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youの作品面白いよ、と伝えるプランの記事 (33)

yatsureCreate 2018/10/15 19:01

ごっりごりにゲーム作ってます!!

こんにちは!yatsureです。

ゲーム作ってます!!

なんか、受信しました。舞い降りました。ふつふつと以前から作りたいなーって思っていたバラバラのゲームの案が一つにまとまり、"お?これいけるんでね?"と思い立ったが吉日、その日から怒涛の勢いでシステムを組み、本日ようやくテキスト部分の終わりが見えてきたので、今まですでに約3週間、全体の8割が終わったところで、ようやく「これはもう完成させるしかねぇ」となったので発表します!!

いやぁ、なんやかんやと窓少女のゲーム発売しなかったじゃないですか。ちょっとトラウマでして。ですが、今回はもう、これに賭けてるってくらい力入れてます。と、言うのもですね。今まではシステムを1〜2日で組み上げて、他はテキストを書く、って感じで作っていたのですが、今回はシステムだけで2週間くらいかかっております。思いついちゃったんだもの。力作。マジで。1500円とかで本当は発売したい。ですが、相変わらずエログラフィックは無し、ボイスも無しの無い無い尽くしなので、400円で発売します♨︎1万個売れてくれることを祈る(笑)いや、クソ面白いゲームが出来上がりますよこれは!クオリティはさておいて!

有料支援者様には、無料で配布します!

今月は、このゲームの開発で何もできていなくて本当にごめんなさい!
日頃の感謝を込めて、このゲームを配布したいと思いますので、是非、是非とも楽しんでください。テスト版ではなく、いつも通り製品版を配布いたしますので、よろしくお願いいたします。

その名も"通い妻、お貸しします(借)"

まぁ要は家事もやってくれるデリヘル嬢屋さん運営ゲームですね。
今回は攻略対象の女の子五人!死ぬかと思った・・・。
注文の電話を受け取り、女の子を手配して、報酬を受け取り、女の子を育てつつ、エッチさせてもらう、そんなゲーム。好感度によって反応が違う、的な。ダンジョンとか戦闘はありません!実況ナニガシプロ野球とか、ナニガシーファームみたいな、そんな感じのゲームです。


攻略対象の女の子はコチラをチェケラぁ!!

サキちゃん

アスハちゃん

ナナちゃん

シズクちゃん

ルナちゃん


見事な素材の使い回し。鮮やか。お見事と罵ってください。
でもでも、超面白いゲームに仕上がってますから!!
ルナちゃんはあれですね。2コンカラーですね。2コンと言う言葉を使う時点でお察しですが、その辺はあれだね気合いだね。

多分、来週中には発売できると思ってます!みなさんが、思わず
「400円でめっちゃ楽しめるゲームあんだよ!」って、周りにオススメしたくなるようなゲームを目指して奮闘してますので、お楽しみに!


それでは、また発売した時とかにお会いしましょう!!ウェーイ!

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yatsureCreate 2018/10/07 19:43

【ノベル】プレイガールースタッド編ー 本編

もしも、目の前で好みの少女が眠っていたとして、貴方なら、どうする・・・?

森に仕掛けられた数々のトラップを運で躱し、いかにも怪しい建物へと辿り着いたアキラはその建物内部の明かりが消えていることを窓の様子から察した。不在の可能性を考慮し、念のため玄関ドアの施錠状況を確認しておこうとドアノブに手をかけたらあっさりと開いてしまったものだから、気配を殺し、ドアノブを握った時のようにトラップを警戒しつつ部屋の内部を進むことにした所、ベッドに横たわる少女を発見した次第だ。

一人分のベッドに仰向けで横たわり、掛け布団もかぶらずに穏やかな寝息を立てている少女は、服装から察するに魔法使いだろう。暗い紫色のローブに反して銀色の長い綺麗な髪を垂らし、その整った顔を際立たせている。控えめに申し上げてもドストライクで、この娘の為なら世界と戦争しても良いと思えるほどアキラは興奮し、躊躇なく足元に広がるローブの裾に手をかけ、ゆっくりとめくり始めた。

カーテンから差し込む日の光のお陰で、暗闇というほど暗くはない。彼女の細く綺麗な御御足が徐々にその姿を現し、裾を掴む手に力が入る。ふくらはぎ、ひざ、ふともも・・・・。そうしてあっという間に少女の穿いている無骨なショーツまで露わになった。
ここでアキラは考える。この上下ともにつながったローブ。もっとめくれば、彼女の慎ましいおっぱいまでイケるのではないか、と。
だが、すでに下半身を露出させることには成功した。その労力とリスクは、この純白の布をずり下ろすか、香りを楽しむために使った方がいいのではないか。考えているこの時間すら惜しまれる。アキラは決断した。こいこい。

お尻の下敷きになっている部分が厄介だが、行くしかない。臀部の裾へと掴み直し、力強く、ゆっくりと腰の方へとずらして行く。ここまで彼女は無反応だ。状況を見るに仮眠かと思われたが、どうやら深い眠りに入っているようだ。なんと不用心な。もう少し。もう少しでお尻から足の部分のローブを腰の方へとずらし終える。そこまで行けば、あとはもうなんとでもなるだろう。

「んん・・・・・」
「!?」

少女はむにゃむにゃと身体をよじるが、こういう時のアキラは強い。そのドサクサに乗じてススーっと首元までめくってしまう。極めて控えめに、しかししっかりと膨らんだ少女の乳房は、それに見合う小さなピンク色の乳首を備えており、綺麗なちっぱいだなぁと思う頃にはアキラの舌は胸の先端へと這わせられていた。

痛覚を刺激しないよう、唾液を多くのせつつも音が鳴らないように気を配り舌を動かす。ほんのりとしょっぱい少女の柔肌を堪能しつつ、片方の手のひらは乳房をふわふわともてあそぶ。とうの昔にアキラの頭は沸騰しており、もうこの場で彼女の四肢を縛り強○するかどうかの判定が毎秒行われていた。
そんな事だから、少女が目覚めたことに気がつかない。

「んにゅ・・・・?」
「(しまった言い訳のしようが無い・・・!)」
「・・・・!?」
「(が、ここはスマイル・・・!笑顔は全てを解決するのだ・・・!!)」
「で、出てけー!!」

キィン・・・!
気がつけば、アキラは少女の家の直ぐ側まで転送されていた。距離が近いとはいえ転移魔法・・・!なるほど、上位の魔法使いに違いはなさそうだ。アキラの身体に緊張が走る。さぁ、本番はここからだ。
今一度、彼女の家の玄関へと目をやろうとした時、見慣れないものが視界に入り、思わずそちらの方へと視線を移す。そこには、ドラゴンの卵では無いか、と思うほどの大きさがある不気味な青い玉と地下への階段があり、その脇には看板が立てられている。念のためにと近づき看板を読むと、どうやら階段の方は謎のダンジョンに繋がっている、という記述の後に"スタッド"と名が記されていた。青い玉の方は、よく分からない。

「え、ちょっと面白そうじゃない・・・?」

アキラの悪い癖である。看板に記された情報の様子では、"スタッド"と"ダンジョン"は無関係な様だった。
恐らく"スタッド"とは、魔女の名前だろう。なにせ謎のダンジョンだった、という記述の後に"二度と潜らない"と決意めいたことが記されていたから。
だからこそ、アキラにとっては魅力的だった。久々のワクワク感。少女との戦いに備えて、準備運動と行こう。

なんとも軽快にダンジョンへと足を踏み入れたアキラは、後に「あれは良い修行だった」と語った。




ダンジョンでの出来事は割愛したい。それはそれはとんでもない。レッドドラゴンを見かけたときは流石に死を覚悟したものだ。
だが、それも過去の話。機会があれば、語るとしよう。

突然の修行回も終わり、今のアキラに怖いものなどなかった。この世で一番強いとは言わないが、少なくともG・ガーデン内では最強レベルになったのではないか、とすら思う。
ともあれ、イエロードラゴン程度なら余裕で倒せるほどダンジョンで破茶滅茶を繰り広げたアキラは、再び魔女の玄関扉のドアノブに手をかけると、意外にもまたもや容易く扉は開いた。
室内には十分な明かりが点いていて見通しが良い。30畳はありそうなだだっ広い部屋と、その右手方向に続く別の部屋。建物の外観からして大きいとは思っていたが、なんともシンプルな造りである。
床に敷かれた絨毯には大きな魔法陣が描かれており、少し背中がヒヤリとする。先ほどお邪魔した時には気がつかなかったからだ。
魔法陣の先には横に長い机が佇み本や書類が乱雑に置かれていて、その向こう側には先ほどの少女・・・否、魔女スタッドが待ち構えていた。
服装は変わっていないが、開かれた両目は殺気を灯している。

「またか。本当に懲りない連中だな。欲しいのは私の魔法書か?首か?何れにしても、お前は殺すがな。」
「いやー、実は私・・・」

突然、魔法陣が光を発して唸りを上げる。アキラは目を逸らさず、事の顛末を見定め身構える。この肝の座り方は天性のモノだ。
雄叫びと共に魔法陣から姿を現したのは黄色い大きなドラゴン。翼を左右に広げ、身体を大きく見せる様にしてアキラを威嚇する。
なるほど、今まで偵察隊や武闘隊が壊滅させられた理由も頷ける。ドラゴンを使役されては逃げる事も出来ない。
この建物に到着した時に違和感は感じていた。もしも魔女に殺されているなら、その痕跡、または死体くらいは外に有っても良いだろうと考えていたが、それがなかったことに。
皆、このドラゴンの腹の中という訳だ。

「・・・ほう?私のドラゴンを見ても驚かないなんて。少しは骨のある者を寄越した訳だ。」
「あはは・・・。本当なら、私もそのドラゴンのお腹の中に行く予定だったよ。」

ピクッ。魔女の眉が動き眉間にシワがよる。それを合図にドラゴンの牙がアキラへと襲いかかった。
真っ先に口を大きく開き首を傾けて噛みつきを仕掛けてくるのは、今までもそうやって人間と戦闘した事を連想させる。
他人に興味など無いが、なんとなく嫌な気持ちになったアキラは思いのまま力一杯ドラゴンの顎を下からぶん殴る。
低く鈍い音と共にドラゴンが天井を見上げつつ、がら空きになった胴体を駆け上がりドラゴンの視線の先へと跳んで、強力な炎魔法を頭から全身に突き抜ける様に撃ち放った。
爆撃音が建物全体を揺らし、アキラが床に着地するのと同時に身体を倒したドラゴンは、動かない。

「・・・・え?」
「さて・・・私の勝ちでいいかな?」

スタッドは目の前で起こった出来事を上手く整理できていない。
聞いてない。人間界にドラゴンを瞬殺する人間がいるなんて。

「ま、待って!私のドラゴンを殺さないでくれ!!」
「いーよー!」

どうやら辛うじて生きていた様でアキラはホッとした。召喚獣使いは、得てしてその召喚獣を大事にする傾向にある。
彼女との今後の関係を考えれば、殺してしまうのだけはまずい。
そして、恐らくこれで終わりでは無いだろう。わざわざ魔界から人間界へと移り住む様な魔女が、この程度で終わるはずがない。
黄色いドラゴンが姿を消す。さぁ、いよいよだ。

「(いそいそ・・・・いそいそ・・・・)」
「・・・・?」

アキラが心の準備をしていると、スタッドは何やらいそいそとし始めたが何かを召喚する気配がない。
魔力を溜めている様にも見えるが、あまりにも隙だらけだ。

「えっと・・・終わりじゃない・・・よね?
「巫山戯るな!待ってろ、今次のドラゴンの準備をしてるから!!」

ふざけてるのだろうか。彼女の声は真剣そのものだったが、もしかして彼女はお花畑で蜜を吸って生きてきたのであろうか。
魔界の噂は予々聞いているが、まさかそんな筈はあるまい。現に彼女は、人間をドラゴンに食わせることに躊躇がなかったのだから。
達人同士の戦闘ともなると故意に隙を見せ相手を誘う、という駆け引きがしばしば見られるが、彼女はどう見ても自身で戦うタイプには見えない。

「・・・!?な、なんだよ!」
「いや〜・・・それはこっちのセリフっていうか・・・」

アキラはまるで街をブラつく様なノリで歩いてスタッドに近づき、いそいそと魔力を溜める彼女の両腕を絡め取って片手で制する。彼女は近接戦闘経験が皆無なのだろう、本当に容易かった。
振りほどこうと暴れる彼女の両腕をギリギリと締め上げ苦痛を与えると、顔を歪ませながら少し大人しくなる。
あまり手荒な真似はしたくないが、とはいえここまで無防備な据え膳、食わない理由もないだろう。

