CYPHER 2019/12/28 14:04

【良作紹介】Maggot baits

Maggot baits 【Android版】

リンクはAndroid版。別途PC版が存在する。

機動隊・SATに所属していた警察官、角鹿彰護は、少女連続誘拐事件の際に架上市にて酸鼻極まる凌○を目にし、犯罪者集団と交戦。結果、部隊は壊滅。誘拐された少女たちは全員死亡。彼自身は意識不明の重体となる。
7年の意識不明から目覚めた彼を待っていたのは、誘拐事件が無かった事にされ、事件のあった旧架上市は関東邪法街なる立ち入り禁止区域となっているという現実だった。賭博、薬物、残虐ショー、あらゆるタブーが解放され、暴力が支配する違法地帯でありあらゆる現代兵器を無力化する斥力場を放つ超常的存在、『ディザスターウィッチ』が闊歩する危険地帯である。

守れなかった、ほぼ肉塊同然と化した少女から発せられた呪詛の言葉に縛られた角鹿は彼の人生を狂わせ、信頼を深めた部隊員を死なせ、事件を無きものにした敵への復讐の為、動かぬ体を鍛え直し、数年の後、邪法街へ乗り込む。

■ ■

『ディザスターウィッチ』はあらゆる現代兵器がほぼ通用せず、力の源である血液を失わない限り、ビルの下敷きにしようがビクともしない。同類の力によって首を刎ねなければ早々死なない超常的存在。
故に血を抜かれ捕えられた後は生きたまま串刺し、傷口から臍姦、内蔵が零れるまで股裂きなど、近年稀に見るレベルのハードなシチュエーションを実現できている。ここまでハードなシチュと魅力的なキャラクター(後述)を取りそろえてくれた作品はそうそうなく、私の中ではこれまでのベスト作品を抜くリョナゲー暫定1位である。

同時に“何故あらゆる兵器が通用しないのか?”という部分に明確な理由が存在し、黒幕の目的、第三勢力の介入といった形でストーリーに絡んで来る。そして北●武vsガチムチ黒人の迫真の戦いが女の子や角鹿そっちのけで展開される。これ何の話だっけ?
怨讐に取りつかれた角鹿も寝たきりの状態から違法薬物をドーピングし己の肉体をイジメ抜いて鍛え直し、味方として引き入れた魔女キャロルと共に超人が跋扈する魔境を現代兵器と体一つで戦い抜く。
人間の善性を信じていた警察官、角鹿彰護は7年前、とうに死んでいる。
今生きているのは殺しに喜びさえ感じる、角鹿彰護という名の復讐鬼である。
彼の復讐は後先など考えない、遂げさえすれば人生を終わらせていいという類の怨讐だ。だが、彼がどうであれ、彼の知人は彼に復讐を遂げて死んで欲しいなどとは思っていない訳で……。

女の子がかわいいのと同じくらい、男性キャラクターが魅力的なエロゲはいいエロゲである。
同時に、陰惨な死と暴力と陵○。蛆虫の足掻きを描いてなお、この物語は愛の話であり、この上なくラブストーリーである。

実用性と読後の満足感、「台本読んでたら近所の幼稚園に通報された」程の迫真の演技。買って損のない名作であることに異論は無いだろう。

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