきた




「気がついた? おはよー♪」




足が近づいて来なかったので、なんとか立ち上がれた少年は
声につられて上を見たが、顔は遥か遠くにあり、よく見えなかった




しかし、胸部に付いている二つの巨大すぎる胸の存在で、巨人の性別だけは
すぐに分かったようだ




だがその巨人はそれ以外にも、巨大な翼や尻尾を持っており、
一体どういう存在なのか分からなくなってきた少年は恐怖と混乱で
再び怯え始めた




「あはっ♪ びっくりしてるみたいね、驚かせちゃってごめーん♪
とりあえず、今あなたに危害を加えるつもりはないから安心して、ね?」




少年からすれば、周囲に響き渡る大声が絶え間なく上空から降り注いでいる、
という状況だが、「危害を加えるつもりはない」と言われたからか、
少年はやや落ち着きを取り戻したようだ




落ち着いてきた少年は、改めて巨人の服装を見てみたが、胸の前が大きく開き、
際どく胸を露出させた上半身に、少し動けば簡単に下着が見えてしまいそうな
際どい長さのスカートと、目のやり場に困るような服装だった




「そうそう、いい子いい子♪ 大人しくしてくれてありがとね♥」




「それじゃ、まず自己紹介して、その後ここがどこか軽く説明してあげるわね」




夢魔は少年を見下ろしながら笑顔でそう言ったが、当の少年は、
上を向いていたことで首が疲れたのか、しきりに首を動かしている




「私の名前はミリア、夢魔っていうエッチな魔物をやってます♥ もちろん、
この翼も尻尾も、あとそこからじゃ見えにくいかもしれないけど、
頭に付いている角も本物よ」




「とりあえず初めまして、ね♥」




自己紹介をしたことで、目の前にいる存在が、巨大な魔物の女性という
更に訳の分からない存在になってしまったが、少年は律儀にお辞儀をし、
挨拶を返した




「あら、礼儀正しい坊やね♥ じゃあ次は・・・、そうそう、
ここがどこかって話だったわね」




「ここは夢の中、それも現実と何ら変わらないほどのリアルな夢、
だからほっぺたとかつねったりしたらそれなりに痛いわよ?」




夢と聞いた瞬間、少年は頬に手を伸ばしていたが、ミリアの忠告で
その動きはすぐに止まった




「まあ、現実とは違う部分が結構あると言えばあるんだけど、
そこは後から説明するわ」




「それで、坊やがどうしてこんな夢の中にいるかというと、今からちょっとした
ゲームをやってもらうためよ♥」




興味が沸いたのか、少年はゲームという単語に食いつき、話の続きを
急かし始めた、ミリアはその様子を、どこか微笑ましい物を見るような目で
見ながら話を続けている




「ふふっ♪ とーっても楽しいゲームよ、その名も、「夢世界脱出ゲーム♥」」




「ルールは簡単、この世界を歩き回って、出口を見つければいいだけよ♥
ね、本当に簡単でしょう?♥」




このゲームを楽しそうなアトラクションか何かだと考えた少年は、
目を輝かせながら喜々としてミリアに詳しいルールを尋ねている




「ふふ♥ そう急かさないの♥ もう二つ三つルールがあるから、
分かりやすく教えてあげるわね」




「そうねえ・・・、とりあえず、私の足元まで来てくれるかしら?」




足元への接近を要求され、少年は思わずたじろいだが、ミリアは笑顔のまま
少年を招いている




「まずは大きさの違いを把握してもらいたいの、別に踏み潰したりはしないから
安心して♪」




少年はやや戸惑っていたが、ミリアの言葉を信じることに決めたのか、
足が動き出さないか注視しながら、恐る恐る近づいていった




「そうそう、そこら辺でいいわ♪ どう? あなたの背丈、
私の足首くらいまでしかないでしょう?」




巨大な足の側まで近づいた少年は、自分の背丈とミリアの足を比べ、
驚き混じりの歓声を上げている




「うんうん、大きさは把握できたみたいね♪ それじゃあ、そのまま
ゆーっくり上を向いてもらえるかしら?♥」




完全に警戒心を失った少年は、言われるがままに自分の顔を
上へ向けてしまった




「どう?♥ 見えるかしら?♥ ・・・お姉さんのパ・ン・ツ♥」




少年の視界に飛び込んできたのは、ミリアの履いている巨大な下着だった




それも、通常のものより際どい、非常に色気のある黒い下着を
見てしまった少年は、叱られると考え思わず顔を背けようとしたが・・・




「うぅん♥ 顔を背けちゃだめよ?♥ もっとじっくり、目を瞑れば
はっきり思い出せるくらい頭に焼き付けておきなさい?♥」




頭ではいけないことだと分かっているものの、ミリアの言葉を聞いたからか、
本能的に見ようとしているのか、顔を動かすことはできなかった




「そうそう♥ 大人の女性が履くようなパンツなんて見るのは初めてでしょう?♥
いい機会だから、じっくり見なさいね♥」




ミリアの言葉を半分聞き流しながら、顔を赤らめ、息を荒げ、心臓の鼓動を
早め、少年は遥か高い場所にある下着を食い入るように見つめている




「やぁん♥ ちょっと、ひょっとして鼻血出てない?♥ 私の下着、
そんなに刺激が強かったのぉ?♥」




興奮の証が鼻から流れ出ていても、少年はミリアの下着を虚ろな表情で
ひたすら見つ続けた




「もう私の言葉が聞こえてないみたいね・・・、早くもトリコに
なっちゃったかー♥ それじゃあ、そろそろ教えてあげようかしら、
このゲームが一体どんなものなのか、ね♥」




