仁王ツィクルス10:淀君

「では、妾の中に挿れよ……」
高級寝台の上で、あられもなく股を開いたのは――
この国の頂点に立つ太閤様の側室、淀君だった。
このようなやんごとなき方が、自分のような身分の低い舞台役者の前で股を開いている――
それには、人には言えない理由があった。

持ち前の美顔を武器に、舞台役者で身を立てていた男。
彼はある筋から、一風変わった仕事をもらった。
ある高貴な奥方が、欲求不満の身だという。
そこで、その奥方を抱いてくれないか――
その奥方は美しく、高額の報酬も保証するとのこと。
実はこの主の依頼も、過去に何度か例はあった。
副業として、かなりの額の報酬が期待できる美味しい仕事だ。
まして今回は、美しい奥方が抱けるという。
断るなど考えられなかった――
そんな軽挙が、この若者の命を縮める事になったのだった。
こうして役者が引き入れられた先は、なんと大坂城。
あれよあれよという間に、裏口から側室の部屋へと導かれた。
なんとその依頼の主こそ、淀君だったのである――

息を呑むような美貌と、脳までとろけるような色香。
己の秘部を無造作に見せつけながら、淀君は艶めかしい冷笑を浮かべた。
「何を戸惑っておる? 早く妾を抱け……」
「は、はっ……」
役者は寝台に上がり、淀君の前に進み出る。
すでに彼のモノは、濃厚な色香に当てられ限界まで張り詰めていた。
「ただし、妾を満足させる前に果ててしまったら……その命をもらうぞ」
「は? 今、なんと……」
「果てれば、命をもらうと言っておる」
淀君の冷たい目が、妖しい光を放ったように見えた。
今の言葉は、ただの戯れ言か。それとも――
「……こ、心得ました」
真意も測れないまま、役者は淀君に覆い被さる。
どんな男も振るいつきたくなる秘部に、己の亀頭をあてがった。
入り口はすでにぬめっており、吸い付くような感触があった。
「う、これは……!」
次の瞬間、役者は上擦った声を上げていた。
腰に力も入れていないのに、己のモノが淀君の肉壺へと沈み込んでいったのだ。
中はとろけるように熱く、折り重なった無数のヒダが役者のモノを舐め尽くす。
「ぐ……うぅ、あぁっ……!」
根元まで咥え込まれ、役者は悶絶していた。
これまで何人もの女を抱いてきたが、ここまでの快感は体験した事がない――
「一人で悦ぶでない……妾を愉しませよ」
顔を歪ませる役者に対し、淀君は冷たく言い放つ。
淀君の肉壺は、自然に男のモノを奥まで迎え入れる名器だった。
肉壁が絶えず蠕動し、奥へ奥へと侵入物を送り込む。
そして根元まで咥え込んだモノを、勝手に締め付けていたぶる。
膣内のヒダは非常に多く、これも自動的に男のモノへと絡み付く。
ゆえにどんな男も、淀君が何をするまでもなくたちまち果ててしまうのだ。
