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幽霊部員の記事 (82)

おばけ 2020/01/18 19:40

【施薬僧のレタ】製作時の小話⑤

『施薬僧のレタ』のテーマは『夜明け』でした

なので、タイトル画面はこれ、朝焼け なんです。
夕焼けじゃないんですよ、一応。

レタとコニリオの人生が良い方向へ進む(場合のエンドもある)という意味と、この2人の関係が明るいものになる(場合のエンドもある)という2つの意味でテーマを『夜明け』に設定しました。

ちなみに、コニリオが今際の際に見たというのはたぶんあれ、夕焼けです。

ちなみに前作の『僧房のカンタレラ』のテーマは『夜』『冬』『雪(冷たい)』でした。


オリジナルテーマ曲『Biancaneve』

ぽて子さんがこのゲームのために作ってくださり、夜宵紫苑さんが歌ってくださいました。

宗教や雪をイメージして作ってくださったので、全体的に雰囲気は繊細で綺麗なのですが、28秒目辺りから不穏な雰囲気になります。
▶ここで聞けます!

これはレタのあまり明るくはない人生を表現したとのこと。
こんなふうに、キャラの設定を曲に盛り込んでもらえるのって本当に嬉しいですね!٩( 'ω' )و

タイトルの『Biancaneve』とは、イタリア語で『白雪姫』という意味です。
『施薬僧のレタ』はイタリアの貴族の逸話をベースに作られたものなので、イタリア語を使用しました。

髪が雪のように真っ白で、毒(毒りんごイメージ)を持った姫(美人さん)=レタ

で、白雪姫という曲名に。

おばけ 2019/12/26 10:31

【施薬僧のレタ】製作時の小話④

森の奥の村のモデル


レタ達が流れ着く『森の奥の村』の設定には、元ネタがあります。

『この島はもともとモン・トンブ(墓の山)と呼ばれ先住民のケルト人が信仰する聖地であった。708年、アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けた』
▲モン・サン・ミッシェルのWikipediaより

モン・サン・ミッシェルの成り立ち、知れば知るほど「マジか……(^o^)」ってなる。
だがそれがいい。


廃城のモデル


採取先の『廃城』の外観は、フランスにあるラ・モット・シャンドゥニエ城をモデルに作りました。
▲こんなお城ですよ

雪に覆われたこのお城が美しすぎて、好きすぎて……
『施薬僧のレタ』で使用する前に実は1回作ってたんです、『廃憶のレヴァリエ』で。
アニュスのトゥルーエンド(?)で行ける場所がここです。


新旧並べてみました!
ちょっとは上達したかな……?

おばけ 2019/12/06 18:45

【施薬僧のレタ】製作時の小話③

キャラの元ネタとか。
絵は八百雨さんです。

レタ


アイヌ語の『レタラ』より。意味は白。
僧服の胸に描かれているのは、よもぎ。
レタの誕生日である12月1日の誕生花でもあり、よもぎは薬草の代表みたいなものなので描いてもらいました。

もともと性別は決めずに「男か女かわかんないです。たぶん続編作るんでその時決めます」と言って、八百雨さんにキャラデザしてもらいました。
今思えば無茶振り。

前作『僧房のカンタレラ』の実況動画を見ると、90%が「男だ!BLゲーだ!」と勘違いしていました。ごめんね。

人間相手だとイチャイチャするだけで死ぬんで、死なない吸血鬼のコニリオにガッツリ依存していきます。
しょうがない、そういう寂しい人生だったから。
レタの「なんだかんだ言って最後はヤラせてくれる」というチョロい性格はここからきています。

重たい女設定なので、「好き」という言葉は使わずに「愛してる」を使う。重い。

23歳だそうです(キャラの年齢すぐ忘れる)(ピアーニって何歳だっけ)

▼声優さんに渡した資料のひとつです


コニリオ


コニリオはイタリア語で『(オスの)野うさぎ』という意味。
片足がなかったので、跳ねるように移動する=うさぎ、から。
あと、うさぎは絶倫っていうじゃないですか……。

「黒い毛並みに緑の瞳の猫は、魔女の使い魔として最高」という話をどっかで聞いて、黒髪緑目になりました。

母親にもサーカス団にも捨てられた挙げ句、殺されたので
「気に入った人はどこにも行かせない、ずっと僕のそばにいて」という気持ちから監禁大好きマンに。
普段は穏やかで優しいけど、精神の幼さと脆さがあるので、何かあるとすぐに凶行に走る癖あり。

