CYPHER 2020/01/12 00:19

【良作紹介】SaDistic BlooD

ヴァンパイアハンターに追われ海上都市、千咲楽に逃げ込んだ
2人の吸血鬼の少女、園原由奈、七瀬静羽。
洋館の家主佐伯を眷属にし、しばしの安息が訪れるかと思いきや
ハンターは執拗につけ狙ってくる。
その数、ハンター榊優衣架を含め4人。うち3名は異形の改造人間である。
血で血を洗う一夜の逃亡劇が幕を開ける。

◆ ◆

一時は倒産、ブランド継続も危ぶまれたBlackCycより発売された、
上田メタヲ、和泉万夜両氏による『MinDeaD BlooD』を下地とした最新作。
良作紹介と言いつつ、正直あらゆる意味で『惜しい』作品である。

Hシーンは針、内臓貫通、硫酸浣腸など
BlackCycに求める要素が概ね揃っている事に加え、
アグレッシブな内臓描写がある。
ただ、Hシーン中に笑いを取ろうとするのは止めて頂きたい。

二人の吸血鬼の吸血量によってその後の展開、
Hシーンの展開が変化するシステムは非常に面倒くさい。
しかし、あらかたの選択肢を試した後に見ることが出来るであろう
エンディングはそこまでの展開に十分な説得力と満足感を与えてくれる。
(安い言葉で表したくはないのだが)非常に尊い。
二人のその後を祝福したくなる。
二人の美しい絆と、苛烈かつ陰惨な本編とのコントラストが、
短編ながら完成された作品性を印象づけてくる。

短編版『MinDeaD BlooD』と考えれば充分な出来であるが、
キャラクターの描写、造詣が抜群に良いだけに
一夜限り、今回限りの短編で終わらせてしまうのは
非常にもったいないという気持ちが残る。
由奈・静羽の穏やかな日常とか、一夜限りではない長期作戦とか
『MinDeaD BlooD』のような侵略が見たいという欲が沸いてしまう。
そんな作品である。
何より開発者両氏が勿体ないと語っているので
是非ともみんな買ってご意見送りましょう。

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