これでは性的満足感など、得られるはずもなかった。
「ほれ、何をしておる。腰を動かすが良い……」
「う……はぅぅっ……」
そう言われても、役者は己を持たせるだけで精一杯だった。
ごく僅かでも、動けば果てる――彼は、それを思い知っていた。
「こ、これ以上は……うぅっ!」
挿れてから、十秒も経たずに耳にする弱音。
これまで淀君が、何度となく耳にしてきた言葉だ。
こうなれば、もはや愉しめるはずもない――
「……お主も、駄目か」
呆れ顔で溜息を吐いた淀君は、意識的に膣内を締めた。
甘くうねっていた柔肉が、一気に役者のモノを圧迫する――
「はぅぅぅっ……!」
あまりに狂おしい快楽に、たまらず彼は悶絶し――
「あぁぁぁぁ……」
情けない声と共に、大量の精液を淀君の中へとぶち撒けていた。
何も出来ないまま、惨めに果ててしまったのだ――
「あぁぁ……も、申し訳ありません……」
「ふん……先に言ったな。妾を満足させられねば、命をもらうと」
さて、醜態を晒したこの男をどう処分するか。
肉を貪り食らうのも良いが、まだこの男のモノは肉壺の中にある――
「その精気、頂くとしよう……」
淀君の目が、妖しく輝いた。
その瞬間、役者ははっきりと悟る。
この淀君は、人ではない。何か別のものだ――
「まさか……あ、あやかし……」
役者がそう呟いた瞬間、淀君の肉壺が激しい収縮を始めた。
柔肉がじゅぶじゅぶと波打ち、ぎゅぅっと締まっては吸い付いてくる。
「あ……あうぅぅぅぅぅっ!!」
その際の快感は、人間の許容を遥かに超えたものだった。
役者は身も世もない快感に悶えながら、慌てて身を退こうとするが――
「……逃がさんぞ」
淀君の両足が、役者の腰へと回される。
挿入したまま足で抱え込まれ、もはや腰が退けなくなった――
「あ、あぁぁぁ……」
じゅぶっ、じゅぶっ……と脈打つように収縮する肉壺。
あまりの快感に、役者はたちどころに果ててしまう。
大量の精液が漏れ出ていくと同時に、体に脱力感が広がっていった。
不意に意識がぼんやりと薄れ、奇妙な感覚に包まれる――
「あぅぅ……こ、これは……」
「ふふ……お主の命を貪っておるのよ。
 妾の肉壺に精を出し尽くし、逝くが良い……」
「はぅ……うぅぅ……!」
猛烈な勢いで、淀君の肉壺の中に精気が搾り出されていく。
役者は何度も何度も果てながら、快楽に悶え狂い――
「ぁ……ぅ……」
射精を繰り返しながら、その頬はこけ、肌はみずみずしさを失っていった。
たちまち老人のように干涸らびた体となり、それでも絶頂を続け――
「……………………」
そして役者は哀れにも、干涸らびた骸となった。
淀君の肉壺に精気を全て貪られ、力尽きてしまったのだ――
「……つまらん。次の男を呼べ」
淀君は男の死骸を寝台から落とし、侍女にそう告げたのだった。