「ねぇ・・・私、貴女の事が好きになっちゃったんだ。」
「はぁ・・・!?何を言って・・・おい!どこ触ってんだ!!」

空いている手のひらは、自然な手つきでスタッドの慎ましい乳房にあてがわれ、微かに実った柔らかい肉をふわふわと揉んでいる。
彼女が下着を着けていないのは、先ほど確認済みだったので、余計に我慢が効かなかった。
着ているローブも生地が柔らかく、彼女の乳房の感触を損なう事なく忠実に伝えてくれる。
緊張しているのか、膨らみの先端が固さを帯び始め、手のひらをつん、つん、と突き自己を主張してくるので人差し指で軽く撫でてあげる。

「やっ・・・!」
「スタッドちゃんって言うんだよね?私の名はアキラ。スタッドちゃんって、可愛いよね」
「な・・・!そ、その手には乗らな・・・・んむっ・・・!!」






「な・・・!そ、その手には乗らな・・・・んむっ・・・!!」

堪らず唇を重ね、黙らせる。自分がスタッドを求めている、と言う主張を込めて舌を差し入れ、ちゅくちゅくと舌を絡ませる。
粘膜同士の接触は気持ちが良いものだ。胸を揉みしだいていた手を顔に添え、強○的に口づけを続行する。
舌を噛まれるのではないか、と言う警戒を怠らずに舌を絡ませているが、どうやらその気配はないので下奥歯の上面をなぞる。
今まで抗議の声しかあげていなかったが、少し色のある音に変わってきた。
さり気なく顔に添えている手の指は、何本か首元の頚動脈を抑え酸欠気味にさせている。

「あ・・・・・は・・・・・!」
「んっ・・・・ちゅ・・・・♡スタッドちゃん・・・・すきぃ・・・・♡」
「お・・・お前の目的は、私の首ではないのか・・・んっ・・・!」
「んー、確かに討伐依頼だったんだけど、スタッドちゃん可愛いから、お嫁さんになって欲しいなって・・・ちゅ・・・♡」
「んあっ・・・!や、やめろぉ・・・・!」

再び胸に手をやると、先端が緊張のあまり完全に凝り固まっている事に気がつき、凝りはほぐしてあげるべきだと親指と人差し指で挟み、くりくりと緩く転がす。
アキラの興奮は増す一方で、その息遣いは荒い。口付けをやめ、首筋に舌を這わせるとぴちゃぴちゃと音を立てながらスタッドの透き通りそうな白い肌を味わう。
スタッドは、魔界でも己が研鑽を積んだ魔法を付け狙われる事が多く、それを目当てに甘言を浴びることは多かった。当然近づくものは全てドラゴンの腹の中なわけだが。
人間界に来たのは、この度どこぞの大聖が自分の魔法をつけ狙い、終いには大将クラスを派遣される、と言う情報を得た為だ。
自慢のドラゴン達も大将となると相手が悪い。そうしてここまで辿り着いたと言う始末だったが

「はー・・・・♡はー・・・・♡ぴちゃ・・・♡おいし・・・・♡しゅきぃ・・・♡」
「んっ・・・・くっ・・・・!」

この様に、100%自分に対して欲情している者を見た事がなかった。度を越した変態の疑惑を感じずにはいられないが。
それも、イエロードラゴンを瞬殺するほどの猛者。彼女の話を鵜呑みにするならば、彼女は自身が課せられた任務すら放って、こうして自分を求めている事になる。
これが全く理解不能で、考えれば考えるほど混乱していく。言葉の信憑性は・・・?あれ、こいつ女だよな・・・?お嫁さん・・・?コイツはどれだけ強い・・・?役に立つ・・・?
もはや言語化が上手くいかないレベルまで思考が停止した頃、自身の魔力が溜まっている事に気がつき、一旦ドラゴンと戦わせて、それから考えよう。と言う、素晴らしい答えが出た。

得意の風魔法でアキラを吹っ飛ばす。突然の出来事に慌て、流れに乗る様にして強風に飛ばされたアキラは、スタッドとかなりの距離が開いた。
魔法陣が光る。地響きを伴い現れたるは緑色の大きなドラゴン。アキラの表情から余裕が消えた。てっきりイエロードラゴンが3体になるなどの類を想像していただけに、中級ドラゴンの出現に愕然とする。
巨大な尾が、アキラめがけて飛ぶ様にしなる。鞭の様に打ち付けられる尾による攻撃は、その実尾の先端が一番危険だ。鞭を打った時に聞こえる謎の破裂音。あれは音速を超えたことを意味する。
だからと言って先端以外が安全かといえば、全くそうじゃないから強力な攻撃となりうるわけだが、尾による攻撃、これはアキラが一番嫌いな攻撃だ。
氷魔法を拳に乗せ、思い切り向かってくる尾をぶん殴ると、氷魔法が弾ける音と共に尾が跳ね返される。トゲ付きの尾ならともかく、なんの武装もしていない体の一部を敵に差し出す様な真似、ナメられているとしか思えない。
少しは怯むと思っていたが、ドラゴンはアキラを見据えている。ドラゴンの懐に駆け出すアキラを迎撃するべく鉤爪が差し向けられるも難なく躱し、ドラゴンの腹部へ先ほど尾に当てた氷の拳を撃ち放った。
その威力たるや凄まじく、流石のドラゴンも怯んでしまい、流れる様に放たれた強力な氷魔法をまともに受け、その場に倒れこんだ。

「・・・・・!?」
「あれ・・・仕舞わないの?」
「あ、ちょ、ちょっと待て!!」

ドラゴンの姿が消える。召喚魔法とは、一体どこから呼び出しているのかほとほと謎だが、無事勝利できた事に安堵すると共に、成長を実感した。
ふとスタッドの方へ視線を向けると、またもやいそいそと何かをやっている。あれは魔力を効率よく貯めるための踊りか何かなのだろうか。
スタスタと歩いて両腕を絡め取り、片腕で固定する。先ほどと全く同じ展開だ。
余りにも何を考えているのかわからないアキラの振る舞いに、思わずアキラの目を覗いたが、その眼差しにまるで全てを見透かしているかの様な気分にさせられ、慌てて目をそらした。
当然それはスタッドの思い過ごしであり、アキラは経験こそ豊富であるが、その恋愛事情はずさんなものである。

"人の気持ちがわからないヤツ"

アキラは幼少期からずっと、周りからそうやって言われ続けて来た。そんな大した話ではないが、結局のところ人を好きになると言う事がどう言うことか未だにわからないし、特にそれは情欲と何が違うのかわからない。
ただ極端に性欲が強く、そして愛に飢えていて、性別の概念がなかった。男に抱かれ男を抱き、女に抱かれ女を抱く日々を過ごした時期もあったが、いずれもアキラの心の隙間を埋めることはなかった。
愛の与え方を知らないのに愛を求めるこの矛盾は、男であれ女であれ受け入れられず上手くいかない。愛を貰える事が当然だと思ったことはなかったが、とはいえ飢える。
いつしか自分より弱い人間から下手に抱かれる事へ苛立ちを覚え、めっきり抱く側に回ってからそういえば女しか相手にしていないが、どんなに尽くしてもアキラの求める愛は手に入らなかった。
愛するとはなんなのか。愛されるとはなんなのか。全く答えが出ないまま月日は流れ今日に至るが、ところで最近妹に彼女ができた。それが羨ましい限りのラブラブ加減だったので、秘訣を聞いてみたところ

「えっとねー、相手にずっと"好き"って言い続ける事、かなぁ・・・」

好意と性欲の違いは不明だし、相変わらず愛についてもわからないが、他者に「好き」と言い続けるなんて、考えたこともなかった。
言わなくても伝わると思っていたわけではないが、あえて言う必要もないだろう、程度の認識だ。
しかし実際に妹は自分の欲しかったものを手に入れている様に見える。
こうしてアキラは、次に自分好みの人間が現れたら、「延々と好きと言い続ける作戦」の実行を決意していたのだった。

「・・・なんの真似だ?」
「えへへー・・・。えっち開始3秒前の恋人の真似。」
「ふあっ・・・!?」
「ん・・・ちゅ・・・・好き・・・スタッドちゃんしゅきぃ・・・♡」

首筋に舌を這わせ、顎の付け根から耳の方へとなぞりながら、愛を囁く。こんな事に意味があるのかはわからないが、思いの外興奮するのは確かだ。気分が盛り上がる。




スタッドの心境は相変わらず複雑で混乱している。
コイツは強い。それは間違いない。次のドラゴンより強いことはないだろうが、それにしても、人間界では上位に入るはずだ。絶対に役に立つ。とはいえどうすればいいのかわからず

「ん・・・・ぴちゃ・・・・♡」
「・・・・・・。」

自分に危害を加えてくる気配はないので、一旦何も考えずに身を任せた方がいいのではないか、と思い始めていた。ぐりぐりと衣服の上から緩めに乳首を転がされる感触は、そう考えればわざわざ不快に感じることもない。肌を直に這い回る濡れた肉も、耳たぶを甘噛みする唇も、全部好意の元行われている求愛活動の一つなんだろう。何故好意を持たれているのかは疑問しかないが、昔からこういう戦闘バカは思考回路が単純にできていると相場は決まっている。大方見た目が好みとかその程度なのだろう。スタッドは、アキラの蛮行に対し、目を瞑ってやり過ごすことに決めた。

「はー・・・♡スタッドちゃん、一つ、聞いてもいいかな?」
「・・・なんだ?」
「もう一回、唇にキスしてもいい?」
「・・・えぇ!?」

閉じていた瞼が勢いよく開き、まとまりつつあった思考が弾け一気にパニックに陥る。
これは危害のうちに入るのかどうか、いやさっき既に奪われているし良いのではないか、口付けを良しとする意味とは・・・?アキラの指遣いが余計に思考を鈍らせる。こうして返答を考えている間も胸をまさぐる指は止まらず、ふにゅふにゅと揉んだり、乳首をつまんだりとスタッドの脳内の様に忙しい。

「だめだ・・・と言ったら?」

そうしてひねり出された答えがこれである。これではほぼ直接良いと言っている様なものだ。
言葉を発した後にその事実に気がつき、頭の中が「あわわわわわ・・・・」一色に染まったスタッドだったが、これは意外にもアキラの意表をつく形になる。

「・・・え、ダメ・・・かな・・・。」

あまりにも想定外な反応に、スタッドは完全に沈黙したが、それはアキラにとってもありがたい反応であった。実際、アキラはどう答えられても唇を重ねるつもりだった。こんなものは遊びの一つで、どう転んでも自分が欲しいものなど手に入りはしない。しかしまぁ折角目の前に可愛い女の子がいるのだから、悪戯しないと損だ。その程度の認識だったのだ。

想定していた答えは2つ。「勝手にしろ」か「ダメに決まってるだろう」のどちらかに類するもの、だ。これはどっちにしろ"アキラを拒絶している"反応だ。それが返ってくると思っていたし、当然の振る舞いだ。この2つの返答予想には自信があった。しかし実際に返ってきた返答ときたら、これではまるでアキラを拒絶しない可能性があるみたいではないか。

"人の心がわからない"と言われてきたアキラであったが、その実誰よりも人の感情に敏感で、だからこそ他人に快楽を与えることも出来るし、恐怖にものを言わせることも出来る。胸をさするその手のひらから感じる筋肉の緊張具合から、胸を揉まれてどう思っているか、腕を拘束されて恐怖を抱いているか、乳首を転がされて感じてないか・・・。ほぼ自動的にそう言った観察がアキラの中では行われていて、その結果を実際に指に反映している次第だった。が・・・。

「う・・・いや・・・その・・・」

アキラの指が止まる。全神経が、スタッドの口元と聴覚に集中している。
自身の思考も当然まとまっていない。こんな出来事は初めてだ。何故今スタッドが返答に悩んでいるのかわからない。いや、検討はついている。「キスされる事が嫌じゃない」可能性。しかしながら、こんな都合の良い可能性を考慮して良いものかが踏み切れない。いずれにせよ、間も無くその答えは出るだろう。

「・・・したい、のか?」
「したい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・ん。」

必要以上に閉じられた瞼と、つん、と差し出された小さな唇。アキラは、目の前の光景に我が目を疑い思考が麻痺しかける。スタッドのその様子から、彼女はこの様な行為をやり慣れていない事がわかる。そんなことは予め予想できていたことだ。そしてアキラは、そう言った不慣れな人間と口付けや性行為をいくらでもやってきたし、それはどれも好評だった。自信がある。造作もない。

なのに、いざ今差し出された据え膳に対し、何をどうして良いか全くわからなくなってしまった。
いや、何を迷う必要がある。唇を重ねるだけだ。あとはどうとでもなる。そうだ、今までもどうとでもしてきたのだから。最早口付けとはどの様な行為であったかも忘却してしまったアキラは、大混乱の渦の中、スタッドの唇に自分の唇を重ねた。

「んっ・・・・・!」


唇が触れた瞬間、スタッドの体に強張りが走る。それは唇を通してアキラに伝えられるが、次の瞬間どうしたら良いのかの演算に忙しく処理されない。今まで感じたことのない緊張感を感じながら、アキラはその先何をして良いか、全くわからなくなっていた。
しかし身体はその先の展開を覚えていたようで、スタッドの口内へと侵入するべくアキラは舌を伸ばす。