少年が下着を見続けていると、ミリアの下着がゆっくりと少年の目の前まで
近づいてきた




つまり、ミリアがゆっくりとしゃがみ込み、少年に手が届く位置まで
体勢を低くしたということだが、当の少年は巨大な下着をより近くで
見ることができるということしか頭になかった




「そんなにぼーっとしていたら、簡単に捕まっちゃうわよー?♥
こーやってね♥」




そう言うと、ミリアは少年の襟首を捕まえ、顔の側まで持ってきてしまった




視界に広がっていた下着が消え、今までよく見えなかったミリアの顔が
目の前に現れたことで、少年はようやく正気を取り戻した




自分の置かれている状況に気がつき、慌てふためく少年を眺めながらミリアは
説明を始めた




「それじゃあ改めてルールをはっきり教えてあげる♥ この世界には、エッチで
巨大なお姉さんがいーっぱい居て、みーんなあなたにエッチなことを
しようとしてくるの♥」




「今みたいな感じであなたが誘惑に引っかかっちゃうと、そのままこんな風に
捕まって、更にエッチなことをされちゃうのよ♥ まあ、今やってるみたいに
暴れ続ければ脱出できるかもしれないけどね」




少年は、ミリアの言葉を聞きながら、拘束から逃れようと必死にもがいているが
ミリアの手から逃れられる気配は一向になかった




「そしてあなたがそんなお姉さんの誘惑に負け続けて、ずっとエッチなことを
していたいって思うと、ゲームオーバーになっちゃうのよ♥
あなたは一生夢の中に囚われてしまうわ♥」




ミリアに摘まれもがいていた少年は、夢に囚われてしまうという部分に驚き、
夢に囚われてしまえばどうなってしまうのかを尋ねた




「もちろん、この夢の中で、現実のあなたが死ぬまでずーっとエッチなことを
して過ごすのよ♥ 楽しそうでしょう?♥」




ようやくこれが楽しいゲームではないということを理解した少年は、
青ざめた顔でゲームへの参加を拒否しだした




「残念ながら、あなたに拒否権なんてものはないわ、
泣こうと喚こうと、この夢から脱出しないと目覚めることはできないの」




その言葉を聞き、諦めたような顔でうなだれる少年を見ながら、
ミリアは笑顔で説明を続けた




「まあまあ、あなたに有利なことも結構あるのよ? 夢の中だから、
高い所から飛び降りても平気だし、踏まれても少し痛いくらいで
死んだりしないわ、それにどれだけ走っても疲れないの」




「後は小さい分見つけにくかったり、物陰に隠れたりとかも
できちゃうわね、こうして考えると、結構有利な部分があるじゃない♪」




自分に有利な部分を知り、少しだけ希望が出てきたのか、少年の表情が
少しだけ明るくなった



「ただし、お姉さんに捕まったら、例え逃げることが出来たとしても、
誘惑された分だけあなたの心が傾いたり、他にもあなたが不利になるような
出来事が色々とあるかもしれないわよ?」




その言葉で明るくなりかけた少年の顔が再び曇り始めてしまった




ミリアは自分の言葉で一喜一憂する少年を面白そうに見つめている




「それじゃあ折角だから、私に捕まっちゃった坊やに少しだけお仕置きして
あげるわね♥ このお仕置きを参考にして、この先捕まらないよう必死で
逃げるのか、それとも永遠に夢を見続けることにするのか考えなさい♥」




そう言うと、ミリアは突然のお仕置きに戸惑う少年の顔を、
自らの唇にゆっくりと近づけていった




地面にいた時には、少年からはほとんど見えなかったミリアの顔が、
その唇がゆっくりと少年に迫ってくる




「んちゅ~~~♥」




健康的でぷっくりとした唇と、そこにべったりと塗られた真っ赤で
艶やかな口紅が、少年の顔に吸い付いてしまった




「ちゅうううぅ♥」




真っ赤な唇が、大きな音を立てながら少年の顔全体を強烈に吸い尽くす




「ちゅううぅ・・・、ちゅぱっ♥」




顔の形が変わりそうなほどたっぷりと吸い付かれた後、大きな音を立て、
少年の顔に巨大なキスマークを残し、ようやく唇は離れていった




「ふふん♥ お姉さんのキッスは随分強烈だったみたいね♥
そんなにくらくらしちゃって♥」




「さっき見ていた夢の続きが出来て良かったわね♥ どうせ現実では
したことなんてないんでしょう?♥」




現実では絶対に味わえない、強烈な体験をしてしまったせいか、
少年は惚けた表情で恍惚としている




「今みたいなことをされたくなかったら必死に逃げなさいよ?
もしもされたくなったなら、自分から捕まりに行くといいわ♥」




「じゃ、そろそろゲームを始めましょうか、次に目覚めた時、
案内役のお姉さんが現れるから、その人に色々教えてもらいなさい」




真っ赤な顔で虚ろな笑いを浮かべる少年を地面に下ろすと、ミリアは
空中に浮かび上がった




「せいぜい頑張って私を楽しませてね?♥ バイバーイ♥」




少年に別れを告げると、宙に浮いたミリアの姿は光と共に消えてしまった




残された少年は、少しの間地面に倒れ込んだまま笑っていたが、
突然眠気に襲われ、そのままゆっくりと眠りについてしまった




次に少年が目覚めた時、本格的なゲームが始まる・・・




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