最初は、彼のような美男役者達に――
続けて、見目の良い素人の男達に誘いの声が掛かった。
城の裏口からは、多くの男達が側室の一室へと運び込まれていた。
そして、彼らの誰一人として戻っては来なかった。
淀君の戯れは、徐々に手を広げていき――
ついには、罪人までが側室の間へ呼び出されるようになるのである。

「……お主は、妾や亡き太閤様を侮辱する小唄を歌ったようだな」
本日、引き立てられてきた若き流しの歌手――
彼は公衆の面前で、自作の風刺歌を口にしたのだ。
しかもそれは、大坂では禁忌とされる権力批判。
太閤およびそれに連なる者への罵言は、重罪なのである。
「は、はっ……」
思わぬ大事となり、歌手は淀君の前で畏まるしかなかった。
「その小唄とやら、真に世を憂える気持ちで歌ったのか?
 それとも、お上叩きで受けを狙ったか……?」
「はっ……真に世を憂えております」
淀君の問いに、歌手はそう答えるしかなかった。
「ならば、歌え……妾の前で」
そう言いながら、淀君は腰を上げ――歌手の完全へと立った。
その甘い吐息が、届くほどの距離まで――
「で、ですが……御前で、そんな……」
「真に世を憂えるなら、妾の前で歌って聞かせよ。
 それとも、出来ぬというのか……?」
淀君が口を開くたび、甘い息が歌手の頬や耳元をくすぐる。
その魔性の囁きが、吐息が彼の情欲を掻きたてた。
「歌え……歌わねば、命を取るぞ」
「分かりました、では――」
歌手は覚悟を決め、息を吸い込んだ。
「夏の淀川、流れは緩し……」
そう歌い出す彼の股間に――
なんと、淀君は手を伸ばしてきた。
「な、何を……!?」
「歌い続けよ……歌わねば、命を賜る」
「はっ……うかれて騒ぐ、ものものの……」
困惑しつつも、歌手は歌うしかなかった。
さらに淀君は、履き物の上から彼の股間をさする。
大きくなったモノは、履き物越しにじっくりと撫でられた。
「う、うぅ……花よ月よと……と、豊臣の……」
「どうした? 歌えぬのか……?」
耳元でそう囁きながら、淀君の手は履き物の中へと侵入してきた。
そして、大きくなったモノをぎゅっと握る。
「猿関白の……はぅぅっ!!」
滑らかな掌が、彼の分身をじんわりと圧迫した。
その手の温もりが、言い様のない快感を与えてくる。
「あ……あぅ、はぅぅ……」
「歌えぬなら、命はいらんな……」
「う、歌います……茶々の茂るは……あぅぅっ!」
淀君は、モノを握り込んだ手を動かしてきた。
小刻みに、上下に扱き上げ――じっくりと快感を与えていく。
「見るに付け……あ、はぅぅ……」
「どうした? 満足に歌えぬか……?」
「て、天守に……あぅ、はぅぅ……」
淀君は、モノを扱く手を徐々に早めていく。
もはや歌手は、言葉さえ紡げない有様だ。
「命が惜しくば、歌え……」
「お……あぁぁ、うぅぅっ……」
しかし歌手は、もはや全く歌えなくなっていた。
指の輪が雁首を上下し、腰が抜けるような快感を与える。
淀君に身を寄せられまま、彼は体をぶるぶると震わせ――
「で、出る……あぅ、あぁぁっ……」
そのまま、淀君の手に大量の白濁を吹きこぼしてしまった。
脈打ちながら精を吐き出す肉棒を、淀君はなおも手指で弄ぶ――
「うぁ……あ、あぅぅっ……」
そして射精が終わるまで、彼のモノは艶めかしい指遣いでまさぐられた。
精を出し尽くし、歌手はすっかり体を弛緩させていた。
淀君の甘い手淫で、骨抜きとなってしまったのだ――
「ぁ……ぅ……」
「歌えぬか……ならば、命をもらおうぞ」
淀君は、歌手のモノから手を離す。
その白魚のような手指には、たっぷりと子種が粘り着いていた――
「ちょうど妾は、小腹が空いておる……その肉、頂こう」
淀君の目が、妖しい光をたたえた。
そして、その体が徐々に変化をきたしていく。
腰から伸びる何本もの尻尾、そして肥大していく肉体――
「ひ……あぁぁぁぁ――!!」
歌手が最期に目にしたのは、九つの尻尾を揺らす巨大な獣の姿だった――



大坂城に入った男達が帰ってこない――人々は、そんな噂を囁き交わした。
徳川方が流したデマとして、耳を貸さない者達もいた。
そして今日も、様々な男が淀君の部屋へと招き入れられたが――
性豪と称する男は、淀君の肉壺の中で三度腰を振れずに果てた。
いかなる誘惑もはねのけると豪語した高僧は、口付けの技でたやすく骨抜きになった。
我慢には自信があると自慢した武者は、胸の谷間で何度も白濁を撒き散らした。
剣とモノの両方で百人斬りを成し遂げたという侍は、淀君の口技で幼児のように泣きじゃくった。
誰も彼も、口だけのつまらぬ男ばかり。
淀君の欲求不満は満たされず、そして男達は貪り尽くされた。



