三本茶柱 2020/08/11 19:18

ヌけるエロテキストについて考える

その前に、過去記事


Hシーンの作り方(うちの場合)
https://ci-en.dlsite.com/creator/4272/article/337893

Hシーンの視点の話
https://ci-en.dlsite.com/creator/4272/article/342487



🤔

「んー……」


「? なにか お悩みですか?」


「いえ……私自身の悩みではないんですけど、
 ヌけるエロテキストというものについて考えてまして」


「ふむふむ」


「方法についてまでは 言及できるんですけどね?
 上の頭でなく下の頭で考えろ、とか」

「私には ちょっと分かりかねますね……」


「自分のテキストだけでヌけるようになるまでに、
 長い時間かかったわけですけど……う~ん……」


「…………」


「うん……どれだけ考えても、
 下の頭で考えろ以上の答えが出てこない」


「あらあら」


「だって 個々人のチンコにしか分からないんですもん……
 こればっかりは」


「それ以外だと、文章全体に対して言うのと
 同じことぐらいしか言えない」

書きすぎるな
 視点を統一しろ
 同じ言葉を使うな
 難しい表現をするな
(ゲームなら)絵や音に任せられるところは任せてしまえ


「…………」

「それは、どちらかというと……
 ヌけなくなる要因、ですよね?」


「……ええ」


それらを全て守ったからといって、
 ヌけるモノができるというわけではない
、ですよね」


「……仰る通りで」


「……少し、距離を置いて考えてみては?」


「距離?」


「テキスト『だけ』で、考えてしまってませんか?」


「え?
 いえ、でも……絵や音を抜きにして、テキストだけっていう……」


そこからして間違ってるかもしれない、とは思いません?」


「……と言いますと?」



そのココロは?




「えっちなシーンに必要なモノってなんでしょうか?」


「それは……絵や音やテキスト……以外で?」


「はい」






「……………………あ」


キャラクターと……シチュエーション?」


「ご名答☆」




「……ああ…………そっか
 文章単体で考えようとしても、ダメだったんだ」


「常に あなた自身が言っていることですよ?
 キャラが大事だ、と」


「ですね……こりゃマイりました」


つまり?


「テキストのエロさは……
 キャラとシチュエーションで決まってしまう?」


「ある程度……いえ、
 大部分は そうなんじゃないでしょうか?」


「文章は、それらをより良く──いえ、この場合は──
 よりエロティックに見せるための添え物に過ぎない、のでは?」


「んー…………」


「その見方で考えると……
 文章をエロくしたいなら、まずキャラとシチュを磨け……ということで?」


「私の設定を 思い出してみてくださいな」


「エルフ・女将・未亡人・巨乳・緑・
 おばーちゃん気質」


「それは設定というよりは要素ですけど……そうですね
 エルフで未亡人でおばーちゃん気質──これは強い設定に繋がる要素です」


「そうなので?」


「エルフと未亡人だけでも個性的ではありますが、
おばーちゃん気質』まで付いてますから」


「シチュエーションをイメージする際、
 大きな足がかりになってますよね?
 おばーちゃん気質なら こういう反応するだろう、とか……
 かなり個性的なはずですから」


「ですねー」


「……ただ、強い個性というものは、
 扱いも 難しいものなんです」


強い個性には、強い物語性が求められるものですから」


「そこがスカスカになっていると、行動や反応に 重みが伴いません
 言い方は悪いですが……ひどく人形じみたものになってしまいます」

「……ですねー」


ちょっと強引ですが、まとめ

「まず、キャラとシチュエーションを練り上げる……
 そのキャラが、そのシチュエーションでしか体感できないもの
 追究するために」


「そのために、『物語が要るか要らないか?』
 といった議論もあったかと思いますが……」


「物語は必要だと考えています、私は」


「ないよりは、あった方がいい……というか」


「『私』を、見てほしいですから……
 身体だけじゃなく」


「……うん……ですよね」


「Hをするだけなら、
 必要はない、のかもしれません……物語性はおろか、文章さえも」


「ただ、よりHに見せたいと思うのでしたら……
 その場の空気を想像させる工夫は、あった方がいいと思います」


「その工夫が、この場合で言う物語性?」


「はい……匂いや味といった、音でも絵でも表せないものまで
 想像させるほどのイメージ──あるいは、妄想」



「それが……活きた文章を描くためには不可欠なのでは?
 エッチなシーンに限らず」

「…………ふむ」






「で、結局……ヌけるようなシチュや
 えっちテキストを描くためには どうすれば?」


「精進あるのみ」


「いろんなものを観たり感じたりしましょう……
 Hなものに限らず」

「……あえてHなものに限った話を するのなら……」


「するのなら?」


「股間が反応したものを、よく覚えておいてください
 可能であれば、それを徹底的に分析するんです

 どうして それに反応してしまったのか?

 を、自分なりに」


「テキストであれば、意図をもって書かれてあるはずです
 ここでヌかせるという、
 エロティカルヒット狙いの意志を込めたセリフや一文が」


「そこを中心に前後を見ると、読めてくるはずです……
 そのセリフや一文を 最高のものに仕立て上げるために用意したであろう、
 流れや仕組み
が」


「そこから、学ぶんです……
 自分で感じて、考えて、試して、失敗して、を繰り返して……

 自分なら どうするか? を、追い求める」


「それが どうやら……
 ヌける えっちテキストを書く方法であるらしい」






「…………えーと…………」



「なんと言いますか……めちゃくちゃ 熱こもってませんでした? 今の」


「────と、生前に夫が言っておりました♪」


「…………さよーですか」

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