当然ながらスタッドの脳内も語るに及ばない。
二回目ともなれば少しは余裕ができると無意識に高をくくっていたが、その余裕分は柔らかな唇への戸惑いに全て埋め尽くされ、終いにはその唇を割り侵入してくる生々しい濡れた肉が自分の粘膜に接触する感触に驚き声を上げる。

「んんっ・・・!?」

突如あげられた悲鳴でアキラはようやく我に返りとっさに唇を離しスタッドの顔を覗くと、黄色い潤んだ瞳と見つめ合う。その瞳が何を訴えているのか全く検討もつかないアキラだったが、戸惑っている様に見えるその表情に思わず謝罪の言葉を口にする。するとスタッドも何を感じたのか"わ、私の方こそすまん・・・感触が慣れなくてな・・・?"などと、何故自分が謝っているのかわからない状態で今の気持ちをそのまま呟いた。

アキラは頭を振る。こんな感覚は初めてだ。なんなら、先ほどから実行していた軽率な行為や言動が恥ずかしくなってくる。最早、自分がいつもの自分ではない事は認めなければならない。その上で今するべき事とは。
真剣に真摯な態度を演じる事はできるが演じてはダメ。素の自分で、かつ真面目に行動しなければならない。少なくとも、キスくらいはまともにできるはずだ。相手に、気持ちがいいと思ってもらえる様な、そんな口付けを。

「も、もう一回・・・!もう一回だけ、キスさせて・・・?」

真っ赤に頬を染めたアキラから送られる眼差しは、その崩れた表情とは裏腹に真剣そものもだった。実のところ、少し前に魔力は溜まり終わっている。風魔法で再び吹き飛ばし、自慢のドラゴンを召喚する。イメージトレーニングもちぐはぐながらに完了している。アキラの問いかけに、応じる必要性は限りなくゼロのはずなのに・・・

「・・・・・・・・・・ん。」

スタッドは自分が今何故瞼を閉じ、唇を差し出しているのかわかっていない。しかし、不思議と心は澄み渡り、自身の心臓の鼓動を感じ取れる。そっと頬に手が添えられたかと思った瞬間、唇に柔らかい肉の感触が広がる。今度は互いにその潤んだ柔肉を感じることができた。ぬるりと唇を割りアキラの舌が滑り込み、少しスタッドの身体に緊張が走るが、拘束していた両腕を解放し強めに抱きしめると、次第に彼女から緊張が解けていく。

「ん・・・・はむ・・・・。」

互いに淫らな吐息が溢れる。二人は、目の前にある正体不明のなにかを夢中で貪っている様だ。
身を任せる様にアキラの舌へと自身の舌を絡めるスタッドは、アキラからの抱擁に応える様にして解放された両腕を腰に回し、同じく強めに抱き返した。
ちゅ・・・くちゅ・・・・。永遠とも思える静寂な口付けが時を刻む。互いの舌に絡む唾液がどちらのものかわからなくなった頃、自然と互いに身を離した。

「・・・・・・・。」
「次が、最後だ。最強のドラゴンが、お前を殺す。逃げるなら、今のうちだぞ。」

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

「・・・・倒せたら、スタッドちゃんの心も貰えるかな?」
「・・・・好きなだけ持っていけ」

魔法陣を超える様にして後ろに飛び退き、間合いを取る。轟音を伴い魔法陣から姿を表すは蒼いドラゴン。冗談がきつい。これは中将クラスの得物である。
ダンジョン内で見かけ、倒した経験がある故に身体が震える。目の前に立ちはだかるそれは、その経験よりも大きく逞しい。

だが、負けられない。ドラゴンの鋭く殺気の篭った視線を正面から睨み返しつつ、雷魔法の準備を整え、ベルトに仕込んだ魔力回復薬の調子を手で探る。戦う相手に対し、死にたくないと思った事は数知れないが、"勝ちたい"と思った事はこれが初めてだ。

・・・・いざ。





辛勝。五体満足で居られるという事はどれだけ幸せな事なのだろうと改めて実感する。アキラは、蒼きドラゴンに勝利した。
魔力回復薬は全て使い切っている。放てる魔法と拳の限りを尽くし、観ていたスタッドにはどちらが敗北してもおかしくない戦闘光景に映っていたが、単純に回復アイテムを使用できた事がアキラの勝因だった。
熾烈を極めた闘争を前に、スタッドは回復魔法やアイテムをドラゴンに使用する事はできず、ただ見守ることしかできなかったのだ。
闘争の意思を失くして倒れたドラゴンの姿が消え、ようやく戦いに勝利した事を確信し、アキラはその場で深く息を吸い込み、大きく吐き出す。呼吸は相変わらず荒いままであるが、身体から緊張を解き、震える身体を落ち着かせる。

「まさか、本当に倒すとはな。・・・大したヤツだ。」

アキラの耳に入ったかどうか定かではないが、スタッドはゆっくりと歩を進め、アキラに近づく。膝に手をつき、床を見つめながら肩を使って大きく呼吸を繰り返すアキラは、スタッドが目の前に到達するまでその気配に気がつかなかった。

「・・・!?わわっ、な、なに・・・んむっ!?」
「ん・・・・。」

緊張の糸を完全に切ってしまっていたアキラはスタッドの不意打ちに反応できず、なすがままに唇を奪われる。驚きのあまり呼吸が止まるが、重ねられた唇は直ぐに解放され、呆然と自分より少し小さいスタッドを見下ろす。
じっ・・・とアキラを見つめるその眼差しに殺意はおろか敵意も感じられず只管に戸惑っていると、スタッドの口から「・・・賞品」と言葉が発せられ、益々混乱は進んだ。

「約束通り、私はお前のものだ。例えこの場で殺されたとしても、文句はない。」
「た、確かにそういう話だったけど・・・別に無理しなくていいんだよ?いずれにしても、ガーデンには私から上手く説明するつもりだし・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・な、なに・・・?」
「お前、よく人の心がわからないヤツって言われないか?」
「え、なんでわかるの・・・おっふ!?」

アキラの胸元に飛び込み、腕を背に回して強く抱きしめる。このアホは、言語による意思疎通に時間がかかりそうだから。
びくっ、と抱きしめている身体に強張りが走る。大きな怪我は回復薬で補われている様だが、全身を酷く打ちのめされたアキラの身体はその実服の下は酷い打撲と内出血で修羅場と化しており、細腕に抱きしめられただけで信じられない程の激痛が身体中を駆け巡る。それを感じたスタッドは、更に少し腕に力を込めた。自分の思いを、感じてもらうために。痛みに耐えているのか身体を強張らせたまま抵抗しない彼女から、血と汗が混在した甘い匂いを感じる胸が高鳴る。こんな気持ち、初めてだ。

「・・・なぁ、教えてくれ。この気持ちは、どうしたらおさまるんだ・・・?」
「え、えと、その・・・・知りません・・・。」
「なんでだよ。お前、そういう経験は豊富そうじゃないか。口付けだって・・・」
「・・・妬いてる?」
「ふん、私は初めてだったというのに。」
「・・・その分、スタッドを気持ちよく出来るよ。」
「そういうとこだぞ、このすけべ。」

たはは・・・と、表情を緩めながら、アキラは弱々しくもスタッドを抱きかえし、頬あたりにある銀色の髪に頬ずりした。女の子特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。これだけでも勝利の褒美としては十分だというのに。痛いほど強く力が込められた彼女の腕からは、その決意と気持ちを感じ取れる。身体に走る痛みが、細身でありながらも所々女の子の柔らかさを持ったスタッドの感触と相成って心地が良い。

「ふぇ・・・!?ちょ、アキラ・・・・やっ・・・・!」

瀕死の状態のせいかムラムラしてしまったアキラの身体は、反射的にスタッドの慎ましい胸へと手を伸ばし、ふわりと包んでは緩く揉み始めた。掌に広がる柔らかい乳房の感触で我に返ったアキラは、「ご、ごめん・・・!」と謝るも胸に添えた手を離す気配がない。

「んっ・・・そ、そんなにしたい・・・のか?」
「・・・嫌ならしないけど・・・代わりに、他の人としてきても良い?」
「ダメッ!!・・・・・そもそも、嫌だなんて言ってないじゃないか・・・」
「・・・私、そろそろ限界なんだけど・・・」
「・・・だ、だから、嫌だなんて言ってないぞ」
「・・・・・・」
「きゃっ・・・!?」

何かが切れたかの様に身体中から力が抜けたアキラはそのままスタッドにもたれ込み、不意だったこともあり非力なスタッドは支えきれずに押し倒された。
アキラの状態に気づかなかったスタッドは"あわわわわわわ"と思考が停止しかけたが、床に倒れこんでからアキラが動かない様子を見て自分の早合点に気がついた。
限界とは、体力の限界だったのだ。考えてみればわかることだっただけに、スタッドは自分の愚かさを呪いつつもすぐさま転移魔法でベッドへと移し、敷き布団の上へと寝かせる。まだ布団は掛けず、念のため外傷を確認する。
浅い呼吸を早めに繰り返しているが、命に別条はないはずだ。先ほどの抱擁時に回復魔法を施し、身体の損傷は殆ど治癒したのだから。改めて全体を確認し、治療漏れが無い事を確認する。体力までは回復させられない。今は、ゆっくり寝るのが一番の様だ。
ホッとする様な、残念な様な・・・。とはいえ彼女のことだ、明日にでも求めてくるだろう。心の準備をする時間ができた事に安堵しつつ、その時の事をイメージしてはブンブンと頭を振りながら布団を掛けようとしたその時、アキラの股間が不審に膨らんでいる事に気がついた。・・・・は?
下着ごと下半身の衣服をずり下げると、そこには立派な肉棒がそそり立ち、力強く脈を打っている。

「お・・・お前、男だったのか・・・!?」
「え・・・?あ、いや、これ魔法・・・」
「なに無駄な魔力使ってんだ!?バカじゃないのかお前!?」
「いや〜、ムラムラした時にいつでも準備万端になるように、オート化してまして」
「バカだった・・・!!」

気にしないで、と弱々しく笑う彼女だが下半身のそれは明らかに自己を主張している。気にするなという方が無茶だ。噂には聞いていた男性器を、擬似的なものとはいえこんな形で目にするとは。なんと禍々しい形状をしているのだろうか。それに、想像以上というわけではないが、実際を目の当たりにするとやはり大きく感じ、余計な想像が助長され下腹部が熱くなる。

「ひゃっ!?こ、こら・・・!いたずらに触っちゃダメだよ!」
「な、なんでだよ・・・。いいだろ少しぐらい」
「・・・濡れてるか否か関係なしにぶち込まれたいの?」
「ヒエッ・・・」
「我慢出来なくなっちゃうから、そっとしておいて・・・」
「・・・じゃあ、私がするのは・・・?」
「は・・・・?きゃっ・・・!?」

いきり立つ肉棒に顔を近づけ小さい舌を唇から出し、ぷっくり膨れた亀頭の裏側へと這わせると、びくっ、と、肉棒は強く脈を打ち、鼻にかかった高く可愛い声がアキラから発せられる。





手を添え、肉棒が暴れても舌から離れない様に固定し再び舌を這わせる。肉棒の裏側を、竿の根元から先端までゆっくりとなぞると、びくっ、びくっ、とやや大げさにアキラが反応する。痛くない様に唾液をたっぷり舌に乗せ、もう一度同じ様に舐め上げると、肉棒に力が込められ亀頭がぷっくりと充血し膨張する。その反応は、見ているだけで気持ちが良さそうだが、この先は一体どうすれば良いのだろうか。

たどたどしく肉棒を舐める舌と添えられているだけの手にもどかしさを感じながらも、懸命に奉仕してくれるスタッドに対しアキラは何も言えずにいた。普段なら相手にどうしてほしい、こうしたら気持ちが良いなど教えたり伝えたりを気軽にしていたが、スタッドからの気持ちが否応がなしに伝わり、その気持ちだけで胸がいっぱいになっていた。ひくひくと肉棒を痙攣させ、気持ちが良いことを伝えることが精一杯である。

「・・・・あんまり気持ちよくないだろ。」
「え・・・!?そ、そんなこと・・・」
「ちゃんと教えてくれよ。こんなこと、した事ないんだから。・・・でも、するからには、アキラに気持ちよくなってほしい。」
「・・・・うん。」

アキラからのレクチャーが始まる。とは言えアドバイスを2、3個ほど、そして最後に「クリ○リスを大きくしただけだから」と締めくくられた。その最後の一言で得心いった様な表情を見せると、スタッドは竿の部分を緩く握り上下に扱き始めた。これからの動きに期待する様に亀頭が膨れ上がり感度が高まる。そんな肉棒の先端を愛おしむ様に裏筋へと舌の腹があてがわれ、丁寧に舐められた。アキラから熱い吐息が漏れる。味のしない肉の棒に舌を這わせる感触はなんとも形容しがたいが、嫌ではない。スタッドは唇で肉棒の先端にある割れ目にキスすると、くぷ・・・・と肉棒を咥えた。

スタッドの口内へと沈められた亀頭は、窄まされ密着する頰の内側の肉や舌、上顎といった粘膜のあたたかさに包まれ上機嫌だ。程なくしてゆっくりとスタッドの頭が上下に動き、それに合わせて竿がシゴかれる。くぷ・・・くぷ・・・と水音を立てながら施される奉仕は極楽の一言で、急に動きが滑らかになったスタッドの飲み込みの早さに感心しつつ、小刻みに肉棒は痙攣し既に泣きそうである。
ここでアキラに悪戯心が芽生える。黙って口の中に出したらどんな反応をするだろうか。しかし今回に関してその悪魔は天使に秒殺された。まず、あれは不味い。そしてそんなモノをいきなり口の中に出して嫌われたら一生悔やめる。ここは無難に手でイかせてもらおう。それだけでも今は幸せで、本当に気持ちがいいから。

「すたっどぉ・・・もう、イキそう・・・・あうっ・・・んっ・・・」
「・・・そう言えばこれ、出る、のか・・・・?」
「うん。・・・だから、このまま手でイかせて・・・?」
「・・・・くぷ・・・くぷ・・・・。」
「あっ・・・!?だ、だめだよスタッド・・・!口の中に、でちゃう・・・・あっ!!」
「んんっ・・・!?」

びゅく・・・!びゅく・・・!