「つまらぬ……次の男を呼べ」
そして、淀君の部屋へと通されたのは――
おそらく元服さえまだであろう少年だった。
「まだ小僧ではないか……どういう事だ?」
淀君は鼻を利かせたが、オスの臭いさえしない。
男の選定も、最近は下に任せていたが――
精通さえまだの小僧を寝室に呼んで、どうせよと言うのか。
「小僧、何をしに来た? 妾が何を望んでいるか、分かっているのか?」
「その……母ちゃんが病気でお薬がいるんです。
 高貴な奥様を喜ばせれば?大金がもらえるって聞いて……」
「やれやれ……」
悦ばせる、の意味さえ理解していない少年。
呆れ顔の淀君だったが、徐々に嗜虐心が湧いてきた。
この小僧を、過ぎた快感で虐めてやるのも面白かろう――
「なるほど……薬のために金が必要か。
 ならば妾との勝負に勝てば、大金をくれてやろう」
艶めかしい笑みを浮かべ、淀君はそう切り出した。
「だが、お主が負ければ……妾が食ろうてしまうぞ」
「ひっ……!?」
淀君の目が、獣染みた光を放った気がした。
少年は思わず、身をすくめてしまう。
「これより、妾がお主をいじめてやろう。
 三度お漏らしをすれば負け、しなければお主の勝ちよ」
「お、おもらしを……?」
少年が最後に布団を濡らしたのは、三歳の時。
それ以来、お漏らしなどした事はない――
「男の子なのだから、お漏らしなど我慢できるであろう。
 妾との勝負、受けてみるか……?」
「わ、分かりました……受けます!」
よく分からないが、お漏らしを我慢できれば良いらしい。
きっとこの高貴な姫様は、自分を脅かしたり怖がらせたりするのだろう。
いくら脅かされても、三度も漏らすはずもない。
これで、母の薬を買うことができる――

「ふふ……では、妾の側に寄るが良い」
「は、はい……」
意味も分からないまま、少年は淀君の寝台に上がった。
すると淀君は、少年を慈しむように抱きすくめてくる。
柔らかな体と甘い温もり、そしてとろけるような芳香――
少年はうっとりとした心地で、淀君の胸に抱かれた。
怖い事をされると思ったが、甘やかしてくれるなんて――
「はぅぅ……」
淀君に抱かれながら、少年は股間の未熟なモノを膨らませた。
その濃厚な色香は、彼に雄の本能を呼び覚ましたのだ。
「ふふふっ……」
胸に抱いた少年の頭を優しく撫でつつ、膨らんだ股間に手を伸ばす。
まずはこの手指で、精通に導いてやらねばなるまい――
「幸福に思うが良い……妾が導いてやろうぞ」
「えっ……?」
淀君の柔らかな掌が、じんわりと少年のモノを握る。
大人のモノの半分程度しかない、まさに子供の持ち物だ。
こんな小さなモノから、子種を搾り取る――
淀君は、背徳的な悦びを覚えていた。
「はぅぅ……な、何を……」
一方少年は、突然に股間の大事なモノを触られて困惑していた。
しかも淀君の掌に握られていると、じんわりと不思議な感覚がこみ上げる。
思わず腰の力が抜けるような、不思議な心地だ――
「では、行くぞ……忘れるな、お漏らしは二度までよ」
淀君は、陰茎を握った手を上下し始める。
じんわりと握力を加えながら、摩擦刺激を繰り出し――
男が悦ぶ刺激を、少年の未熟なモノへと与えたのだ。
「あ……うぅぅ……」
たちまち少年は、ぶるっと体を震わせた。
淀君の手が、彼の分身に男の悦びを刷り込んでいく。
少年はわけも分からないまま、未知の快感に悶えた。
「あぁぁ……おちんちん、きもちいいよぉ……」
「ふふ……」
巧みに肉茎をまさぐり、扱きあげながら――
淀君は、少年の唇を己の口で塞いだ。
「ん、んんんっ~!」
突然の接吻に、少年は目を白黒させる。
さらに淀君は、艶めかしい舌を少年の口内へと割って入らせ――
甘い唾液を送り込みながら、ねっとりと舌同士を絡ませた。
「ん……んんん……」
技巧を凝らした淀君の口付けに、少年はますますとろけてしまった。
その唇の、舌の送り込む悦びに、みるみる体の力が抜ける。
そうしている間にも、淀君の手指は彼のモノに刺激を与え続け――
少年に、これまで体験したことのない甘い快感を味わわせる。
そして――
「う、あぅぅっ……!」
ついに、甘い快楽が頂点に達する時が訪れた。
淀君の手の中で、少年のモノがひくひくと脈打ち始める。
「な、なにこれ……あぁぁぁっ!」
小さな肉茎がびくびくと脈動するたび、びゅるびゅると白濁液が噴き上がった。
訳も分からないまま、昇天しそうなほどの甘い放出感――
「ふぁ……あぁぁぁ……」
これまでの人生で最も気持ち良く、最も幸せな瞬間だった。
こうして彼は淀君と甘い口付けを交わしたまま、その手の中で精通を迎えたのである。
「ふふ……一回目のおもらし、よな」
唇を離し、淀君は不敵な笑みを見せた。
その掌は、少年が生まれて初めて放った濃厚な白濁液にまみれている。
べっとりと、淀君の手指を汚す白い体液――
少年は、あれを自分が放ったなどとは信じられなかった。
「お、おちんちんから……白いオシッコが……」
「これはオシッコではないぞ……お主の子種よ」
「こ、子種……」
白濁で汚れ、まだ固いままの己のモノ――
自分の体に起きた変化に、彼は混乱しきっていた。
ともかく少年は、これで一回漏らしてしまったのだ。
あと二回漏らせば、勝負は負けとなる――

