執事服を着るなんて聞いてないのですが

【執事服を着るなんて聞いてないのですが】(お試し本)

「なぜ私が執事服を着なくてはいけないのですか…?」

私は雇い主へ聞いた。

「ごめんね。これも仕事だから」

雇い主は言った。



「いつ、そうなったのです?」

私は気を落ち着かせて聞いた。

「昨日くらいかな、あはは」

雇い主は笑いながら言った。

「あははじゃないですよ!

 やるなら早めに言ってくださいと何回言わせるのですか」

笑う雇い主へ詰め寄り、いつも言っているのにと怒った。

「ごめんね。今度は言うから」

雇い主は、詰め寄った私の耳元で囁いた。



「んっ…今度はいつになるんですか…//」

私は驚いて、不意に声が出た。

「可愛い声だね。今度は今度だよ」

いたずらに雇い主はニヤリとした。

「本当に言ってくださいよ。言ってくれなければもうしないからね」

冷静になり私は念を押した。

「悪かった。言うように気をつけるよ」

雇い主は反省したようだった。




【最後に】

お試し本を読んでいただき、ありがとうございます。

この先が読みたいと感じたら、空想物語書庫へ来てください。

これから置かれる本の全てが読めます。

お忘れずに、よろしくお願いします。

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