あばしりばんがいち 2020/11/30 00:00

荒野を渡る風、飄々と

興が乗ったので、ちょっとした習作としてRXまでの歴代ライダーを一気に描いてみましたよ。
本家仮面ライダー倶楽部のそれとは割と別物になっちゃったのでとりあえず1号から順に手をつけてみました。

需要無視の自己満で解説を垂れ流してみてますが、お暇な方だけお付き合いください。


まずはダブルライダーから。
こういう文脈でやる場合、「新」に準じたデザインにすべきなのでしょうがここはあえて、旧1号(後期)と旧2号で。
実は仮面ライダー倶楽部のゲーム中で登場するのはこの旧デザイン基準なんですよね。
パッケージでも1号は旧デザインで改造サイクロン(セミカウル状態?になってるもの)に乗ってるデザインになってます。
ただ2号はパッケージ絵だと新基準のデザインで新サイクロンに乗ってます。ゲーム中では新2号じゃないですけどね?


続いてV3、ライダーマンついでに新1号2号も。
後から新の方を描いてて気がついたのですが、仮面ライダー倶楽部のゲーム中に登場するのが旧デザイン基準なのは何もマニアの拘り的なものではなく、視認性の問題もあったのかな?と思ったりしました。
本編中、新1号2号は手袋の色と身体のライン以外は共通でデザイン的な差異は基本ありません。それをゲーム中の小さいキャラに落とし込もうとする場合、パッと見の区別が付きにくいという判断があったのでしょう。故に1号の方を旧基準にしてヘルメットのセンターラインを塗りつぶして違いを明確にしたのではないのでしょうか?
そういう事を踏まえ、今回2号は客演時のバリエーションとして有名な黒ヘルメット版を意識し、1号と比べて暗い色をベースにしています。

V3はマスクの形状の複雑さに悩まされましたが、がんばった甲斐もあってわりと自信作になりました。特徴の落とし込み方としては本家にも負けてないのでは?…どうでしょう…??うーん…
しかしこの色チョイスでまとまりのいいデザインに収めてるセンスはすごいなと改めて感じました。

さてゲームでは仲間はずれになってしまっていたライダーマンです。
もともと簡易ライダーという感じで情報量がそれほど多くないデザインですので、とても描きやすかったです。
もっともスタンダードなロープアーム状態をチョイスしてみましたが、もう少し誇張してもよかったかもしれません。


X、アマゾン、ストロンガーです。これで栄光の7人ライダー勢揃い!
ここから一気に「仮面ライダー」のデザインの枠組みが広がります。
Xは一見1号からの流れを感じる正統派風ですが、案外崩してあって個性的なデザインをしています。
灰色ベースということもあって地味な印象も受けやすいですが、なにげに情報量も多いんですよね…要素の取捨選択に結構悩みました。
個人的に一番好きなライダーでもあるので、ソリッドな魅力が伝わるようにがんばってみましたが…どうでしょう?

アマゾンはとにかく色のチョイスに悩みましたが(透過色抜きで3色という縛りなので)、本家の方が手袋とブーツに赤を使っていたので、それにならった感じです。
ここで一つ何か開眼したような気分です。
特徴であるヒレをがんばって拾ってみましたが、身体ちっちゃいからよくわかんないですねw

ストロンガーはとにかく大きな特徴の塊なので、比較的楽に描けました。
大ぶりなスタイルをどうにか再現しようと他ライダーに比べて頭を小さく胴体を大きくしてあります。そのお陰で特徴的な変身ベルトのデザインも拾えた自信作ですが、できれば後一色欲しいと切に思いました…白が入ればもっと締まっただろうになぁ…
ちなみに目は光沢を入れずにのぞき穴を描いてあるのはコダワリポイントです。


そして世代が一つ代わり、スカイ、スーパー1、ZXです。

スカイはとにかく色に悩まされました。正直情報の取捨選択もあまり上手くいかなかったかなーと思いますが、今の自分にはこれが限界です…
おそらく1番時間かけてあれこれやってみたんですが、これに落とし込むのが精一杯でした。いずれリベンジします。

スカイから一転してわりとすんなり行けたのがスーパー1です。
きらびやかで派手なイメージがありますが、案外シンプルで特徴特化型のデザインなんですね。5色のファイブハンドが乗る前提故か、本体カラーが銀黒赤の3色のみで構成されていて色で悩む事もありませんでした。
そしてまたこだわりののぞき穴です。

