端音 乱希/NoFuture 2022/12/23 18:02

『ヒロインズ・コード』開発裏話!

ヒロインズ・コード、発売から1か月!

ストーリーネタバレ解禁ということで、今回はヒロインズ・コードに関する裏話や、作中で描けなかったキャラクターの設定などを語っていきたいと思います。

注意事項
ヒロインズ・コードや、NoFutureの過去作のネタバレをたっぷり含みます。
記事めっちゃ長いです。


構想5年

先日、NoFutureは5周年を迎えたばかりですが、ヒロインズ・コードの構想は、5年前、プリズム・シャーリーの1話を公開し、pixiv向けにリリィ&フーミを公開したときから始まりました。
スパロボやアベンジャーズなど、クロスオーバー作品が大好きだったので、プリズム・シャーリーに続く別のヒロインを描き始めた時に、いつか自分で生み出したヒロイン達でクロスオーバー作品を作ってみたい、と、強く思ったのです。
これにより、多くの作品は、いずれクロスオーバー作品に登場させる、という前提で作っています。

◇凛子に、ドライブアーマーを開発する使命を与えたこと
◇セーラースプレンダーで、シャルダークを壊滅させず、グリーンストーム救出という目的を残したこと
◇シャーリーをエビルズ状態のまま、アルフェリカのストーリーを終えたこと
◇咲良の2話ラストを、露骨にクロスオーバー方向に持っていったこと

これらはすべて、ヒロインズ・コードに向けた伏線だったのです。

ただこれには反省点もあって、特にセーラースプレンダーで顕著なのですが、戦いは続く、といった感じでゲームが終わってしまうことになったので、プレイヤーに不完全燃焼感を与えてしまうことになりました。
クロスオーバーへの伏線を持ちつつ、各単体作品の満足度も高める、ということの難しさを感じました。


システム面

クロスオーバー作品ということで、大勢のヒロインが登場するため、これまでのNoFuture作品で扱ってきた戦闘中エロについては、当初から除外していました。
大勢のプレイヤーキャラがいるゲームをどう表現するのか、長い間頭を悩ませていました。

実はヒロインズ・コードは、SRPG(シミュレーションRPG)としての開発を予定していました。
ツールは「SRPG Studio」を使用し、ファイアーエムブレム風のものを作ろうと考えていたのです。
これならば、10人のヒロインを同時に戦わせることもできますし、メインヒロイン以外のサブキャラや隠しキャラなど、さらに多くの味方ユニットを登場させるという展開も作ることができます。

そんなこんなで試作品を作っていたのですが、ある時ふと「ユーザーが求めているのはこれなのか?」と、疑問に思いました。
シミュレーションバトルに負けたらエッチ、というのは分かりやすいのですが、戦略バトルを行い、負けてエッチシーンを見て、またそのバトルを最初からやり直す、というのは、かなり時間がかかり、エッチシーン目当てのユーザーにとって、望ましくないものではないか、と考えたのです。

そこで方向性を改め、結局はシンプルなフロントビューバトルのRPGへのシフトしました。
攻略はサクサクできるよう、バトルの難易度は下げ、ダンジョンはすごろくのようなマップ(フロスティア式)で探索を簡略化するという仕様にしました。
ヒロイン10人で、同時に戦闘できる人数を5人にすれば、分岐シナリオを作ったり、戦闘参加メンバーを入れ替えながら戦えるようにしたりすれば、ギリギリ全員に見せ場を作れるという見込みです。

ですが、ただシンプルなRPGにするには物足りないので、何か特徴が欲しいな~、と思って絞り出したのが「連れ去りシステム」です。
戦闘中エロはなくても、戦闘中の行動によってエロに繋がる、という仕組みを用意すれば、雑魚戦に意味を作ってやることができます。
時間経過によってエロが進行するという仕様は、すごろく式マップとの相性がよかったです。

ただ、今回改めて難易度調整の難しさを実感しました。
肝心の連れ去りは、行動不能になったらすぐ回復、また終盤は後列に下げる、を行うことで、容易に回避することができます。
プレイヤーがいくら気をつけていても連れ去られることがある、という理不尽さにエロを感じるという方にとっては、物足りなかったかもしれません。
近年ゲームプレイにストレスを求めない傾向がどんどん強くなっているように思われたため、今回は意図的に簡単にしています。
このあたりのバランス調整は永遠の課題ですね。