「で・・・出ちゃっ・・・た・・・あうっ・・・!!」

激しく脈を打ち始める肉棒の先端から、じわぁ・・・と生温かい粘液が口の中に広がっていく。噂に聞く射精を、まさかこんな形で体感することになるとは思ってもみなかったが、射精しているということはアキラが気持ち良さの上で絶頂を迎えたという事を意味する。ならばと、突然の脈動に驚き止まってしまっていた口と手の動きを再開する。肉棒が吐き出した粘液が舌の上で転がり、裏筋の引っ掛かりによく絡む。アキラは射精中に与えられる過度な快感に思わず声をあげて喘いだ。スタッドの奉仕は脈動が終わるまで続けられ、最後の最後まで亀頭を中心に責め抜かれたアキラは射精が終わると同時に脱力し、その様子をみてスタッドは血の気の引いた肉棒から唇を離し・・・

「うぇ・・・。」

と、口の中から白濁色の液体を吐き出した。
噂では、愛しい者の精液は飲む文化が存在する事を知っていたスタッドは、当然の様にそれを飲み込もうと思っていたが、ふとどんな味なのかと思い口の中に空気を含ませた瞬間、その異様な生臭さに襲われ思わず吐き出してしまったのだ。

「す、すまん・・・。本当は飲んであげたかったんだが、その・・・」
「あはは・・・それ、不味いよねぇ・・・」
「・・・・むむ。」
「・・・・・?どうしたの?」
「ということは、アキラは誰かのを飲んだことがある、と言う事だよな?」
「・・・妬いてる?」
「・・・少しだけな。」

そして、吐き出してしまった事を悔やんだ。シーツに溜まった精液を見つめる。過去についてとやかく言うつもりはないが、過去に負けると言うのはあまりにも悔しい。
ふと、腕を引っ張られアキラに覆いかぶさる様に倒れこむと、腰と後頭部に腕が周り強く抱きしめられる。突然の展開に戸惑っていると、頭をゆっくりと撫でられ段々と気持ちが落ち着いた。

「その分、スタッドを気持ちよく出来るよ。今度、奉仕するから許してよ。」
「・・・お前、ホント性欲の塊だよな。」
「あはは・・・やっぱり嫌?」
「そんな事言ってないだろ?・・・さてはお前、その性欲結構ドン引きされてるな?」
「・・・うん。」
「言っておくけど、私はお前に求められるのは嫌いじゃないからな。・・・その、え、えっちしたいなら、ちゃんと言えよ。」
「・・・ありがと。」
「もう、いいからお前、いい加減寝ろよな。私も今日は疲れたし・・・」
「え?このベッド一人用じゃん・・・!スタッドどこで寝るの・・・」
「スリプル!!」

余計な心配をして眠ろうとしないアキラに魔法をかけ、強○的に眠らせる。やれやれ、私が魔法使いという事を忘れているのだろうか。
ベッドに魔法をかけ、ダブルサイズと入れ替える。こんな事、造作もない事だ。
念のため見張り用にブルードラゴンを召喚し、アキラとの傷を癒す。流石にもう魔力は空っぽだ。
布団をアキラにもかかる様にかぶり、隣で寝息を立てる赤い髪をした少女を見つめる。今までずっと一人だった少女は、その温もりをもっと感じていたいと思い、既に夢の中にいるであろう彼女の腕に自分の腕を絡ませ抱きしめる。指を恋人同士が繋ぐ様に絡ませ強く握ると、しっかりと握り返され、心が満たされていく。

「・・・・えへへ・・・。」

今日は、良い夢が見られそうだ


G・ガーデンを旅立って約三日後。アキラは無事にガーデンに戻り、学園長室の扉の前に到着した。これでもガーデンでは指折りの戦士なのだ、それなりにニュースになっているかと思ったが、ガーデン入り口の見張り番と顔をあわせると"お疲れ様です!"と普段通りの挨拶が返ってきて肩透かしを食らったものだった。ガーデン内ですれ違う人々の反応もいつも通り。英雄の凱旋くらいの反応を期待していたのに。
まだヒジリとは会っていない。流石にヒジリには伝えてあると思うが、もしそうだとしたらさぞ驚くだろう。アレで中々姉思いの妹だから。
扉の近くにある訪問者用のボタンを押す。学園長はこの部屋に住んでいると言ってほぼ差し支えがないので、ここにインターホンが付いている。当然、訪問者が何者か、という映像も送られている。幸い、学園長はご在宅の様で手元のランプが光る。入って良しの合図だ。特に話し声なども聞こえないので、恐らく中には学園長が一人でいるだろうから、報告には都合がいい。

「おかえりなさい、アキラ。任務はどうだった?」

アキラの顔を見るなり、開口一番で任務の具合を聞かれ逆に驚いてしまった。てっきり自分の姿を見て驚く学園長を予想していたのに、彼女は到って落ち着いている。開いた扉を閉め、黒革が張られた高級なソファーに深々と腰を掛けつつ、スタッドから任されていた手紙を学園長に見える様に指で挟み掲げる。

「討伐任務は失敗とさせて頂きましたけど、魔女の無力化には成功しましたよ。これ、魔女からッス。」

机の引き出しをゴソゴソといじった後、学園長の腰が上がる。ただ椅子から立ち上がりソファーに向かって歩いてくるだけだというのに、アキラは彼女の気品溢れる立ち振る舞いに思わず見惚れる。結局スタッドとの交わりは、任務についてのごちゃつきをまとめてからと自分で決め、翌日の早朝にガーデンに向かって出発し一泊の野宿の末が今だ。今にも学園長を押し倒したい衝動に駆られるが、グッと抑える。スタッドは、他の人間と交わるなと言っていた。折角手に入れた愛を、手放す訳にはいかない。

「ご苦労様。拝見するわ。・・・・・・なるほど。」
「それ、中身は見てないんですけど、なんて書いてあったんです?」
「魔女への干渉の禁止を条件に、森の約半分の面積の解放する。これ以上の交渉の余地は無い。ですって。まさか向こうが折れてくれるとはね。どんな魔法を使ったのかしら?」
「いや〜、あはははは・・・」
「・・・魔女を口説き落とすなんて、流石ね?」
「う、なんでわかったんですか・・・?」
「手紙の最後に"アキラに手を出したらブルードラゴンの大群を寄越す"って書いてあるわ。随分と慕われている様ね。」
「まいったなぁ・・・・」

後から聞いた話だったが、スタッドはあの日、午前中に大きな魔法の実験を行い魔力の大半を失っていたらしい。自分の運の良さは中々のものだと冷や汗をかいたものだ。
後日談といえば、スタッド邸を出発する際、ダンジョンが消えていた。ダンジョン内には体感で数週間は滞在していたと思っていたが、スタッドが言うには"転移魔法で追い出した後、割と間も無く侵入してきた"らしい。あまりに奇妙な話であったが、ガーデンのみんなの反応からしても、やはり3日程度しか経っていないのであろう。まぁ、もう二度と潜りたくは無いが。

「当然こんな好条件、即承諾案件よ。・・・ただしアキラ。貴女にはもう少し働いてもらおうかしら。」
「え、これ以上一体何を?」
「一般大衆はこの条件、納得しないでしょう?だから、貴女がガーデンに我儘を突き通す、という形をとる必要があるわ。・・・魔女スタッドとこれ以上争いたく無いのであればね。」
「・・・なるほど。私が一般大衆を黙らせればいい・・・という事ですね?とはいえ、そんなのどうやって・・・」
「ルルと戦いなさい。」
「・・・!?」
「告知をして人を集める必要があるから・・・そうね、1週間後。一般大衆の眼前でガーデンNo1を叩きのめす・・・これが出来れば、誰ももう文句なんて言わないでしょう?ふふふ・・・」

天才と称される魔法使いルル。学園長の右腕。G、及びJガーデンが所有する魔法全てを使いこなす、一つ年下のチート少女。彼女ならブルードラゴンを余力を残して打ち倒すだろう。恐ろしいのは、こうしている今も彼女は成長し続けているという点だ。はっきりいって、今の自分でも戦いたく無い人間No1である。そんな異端児と戦うくらいなら、ガーデンを見限りスタッドと一緒に暮らした方が絶対に幸せだと確信する。

「・・・それ、断った場合・・・ヒジリはどうなります?」
「ふふふ、どうなると思うの?」

拒否権などない。今話題の森に住む魔女について、ガーデンのNo1とNo5が決闘する。これは中々経済が周りそうなものだ。あの堅物が八百長などしてくれる見込みは0に等しい。なるほど、学園長はこの展開も視野に入れていたのか。うそだろ。

「安心なさい。貴女が敗北しても、ヒジリの安全は保証するわ。そして貴女は、魔女と暮らしなさい。貴女から魔女がドラゴンを従えているという情報を、その時に得たことにすればあとはどうとでも出来るから。」
「はぁ〜あ・・・わかりましたよ、やればいいんでしょやれば!私が殺されそうになったら、ちゃんと止めてくださいよ!」
「あらあら、随分と弱気ね?私の見立てだと、結構良い線行くと思うのだけれど・・・」

ソファーに腰をかけたまま膝に肘をつき、頬杖をついたまま不敵な笑みを浮かべこちらを凝視している。どうやらアキラが強くなっているのは見透かされている様だ。この人は本当に恐ろしい。学園長の視線に耐えるべく心臓の鼓動が早まるのを感じていると、彼女はソファーから立ち上がり、対面からすぐ隣へとわざわざ机を回って移って来た。座っているソファーが彼女の体重で沈み、少し体が学園長へと傾く。姿勢を正そうと体に力を込めた瞬間、彼女の腕が反対の肩へと伸び抱き寄せられた。

「なっ・・・!?」
「まだ話は終わってないわ。これ、今回の報酬よ。」

目の前の机に置かれた一枚のカード。それは見るからに頑丈そうで、恐らく高級素材"竜の鱗"を加工して作られたものだとわかった。そこには"学園長テスタの名において、所属No10アキラからの性行為を断ることを禁ずる"と書かれている。アキラが驚いたのは、本当にフリーセックス券が発行された事ではない。既に作られていたという事実の方だ。硬い竜の鱗は加工が難しく、熟練の鍛冶屋でないとこんなものは作れない。時間もかかるだろう。これは、少なくとも自分に討伐の案件を任せた直後、あるいはその前から制作を依頼していたという事だ。彼女は、自分に死ねと言いつつ、ちゃっかり生きて帰って来た時の事も想定していたのだ。
これを信頼の証と喜んで良いのかは疑念の余地があるが、こういう所が学園長テスタが慕われる所以である。恐れられる所以とも言えるが。
と言っても、非常に残念ながらこれの出番はないかも知れない。スタッドに怒られる。そう思いながらも魅惑のカードを素早く懐にしまうあたりがアキラらしいところではある。

「後で返せ、は無しですよ。」
「私に二言はないわ。それより・・・」
「・・・・!?」

学園長の、肩を抱く手に力が入る。逃げられない。そう直感した直後、アキラの甲冑と服の間にもう片方の手が滑り込み、ふくよかに実った果実が揉みしだかれアキラの身体がびくっ、と跳ねる。