「さて、次はどうするか……」
呆然としている少年を、淀君は嗜虐の目で眺め――
次は、口技で虐めてやる事にした。
当然ながら、淀君は舌や口の技法も卓越している。
並の男など、咥えたまま十回は吐精させて失神に追い込めるほどだ。
ましてや、たった今精通を迎えたばかりの小僧など――
逆に、秒殺させない方が難しいくらいである。
「では、勝負を続ける。その小さなモノを咥えてやろうぞ……」
「く、咥えるって……」
困惑する少年の股間に、淀君の頭が割って入る。
そして、精液にまみれた亀頭に舌を伸ばし――
艶めかしい舌先が、れろり……と先端に這った。
「はぅぅっ……!」
そのくすぐったいような刺激に、少年は腰を退こうとするが――
すかさず淀君は彼の腰を両腕で抱き、逃げられないようにする。
そのまま、ねっとりと亀頭に舌を這わせていった。
唾液をたっぷりと乗せた舌の腹で、べろりべろりと舐め回す――
尿道口から裏筋まで、少年のモノは唾液でまみれていった。
「れろ、れろっ……れるれる、れる……」
「はぅ……あ、あぅぅぅっ……!」
自分の分身が艶めかしく舐め回され、少年は快楽に悶えていた。
これでも淀君は、肉茎に強い刺激を与えないよう気を払っている。
少しでも加減を間違えれば、少年はすぐさま果ててしまうだろう。
ゆえに、肉棒の表面のみを優しくれろれろと舐め回すのだった――
「れろれろ、ねろっ……れるれる、じゅるっ……」
「あ、あぁ……ふぁぁぁ……」
それでも、少年は淀君の舌遣いに追い込まれていく。
亀頭から根元まで、すっかり甘い唾液にまみれ――
より強い刺激を求めて、幼い肉茎はひくひくと脈打っていた。
「んんっ……分かっておろうな、あと二度漏らせば負けぞ……
 れる、れる……じゅるるるっ……」
「ふぁぁぁぁ……」
腰が抜けそうな快感に、少年はなすすべもなく悶えるしかなかった。
肉棒全体が唾でドロドロにされ、ねっとりと舌が這い回り――
甘い快感が、少年を絶頂へと追い上げようとしている。
これではまた、さっきの白いドロドロが漏れてしまう――
「はぅぅぅっ……」
「くく……そろそろ頃合いか」
このまま舐めているだけでも、少年は限界を迎えてしまうだろう。
ならば一気に、技を使って仕留めてやろう――
「では……これで果てよ」
淀君は亀頭に軽く口付けをすると――その口の中に小さなモノを咥え込んだ。
「ひぁっ……!」
肉棒を包む唇と口内粘膜、そして絡み付いてくる舌。
その温もりとヌメヌメ感は、まさに天国の快感だった。
さらに仕上げとして、淀君は肉棒をじゅるじゅると吸い上げ――
そのまま、唇をじゅぶじゅぶと上下させた。
内頬も舌も、口内の粘膜全てを肉棒を扱くのに使う。
そのまま猛烈に吸い上げる、男殺しの口技を使ったのだ――
「あぅ……はぅぅぅぅ~~!!」
ひとたまりもなく、少年は淀君の口内で果てた。
肉棒はびくびく脈動し、その口に粘っこい精液がドクドクと吐き出される。
舌はねろねろと、射精中の亀頭にまとわりつき――
あまりに甘く、狂おしい快楽に少年を浸らせた。
「あぅ……はぅぅぅ……」
一度目の精は淀君の手に、二度目の精は口に――
これで彼は、二度も精を漏らしてしまったのである。