価格設定

裏話なのでどんどん赤裸々に語りますが、価格を設定した時の心境は、「逆に考えるんだ、赤字でもいいさ」というものでした。

当社比で3倍程度のエッチシーン数、声優さん10名、ゲストイラストレーターさん14名、その他キャラチップやマップ制作など、外注費に関してはお察しです。
しかし、今作戦闘中エロがないのは、これまでのNoFutureのゲームで楽しんでいただいた方にとっては残念に感じるものでしょうから、過去作に比べて売上本数は落ちるだろうと考えていました。
経費が多く、売上本数が少ないのなら、価格を高くしたいところではあったのですが、私の、クロスオーバーものを作りたい、というワガママのツケを、皆さんの負担を増やすという形で転嫁するわけにはいきません。
じゃあもうお祭り作品だから安くしようということで、あの価格になりました。

ただ、流石に今作ボリュームが大きいので、過去作より高い金額設定にしないと、今後リリースする作品が逆に割高に感じられてしまうという懸念があったので、過去作よりは高い定価にはしています。
ただ、定価が過去作より高い分、初回割引(現在は終了済み)で過去作並みの価格になるような調整にしました。

しかし!
イラストサンプルや声優さんの名前などの情報から、エッチシーンへの期待感が想定以上に高まった結果、過去作を上回るペースで販売本数が伸びました。
嬉しい誤算というやつです。
赤字でもいいやと虚勢を張りつつ、時間がかかってもいいから黒字になって欲しいという欲を抱えていたわけですが、発売から1週間ほどで黒字に転じました。

ありがたや。

結果として、今回設定した価格以上にしなくてよかったと思います。
今後生じる黒字分は、現在出費のかさむ作品の製作が進んでいるので、そちらに当てたいと思います。


イラスト

今回、4名のメインイラストレーターさんの他に、14名のゲストイラストレーターさんにエッチシーンのイラストを描いていただきました。

ヒロインズ・コード開発スタート告知の段階から、1つのゲームに複数の絵柄があることは望ましくない、という意見が寄せられており、それについては私もユーザー目線なら同意見です。
しかし、過去作でイラストを描いていただいたイラストレーターさん全員に、引き続き今作でも描いてもらいたいというのが私のこだわりでした。
各イラストレーターさんには、「複数のイラストレーターさんが参加する作品ですが、絵柄は他の人に寄せないでください」とお願いしました。

そしてもう、お祭り作品だし、どうせ複数の絵柄が混在するのなら、もっと混ぜでしまおう、ということで、当サークル初の試みとして、ゲストイラストをお願いしました。
これにより、ヒロインのいろいろな組み合わせでのエッチシーンを作ることができたので、クロスオーバーものっぽい雰囲気をいくらかか出せたのではないかと思います。


キャラクターボイス

今作は、エッチシーンのヒロインのみボイス有りとしました。
これはセーラースプレンダーやシャルロットと同じです。
テキストの量がかなり多い作品なので、エッチシーン以外も含めてフルボイスにするのは断念しました。

10人ヒロインがいるので、声優さんも10名います。
エッチシーンでは声優さんたちの熱演が光ったのではないかと思います。

残念ながら、セーラースプレンダーで久城渚役を演じていただいた声優さんは引退されたので、今回別の方をキャスティングしています。

今後、今作で登場したキャラが別の作品に出演する場合は、今回お願いした声優さんに引き続き依頼させていただきたいな、と考えています。


ヒロインに関するあれこれ

◇魔法少女シャーリー
本名:小日向沙織(こひなたさおり)

プリズム・シャーリー、ノーブル・ローズ、アルフェリカの3作に登場しただけあって、経験人数が全ヒロインの中で最多。
正義のヒロインから悪堕ちしてしまい、その後正気を取り戻すも、罪を犯したことを悔やみ続けていましたが、ヒロインズ・コードではようやく自分なりの答えを見つけ出し、新フォーム〝アウフヘーベン〟として生まれ変わりました。

1つの案としては、アルフェリカのラストで、エビルズからプリズムに戻るというものもあったのですが、ヒロインズ・コードでの展開としてとっておきました。
まあ、アルフェリカのシナリオでシャーリーが元に戻るイベントがあったら、アルフェリカより目立ってしまうので、それを避けたという理由もあります。

