【施薬僧のレタ】製作時の小話②
レタとコニリオが暮らす教会ですが、東西南北こだわって作りました。
別にそんなことする必要なんてないんだろうけど、なんかやってみたかった!
はじめに書いておきますが、以下の記事はおばけが本やネットや観光パンフから掻い摘んで得たあまり信憑性のない情報です。正確で学術的なものだと思わないようお願いします!!(^o^)
教会は祭壇がある方が必ず東になるという決まりがあります。
それは太陽(光)は東から昇るから、『神は光なり』という理由でそうなっています。
なので、このマップの方角はこうなります。
ちなみに真ん中にある木製の格子のものは『内陣分断格子』のつもりで作りました。
何かって言うと、静かに祈って暮らしたい修道士たちが、世俗の人たちと関わらなくても礼拝ができるように仕切るためのものだそう。
なので一般の人は通常、この格子の奥には行けないそうです。
格子の前に祭壇などを置いて、格子の中に入らずに祈りを捧げられるようにしていたそうな。
ここにある懺悔室は、ドイツのザンクトガレン修道院のものを参考に作りました。
さて、外観の方角はこうなります。
すでにお気づきの方もいるかも知れませんが、最初は教会ではなく修道院のつもりで作ってました。
修道院には欠かせない『回廊』。
回廊がある理由は、静かに神を思いながらぐるぐると廊下を歩くためらしいです。
そして修道士たちは僧房(個室)が与えられるのですが、僧房には個人菜園がつきもの。
というわけで、回廊は通常南側にあるそうですが、思いっきり北ですね。
野菜育たなそう……温室も西向きやん……(^o^)ウワー!!
色々と詰めが甘いマップです。
これは集会室です。
赤枠の中にあるのは、古い教会や修道院でよく見られるものです。
教会建築は長い歴史を経て、神に仕える者が合理的に過ごせるスタイルに落ち着きました。
「教会らしい作りの建物だな~」と感じるもの、それは紆余曲折の果てにたどり着いたテンプレート的なものです。
そのテンプレートが我々が感じる「教会らしさ」です。
話が若干それましたが、この赤枠の中……
窓と向かい合った椅子は明るいところで修道士たちがお喋りをする場所です。
昔の修道院建築は、「窓は少なめが最高!薄暗いのいいね!」というスタンスでした。
なので、陽が入る場所でお喋りをするためにこういった場所が作られていたそうです。
フランスの世界遺産モン・サン・ミッシェル(修道院)にもありました。
これはコニリオが私室にしている鐘楼の2階部分です。
朝日が差さない西窓の部屋、という理由で彼の部屋になりました。
画像のとおり、夕方になると下から夕日が差し込みます。
ちなみにレタの部屋は朝日が入る東窓になってます。
暖炉もストーブもあるのは、レタが寒がりだからです。
きっとこの部屋、めちゃ暑い。