「ちょ、学園長・・・!?」
「テスタでいいわ。それ、誰に使うつもりだったのかしら・・・?」
「んっ・・・・そ、それは・・・・あっ・・・!!」

胸に伸びる腕を離そうと、アキラは両手を使って抵抗するがビクともしない。テスタの放つ色香に惑わされ力が入りづらくなっているのもあるが、学園長テスタはやはり化け物だ。
その剛力とは裏腹に、ふわふわと優しく乳房を揉みほぐす。脇の下方面にある性感帯をしっかりと刺激し、アキラを感じさせることに余念がない。ろくな抵抗ができないアキラの様子を確認したテスタはアキラを抱え込み持ち上げ、自身の膝の上へと乗せて両手を脇の下から胸へと伸ばした。後ろから首筋へと彼女の吐息が吹きかけられる。

「テスタさ・・・んんっ!はー・・・!や、ダメ、です・・・!」
「ふふ・・・本当に・・・?」
「に、匂い、着いちゃいます、から・・・!」
「そうね。舐めたりはしない様に気をつけるわ。」
「な、なんで急に・・・あんっ・・・!」
「言う程急かしら・・・?よく働いてる部下には、ちゃんと褒美を与えるのが私の主義よ。」

テスタの片手が、アキラの下半身の下着内へと滑り込む。ふかふかとした茂みの奥に伸びる割れ目へと指が伸び、先端が濡れる。既に花弁は蜜を吐き出し始めており、ぬるぬるとした感触がテスタの中指へと絡みついた。




「んっ・・・あっ・・・は・・・!」
「粘膜同士の接触じゃないし・・・これは浮気には入らない。そうでしょう・・・?」

テスタの強引で繊細な指は蜜で濡れ、アキラの陰核を丁寧にねぶる。びくっ、びくっ、と身体を反応させてしまうアキラは、初めて自分の身体の開発具合を呪った。両足はテスタの足を絡められ、M字に開いたまま固定されていて閉じられない。テスタの指に感じてしまい、胸の先端は凝りに凝っていて胸を揉みしだく指の格好の的だった。
今まで惚れた腫れたの浮気沙汰は全て押し並べて適当に見ていたアキラは、浮気の境界線など全くわからない。スタッドに嫌われることだけは避けたいところだが、これは逃げられない。

「はー・・・!はー・・・!んくっ・・・!!」
「我慢しても無駄なのはわかってるくせに・・・ふふ・・・。」
「う、うぅ・・・・うああっ・・・・!!」

びくんっ・・・!びくんっ・・・!

アキラの身体が押し殺した様に小さく痙攣し始める。テスタの指遣いに、必死の抵抗虚しく絶頂へと導かれてしまった。絶頂を迎えている間もテスタの指は止まらず、最後の最後までアキラに快楽の波を送り届ける。そんな過剰な快感に堕ちそうになるのを必死にこらえ、なんとか自我を保つ。痙攣が治った頃、アキラは肩を使って大きな深呼吸を繰り返した。

「はー・・・!はー・・・!あっ!!やっ・・・!」
「ねぇアキラ。貴女の中にゆび、挿れてもいいかしら・・・?」
「も、もう挿れてるじゃないですかっ・・・!あっ、ダメ、やっ、あっ、あっ、あーっ!!」

ぷしゃっ・・・!

アキラの割れ目へと沈んだ指は、迷うことなくお腹側の壁を執拗に擦りあげ、衣類をまとったまま潮を噴かせる。ぴゅっ、ぴゅっ、と、アキラは指の動きに合わせて腰を浮かせながら透明な体液を放出する。生温かい液体を手のひらに受け、一通り噴かせ終わったテスタは下着から手を引き抜き、指先に付着した体液を舐めとる。アキラは快楽を処理するために体力を消耗し、時折痙攣しながらもぐったりとテスタに寄りかかっている。

「あらあら、そんなに脱力しちゃって。私を誘っているの?」
「・・・!!だ、ダメですよ!えっちはダメです!!」
「ふふふ。残念だわ。まぁ、今日の所はこの位かしらね。」

パチンッ、と、立ち上がりざまにテスタが指を鳴らすと、一瞬でアキラの衣服やソファーが乾く。が、花弁は未だに蜜を分泌していて乾いた下着が直ぐに気持ち悪くなる。アキラはテスタを少し睨んだ。

「それじゃあ、貴女の部屋に案内するわ。ついてらっしゃい」
「私の部屋・・・?どういうことですか?」
「貴女はいわば反逆者も同然なのよ?当然、この1週間は独房で過ごしてもらうわ。ああ、一応訓練はできる特別な部屋よ?」
「なっ・・・!」

なるほど、逃がすつもりは更々ないということである。おそらくヒジリにも接触できないだろう。そこまで深刻な問題ではないが、とはいえ直ぐに帰るつもりがスタッドを1週間も連絡なしに待たせることになってしまった。そこでアキラはハッとする。独房ということは、つまり内部は筒抜けであることが予想される。これでは自慰行為もできないのではないか!?
テスタの方に視線を向けると、彼女はニコリと笑って

「ふふ・・・。さっき、イっておいて正解だったでしょう?なんなら、もう少ししておく?」

と、細長い右手の中指と薬指をクイクイッ、と折り曲げ、その様子を見たアキラはじゅん・・・と、下着がより大変なことになってしまい不満全開の表情を向ける。

さて、試合は1週間後。できることは限られている。作戦を練らなければならない。大したことをは考えられないし実行もできないが、寝て過ごすわけにもいかないだろう。アキラは、必ず勝利してスタッドと幸せに暮らすことを心に誓った。




「それでは、戦士の入場です!西の門から姿を表すのは我がガーデンが誇る天才魔法使い!!ルル!!」

湧き上がる歓声と鳴り響く黄色い声。来たるこの御前試合、ほぼ全ての客がこの魔法使いの戦いを見に来ていると言っていいだろう。いや、圧倒的な力で悪を打ちのめすヒーローショーか。遠路はるばるJガーデンからも数十名戦士が見にきているというものだから大したものである。綺麗に整えられた白い姫カットに中二病をまんま拗らせた様な振る舞い。つま先からつむじまで、本来なら"イタいヤツ"と鼻で笑われそうな人物像でも、彼女は求められ認められている。何故なら強いから。そして可愛い。控えめに言って抱きたい。あれ絶対処女だし。

「対して東の門から来たるは、魔女にほだされ学園に牙を剝く愚か者!アキラ!!」

打って変わったブーイングの嵐に流石のアキラも心が折れそうになるが、気持ちで負けていては絶対に勝てない。堂々とした振る舞いと持ち前の笑顔で闘技場へと入場する。闘技場内に余計なものを投げる者はいなかったが、時々聞こえる大きな声での罵倒は刺さる。想像以上の扱いに寧ろ腹が立ってくるが、特別席で構えるテスタを見ると微笑んでいたので、アキラはため息を吐きながら所定の位置へと着いた。

「"まいった"と発言する、または対戦相手を殺してしまった方が敗北です。それ以外は全てが許されます。これは実戦です。二人とも、よろしいですね?」

"これは実戦です"の一言で、会場はその熱気を保ったまま一気に静まり返る。皆、この戦いの場へと意識を集中し、あまつさえルルの邪魔にならないように観客同士が互いを牽制している。誰もがルルの勝利を疑わないが、ルルは他人から邪魔をされる

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yatsureCreate 2018/09/24 23:14

【ノベル】プレイガールースタッド編ー プロローグ

「アキラ!」

怒声と共に思い切り開かれたドアが、戸当たりを無視して壁に叩きつけられる。
呼び出しに応じない部下を探させる為の、別の部下も居ないほど今は忙しい。故に学園長テスタは非常に荒ぶっている。
学園内を飛び回り、人伝になんとか所在を割り出し、ようやくそれらしい一室へと辿り着いた。
テスタの怒りは、常日頃からサボりぐせのある部下への募ったものだけではない。この部屋に居る理由も含まれている。
ぱんっ、ぱんっ、と、乾いた音と、液体が混ぜられるような湿った音がドアを開け放った今も鳴り響く。

「あれ・・・学園長、どうしたん、です?」

金髪の少女が四つん這いに伏せ臀部を突き出し、そこに思い切り腰を打ち付ける赤髪の少女。
テスタが探して居たのは、赤髪の方だ。部屋に到着する前から、この二人が部屋で何をして居るのかは聞いて居た。だからこそテスタは激昂しこうしてドアを破壊してしまったわけだが、いざそれを目の当たりにすると、二人の邪魔をしてしまった自分の方が悪いのではないか、という錯覚に陥り言葉を失う。

「い、ま・・良い所・・・なんですから、邪魔、しないで・・・頂けますか・・・。あ、今、じゅわって・・・♡ミカちゃん、奥、弱いんだね・・・♡」
「あっ・・・は・・・♡アキラさ・・・♡んんっ・・・♡」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡

相変わらず腰を動かし続ける赤髪の少女の名はアキラ。学園内でも一目置かれる魔法拳士だ。彼女の戦闘力は近隣の村々にまで知れ渡る、実質学園内の五本指に入る実力者。だからこそ彼女にしか任せられない任務があるというのに、この始末である。若き学園長の気苦労は絶えない。

陰核を魔法で膨張させ男性器を模り、金髪少女が差し出している蜜壺へと突き刺しては引き抜く。
濡れた膣壁が、膨らんだ亀頭に体温をもって絡みつく。ひくひくと痙攣しがちな肉棒は、
蜜壺から滲み出る粘液を浴びながら、こりこりと亀頭の上側を子宮口に舐めまわされ今にも泣き出しそうだ。
じゅぷ・・・♡じゅぷ・・・♡と淫猥な水音を伴いながら、ゆっくりと深いストロークで
少女のあたたかさを堪能している。奥まで肉棒が入り込む度に、顔を伏せたままカラダをびくっ、びくっ、と震わせる金色の髪をした少女の様子は、見ているだけで気持ち良さそうな事がわかる。

「はー・・・!ミカちゃん、イクよ・・・!」
「あっ・・・♡待って、くださ・・・♡もう少しで、また、イけそう・・・なんです・・・・あっ♡」
「まったく、仕方がないなぁ・・・。ほら、ここ、擦ってあげるから・・・。」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡

「あーっ♡そこ、だめぇ・・・♡イク・・・♡も、イきます・・・♡アキラさ・・・♡」
「ん・・。じゃあ、奥にあったかいの、出すからね・・・?」
「は・・い・・・♡ふああっ・・・♡」
「うっ・・・!んっ・・・!」

びゅくっ・・・♡びゅくっ・・・♡
金髪の少女の臀部を握る指に力が入り、その柔肉に指を一層沈ませながら、体全体を強く痙攣させるアキラ。擬似男性器化魔法を使っている事は容易に想像がつく。快楽に浸る二人の様子に流石のテスタも目を背け、自身の穿いている下着を心配する。止まっていたアキラの呼吸が再開され二人の腰が離れると、体液で濡れた肉棒が抜け落ちぬらぬらと光っている。金髪の少女は放心状態で身動き一つ取らない。アキラは彼女のスカートを秘部が隠れるようにおろし、身支度を始めた。

「はー・・・。はー・・・。」
「・・・アキラ。私がここにきた理由、思い出した?」
「え、あ〜・・・いや違うんですよ、彼女が"彼氏に振られたので気持ちよくして下さい!"って頼み込んでくるから・・・」
「理由は聞いてないわ。ったく、貴女は"娼婦"じゃなくて"戦士"なんだから。わかった?」
「あはは・・・でも、えっちしたいじゃないですか。それとも学園長、また相手して頂けるんです?」
「はぁ・・・その性欲には呆れ果てるわね。私は忙しいの。」

そんな会話を展開しつつ、学園長室へと到着する。
質の良さそうな絨毯、高級さが見て取れる棚やソファー。テスタが腰をかけた椅子も、さぞ値が張るのだろう。復旧される以前の、このG・ガーデンの在り方について流れる噂の真意がここに集約されていると言っても過言はない。アキラは、この部屋の空気がなんとなく嫌だったが、それは恐らくテスタも同じだろう。しかし、家具を買い揃える予算などどこにもない。ソファーに腰をかけテスタの様子を伺っていると、机から一枚の用紙を取り出し、向かいのソファーへとかけアキラに手渡した。

「魔女討伐・・・。あはは、学園長も人が悪いなー。・・・私に死ね、と?」
「・・・・貴女しか、居ないのよ。」

G・ガーデンの領地内にある森に、最近魔界からやってきた魔女が住み着いた。魔女から何かをされたわけではないが、森はトラップだらけになり、そこから生活資源を得ていた近くの村の住人から依頼が来ているのは聞いた事がある。
・・・そこに派遣された、偵察隊含む部隊の数と人数、そして成れの果ても。

「・・・ヒジリにこの事は?」
「当然まだよ。彼女のケアは、私が直々に指導するわ。」

人間界と魔界の間に突如空いた"孔"。魔法などとは無縁な世界に広がるモンスターは人類をことごとく食い散らかした。それを予見し、いにしえから対策を立てていたのがガーデン。各地に立てられたガーデンは、今や人間界の秩序そのものだ。とはいえ、そう立派なものでもないが。
今や肉親は可愛い妹ヒジリただ一人。
魔女からの手出しは無いとはいえ、資源という実害が出ている以上ガーデンが動かないわけにはいかない。しかし、貴重な人材を既に十数名失っている現状、どちらかといえば村の人々を黙らせる必要がある。ガーデンで五本の指に入る手練れが向かっても解決できないのであれば、村の人々は納得するだろう。それ以上戦力を失うという事は、めぐりめぐって自分たちの生活がさらに危険に晒される事になるから。実質、アキラに選択肢は残されていなかった。

「・・・報酬は?」
「貴女のそういう所、頼もしいわ。何が欲しいの?」
「G・ガーデン学園長の名の下に行えるフリーセックス券。期間永久、対象は、学園長を含む、で。」
「・・・・・・。」
「もちろん、男女問わず。」
「・・・・・いいわ。貴女が生きて魔女を無力化できたなら、報酬としてその願い、叶えましょう。」
「・・・マジで!?」

アキラの狙いは、無論"テスタとのフリーセックス"だ。その他の人間など、既に眼中にない。G・ガーデンNo1の天才、ルルには少し唆られるが、セックス券を持ってても殺されるかもしれないので却下。
・・・愛が欲しい。家族愛以外の愛が。
愛のない快楽は、もう沢山だ。男も女も、もう十分味わった。ほどんど女だったけど。学園長は同い年だが、自分と違って品がある。そして、愛がある。一度だけ交わった事があるが、あの時間だけは、心の隙間が満たされた。

正直アキラは、死ぬのも良いな、と思い始めていた所だ。そして同時に考える。もしも魔女が若くて可愛かったら嫁にしよう、と。十中八九、自分が殺されるだろうが、まぁ人生何があるかわからない。漠然と、そこに自分の求める愛があるんじゃないかと希望を持ち、いざ旅立つ。

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yatsureCreate 2018/09/22 20:22

こ、今月のお届けものでーす!