「くく……あと一度のお漏らしで、お主の負けよな」
口の中に出された子種を飲み干し――
少年のモノから口を離すと、淀君は白濁で汚れた口元を指先で拭った。
快楽の残滓に脱力しながらも、少年は危機感を抱く。
あと一度、あの白いドロドロを漏らしてしまえば――
薬を買うお金はもらえず、この姫様に食べられてしまうというのだ。
「う、うぅぅ……」
いよいよ後がなくなった少年の目に、涙が滲む。
その様子に淀君は、ますます情欲を昂ぶらせた。
最後の一回はどのように搾るか、もはや考えるまでもない。
自慢の肉壺で童貞を奪い、女の味を教え込んでやるのだ――
「では、いよいよ……お主を犯してやるとしようぞ」
淀君は、少年を寝台の上へと押し倒す。
彼はすっかりなすがままで、淀君の下で仰向けとなった。
その小さな体をまたぎ、膨らんだままのモノに手を添え――
「よく見るが良い……妾のここに挿るのだぞ」
そして、亀頭を己の膣口へとあてがった。
その様子を少年は、強張った目で凝視している。
こんなに小さくても、本能的に性行為の何たるかを悟っているのだろう。
淀君は、ひときわ艶めかしい笑みを見せ――
そのまま腰を落とし、その肉壺で少年のモノを咥え込んだ。
「あ、あぅぅぅぅ~~!!」
次の瞬間、少年はあらんばかりの悲鳴を上げる。
どんなに小さく未熟な男茎であろうと、淀君の名器は容赦しなかった。
それは、侵入物を自動的に仕留めにかかる魔性の肉壺だった。
重層的に折り重なったヒダが、亀頭や竿を一斉に舐め回す。
肉壁はじゅぶじゅぶとうねり、収縮を繰り返しては陰茎を締め上げる――
「う……あぁぁ……」
残酷なまでに強烈な快感は、少年からあらゆる感情を奪った。
呆然とした表情で、びくんびくんと腰を震わせ――
「あぁ……はぅぅ……」
あっという間に、甘美な脈打ちが始まった。
淀君の肉壺に咥え込まれたモノが、悶えながら白濁を吐き出したのだ。
少年はあっという間に魔性の名器に仕留められ、童貞を散らした。
それこそ、まさに淀君の目論見通り。
この少年の初体験を、惨めで情けないものにしたかったのだ――
「はぅ……うぁぁ……」
少年は淀君に犯されたまま、びくびくと体を痙攣させ――
そして、最後の一滴まで肉壺の中に子種を注ぎ込んだ。
彼は一瞬で童貞を失い、惨めに果ててしまった。
これで三度精を漏らし、少年は勝てるはずもない勝負に負けたのである――