そんなわけで悪堕ち期間が長くなってしまったシャーリーですが、なんやかんやで前向きになってくれて、作者としても安心しています。

実は実は、当初の案では、ヒロインズ・コードにおいて、シャーリーはエビルズ状態からプリズム状態に戻るだけで、新フォームになる予定はありませんでした。
アウフヘーベンフォームを生み出したのは、シャーリーのキャラデザ&イラスト担当の有魚さんです。
ある日「こんなのどうですか」と、送られてきた1枚のラフデザイン。
それがアウフヘーベンフォームでした。
命名も有魚さんで、アウフヘーベンとは、対立する物事をより高位の段階で統一するという意味です。
なんでそんな言葉知ってるんですか! 私は知らなかったです!

と、いうわけで、急遽シナリオを一部変更し、シャーリーはアウフヘーベンフォームへと進化することになりました。

なお、シャーリー進化イベントは、FF4のパラディンイベントのパクパロディです。

「けんを おさめ たえるのだ!


◇魔法少女ノーブル・ローズ
本名:早乙女舞華(さおとめまいか)

ゲーム版ノーブル・ローズを処女のまま終えたというのが正史ですが、その後のアルフェリカシナリオでレスターによって純潔を奪われ、なんやかんやで調教や肉体改造を受けてしましました。

すっかり、パーティの資金源として衣・食・住を提供するポジションです。
結局屋敷には、
・アルフェリカ
・沙織
・渚
・美月
・グリーンストーム
が居候することとなり、同居している彩音を加えると、大所帯になっていますね。
(咲良も一時居候していたが、ヒロインズ・コード後に退去しています。)

原作ゲームではダブルアクションとオーバーグロウ、シャインスラッシュなどで、四魔将を同時に相手にしても無双するくらいの活躍を見せましたが、流石にヒロインズ・コードではナーフせざるを得ませんでしたね。
基本回復役ですが、燃費を気にしなければ、自身にバフをかけて強力な全体攻撃もできる、という設計です。

これは余談ですが、既に何人かの方が投稿しているヒロインズ・コード体験版のRTAにおいては、MPを気にせずローズのシャインスラッシュを連発するという戦略がとられていましたが、序盤のアイテム管理に苦慮する製品版でどうなるかが気になるところです。


◇魔法少女アルフェリカ
本名:アルフェリカ・フォン・ザ・バーキライド

異世界からやってきた魔法少女。
魔法少女となる前はとある王宮に使える騎士でした。
名前の「フォン」は貴族であること、「ザ」は騎士であることを示しています。

異世界に単身やって来て、最初は慣れないことも多かったはずですが、今ではすっかりこちらの世界の常識を身に着けているようです。

こちらの世界にやって来た時は処女だったのに、なんやかんやで身体を開発されてしまいました。
有魚さんの趣味で開発を受けたことで、どんどん巨乳化していたりします。

体力もMPもトップクラスに高いが、使う技が小技か大技しかなく、使いどころが難しい、というのは狙った設計です。

アルフェリカがこちらの世界にやって来た時に、同時に転移した4本のステッキのうち、1本が沙織(シャーリー)に、別の1本が舞華(ローズ)に渡り、残り2本は行方不明になったままになっています。
忘れていないんだからね!

よって、ヒロインズ・コード後のアルフェリカの目的は、
・元の世界に戻る方法を探す。
・行方不明のステッキ2本を探す。
・エビルズアーク残党(ルカンダやバルド)を倒す。
となっています。



◇リリィ&フーミと協力者
リリィ 本名不明
フーミ 本名:真壁冬美(まかべふゆみ)

pixiv連載からの参戦。
挿絵の無いノベルのため、キャラデザも存在しなかったが、ヒロインズ・コードへの参戦をきっかけにビジュアル化されました。

宇宙からやってきたヒロインということで、宇宙船や記憶消去、転送など、SF要素が盛り込まれています。
姫機臣の武器、フォトンブレードやブラスター・ピストルは、スター・ウォーズがモチーフ。

