強キャラ巫女様最終回
幼子を追っていった悪霊
もう時間はない
ーー悪霊はこの場にいない、邪魔はいない
巫女は、攻撃するために魔法陣を出す
今の状態で、攻撃魔法を出しても、悪霊は簡単にはじくであろう
だが拘束具を壊す力くらいはある
「んっーーーーっーーー!!」
拘束具に放った魔法は、同時に、巫女の身体を傷つけた
だが、巫女は放つのをやめない
拘束具は塵になる
地面に叩きつけられた身体を、すぐに起こす
悪霊の気配…その方向にむけて、あらん限りの力で魔法弾をうつ
ーー……間に合って!……
巫女の弱った力で、倒せないのはわかっている
それは幼子に知らせるため、悪霊の目標を自分に向けさせるため
ーー……お願い……逃げて……
複数の足音がする
里の子と、悪霊に乗り移られていた男の安否を伝える叫び声
『おまえの仲間たちが、探しているぞ』
「…ぁ……」
『おまえの強情に免じて、いまは見逃してやろう、くくく』
何かに、頬から唇へと、ゆっくりと撫でられながら、巫女は意識を手放した
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時短なんてなかった、強キャラ巫女様シリーズ最終回
「拘束抜けだすために、あえて自分自身に攻撃をする」というサークル王道萌えパターンです
いつも、痛い目にあっている所で終わっていた巫女様シリーズですが
やっぱりひどい目にあって終わってますね(;´Д`)
それでは~
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