兵庫 2021/05/09 05:07

映像研の感想とか、絵とか

アニメ版の映像研をNetflixで観ました。

いやあ、良かった。
色がつくと部室のボロさとか、風景の
綺麗さとかがスゲェ際立ってます。

前以て漫画版で脳内構築していた世界が
文字通り色を持って輝くワケです。
他の作品での印象より、それが余計に強かった
なあと。


作業の手間的な意味で、主要キャラの顔が
クリンアップされてて良かったです。

しかし、原作の方でほんのたまに見られる、
浅草氏のジブリヒロインみたいなキメ顔が
無かったのは残念かなと。
作画を統一したかったのだと思いますが。


最終回の12話は、原作改変とか準拠とか、
全体の構成が云々じゃなくてもアレだったかなと。

これは個人的な意見なんすけど、あくまであの4人
が見たいのであって、作中劇はそこまでかなと。

かなり昔、「うる星やつら」の劇場版を評して
「永遠に続く文化祭前夜」という表現が
ありました。

本番の日より、それに向けて忙しく準備する時間が
スゲェ楽しいというヤツです。
多分、その要素を取り入れようとした作品も
多いと思うのです。

なので映像研での最終回も、芝浜戦争に枠を
割くより、主要キャラの悪戦苦闘や努力、遊び
のシーンが見たかったなと。

今回で無理に締めなくても、ドロヘドロみたいに
続き作るワケだし、大団円する必要ないよねって
感じで。


全体としては当然スゲェ良かったです。

原作で詰めて描かれてる箇所を補填する「間」も
違和感無く描かれてたし、空想メカの「ざっと」
塗った感じも「らしくて」良かったです。
というか、気に入ったという方が正確かも。

DVDを買いに来た食堂のあんちゃんも
自然に溶け込んでて、オリキャラとしては
スゲェ優れてるなと感じました。

目立つのじゃなくて、作品の一部になれてる
のが素晴らしい。


時計塔のエピソードまでを摘まんで再構成したので、
二期まではまだ原稿の溜めが必要そうです。

たぬきと浅草氏の話は好きなので、
二期を気長に待つことにします。


学生時代に創作に取り組んだ人にとっては、

浅草氏が「悩み、自分から前には出られず、
完成まで持って行けないけど描き続ける自分」

水崎氏が「やると決めたら躊躇い無く行動し、
実力も蓄えてきた、こうありたかった自分」

金森氏が「動かない自分のケツを蹴飛ばして、
やる気モードになったら、そっと泳がせて
くれる、得たかった相棒(プロデューサー)」

百目鬼氏が「近いジャンルの住人ながらも
自分の届かない場所を補ってくれる協力者、戦友」

みたいに共感しちゃうんですかね。



---Skeb---






---らくがき---




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