リリィはエネルギー源である機臣石とリンクできる稀有な存在。
それゆえに、銀河連邦のエージェントとしての人生を宿命づけられることになります。(銀河連邦では、場合によっては職業選択の自由はないらしい。)
機臣石とリンクした段階で身体の成長が止まっていますが、実年齢はフーミの2倍以上はあるとのこと。合法ロリ
地球にやってきたのは、指名手配犯のロジーナを追ってのことでしたが、ロジーナの罠にかかり、機臣石とのリンクを外されてしまいます。
その機臣石と次にリンクしたのが冬美(フーミ)でした。
こうして、冬美もまた姫機臣となり、ロジーナの事件を解決した後は、リリィの相棒として宇宙に旅立ちました。

それが約1年前のことで、1年の間に、冬美はリリィといっしょに星々を巡り、様々な事件を解決したようです。
ある日、地球にて惑星破壊兵器(オムニサイド)の反応が確認されたため、急ぎ駆けつけますが、惑星破壊兵器は柳瀬凛子によって破壊されていました。(後述)

リリィは地球人の名前を発音するのが苦手で、冬美のことをフーミと呼んでしまいます。
ヒロインズ・コードでも、他のヒロインの名前を発声できず、「超能力少女」や「装甲少女」という呼称を使っていました。

<どうしてロジーナが仲間ポジションなの?>
ロジーナは敵として登場し、pixivノベルのラストでリリィ達によって捕らえられ、そのまま銀河連邦に移送されることになりました。
ですが移送の途中で、銀河連邦とロジーナの間で取引があり、ロジーナがリリィ達に協力することで収監を免れることになったのです。
その後、ロジーナはリリィ達のサポート要員として活動することになりました。

<服部って誰さ?>
pixivノベル第1話の冒頭でリリィが殴り飛ばしたサラリーマン。
重傷を負ったため、リリィの宇宙船のメディカルマシンに入っていましたが、その後バタバタしたせいで存在を忘れられ、リリィ達が思い出した頃には、地球から遠く離れた宇宙にいました。
服部は地球での生活に飽きていたので、そのままリリィ達と同行することにしたのです。

ヒロインズ・コード後は、4人とも再び宇宙に旅立って行った、のですが……なにやら宇宙船内に伏線が残ったようですね。
(妖触姫に寄生されていた女の人がまだ宇宙船の中に、のくだり)


◇ハルナ
本名:新宮春奈(しんみやはるな)

ヒロインズ・コードがノベル版ハルナの前日譚(5年前)にあたります。
ヒロインズ・コード時点ではただの学生。
親に空手を習わされていたので、それ関係の技を覚えます。
趣味はコンピュータネットワーク関係で、このころからハッキング能力を有していました。

他のヒロインと違って戦闘経験がないため、ヒロインズ・コードでは唯一レベル1からスタート。
ノーコストで雑魚敵の動きを封じることができるので、節約しながらダンジョンを進む場合に重宝します。
また、素早さも高いので、ボスに先制して味方をアイテムで回復するという活躍も可能です。

5年後は電子特捜として電脳世界の犯罪者を取り締ることになります。
ヒロインズ・コードから5年間で、仮想世界の技術が大きく進化し、人々の娯楽はもっぱらメタバースになっているようです。
それに伴い、仮想世界での犯罪も増えていますが、それを取り締れる技術が公的機関で育っていないので、ハルナのようなフリーの捜査官が雇われている、という設定です。

電子特捜のスーツは、ヒロインズ・コードの時にリリィに造ってもらったスーツのデザインが基になっている、という後付け設定があります。


◇柳瀬凛子(やなせりんこ)
彼女も普通の学生として暮らしていましたが、突如地中から出現したオムニサイドが街を破壊し始めた時、未来の自分から送り込まれた戦闘アーマー:フォルデアを身に着け、戦うことになります。

オムニサイドはリリィが惑星破壊兵器と呼ぶもので、遥か昔に地球に落下して、ずっと眠っていました。
惑星破壊兵器を作って、地球に送り込んだ何者かが宇宙にいるはずですが、現時点では不明です。

彼氏持ち、という、ヒロインにあるまじき属性を持っていましたが、付き合いたてだったため、肉体的接触はありませんでした。
オムニサイドは、捕らえた凛子に、彼氏が裏切るという幻想を見せて、心を折ろうとしてきます。
結局、処女はオムニサイドによって奪われてしまいました。

なんやかんやでオムニサイドを破壊した凛子でしたが、フォルデアは大破してしまいました。
フォルデアを送ってきたのが15年後の自分だと知り、凛子は15年以内にフォルデアを完成させ、過去の自分に送るという使命を帯びてしまいます。