10号誕生!ZXです。
描いてて思ったのですが、マスクやプロテクターの形状などかなり複雑で野心的なデザインですね。ぱっと見ドット起こしは面倒くさそうな印象ですが、アピールポイントがわりとしっかりしたデザインなので、それほど迷いなく描けました。
色で悩まなくていいというのは本当に素晴らしいです。

※記事投稿後とても気になってしまったので再度スカイライダーを描き直してみました。
タレ目を強調し、独特の形状をした頭部、そしてクラッシャー部分の情報整理など意識しての再挑戦で最初に比べると随分マシな感じに落ち着きました。


どうにか「わかる」範囲に落とし込めたかなーとは思いますが、まだパシっとハマったという感じにまでは昇華できませんでした…絶妙に難しいデザインですねコレ…
といいますか、比較すると前のバージョンのブサイクさに我ながら笑ってしまいますが、戒めとして差し替えではなくこういう形で手を加える前のブサイクバージョンと改良バージョンの両方を残しておくことにします。
漠然とした状態だと締りのないものが出来上がるというよい見本です。

いよいよ昭和ライダー最後の世代、BLACK、RX!
まぁ厳密には平成にまたがっているシリーズなのではありますが…

それはさておき。
この世代からデザインが劇的に変化し、ライダーの身体がスーツからプロテクターに変化します。
マフラーも廃止され、今にも繋がるスタンダードデザインがここで生まれたといった感じでしょうか?
BLACKにはシンプルが故に古びれないかっこよさがあります。
ちなみにここから意識して、ZX以前より頭を小さく描いてあります。
(順序でいえば先に描いたネオライダーたちとのイメージの差別化の為に1号~ZXの頭を大きくしていた訳ですが…)
ヘルメットもキュッと裾部分を絞り込んで小顔感が出るように意識してみました。
あと、特徴的な関節の生体繊維部分をどうにか拾ってみましたが、このサイズだとイマイチ活きませんね…
胸の文様も拾うかどうか迷いましたが、胴の銀ライン優先で外しました。そこがちょっと心残りです。

そしていよいよトリを務めるRXです。
デザイン的情報量ではBLACKよりもさらにシンプル化しているのですが、シルエットが激変していて唯一無二のスマートなかっこよさを醸し出しています。
高く立てられた襟や、二連の風車(実は片方は風車じゃないんですけどね)のついた変身ベルト、緑色のボディスーツや胴体部分のプロテクターの形状など、おそらくBLACK=1号(及び2号)に対するV3的な変化を意識してデザインされたのでしょうかね?

さて、その特徴的なシルエットを落とし込む為に、首周りはあえてツライチにはせずにつなぎ目を書き込んであります。
サイズ的にBLACKと差はないのですが、スラッとした印象になるよう目の位置を高くしたり、ヒロイックなイメージを強調するために、グレイの配色を少し明るめにするなどの工夫も。
個人的にRXは緑色のイメージが強い(歌じゃ「黒いボディ~」とか言ってますけどw)ので、グレイの部分を緑系にするかどうか迷ったのですが、ストロンガーでちょっと失敗したかなー感があったので、ここはグレイ優先の配色にしました。
その代わり、本体の黒をやや緑寄りにしてあるという悪あがきをしてますが、そんな印象変わるもんでもないですねw
とりあえず明るいグレイにしたお陰で目の周りのラインも綺麗に表現できてるのではないでしょうか?
今回は胸の文様に対してアプローチを試みましたが、私じゃ点打つのが限界なのでただの光沢表現にしか見えなくなってますね。あとリストビットもサイズ的な理由で断念しています。残念。

はてさて思いがけず長文を垂れ流してしまった訳ですが、お付き合いいただいた酔狂な方、お疲れ様でした。
私がこんな事考えながらドット打ちしてんだなーとか知っていただき、何かの参考になるなら参考にしていただければなーなどと言っても…たいした話もしてませんので、まぁ鼻でもほじって聞き流してください。

ちなみに今回描いたライダーたちはあくまで習作で特に使いみちもないので、使っていただけるなら適当にフリー素材扱いで引っ張っていっていただいて結構ですよ。
本格的に仮面ライダー倶楽部的なゲームを作るという話でしたらさらにご協力させていただきますよ?などと無責任に言ってみる。

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