「ふふ、三度も漏らしたぞ……妾の勝ちよな」
「あ、あぁぁ……」
これで、母の薬を買う金はもらえない――
そんな落胆よりも、恐怖感の方が先に立った。
目の前で、目を輝かせる淀君――
彼女から、人外染みた怖気を感じていたのだ。
「言ったよな、妾が勝てばお主を食らうと……」
「ひっ……!」
ますます強くなる、獣の怖気。
目の前の存在は、人ではないと確信する。
「その美味そうな肉、しかと味わわせてもらうぞ……」
淀君の腰から、九本の尻尾が伸び――
その体は、巨大な獣と化していった。
人を惑わし、国を傾ける大妖――
淀君に取り憑いていた九尾の狐が、その正体を現したのだ。
「あ、あぁぁぁ……」
少年は寝台の上で腰を抜かし、恐怖のあまり逃げる事さえ出来ない。
ただ巨獣を見上げ、引き攣った顔を見せるのみだった。
その様子を見下ろし、九尾の狐は舌舐めずりをした。
れろり……と、肉厚の舌がその口を這う。
「さあ、丸呑みにしてくれよう……」
「た、たすけ……あぁぁぁ……」
少年の眼前に、九尾の巨大な舌が迫り――
べろぉり……と、その体を舐め上げた。
「はぅぅっ……」
唾液をべっとりと塗りつけるような、挨拶代わりのひと舐め。
色香のこもった唾液の甘さは、獣と化しても変わらなかった。
そして、それよりも濃く放たれる獣の淫臭。
少年の恐怖心は薄れ、うっとりした気分になった。
むせ返りそうな甘さにまみれ、脱力してしまう――
「ふふ……妾の獣臭にあてられ、無防備になってしまったか。
 恍惚に浸りながら、我が胃袋に収まるが良い……」
九尾の舌が、少年の足を巻き上げる。
まるで、大蛇が獲物の体を巻き取っていくように――
肉厚の舌が、足から腰へと小さな体を覆い込んでいった。
「ふぁ……あぁぁ……」
そして少年の下半身は、獣特有の突き出た口に咥え込まれる。
じゅるり、じゅるりとその身を味わいながら――
「歯は立てぬ……傷付けぬまま丸呑みにしてやろうぞ」
「はぅ……あ、あぅぅ……!」
九尾の口内でしゃぶりたてられながら、少年は悶えた。
舌がヌラヌラと彼の股間を舐め回し、小さな肉茎を弄び――
「あぅ……はぅぅっ……!」
下半身を九尾の口で咥え込まれながら、少年は絶頂してしまう。
その巨大な口腔に比べれば少量の体液だったが、それでも九尾を悦ばせた。
「くく……むしゃぶられながら、果てたか。
 獣に食われて漏らすとは、恥ずかしい小僧よのう……」
「はぅ……あぅぅぅ……」
体を弛緩させる少年の体を、舌で弄びながら啜り込んでいく。
そして、ついに彼の全身が口内へと啜り込まれ――
「た、たすけ……」
「むぐ……んっ……」
ごくり……と、少年の体は嚥下されてしまった。
食道を通り抜け、九尾の胃袋へと送り込まれる。
甘い消化液に満ち、快楽のままに獲物をとろけさせる捕食器官へと――
「ふぁ……あぁぁ……」
少年の小さな体は、胃袋の中で生温い消化液に浸ってしまった。
体をねっとり溶かされながら、彼はみるみる恍惚に蝕まれていく。
男の悦びを知ったばかりの肉茎が歓喜し、どぷどぷと子種を漏らし続け――
甘美な快感を味わいながら、消化液の中でとろけていき――
「ぁ……」
胃の中で溶かされてしまうまで、そう時間は掛からなかった。
少年の体は消化され、九尾の養分となってしまったのである――

「ふふ……人間の子供は格別の味わいよ」
女人の姿に戻り、淀君は口元を拭う。
捕食はもちろん、少年をいたぶるのも十分に愉しめた。
次からは、少年もここに連れてくるよう下に命じておこう――
また新しい愉しみを知り、淀君は満足だった。
こうして百人以上もの少年が淀君の毒牙に掛かり、貪られる事となるのである。
焼け落ちる大坂城に、彼女が消えるその日まで――



***

これで、仁王SSは終わりです。
明日はもんむすRPG終章のイベントCG(非エロ)を
2枚ほどアップしようと思っております。

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