凛子は、オムニサイド撃破の際にオムニサイドと交信したことで、オムニサイドの持っていた膨大な知識を取得しています。
普通の女子生徒が、瞬時に理科系で頭のいいキャラへと変貌しました。
その際に、青かった瞳が赤く変わっています。

凛子は膨大な知識を活用して、アーマー造りを始めましたが、学生が入手できる資材は限られており、最初に造ったアーマーは理想とはかけ離れたものでした。(ドライブアーマーVer1)
ヒロインズ・コードでは、リリィの宇宙船で資材を入手し、比較的性能のアップしたアーマー(ドライブアーマーVer2)を短期間で作成したことで、リリィを感心させるシーンがありました。
この展開は、ロボットアニメでよくある、主人公機乗り換えイベント(のつもり)です。

引き続きアーマー開発を進めるべく、私財と設備が豊富な工業系大学への進学を検討しているようです。

ちなみに、結局彼氏とは何もしないまま別れています。


◇神楽坂咲良(かぐらざかさくら)
対妖魔のスペシャリスト、退魔巫女の少女。
ノベル版において、街に出現する妖魔の調査を行っていたところ、黒幕であるグロードに辿り着くものの、神気の効かない妖魔と人間の融合体:半妖に敗北し、凌○、肉体開発を受けてしまいます。
絶頂を繰り返したことで体内の神気を全て失ってしまい、退魔巫女としての人生を絶たれたかと思われましたが、大量の神気を宿した刀「魔滅刀〝焔〟」を入手したことで神気を補充し、復活を遂げました。

刀の使い方を学んだわけではありませんが、幼い頃に肉体修練の一環として薙刀を学んでいたので、その時の技術を混ぜ込んだ独自の剣術を繰り出します。

ヒロインズ・コードにて、仲間たちと力を合わせて、グロードの黒幕である半妖の日下部と妖触姫を撃破することに成功しました。
これにより、街での妖魔の活動は終息に向かったため、次の戦いに備えて退魔巫女の里へと帰還することになります。

ゲームバランス的には、咲良の調整が一番苦労しましたね。
なぜかというと、妖魔特効の退魔巫女なのですが、作中に登場する妖魔が餓鬼しかいないのです!
餓鬼の群れが相手にの時は全体攻撃の神符を使うことになるので、単体神気技の「神槍、軻遇突智(しんそう、カグツチ)」は完全に死にスキルです。
ノベル版で、人間や半妖には神気が効かない設定を全面に出してエロを展開していたので、妖魔以外に神気スキルの効果を出すわけにはいきませんでした。
結果として、剣技スキルでバランスをとることになり、
・餓鬼相手には低コスト神符で無双
・他キャラのMPを温存するため、道中の雑魚相手に抜刀術を連打する。
という使い方が推奨されます。
終盤に覚える桜花神剣は半妖に効果大なので、日下部戦や妖触姫(2回目)戦では活躍できます。


◇久城渚と仲間達
悪の組織シャルダークに攫われて、超能力開発を受けた挙句、コールドスリープされて目覚めたら20年が経っていた、というかなり重い設定。

世間的には20年前に行方不明になったまま帰ってきていない、という状態になっています。
両親は結婚した弟家族と共に幸せに暮らしているので、シャルダークに追われる身である自分が若い姿のままノコノコ帰るわけにもいかず、行く当てもなく困っていました。
ヒロインズ・コードにて舞華と出会ったことで、一緒に組織を抜け出した美月と共に早乙女家の屋敷に保護されることになります。
シャルダークが壊滅し、心残りだったグリーンストームの救出も叶い、当面は早乙女家で暮らしながら、シャルダーク残党である上級戦闘員の情報を集めることになりました。

セーラースプレンダー及びヒロインズ・コードでは一度も犯されていない、というのが正史なので、現在も処女のままです。

なお、渚がへそ出し&スカートの丈が短いのは、渚がそういうファッションを好んでいる……わけではなく、シャルダークに攫われてから数年、洗脳されて組織の兵隊として戦わされている間に渚の身長が伸び、攫われた当時に着ていた制服が小さくなったため、という設定。
数年洗脳状態で、その後17年くらいコールドスリープ状態、という流れで、結果的に20年間の記憶が渚にはありません。