こんにちわ!yatsureです。

皆様のおかげで、相変わらず18禁ノベルを書き綴る事が出来ております。
本当にありがとうございます(´;ω;`)

今月も3分の2が過ぎ去り、どうなん?と言う所なんですが、ひとまずですね。

ケモミミ娘のノベルが一旦書き終わったので、デジノベ化作業をしております!

ちょっとTS物語は一旦置いといて頂いてですね(泣
んで、基本的にノベルテキストは投稿サイトに無料公開しているのですが、電子書籍よろしく、PDFファイルとして7万8千文字を300円(税別)で先行発売します!
サイトで読んで頂いても良いんですけど、連載形式なので読みづらいかなーみたいな・・・。あと、テキストを買ってほしいなーみたいな・・・。

有料支援者様にはノベル版、無料で配布させて頂きます!

テキストなんですけど、ゲームとはまたちょっと違うシナリオや展開になってたりしますので、追加シナリオがわりと言っては本当にアレなんですけど、お納めください。
後、無口な姉と。のデジノベも、遅くなって本当に申し訳ございませんでした。合わせてお納めくださいませ。

ケモミミ娘のデジノベは、多分約8万文字、上下に分けずに一つの製品として販売します。それも、発売から最低二ヶ月は500円でのご提供を考えています。yatsureCreateのデジノベってどんなもん?って言うのを、味わって頂きたいと思いますので!んで、その延長として、今の気分としてはそれ、有料支援者様には無料配布させて頂こうかなと思っております。是非お楽しみに!

と言った具合です

それではまた、近日!

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yatsureCreate 2018/09/14 12:18

TSと親友と戸惑いと−エピローグ

「おっす、ってかはえーなおい。」
「お前もな。」
「んじゃ、行きますかー。」
「・・・・・・。」

あれから数週間、正直特に大きく変わった事はない。名目が"親友"から"恋人"に変わったところで、別に何も変わらない。今日は、とうとうアイツがゲーミングパソコンを買う資金が貯まったという事で、電気街へと繰り出した次第だった。別にネット通販でもいいのだが、やっぱり実機を見たり他のパーツを見たりする方が楽しいだろう。TS病にかかった後も、そういった感覚含めあんまり変わらなかった。あえて言えば、前よりも光り物が少し好きになったかな、くらいなものだ。そう言えば、一緒に外で遊ぶのは初めてじゃなかろうか。一応もう女子な訳だし、という事で学校では女子と話すことが多い。話してみると、今までの"警戒心"みたいなのは気苦労だった事がわかった。男も女も、別に同じだと。勿論、変だと感じるところはある。例えば同調圧力が強いな、とか、嫉妬心が表に出過ぎじゃない?とか。そういった部分は苦手だったが、まぁ概ね問題ない。上手い子に化粧を教わってみたり、意外と女子を楽しんでいる。そういった意味で言えば、今日はちょっとだけ楽しみだった。ふはは、男の頃から感じていたが、やはり女子はちょっと可愛いだけで民の視線が集まってくる。フッ、容姿は自分の実力じゃないが、それでも自分に自信を与えてくれる。加えて今は、化粧やオシャレといった努力値要素がある。これについては、自信を持っても良いだろう?と、準備に時間がかかることを予め計算して早起きし、待ち合わせ時間に予定よりも早く到着して待っていた訳だが、なるほど。世の女子が"彼氏が鈍感な件"ってスレタイを乱立させる意味がわかったかも知れない。流石に髪切ったか、とか、口紅いつもと違うね、とか、そこまでは望まないが、なんていうか・・・可愛いね、の一言くらいは有ってもよくないか。誰の為にわざわざ頑張って身なりを整えてやっていると思っているんだ。

「・・・・ん?どうした?」
「・・・・なんでもねーよ、バカバカしい。ほら、とっとと行くぞ。」
「え?お、おう・・・。」

行きつけだったゲーミングパソコン専門店へと足を運ぶ。この街は、TSにかかる前からよく二人で来ていたが、その時はパソコンパーツというよりも同人商品や、いかがわしい、法的に大丈夫なん?みたいなものが売っている怪しいお店とかを巡っていたので、今日行くお店をコイツは知らない。スタスタと先を歩き、ついて来いと言わんばかりに先行する。今となってはあいつの方が身長が高いので、歩幅的に逸れる事はないだろうから、そりゃもうズカズカと歩いていった。観光地としても知られているのか、最近は外国の人も多いこの街は、油断するとはぐれてしまうが、大丈夫だろう。ガヤガヤと喧騒が飛び交う中、人混みをうまくすり抜け進んでいく。そうこうしているうちにようやく、お店が見えて来た。一旦人が多いポイントも抜け、一息つきながら後ろを振り返る。

「・・・アレ?」

いない。思わず声が出るほど、なんか意外だった。そして、一瞬頭が真っ白になるも、ハッとする。そうか、今までは互いにそれなりの身長だったから見失う事はなかったが、今の自分はそこそこ小さい。自分が人混みに紛れたら、見失うのも無理ないのでは、と。大きくため息をついて、スマホを取り出すと、アイツからメッセが来ていた。返事と共に店の住所とアクセス用周辺地図を送ってやる。別に今の時代、はぐれたからといって大した問題にはならない。とは言え、少し罪悪感が広がってくる。悪い事したな・・・。買い物に付き合ってやっているのはこっちだが、だからと言って置いて歩くのはちょっと思いやりに欠けるのではなかろうか。そんなことを考えながら店の前で待っていると、間も無くアイツが姿を現した。

「わりーわりー、人混みって歩き慣れないから、気づいたら見失っちまった。」
「いや、私も迂闊だった。さ、中入ろうぜ。」

そう言えば、TSってから変わったことがあった。言葉遣いだ。正直な話、自分は言葉を"鳴き声の延長"だと思っている。だから、見た目に合った言葉を使わないと、少なくとも周りから"センスx"として見下されるのだ。人とはそういうものだ。というのも、そもそも自分が、例えば女子で"俺"という一人称を使っている人間を"センスx"としていた節がある。という事で、そこそこ男勝りな女子、として喋り方を人によって変え、一人称は私で統一した。面倒だったが、仕方がない。周りは自分が元々男だなんて知らないし、例え知ったとしても変わらない。無駄に周りからの評価を下げる必要もないだろう。コスパが悪い。こんな事を考えるくらいだから、結構自分は不満に思っているのかも知れない。

「うはぁ・・・!なんて心踊るスペック表なんだ・・・!おい見ろよ、新しいジーフォースが載ってるぞ!!」
「ほんと好きだよな、パソコン。というか、パーツ?」
「うぉ!?SSDもメーカー物で1TB載る時代か・・・!来たな新時代・・・!あ、ちょっとパーツの値段見てくる!」
「ちょ、おい!俺のパソコン見繕ってくれるんじゃなかったのか!?」
「ヘァーン・・・?ああ、これでいいんじゃね?」
「すげーテキトーだな・・・。わかったわかった、先にパーツの階見に行こうぜ。」
「おうっ!メモリの相場も見ておきたいしな!うはは!」

思い切り目を輝かせ、おもちゃ屋を駆けずり回る子供のような足取りで階段を登って行く親友兼恋人。そんなもん、ネットでも見れるというのに、とか言ったら怒られそうだ。急な階段にも関わらず、あっという間に登りきった親友の後ろ姿を目で追っていると、ふわっ、とスカートの中が目に入り、咄嗟に目を逸らした。もはや見慣れたと言ってもいいはずなのに、なんか、外で見るって違う。すぐにパーツコーナーの方に向かってしまったので、ほんの一瞬しか見えなかったが、十分催した。うーむ。
一通りパーツの値段や新商品を見終わった後、ハッ!?と我に返ったようにこちらへ戻ってくると

「し、忍びねぇ!お前の用で来たのに、付き合わせちゃってホントごめんっ・・・!満足したから、パソコン、見に行こう!」

と、顕著に謝ってきた。だが、この街に来るときは大体いつもこんな感じだったし、コイツが楽しそうなのがなんとなく楽しいからいつも付き合っていただけなので、なんていうか、平常運転だ。

「構わんよ。作戦はコスパ重視、な。予算は・・・大体このくらいかな。」
「おぉ?結構貯めてたんだな。そんだけあれば、十分な物が買えるぞ。うはぁ・・・迷うなぁ・・・!」

このコーナーに来るのは二度目だというのに、目の輝きが色褪せない。それどころか、まるで自分が買うのを選ぶかの様な楽しみ方をしている。打って変わって、自分はあんまり興味がない。全く、という訳でもないし、実際自分専用のパソコンを買う、というのは初めてだから、それなりにワクワクしてはいるが、アイツ程ではない。パーツやスペックの知識など殆ど持ち合わせていないし、違いがわからん。そして、そんなことよりも・・・

「うわー・・・CPUを落とすかGPUを落とすか、この問題については結論がいつまで経っても出ないぜ・・・。結局ゲームによるし、なんならパブジーはCPU依存だっていうしなー・・・。・・・ん?」
「・・・・・。」
「・・・どうした?なんか服についてるか?私。」
「あ、いや、なんでもない。楽しそうに選んでるなーってさ。」
「こんな至福な事ねーぜ、マジで!スペック表を見比べてるだけでヨダレもんだぜひっひっひ・・・・」

可愛い顔立ちに可愛い服装。それら全てを台無しにする様な発言と表情に、これが普通の男女だったら氷河期が訪れてるだろうなと感じる。だが、正直なところ言えば、なんか、こういった男の頃から変わらないアイツの面を見るたびに、安心する。デモ機でベンチマークソフト?を立ち上げ、算出される数字を見ては目を輝かせるコイツを見ていると、なんか、楽しい。イケメンのくせに、やってる事がオタクそのもので、しかもそれを外でやってしまうくらい周りが見えていない。今だって見た目が美少女ってだけで、やってることはパソコンオタク、というか、少年に極めて近い。お祭りで、当たらないくじ引き露店の景品に目を輝かせる少年そのものだ。コイツには、普通成長過程で身について行くはずの恥や外聞という物が欠如しているのだろうかとたまに心配になるが、それがコイツの良いところでもある。非常に感情豊かで、その感情は、強い感染力を持っている。だから、コイツと一緒にいると楽しいのだ。そう考えると、なんでコイツは自分と一緒にいるのかがわからない。

「店員さん、ぶっちゃけ1070にi5と、1060にi7だったらどっちがいいの?」
「あー、もうそのあたりはホントなんとも言えないんですけど、なんのゲームで使います?」
「一旦パブジー。他のゲームもやるかも知れないけど、今はパブジーだけかな。」
「じゃあ1060とi7のセットですかねー。あと、これは噂なんですけど、どうやら1070は結構安定してないみたいなんですよ。」
「え、そうなんですか!?」
「ええ。今後のドライバー更新で良くはなっていくと思いますけど、今のところは。なので、そういった意味でも。1060あれば、大抵のゲームは暫くお楽しみいただけると思いますし。」

ウッキウキで、店員さんとパソコンの話をするアイツを見ていると、僅かにムッとしてしまう。話の内容はちんぷんかんぷんで、暗号だらけ。店員が男、というのがきっとネックで、自分の醜さに吐き気がする。はぁ、あいつが男の頃は、こんなこと思わなかったのに。いや、そんなこともなかったかも知れない。俺とは違うグループのそういう奴らと話しているのを見た時、似たような気持ちになったっけ。やれやれ、だな。