年齢は10代。レタよりずっと年下です。

体の関係を持つ=お金をもらう仕事、という価値観で育ってきたので、レタに好き好き言っておきながら平気で他の女(男)と寝るという歪んだ一部を持ってます。

自分はそういうことしちゃうくせに、レタが誰かに取られそうと感じると、なりふり構わずヤベーことをしでかします。

▼声優さんに渡した資料のひとつです


ヴァレンシア公

モデルは毒薬カンタレラを所有していたと噂のある有名なイタリアの貴族、ヴァレンティーノ公チェーザレ・ボルジア。
イケメンで好色家で、すげー悪い奴だったという伝説のあの人。
嫁さんはどっかのお姫様だったそうです。

アビゲイル

アビゲイルという名前には『修道院長』という意味があるそうです。
なのでこの名前に。
レタにザンギ食わせてメロメロにさせてた人です。ザンギ。

おばけ 2019/12/03 22:39

【施薬僧のレタ】製作時の小話②

レタとコニリオが暮らす教会ですが、東西南北こだわって作りました。
別にそんなことする必要なんてないんだろうけど、なんかやってみたかった!


はじめに書いておきますが、以下の記事はおばけが本やネットや観光パンフから掻い摘んで得たあまり信憑性のない情報です。正確で学術的なものだと思わないようお願いします!!(^o^)


教会は祭壇がある方が必ず東になるという決まりがあります。
それは太陽(光)は東から昇るから、『神は光なり』という理由でそうなっています。
なので、このマップの方角はこうなります。

ちなみに真ん中にある木製の格子のものは『内陣分断格子』のつもりで作りました。
何かって言うと、静かに祈って暮らしたい修道士たちが、世俗の人たちと関わらなくても礼拝ができるように仕切るためのものだそう。

なので一般の人は通常、この格子の奥には行けないそうです。
格子の前に祭壇などを置いて、格子の中に入らずに祈りを捧げられるようにしていたそうな。



ここにある懺悔室は、ドイツのザンクトガレン修道院のものを参考に作りました。

さて、外観の方角はこうなります。

すでにお気づきの方もいるかも知れませんが、最初は教会ではなく修道院のつもりで作ってました。

修道院には欠かせない『回廊』。
回廊がある理由は、静かに神を思いながらぐるぐると廊下を歩くためらしいです。

そして修道士たちは僧房(個室)が与えられるのですが、僧房には個人菜園がつきもの。
というわけで、回廊は通常南側にあるそうですが、思いっきり北ですね。
野菜育たなそう……温室も西向きやん……(^o^)ウワー!!

色々と詰めが甘いマップです。


これは集会室です。

赤枠の中にあるのは、古い教会や修道院でよく見られるものです。
教会建築は長い歴史を経て、神に仕える者が合理的に過ごせるスタイルに落ち着きました。
「教会らしい作りの建物だな~」と感じるもの、それは紆余曲折の果てにたどり着いたテンプレート的なものです。
そのテンプレートが我々が感じる「教会らしさ」です。

話が若干それましたが、この赤枠の中……
窓と向かい合った椅子は明るいところで修道士たちがお喋りをする場所です。
昔の修道院建築は、「窓は少なめが最高!薄暗いのいいね!」というスタンスでした。
なので、陽が入る場所でお喋りをするためにこういった場所が作られていたそうです。
フランスの世界遺産モン・サン・ミッシェル(修道院)にもありました。


これはコニリオが私室にしている鐘楼の2階部分です。

朝日が差さない西窓の部屋、という理由で彼の部屋になりました。
画像のとおり、夕方になると下から夕日が差し込みます。

ちなみにレタの部屋は朝日が入る東窓になってます。

暖炉もストーブもあるのは、レタが寒がりだからです。
きっとこの部屋、めちゃ暑い。

おばけ 2019/11/30 21:29

【施薬僧のレタ】製作時の小話①

①ってナンバリングしたけど、続くのかは未定!

『施薬僧のレタ』は12月5日の初冬から始まる物語です。

おばけは北海道の中でも豪雪地帯で育ちました。
雪はとても美しい。
朝も昼も夜も、雪の景色は美しい。

太陽に眩しく輝く雪の白さや、雪夜の静けさと明るさ、大雪の日の昼とは思えない暗さ、息を吸うと凍りつきそうな張り詰めた空気。
そういうものを表現できたらいいな~と思いながら、ゲームのマップを作りました。




室内のマップは、生活感や、埃っぽい空気だったり、光と影をきれいに表現したいなぁとか思いながら作りました。
このマップが特に気に入ってます。
夕日で長く伸びるアーチの影と、日が当たらないアーチの暗さがおばけ的に好きです。


ここのマップ、窓の外では一応雪が降ってるんだけど明るすぎて見えなくなってるんだよねww

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