<風祭美月(かざまつりみつき)>
渚と同じようにシャルダークに攫われて能力開発を受けた少女。
潜在的な超能力を体に宿しながらも、渚と違ってうまく行使できなかったため、シャルダークが生み出した人格を持つ触手生物と融合させられてしまいます。
その結果、美月の人格は封印され、触手人格が超能力を行使できるようになり、ホワイトオーダーと名付けられました。
ゲーム、セーラースプレンダーにて、渚の念動力によって触手のみが消滅し、美月は自分の身体を取り戻しました。
しかし、超能力は触手人格によって行使されていたため、ヒロインズ・コードの美月は念動力を使用できません。

<グリーンストーム>
本名不明。シャルダーク内では「サンプル099」と呼ばれていました。
生まれてすぐにシャルダークに攫われたため、家族の顔すら知りません。
強引な能力開発により、無数の手を具現化して操れるようになりましたが、それには継続的な投薬が必要で、投薬なしには生きられない身体になっていました。
彼女の能力が無数の手なのは、誰か(家族)に愛されたくて、無意識に肉体的接触による愛情を求めているため。
ヒロインズ・コードにて、渚によってシャルダークから救出され、ロジーナが処方した薬を一定期間飲んだことで、投薬が必要のない身体に変化したようです。
と同時に、彼女の超能力も失われることになりました。


◇シャルロット
本名:シャルロット=カトリーヌ=クルーエ
和名:近衛瑞樹(このえみずき)

ヨーロッパのエクソシストの家系。
父型の祖父が日本人なので、1/4は日本人の血が流れており、普段は日本人のような外見をしています。
両親はエクソシストとして悪魔と戦っていましたが、悪魔に敗北して死亡。
両親がそれぞれ持っていた剣の聖装と銃の聖装を継承し、シャルロットもエクソシストとなります。
本来聖装は、1人1つまでしか継承できませんが、両親をともに大切に思うシャルロットの想いが奇跡を起こし、2つの聖装を継承することになりました。
その後、シャルロットは他のエクソシストと共に長期にわたって戦い続け、最終的には両親の仇だった悪魔を祓うことに成功しています。
ヨーロッパでの悪魔との戦いが一段落ついたことを契機に、シャルロットの祖父がシャルロットを日本に招きました。
これは、心身ともに疲れていたシャルロットを療養させるため、また、学校に通うことで、危険なエクソシストとしてではなく、普通の少女として生きる道を見つけてもらうためです。
自然に学校に溶け込めるようにと、祖父から近衛瑞樹という和名を授かります。

その後、日本で上級悪魔のメルキスと出会い、2度の戦いを経て、祓うことに成功。(1回目:祓魔少女シャルロット、2回目:ヒロインズ・コード)
メルキスは祓えましたが、メルキスが呼び寄せたと思しき多くの悪魔が街に潜んでいるため、シャルロットはエクソシストとして悪魔との戦いを続けています。

祓魔少女シャルロット及びヒロインズ・コードでは一度も犯されていない、というのが正史なので、現在も処女のままです。

瑞樹が修道服姿に変身すると、金髪碧眼に変化します。
これは、エクソシストとして戦う状態になることで、体内のヨーロッパ人としての血が濃くなるためです。
(他のエクソシストは、修道服姿になっても、髪や瞳の色が変化したりはしません。)
修道服は、体内の神聖力を体外で具現化させたものです。


敵に関するあれこれ


◇エビルズアーク
◆ルカンダ
悪魔族。ん……? 悪魔?
使ってくる技が、一部メルキスと同じだったりします。伏線?
生存しており、ルカンダを慕う人間達と、また悪だくみをしていることでしょう。

◆バルド
生存。またどこかの組織に寄生するのか、動向は不明です。

◆グリーヴァ
ヒロインズ・コードにてロジーナのペットスライムと融合し、パワーアップしてヒロイン達と戦うも、敗北して四散しました。
倒したと思われますが、シャーリーが意味深なことを言っていたような気もしますね。
リリィ&フーミの終了時点から、ロジーナのスライムと融合させ、媚薬能力を付与することを考えていました。

◆レスター
エビルズアークの拠点崩壊時に、崩落に巻き込まれ、消息不明。
ヒロインズ・コードに出てくるんじゃないかと期待していた人もいたようですが、結局出番はありませんでした。
やっぱり死んでいるのか? それとも、作者が忘れていたのか? はたまた、別のところで登場予定があるのか?