「と、いう事で!決まったぞ、最高のセットが!モニターは応答速度1msをこだわって、144Hzは切り捨てじゃい!あ、マウスとキーボードは一応セットで付いて来るみたいだから、もし使ってみてやりづらかったらまた見に来ようぜ!まぁ、元々うちで使ってるアレも似た様なものだから、大差ないと思うけどな。それとも、それも見ちゃう!?」
「・・・マウスパッドだけ見ようかな。」
「おう、こっちこっち!私もマウスみーちゃお!」

なんか、他の異性と選んで買ったプレゼントをもらう恋人の気分で、なるほど、結構面白くないもんだ。

「はーっ!楽しかった!ってかアレだな、パソコンめちゃ重な事忘れてたよあはは!」
「流石にあれは持って帰れねーわ。モニター共々宅配安定。」

あれから会計諸々を済ませ、どっと疲れた俺達はそもまま親友の家へとなだれ込んだ。元々はうちでパソコンをセットしてもらう予定だったが、持って帰れる様な代物ではなかったので、セッティングは延期。まだ時間もあるので、折角だし親友宅でパブジーでもやろうかとなり、お菓子類を買い込んでようやく一息、といった感じだ。あの街は、道を歩いているだけでも色々なものが目に入って来るので、あまりの情報の多さに疲れてしまう。それが楽しいのだが。ごろん、とその場に仰向けになり、目を瞑る。いやはや、疲れた。

「くぅ〜、しっかし、お前が羨ましいぜ、マジで!あんな新しいパソコンで遊べるなんてよー!」
「そうなんか?っても、お前が使ってるあのパソコンの方が凄そうだけどな。自作なんだろ?」
「確かにまだ負けちゃいねーって気概だけど、にしたって数年も前の技術で作られたもんだからな。車とかと違って、全てにおいて劣っているのが現実だ。あぁーっ!私も欲しいなーっ!・・・あ。」
「・・・ん?」
「今の"俺"なら、出来るんじゃないか?禁断の、"援助交際"という錬金術が・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・何?」
「・・・別に。お前の身体だろ、好きにしろよ。」
「な、なんだよそれ、感じ悪いな。」
「・・・・別に。ちょっと疲れただけだよ。」
「パソコン屋に居る時もなんか、途中から様子が変だったし・・・。」
「・・・・・・・。」
「お、置いてったのは悪かったよ・・・。その、自分が小さくなってるって事を考えてなくて・・・。」
「置いてった・・・?ああ、いや、あれは別にしょうがないだろ。見失った俺も悪かった。」
「あれは・・・?じゃあ、お前は一体何に怒ってんだよ。」
「怒ってねーよ。ちょっと疲れただけだって。」
「ダウト。ならなんで、パソコン屋にいた時から機嫌悪かったんだよ。」
「別に機嫌悪くなんてなってねーよ。・・・・!?」

情けねー。そう思いながらも、不貞腐れる様に横を向くと、親友は自分の手を引き仰向けにさせたかと思うと、どし、と跨ってきた。重っ、と思った瞬間、あ、やっぱ軽い、と感じ、変な気分だ。上を向くと、親友が自分の顔を覗き込み、割と真剣な目を向けて居る。

「お前がグダつくなんて珍しいじゃねーか。なんだよ、文句があるならはっきり言えよな。それとも、俺に隠し事か?」
「別にそんなんじゃ・・・」
「じゃあ言えよな。言ってくれないと、わかんないだろ。」
「・・・・・。」
「・・・・ひゃあっ!?な、なにすんだこのばかっ!」

バッ、と、親友が飛び退く。馬乗りになった親友の身体を見ていたら、つい手が伸びてしまった。ふみゅ、と胸を服の上から揉むと、アイツは突然のことに驚き、そのまま。呆れて言葉が出ない。結局、自分のこの無気力感も、不機嫌さも、全部この性欲と"恋人"に対する嫉妬心が原因だ。話にならねぇ。こんな醜い話、アイツにしたらなんて思われるだろうか。相当うざったいだろうな。気持ち悪いだろうし、アイツにとってこの感情は、百害あって一利なし、だ。アイツは多分、自分に対して恋愛感情なんて持ち合わせていないだろうから。それに関しては、逆で考えた時に、自分だったらと考えると難しい。アイツに対してそう思う、という事は、自分だったらそう思うという事でもある。結局、恋愛感情なんてただの下心。友情に比べたら、あまりにも不純だ。こんな事なら、俺がTSりたかった。今の自分は、アイツの情けによって成り立って居る。アイツは俺の事が友人として好きで、きっとそれは自分と同じで掛け替えがなくて、失いたくない大切な物であり者だ。だからこそ、自分からの欲求に応えてくれる。それに加えて元々男だから、自分の性欲を仕方がない事象だと受け止めてくれている。・・・だけに過ぎない。拒絶されるよりかは数千倍マシで、比べ物にならないが、だからと言って、そういう問題でもない。こうやって空気を悪くする様な事、今までにあったか?グズ過ぎる。わかっているのに、どうしようもなかった。

「・・・えっち、したい・・・のか・・・?」
「・・・したくない時なんかねーけど、そうじゃな・・・お、おい!?」
「うわ・・・みるみるうちに大きく・・・。なんか、今となっては貴重映像だな、これ・・・。」
「そりゃ、お前に触られたら血液も集まるわ・・・うあっ・・・!?な、なにすん・・・っ・・・!」
「はむ・・・ん・・・。したいなら、したいって言ってくれればいいのに・・・。ん・・・。」

するすると慣れた手つきでズボンのチャックを下ろし、愚息が取り出される。この部屋は恋人の部屋。そんな、不思議と甘ったるい部屋で愚息を触られたら、心臓は仕事を強○される。何度も味わった親友の唇がもたらす圧倒的な快楽量を、体は覚えてしまっていて抵抗が難しい。くぷ・・・と咥えこまれると、いよいよ手の施しようがなく、生温かい口内の粘膜に脳髄が秒速で溶けていく。強○的に流れ込んでくる快感を処理するための酸素が足りない。次第に呼吸も乱れ、理性を失ってしまいそうだ。

「ん・・・・はむ・・・ん・・・・。」
「くっ・・・はー・・・!はー・・・!や、やめろ・・・!」
「んは・・・・。すごい、ひくひくって・・・。もう、イキそうなん、だろ・・・?我慢しなくても・・・」
「やめろっ!」
「・・・・!?」

ビクッ!
親友の身体が、自分から発せられた大きな声で緊張し、強張った。肉棒をさする手を止め、唇を離し、親友は恐る恐る自分の顔を覗くと、怯えた表情を変えずに目を逸らした。その姿に胸が締め付けられる。親友が、そんな表情をしなければならない理由なんてどこにもないのに。次の言葉を考えずに、声を発した。あのまま行けば、自分は流されてしまいそうだったから。上った血液を下ろそうと、浅く呼吸を繰り返して居ると、親友の方が先に口を開いた。

「な、なんだよ・・・。俺、何かしたか・・・?なんとか言ってくれよ・・・。俺、わかんねーよ・・・。」
「はー・・・。はー・・・。俺が、悪かった・・・。もう、こんな事、やめよう。」
「は・・・?なんだよそれ。こんな事って、なんの事だよ・・・?」
「友達に戻ろう。俺がお前を、女としてしか見れなくなっちまったばっかりに・・・すまねぇ。」
「なんだそれ・・・?今更そんな・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・それは、もう、私の身体に飽きた、って事か・・・?」
「は・・・?」

自責の念に堪えきれず本心を告げると、親友から思いも寄らない言葉が発せられた。その言葉を聞いた瞬間、んなわけねーだろ!と心の中で叫んだわけだが、一体、どういう事だ。自分はてっきり、親友がホッとしてくれるかと思っていた。親友だって人間だ。女性になったからと言って性欲がなくなるわけではないだろう。だが、そんなものは一人で発散できる。というか、できる類のものしか患っていないと、思っていた。だから、自分から求められるのは、気持ちいい事かも知れないが邪魔なのだろう、と。ゲームや会話してる時なんかが顕著だが、そのほか全て。それに、恋人同士だからと言って、恋人ヅラされるのは嫌なんだろうな、と。あくまで親友前提で、恋人なんていうのは建前も建前、それこそ、親友の事が好きだと言った自分への尊重の印、程度のものだろう?だが、もう自分は、そんな中途半端な優しさに耐えられない。こんな事、今日だけではなかった。それに、アイツは"気持ちに整理がついていない"と言っていた。それが、ずっと怖いんだ。整理がついた時に、アイツから拒絶されるのが。アイツが、男はやっぱり無理で、女の子を恋人にするわ!と言い始めたら、勿論自分は応援するが、それは同時に、自分への拒絶だ。そして厄介なことに、アイツは優しい。きっと、そう結論を出していたとしても、自分を傷つけないために、それこそ自身の想いを押し殺してでも、自分を受け入れてくれるだろう。もしくは、現在進行形で。それが、堪えられない。それなのに、いつまでもアイツに甘えて、アイツが限界を迎えるまで自分の欲をぶつけ続けた挙句にアイツから話を切り出させるなんて、残酷じゃないか。それが親友に対する仕打ちか。明示的にアイツは、悪くない。それだけは、なんとか避けるべきだと、覚悟したんだ。なのに。

「お、お前は・・・!お前はやっぱり、俺の、私の身体だけ、女を体験する事だけが、目当てだったのか・・・?」
「違うっ!やっぱりってなんだやっぱりって!ってか、なんでそうなるんだ!?俺は、本気でお前を女として好きになっちまってるって言ってんだ!だから、このままじゃもう、前みたいには接せないんだよ!・・・・!?」

訳のわからないことを宣う親友に、自分の考えを伝えるべく身体を起こし、座りながら言葉を発すると、その終わり際にドンッ・・・と、親友がぶつかるように抱きついてきた。不意を突かれ、カクンっ、と肘が抜けると、そのまま親友に押し倒される。首元に親友は顔を埋め、横隔膜を痙攣させている。その表情は、見えない。

「お・・・俺も・・・なんだ・・・。」
「・・・なに、が・・・?」
「俺、最近おかしいんだ。気づけばお前の事を考えちまうし、学校じゃ目で追っちまう。前よりも、お前と遊べる事が嬉しいし、今日だって・・・。化粧とかオシャレとか、一体誰のためにやってると思う・・・?」
「お、お前・・・。」
「変わっていく。俺が、俺じゃ無くなるような、そんな錯覚すらする・・・。怖いくらい、何かが劇的に変わっていくんだ・・・・!それは顕著に、全部、お前に結びつく・・・!」
「・・・・・・・。」
「き、キモイだろ・・・?身体が女になったからって、そんな簡単に、急激に男を好きになるものか・・・!?よりによって、お前だなんて・・・!これじゃあ、これじゃあ俺はまるで・・・!」

泣いている。親友が、自分の胸で。つくづく情けない野郎だな自分は。不安?耐えられない?よくもそんな戯言を脳内で宣ったものだ。自分の悩みなど、TS病を患ったコイツの悩みに比べれば、本当になんでもない事だった。そりゃそうだ。自分にとって親友は掛け替えのない存在だが、親友にとって自分は、それ以上の存在だ。男は、女に下心以外で近寄らない。元々男だった親友は、その事を嫌という程知っている。つまり、今後近づく男は、誰一人として親友は信用できないという事だ。なまじ外見が良いものだから、コイツの中身を認め、今までを知り、心底分かり合う、なんて事は起こらない。男なら、コイツの容姿に幻想を抱くだろう。それは自分も例外ではないが、自分を例外たらしめる理由は偏に、コイツが男の頃から仲が良かった事である。だから、ある意味コイツにとって、自分を失うという事は、今後恋人を諦める、とほぼ同義だ。言い過ぎな感じもするが、事実だろう。人は、そう簡単には解り合えない。だが、これだけなら大した問題にはならなかった。ここまでは、自分が告白する前に考えついていそうなものだ。現にコイツは、自分の告白に対し、曖昧な返事をしている。そこまで危機感を持つような事ではなかったということだ。その時点では。

「元々、お前の事が好きだったみたいじゃないか・・・!」

もしも自分以外の男を好きになったのなら、こうまで悩まなかっただろう。それなら、間違いなくTS病のせいだ。それ以外に要因がない。好みのタイプも女子だった。だが、親友である自分となると、本当にTSが原因か曖昧になる。いや、間違いなく、先ほどと同じ理由でTS病のせいなのだが、本人からしたら、そうではないのだろう。親友は、胸元から顔を上げ、ぼたぼたと涙を零しながらも自分の顔を見つめて思いの丈をぶつけてくれた。きっとその振る舞いは、自分を本当に信用してくれている証なのだと、胸が熱くなる。

