●忍んできた夜8●

明らかに白澤の腰使いと臀部を嬲る感触に反応を返しながら、鬼灯が快感で息を乱している。
白澤の腰の動きが激しくなり、グチュグチュと淫らな水音が暗闇に響く。時折鬼灯の口からあきらかな喘ぎ声が漏れ、腰が快感に震えまくっているが、白澤はあえて無視し、すっかり犯



される表情になっている鬼灯の美貌を上から眺めながら、さらに腰を強く突きつけた。



白澤の屹立と鬼灯自身が激しく擦れ、互いに腰が抜けそうな快感が走る。



(ううっ、きもちいい・・・これいいよ、鬼灯っ)



自らの快楽に耽る白澤だが、そろそろ鬼灯の絶頂が近い事が感じとれる。腰の緊張が一気に高まり、自身が熱く熱を孕み、先走りの流れが止まらず、鬼灯の口から切羽詰った呼吸が吐き



出されている。



(あ、イっちゃう・・・じゃあ、せっかくだから追加で・・・)



悪戯心を起こし、白澤はそのまま双丘の影に指を滑らせ、鬼灯の最性感帯の入口へ中指を少し潜り込ませた。



「うぅっ・・・!」



鬼灯の身体が大きく跳ね上がり、全身が痺れたように硬直すると、鬼灯自身から、下腹から胸にかけて白濁が勢いよく吐き出された。
鬼灯は尚もビクビクと痙攣し、断続的に射精を繰り返している。
もう本人には寝たフリなど関係なく、射精の激しすぎるであろう快感に振り回され、激しく荒い息をつき、体を思う存分痙攣させる。



激しい射精の直後で、鬼灯の体から、湯気が出そうなほどの淫らな熱が吐き出される。
法悦を極めた鬼灯の顔は息を呑むほど淫らで、硬く瞑った目尻から涙が流れ、白い顔を真っ赤に染めて、激しく息をつく半開きの唇からは赤い舌が覗いている。
汗を吸った黒髪が額や頬にはりつき、ますます鬼灯を淫乱に染め上げている。



「鬼灯、凄い勢いでイったね・・・そんなに気持ちよかったの?



返事が返ってこないとわかりつつ、わざと鬼灯の羞恥を煽るように囁く。
荒かった鬼灯の息は次第に緩やかになり、急にストンと眠ったかの如く静かに収まっていった。



(ん?まさか本当に寝た?それとも気絶?)



どちらかは判断がつかないが、とにかく白澤は鬼灯をこのまま眠らせるわけにはいかなかった。何といっても、自分の欲求がまだ満たされていないのである。



これほど興奮を煽る状況で、これほど淫靡な対象が目の前にいるのに、さらに自分は絶頂へ上り詰めている途中である。
自分の吐く息は荒く、鬼灯を触る手も興奮で震えている。



もう一度激しく口付けるが、まるで力が入っておらず、反応がない。白い手足も投げ出し、ピクリとも動かない。



どうやら気を失ってしまったらしい。本当に寝込みを襲う状況になってしまったが、今の白澤にとってはそんなことは最早どうでもよかった。



鬼灯の首元に唇で愛撫し続け、力のなくなった両足を掴み、膝裏に手をかけてそのまま左右に大きく広げさせる。
辛うじてひっかかっている有様になっている褌を剥ぎ取り、下半身を丸裸にすると、そのまま力強く腰を抱き込み、鬼灯の下半身を自らの腰に密着させ、自らの屹立を白い双丘の間にす



べり込ませる。



「んんっ・・・・」



ヌルつく感触が敏感な場所を擦ったことに反応し、無意識に鬼灯が声を漏らす。しかし、白澤はそんなことには頓着しない。
そのまま先端を擦りつけて入口を探し、柔らかい部分に触れると、白澤は一気に腰を進めた。



「っっ!」



先端が少し体内に入り込み、鬼灯の体が大きく跳ね上がる。
一瞬目を見開いた鬼灯と目がばっちり合ったが、何事もなかったかのように鬼灯はパタリと目を閉じた。



(ここまで寝たフリ続けるんだから、もう達人だよね・・・)



呆れを通り越して感心しながら、白澤はそのまま腰を進め始める。



少しづつ、ゆっくりと自分の器官が鬼灯の身体に入っていくが、洞内は非常に狭く、思うほど中へ突き進むことができない。
ん、ん、と時折身動ぎする鬼灯が可愛いが、今はこちらで精一杯だ。



それでもなんとか先端が全て入った瞬間は、中の熱さと締めつけがあまりに心地よくて、一瞬恍惚としてしまう。



(やば、ホントやばいよ・・・気持ち良すぎだって・・・)



鬼灯の身体の熱が白澤の腰を痺れさせ、どんどん情欲を煽り、理性を蹴散らしてゆく。
目の前の鬼灯も、はぁはぁと小さく息を漏らしながら、体内に入った白澤の部分をなんとか堪えきっている。



「ちょっと・・・深く挿れるよ・・・」



寝たフリをし続ける鬼灯に囁いて、言葉通り、白澤は鬼灯の腰をさらに大胆に抱え込み、一気に半ばまで屹立を突き入れた。



「ーーーーーーーっ!」



鬼灯の瞳がきつく閉じられ、口が引き結ばれ、身体をブルブルと痙攣させている。
必死で一方的に与えられる感覚に耐えている鬼灯に、口づけや愛撫をして労わってやりたい気持ちは当然あるのだが、何故か今夜の自分は興奮しすぎていて自分の悦を貪ることしか考えられなくなっていた。


この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索