◆アーク・デュラン
ノベル:アルフェリカにて、アルフェリカの渾身の魔法を受け、完全に消滅。


◇サングラスの男
本名不明。
ノベル:プリズム・シャーリーの1話から、ルカンダの部下として活動している、いわば古参のモブです。
ヒロインズ・コードでは4話の中ボス的な立ち位置として登場しました。

ルカンダの部下として魔法少女シリーズに登場するのに、顔グラフィックのイラストを描いているのは有魚さんではなくぷりんぷさんです。
これは私がイラストの発注先を間違えた――わけではありません。

このサングラスの男、実は、リリィ&フーミにも登場しているのです。(なんだってー!)

この男は、リリィ&フーミではロジーナの部下として悪事に加担していました。
ロジーナが逮捕された際に、ロジーナやリリィ&フーミに関する記憶を消され、その後新たな主であるルカンダに巡り合った、という経緯があります。
なのでこのキャラは、魔法少女シリーズの登場人物であると同時に、リリィ&フーミの登場人物でもあるのです。
今回は、作中時系列的に最初に登場した、リリィ&フーミのキャラとして、ぷりんぷさんに顔グラフィックを描いていただきました。

しかし!
話はここで終わらないのです。

顔グラフィックを描いたのはぷりんぷさんですが、キャラデザ(キャラクター原案)は、別の方……魔法少女プリズム・シャーリーのコミック版を描いていただいているオヤヂさんなのでした。
コミック版の途中までできている原稿の中に登場したのがビジュアルの初出であり、ぷりんぷさんにはその原稿を基に、この顔グラフィックを描いていただきました。

サングラスの男がどう描かれるのか、今後公開予定のプリズム・シャーリーコミック版にご期待ください。


◇グロード
◆日下部
10人のヒロイン相手に単独で戦った猛者。
人間をベースに妖魔を吸収したタイプの半妖。
妖魔の真の力を解放しようとしたところ、その力を制御できずに妖魔に喰われてしまいます。
彼が死亡したことで、半妖の力で世界を支配しようとした彼の野望も尽きることになりました。
なお、グロードビルに集まっていた妖魔たちは、ヒロインがグロードビルに乗り込んだ際に全て駆逐されています。

◆妖触姫
妖魔をベースに人間を吸収したタイプの半妖。
ノベル:退魔巫女さくらでは、グロードの社長秘書の1人と融合し、咲良と戦いましたが、魔滅刀〝焔〟によって人間との融合を解除され、ギリギリのところで逃げ延びました。
その後、ヒロインズ・コードにて、別の人間と融合し、咲良に再戦を挑みます。
ヒロイン達との2度の戦いを経て、人間との融合を解除された直後に、咲良の神気によって消滅しています。


◇シャルダーク
◆ボス
グリーンストーム(ホワイトオーダー)の攻撃によって死亡。

◆スピリットパープル
ボスとどの程度の関係だったのかは不明ですが、ボスのために尽くしてきたのは間違いありません。
シャルダーク基地の自爆の際は、ボスと運命を共にすることを選びました。
その後の消息は不明です。

◆レッドフレイム&ランドイエロー
渚大好きコンビ。
上級戦闘員は数が多いので、2人ワンセットとして扱うと楽です。
喧嘩ばかりしていますが、なんやかんやで一緒に行動をしているので、実は仲がいいのかもしれません。(でも恋愛感情が芽生えることはなさそう。)
ヒロインズ・コードがSRPGだったら、フラグを回収できていれば最終話で味方の増援に来るタイプですね。
シャルダーク崩壊後、何をしているのは不明です。

◆ブルーフロート
レッドやイエローとは別のベクトルで渚に執着しています。
ヒロインズコードでは2度も渚に挑むも、(数の暴力には勝てず)敗北。
その後の消息は不明ですが、また渚の前に姿を見せるかもしれません。


◇メルキス
上級悪魔。
淫魔(サキュバス)の一種ですが、誘惑の対象は男でも女でもOKというタイプ。

シナリオの都合で、祓魔少女シャルロットで戦ったのは幻だったことになり、ヒロインズ・コードで再びシャルロットの前に姿を現します。
しかし、今度は現実にて、シャルロットや仲間たちによって倒され、聖なる光を浴びて消滅しました。

しかし、祓魔少女シャルロットで閲覧できるシャルロットの回想において、シャルロットの両親の仇である上級悪魔が消滅する際に、次のような言葉を残しています。
「人の心に闇があるかぎり、私は蘇る」
悪魔とは、蘇ることのある存在なのでしょうか?