「はは・・・。俺が女になったお前を好きになったのと、俺を女になったお前が好きなるのは、なにか違うのか?」
「全然違うだろ!俺は男を好きになってんだぞ!他人事だと思って、いい加減な事言うな!」
「確かに他人事の域は出ないだろうけど、いい加減なことは言ってないぜ。それに、これはそもそもお前が悪い。」
「・・・・・!し、仕方ないだろ・・・!あ、あの時は・・・」
「じゃあ、今は?」
「・・・・す、好きだ・・・。性的な意味で・・・。」
「・・・めちゃ好みっすか?」
「うるせーな!そうだよ悪いか!お前、ほんっっっっっっと顔だけは整ってるよな!お前がブサイクだったら、俺はこんなに悩んでねーよ!」
「ハッハッハ!苦しゅうない!」
「・・・今の内に言っておくけど、お前が他の女子と話してるのを見るとイライラする。」
「マジか、みーとぅー。」
「あ、あと、その・・・・」
「・・・・なんぞ?」
「・・・えっち、したい。」
「・・・・は?・・・・んむっ・・・!?」
「ん・・・む・・・。」

唇が、熱い。考えたいことはまだあるのに、親友の眼差しから目が離せない。伏し目で、自分の事をじっ・・・と見つめながら、くちゅ、くちゅ、と舌を動かされる。思考までかき回されている様だ。いつから、なんて、気にするだけ無駄か。親友は、自分の事を好きだと言った。それも、性的な意味で。その葛藤を、よくもまぁここまで表に出さずに過ごせたものだと感心する。いや、もしかしたら、自分が気づかなかっただけで、節々に出ていたのかも。AVを見なくなったと言っていたのは、つまり好みが変わった、という事だったのかも知れない。最早なんとも言えないが、絡められる舌の感触が気持ちよくて思考がうまく働かない。自分好みの女の子とキスしている最中に、言語化が必要な思考なんて出来る訳がない。

「はー・・・。はー・・・。か、確認なんだけど、さ・・・。お前・・・俺と、えっちしたい・・?」
「・・・お前、マジで男心を失くしちまったみてーだな。」
「お、俺とお前が同じとは限らねーじゃねーか!」
「男が女を好きになる理由なんて、"ヤりたいから"以外にあんのか?俺はそんな事を唱える男がいたら、信用しねーぜ?マジで。」
「そ・・・それはそうかも知んねーけど・・・。」
「・・・・・。」
「・・・なんか、急に恥ずかしくなってきた・・・。やっぱやめ・・・」
「おいおい、それも通らねーって事はわかるよな?」
「わわっ・・・!?」

そそくさと自分の体から離れようとする恋人の腕を掴み、がばっ、と押し倒す。顔を真っ赤にして目を見開いているコイツは、どこか嬉しそうな感じに見えなくもない。顔を真っ赤にしているのは自分も同じだろうけど。好きな女と二人きり、それも女から"えっちしたい"などとキスされて、止まれる思春期の男などいるものか。多分親友は、試したのかも知れない。自分が、本当に親友の事が好きなのかどうか、を。わざわざ好きだって言ってやったというのに。これだから言葉は使えない。

「んっ・・・!」
「はー・・・。ごめん、服の脱がし方、わからないんだけど・・・。」
「え?あ、ああ・・・。」

胸に手を伸ばすと、服の肌触りと下着の感触が指に伝わってきて、初めて胸を揉ませてもらった時の記憶が蘇る。下着・・・固い。テクニックを持った男なら、キスしながらするすると脱せる事ができるのかも知れないが、なんかこの服、どうしたらいいかわからない。変に強がってもいいのだが、折角向こうから誘ってきたのだから、正直に白状してもいいかな、と。親友は一見慣れた手つきで服を脱ぎ、下着を外して傍に置くと、チラッ、とこちらを見ては、間も無く顔を背けた。服は、上から羽織っていた物だけ脱ぎ、それ以外は上下の下着だけを脱いでいた。これ、上の服はまくっていいのだろうか・・・?生地が厚いのか、乳首も浮いてない様に見える。それでも、乳房の膨らみに合わせた服のラインにちんこが痛い。ゆっくりと服をめくると、親友は何かを思い出したかのように目を見開き、ガシッ、と腕を掴んできた。

「で、電気!電気消せよ!」
「え、なんで?」
「恥ずかしいからに決まってんだろ!バカ!」
「今まで別に大丈夫だったじゃん?今更なにを・・・」
「い、いいから!消さないならやめる!」
「ええ!?わ、わかったよ!」

今更恥ずかしいなんて思う筈もないとは思うが、親友の表情が本気だったので、部屋の明かりのリモコンに手を伸ばし、3回、ボタンを押す。窓から差し込む明かりを頼りに、服をめくりちくびに吸い付くと、びくっ、と親友は身体を強張らせた。ふと、親友の表情が気になり顔をあげようとして気がついた。そういえば、今までのえっちは全て、自分から誘っていた。といっても、そんなに沢山肌を重ねた訳でもないが、ともあれ今回は初めて、親友から誘われたのだ。誘われたという事は、親友がムラムラした、という事だと思うが、それはつまり、気持ち良くなりたい、という事だ。なるほど。電気を消させた訳がわかった気がする。確かに自分も、口でしてもらっている時は無意識に表情を繕っていると思う。なんか、変な顔してそうだから。実際相手からみれば、気持ち良さそうにしている顔はベストオブ表情なのだが、恥ずかしい事に変わりはない。

「んっ・・・!」
「すげ・・・なんか、めっちゃ濡れてる・・・。」
「言うなバカ・・・!あっ、んっ・・・!」
「悪い・・・。どの辺が気持ちいいんだ・・?これ・・・。」
「えと、もう少しだけ上・・・ん、そこら辺・・・うん、そんな・・・感じ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
「・・・・・。」

ぬる・・・ぬる・・・。親友の指示通りに、充血したお豆を指の腹で撫でる。舌と指では感じ方も違うだろうと、お伺いを立てて正解だった。徐々に息が荒くなっていく様子から、気持ち良さそうだと思える。あれから少し、セックスについて調べたが、そう簡単には中でイケる様にはならない様なので、一旦諦めた。なんか、色々大変そうだし・・・。なので、せめてココで一度はイってもらおうと、いつも挿入前に奉仕している。どうして射精後って、あんなに性行為がどうでもよくなるんだと不思議で仕方がないが、賢者タイム中に奉仕しようなど絶対に思えないだろうから、今のうちにしてあげる。下腹部に力が込められ始め、花弁周りがひくひくしてきている。時折花弁から蜜をすくい、決して痛くならないように気を配りながら、くりくりと親友が今の所一番感じる部位を撫でた。

「はー・・・!い、イキそう・・・。」
「ん・・・。んむ・・・。」
「んっ・・・。んんっ・・・!んっ・・・!」

口付けを気持ち良いものだと、より感じてもらえるようにする為に、親友が絶頂を迎えるタイミングで口付けを行うようにしている。くちゅ・・・と舌を滑り込ませた頃、悩ましくも押し殺しきれなかった声が親友から漏れ、それと同時にびくんっ!びくんっ!と身体を痙攣させ始めた。絶頂後は敏感になりすぎて痛いらしいのだが、どの時点から痛くなるのかわからないので、親友からストップがかかるまで撫でてあげる。絶頂中は、その快楽の波に耐える事で精一杯なのか、口付けして絡ませている舌は動かない。その間、親友の舌に奉仕する。親友自身が舌への接触を認識しているかは不明だが、身体は感じているだろうから。

「あっ・・・は・・・!も、もうやめて・・・いっ・・・!」
「あぁ、すまん・・・。そろそろ、挿れていいか・・・?」
「う、うん・・・。」

熱のこもった吐息を漏らしながら、親友は潤んだ瞳でこちらの様子を伺っている。身体を起こし、親友の両膝を掴んで足を開かせ、愚息を濡れそぼった花弁へと押し当てる。ここまでの流れは、それなりに慣れてきたかと思っていたが、実際のところ心臓はばくばくと高鳴り、ひどく興奮していた。今まではどこか、心の奥底の、手が届かない場所がじくじくと膿んでいる様な感覚を抱えながら事に及んでいたが、今日は違う。親友は自分を求め、自分は親友を求めている。両思い。そう考えるだけで、激しく鼓動する心臓が締め付けられ、熱くなった。花弁の割れ目で、濡れた肉棒がひくひくと脈を打っている。無意識に、親友の中で果てる事を想像し、その瞬間の満たされ具合を演算してしまう。

「んっ・・・!」
「うっ・・・くっ・・・。」

腰に力を込め、ゆっくりと親友の体内に肉棒を沈める。普段よりも余計に濡れた花弁は、すんなりと肉棒を飲み込み、粘ついた肉と液で密着した。その生温かく、ぬるぬるとした感触に包まれたいと、自分は肉棒が根元まで入るように腰を深々と沈め、ぐにゅう・・・と親友の出来たてな子宮を圧迫した。その刺激にまだ慣れないのか、一瞬親友の顔が歪むも、愚息に粘膜がまとわりつく快感でそれどころではない。それに、心なしか・・・

「はー、なんか、いつもよりネトネトしてる・・・?」
「し、知るか!んっ・・・!あっ・・・!も、もう少しゆっくり・・・んっ・・・!」
「はー・・・!はー・・・!ごめん、もう、出そう・・・!」
「んっ・・・いい、よ・・・。その、中に、出して・・・。気持ち、良いんだ・・・はー・・・はー・・・。」
「う、ん・・・うっ・・・!」
「ふあっ・・・・♡」

ぬるぬる感が。絡みつく体温が。締め付けが。今までにない粘り気と熱と圧迫感に、愚息は早々と咽び泣いてしまった。これは早漏と罵られても致し方ない。コンドーム着けようかと本気で悩むが、半年後からは着けないといけない、と考えると今のうちに生えっちを堪能するべきなんじゃないか、とまぁまぁクズい考えが思い浮かんでくる。びゅくっ・・・!びゅくっ・・・!とこちらも粘り気の強い情欲を吐き出し、精液が尿道を舐める快楽に酔いしれた。毎度毎度思うが、本当に気持ち良すぎる。この快楽を知ってしまったら、そりゃ避妊具つけない派なんて輩が出てくるのも仕方がないとは思えてくる。仕方のない部分など一切ないが。今までは、親友の優しさにつけ入り、快楽に身を任せて中出しするなんて本当にしょうもない奴だな自分は、と後ろめたさがあった。今はそれが全て許され、寧ろ親友からおねだりされている。女性が、精液を体内に放出される事を気持ちいいと感じるように作られていても不思議はない。射精中、親友の顔を覗くと、瞼を強く閉じ、まるで快感に集中している様で、気持ち良さそうだ。

「う・・・ん・・・。はー・・・。ごめん、早くて・・・。」
「え?あはは、いいよ別に・・・。お、俺の身体、気持ちいい・・・・?」
「すっげー気持ちいい・・・。おっぱいも柔らかいし・・・。」
「・・・・そうか。」

苦笑いに近い笑みを零す親友は、嫌そうというよりも照れている様に見えた。やばい。可愛い。一発入魂な自分の体が恨めしい。賢者モードが強い自分は、連続プレイなどそうそう出来ず。血の気の引いた愚息を親友から引き抜く。暗くてよく見えないが、結構な量を出したので花弁から白濁色の粘液が滴り落ちているかも知れない。やばい。今既にもう一回したいと思い始めてはいるので、今夜辺りにもう一回、えっちしたくなると思う。これは予知だ。だが、夜になるとどっちの家にしろ親が居る。なんだかなー。

「そういえば、今日は何時頃お前の家に行く?明日の午後には着くんだろ?」
「ああ、12−14の時間指定にしたから。ちょっとパブジーやりたいし、19時半とかに出ようか」
「りょー・・・。」
「・・・ん?どした?」
「あのさ・・・今日、母さん22時までの日なんだケド・・・。」
「へー、そうなん・・・だ・・・。」
「う、うん・・・♡」

めっちゃ誘ってくる。多分、そういう事だろう。時間的にも、20時頃からご飯を食べ始めて、食べ終わった後くらいに復活しそうではある。恥ずかしそうにもじもじしながら顔を背ける親友の姿に、既にちんぴくして居るので間違いない。女性の性感など知り得る術はないが、相応に気持ちがいいのかも。少し、安心した。ティッシュで事後処理を行いながら、親友はパソコンの電源を入れ始める。親友が衣服をある程度整えてところで電気をつけて定位置に座ると、"お菓子持ってくるー"と部屋を出て行った。本格的に、自分に彼女が出来た訳だが、なんか実感としては薄い。それでも、明日から、いや、既に幸福な時間は始まっていて、一旦終わりは見えない。将来への不安は暫く考えないようにして、今目の前にある幸せを全力で楽しんで行こう。親友がお菓子とジュースをお盆に乗せて部屋に戻り、近くにおくと、親友も定位置に座った。さぁ、レッツゴリラAIM。

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