◇カウンター・フォース
いわゆるスパロボオリジナル枠。
各ヒロインの敵が濃いメンツ(異世界からの侵略者とか、悪魔とか、悪の組織とか、妖魔とか、惑星破壊兵器とか)なので、あえてメインの敵を普通の人間(傭兵団)としました
NoFuture作品でお馴染みのクズ市民枠を期待していましたが、傭兵に犯される、と、一般市民的に犯される、では、エッチシーンにおける興奮のベクトルが全然違うことが判明。
結果的にヒロインズ・コードでは、一般人に犯されるシーンがなくなってしまったという反省点があります。(唯一ノーブル・ローズのシーンで、心ない一般市民が、犯されているところを撮影します。)

◆マーシャル
カウンター・フォース指令。
傭兵としての実績がかなりある、知力も体力も高い強キャラ。
専用機が赤いのはお約束です。
通常の3倍どころか、最終的には4回行動を行います。

◆エリシャ
副指令。マーシャルの補佐。
マーシャルとは、単なる上司と部下の関係ではないような気がしますが、実際のところは不明です。

◆黒鉄健司(くろがねけんじ)
不良。学校をサボってゲームセンターでロボットゲームをしていたところを、カウンター・フォースにスカウトされる。
スパロボOGのテンザンが(内面的な)モデル。
遊び感覚でパワードスーツを乗り回し、他人に迷惑をかけても自分さえよければいいという性格をしています。
正義感のあるヒロイン達からは到底理解できないような、自分勝手なキャラを敵に含めたかったことから生まれました。
ヒロイン達に敗北して姿を消した後、どうなったのかは不明です。
改心しているといいんですけどね!

◆一般兵
ヒロインズ・コードをプレイしてくれたみなさん。

やってやる、やってやるぞ!
パ、パワーが違いすぎる!



ラストシーンは何の伏線?

エンディングロールの後、少し会話があって、意味深な文字が表示されたと思います。
アベンジャーズのパロディーですね。

つまり、ヒロインズ・コード2があってことか?
と、思われた方もいるのではないでしょうか。

結論を言うと、未定です。(おい)

ヒロインズコードが、構想開始から発売まで5年かかったので、2について今から構想を始めるとしても5年後ですね!

続編を作る場合の最大の課題は、現在進行形で増え続けているヒロイン達も参戦させるとなると、味方キャラクターの数がとんでもないことになる、という点です。
◆アザレア・スター
◆キュアリー・メルル&キュアリー・アイリ
◆アムセイヴァー
◆如月鈴乃&七瀬志保&如月玲奈(隷属調教)
◆ユイ(スペル&サモナーズ)
◆その他、現在制作中の作品に登場する新ヒロイン達
合計で軽く20人は超えます
今回のような5人パーティ制のRPGでは、20人の魅力を出すことは難しいので、別のスタイルを考えないといけませんね。
次こそはSRPGにするか……それとも、「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」や「ナイトガンダム物語 円卓の騎士」のような大人数パーティバトルを組むか……「バハムートラグーン」形式なら、あるいは……

まずはじっくり考えて、実現可能そうな方法を模索したいと思います。


おわりに

長々と続いた駄文を読んでいただき、ありがとうございます。
普段は告知色の強い記事ばかりなので、たまにはこういった、雑多なものもいいかなーと思い、書きたいことをつらつらと書かせていただきました。

多分次回からはいつもの感じに戻ると思います。

最後に、ヒロインズ・コードの製作に関わっていただいた方々、そして、ゲームを購入してプレイしていただいた皆様に、深く感謝申し上げます。

今後も試行錯誤しつつ、ゲームやその他の媒体で、いろいろな作品を展開できたらと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします!

追伸
来年(2023年)に公開予定の作品については、年明けの記事にて一覧をまとめたいと考えていますので、楽しみにしていてください。



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作品に関する詳細はコチラ
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